村上春樹がノーベル賞を取れない理由!毎年候補に挙がるのになぜ?

村上春樹がノーベル賞を毎回落選するには理由があるの?村上春樹は有力候補と言われているけれど次は受賞があるの?村上春樹が落選してボブ・ディランが受賞するノーベル賞の選考基準。村上春樹はノーベル賞がほしい?ほしくない?ファンが考える村上春樹のノーベル賞受賞とは。

目次

  1. 村上春樹がノーベル賞を受賞できない理由は不明
  2. 村上春樹が毎年ノーベル賞候補で受賞に近いといわれる理由
  3. 村上春樹自身が語るノーベル賞候補者騒動
  4. 2016年度のノーベル文学賞受賞者はボブ・ディランに
  5. 村上春樹がノーベル賞受賞できない理由をまとめてみた

村上春樹がノーベル賞を受賞できない理由は不明

出典: https://jp.pinterest.com/pin/474777985693231663/

村上春樹がノーベル賞を受賞できない理由が、はっきり説明できる世の中ならば、ノーベル賞予測も可能ですよね。書店の平台にはノーベル賞の前になると村上春樹の著作がどっさりと並べられ、受賞発表に備えるという風景も見慣れたものになりました。ハルキストたちがゆかりのある場所に集まって、ノーベル賞の発表を待っているようすも、なんだか風物詩になりつつあります。

ノーベル賞候補になると考えられる作家像

出典: https://jp.pinterest.com/pin/355854808030259004/

村上春樹がノーベル賞受賞に至らず、毎回有力といわれる中落選のニュースが流れるのはなぜなのか、その理由を考える前に、ノーベル賞の過去の受賞者に見る、受賞の傾向を考えてみましょう。

アジア圏からノーベル賞受賞者が出る周期を考える

出典: https://jp.pinterest.com/pin/249949848039627860/

2012年には中国の作家莫言がノーベル賞を受賞しているため、次のアジア系作家の受賞はまだまだ先ではないかとか、次は日本や中国以外のアジア国から受賞者が出るのはとも言われています。

具体的なノーベル賞受賞者像を考える

出典: https://jp.pinterest.com/pin/130463720430843255/

ノーベル文学賞の候補者で、英語圏以外から選ばれているケースでは、「著作の多くが海外で翻訳出版されている」「翻訳された各国で高い評価を得ている」「存命である」「アジア系作家は周期的に選ばれている」「カフカ賞受賞者」「政治的宗教的な理由から差別や弾圧されながらも作品を発表している」「純文学、戯曲、詩、哲学、ルポルタージュなどでノーベル賞向きの作品を発表している」といったポイントがあるのだそう。

出典: https://jp.pinterest.com/pin/249949848039627821/

こうした傾向を考えると、村上春樹は前半のポイントにはほぼほぼ当てはまるものの、後半の、特に弾圧された環境において不屈の精神で何かのメッセージを一貫して伝えていくというタイプの作家ではないということがわかります。村上春樹の作品は一貫してデタッチメントこそが持ち味。近年ではデタッチメントに対してコミットメントを題材にすると宣言したものの、特に政治活動を始めたわけでもなければ、宗教的・思想的な主張を始めたわけでもないのは、よく知られたところ。村上春樹の小説が純文学かどうかは批評家の意見に任せるとしても、通俗小説、中間小説風の作品はノーベル文学賞には軽んじられ、重厚な作品がその候補として選ばれるというのは、通説になっているようです。

村上春樹が毎年ノーベル賞候補で受賞に近いといわれる理由

出典: https://jp.pinterest.com/pin/375487687653572940/

村上春樹著作『海辺のカフカ』がチェコでフランツ・カフカ賞を受賞したのは2006年。同作はさまざまな言語に翻訳されチェコ語にも翻訳出版されています。その後も村上春樹作品は多くの言語に翻訳が進み、フランク・オコナー国際短編賞、エルサレム賞、スペイン芸術文学勲章といった世界各国の文学賞を受賞しています。

カフカ賞受賞はノーベル賞に最も近い受賞

出典: https://jp.pinterest.com/pin/375487687653572937/

カフカ賞を受賞したハロルド・ピンターやエルフリーデ・イェリネクはその後ノーベル文学賞を受賞したという流れがあり、村上春樹もノーベル賞受賞があるのではなかろうかということで、毎年のように村上春樹のノーベル賞受賞が期待されているというのが現状です。

賭け事の題材としても村上春樹ノーベル賞受賞が注目される

出典: https://jp.pinterest.com/pin/249949848039627855/

イギリスのブックメーカーはあらゆることを賭けることができますが、このところ村上春樹はオッズからもノーベル賞受賞の最有力候補であると伝えられることも。ブックメーカーで名前があがることでノーベル賞有力候補者であるというニュースが注目されているということもあるようです。

村上春樹の来歴

出典: https://jp.pinterest.com/pin/225391156332077788/

村上春樹(むらかみ はるき)
1949年1月12日(67歳)
京都府京都市伏見区出身
小説家・翻訳家
早稲田大学第一文学部映画演劇科卒業

村上春樹の代表作

出典: https://jp.pinterest.com/pin/397724210815297187/

代表的な作品
『風の歌を聴け』(1979年)
『羊をめぐる冒険』(1982年)
『世界の終りとハードボイルド・ワンダーランド』(1985年)
『ノルウェイの森』(1987年)
『ねじまき鳥クロニクル』(1994年・1995年)
『アンダーグラウンド』(1997年、ノンフィクション)
『海辺のカフカ』(2002年)
『1Q84』(2009年・2010年)

村上春樹が受賞した文学賞

出典: https://jp.pinterest.com/pin/397724210815296853/

これまでに受賞した代表的な文学賞
群像新人文学賞(1979年)
野間文芸新人賞(1982年)
谷崎潤一郎賞(1985年)
読売文学賞(1996年)
桑原武夫学芸賞(1999年)
フランツ・カフカ賞(2006年)
世界幻想文学大賞(2006年)
朝日賞(2007年)
早稲田大学坪内逍遙大賞(2007年)
バークレー日本賞(2008年)
エルサレム賞(2009年)
毎日出版文化賞(2009年)
スペイン芸術文学勲章(2009年)
小林秀雄賞(2012年)
ヴェルト文学賞(2014年)
アンデルセン文学賞(2016年)

村上春樹は毎年ノーベル賞の候補に上がっているとは限らない

出典: https://jp.pinterest.com/pin/397724210816145036/

そもそもの話から始めましょう。ノーベル賞受賞が発表されるといっても、前もってその年のノーベル賞ノミネートが発表されるわけではありません。ノーベル賞のノミネートは、50年経過ののちに公表されています。つまり今年のノーベル賞のノミネートが誰だったかがわかるのは、50年先ということになります。次回のノーベル賞を村上春樹が受賞するかどうか以前に、ノミネートされているかどうかすら50年間の守秘義務があるため、すぐには公表されていないんですね。ノーベル賞受賞の可能性がニュース報道されることが多い村上春樹ですが、受賞・落選といった予想以前に候補者かどうかすらわからないということに。村上春樹がいったいノミネートされていたのかどうかすらわからないのに、ノーベル賞が受賞できるとか落選したとかいう予測はできないと指摘する人も。

村上春樹作品はノーベル賞向きじゃない説も

出典: https://jp.pinterest.com/pin/504262489504221505/

ノーベル賞選考委員の平均年齢が高いことはたびたび指摘されています。世界的に人気のある日本の流行作家にノーベル賞を授与するよりは、何らかの差別や弾圧を受けながらも世界平和や平等に声をあげる社会派の作家や純文学作家にノーベル賞を授与させたいという風潮があると仮定すると、村上春樹のノーベル賞受賞は不可能?!とはいえ、ノーベル賞の選考理由は常に非公開。なぜその受賞者が受賞に至ったのかはある程度説明されますが、なぜその候補者が受賞に至らずに落選したのかの説明が行われることは、候補者の公開も含めてリアルタイムでわかるようなものではありません。

村上春樹がノーベル賞を欲しがっているのかモンダイ

出典: https://jp.pinterest.com/pin/37858453089568333/

世界的に成功した日本人作家になるまで

村上春樹のアメリカでの翻訳本の出版は80年代後半に講談社アメリカが版元として選ばれ、10万ドルという破格を投じて行われています。『羊をめぐる冒険』『世界の終わりとハードボイルド・ワンダーランド』『ダンス・ダンス・ダンス』の3冊を出版したものの、セールスには結び付きませんでした。アメリカ人の友人のアドバイスもあり、海外で成功するには現地のエージェントが必要と考えた村上春樹は、大手エージェンシーICMのアマンダ・アーバン、出版大手のクノップフ社、担当編集者にゲーリー・フィスケットジョンというコンビと契約。アメリカで大成功をおさめます。その後、世界各国で翻訳本が出版され、現代日本人作家として世界での著名度が高い人気作家にのぼりつめています。

出典: https://jp.pinterest.com/pin/463378249141460876/

レイモンド・カーヴァーのエージェント、出版社、担当編集者というトリオと翻訳出版を行ったことは、村上春樹がノーベル賞候補者であるといわれ続ける現在の位置を獲得する理由のひとつになっていることは間違いなさそう。村上春樹は自作を的確に翻訳できる翻訳者を自ら探し、できあがった翻訳に目を通しチェックして、英語翻訳された作品を直接エージェントに持ち込んで出版社に営業をかけてもらうという方法で、英語翻訳された自作のクオリティを確保したのだそう。翻訳者としても知られる村上春樹。レイモンド・カーヴァーの作品を日本に紹介した人物として、現在のアメリカでのスタッフとのつながりはそのあたりにも垣間見えます。

オウム事件を題材にノンフィクションにも挑戦した

出典: https://jp.pinterest.com/pin/352617845795279344/

1997年『アンダーグランド』でオウム事件を題材にルポルタージュ作品にチャレンジ。初期の村上春樹はどこにも属さないデタッチメントが題材になることが多かったのに、村上春樹どうした?!という声も。阪神淡路大震災も村上春樹の作品に変化をもたらしたものとして指摘されることが多く、それ以降の作品はより現実的な戦争や宗教を題材にとる作品が続きました。

政治よりのスピーチを行ったのはノーベル賞へのアピール?!

出典: https://jp.pinterest.com/pin/571957221402600216/

2009年エルサレム賞では有名になった「壁と卵」のスピーチを行い批判を浴びたことも話題になりました。特に田中康夫は村上春樹を痛烈に批判しています。エルサレム賞受賞はノーベル賞受賞をにらんだもので、行くな辞退しろと言われてもわざわざ出かけて行って「卵の側に立ちたい」とスピーチしたのも、政治的な発言を行う必要に迫られたものだろうという見解は、田中康夫だけに限らず、当時あちこちであったもの。それにしては比喩もわかりにくいし、発言自体踏み込み切れていないなどという批判もありました。当日の会場の雰囲気では、あれ以上の発言をすることは難しかったとのちに村上春樹自身が述べたことも話題になりました。

それでも政治的な文筆活動はしない村上春樹

出典: https://jp.pinterest.com/pin/397724210815427158/

カタルーニャ国際賞の受賞スピーチでは、東日本大震災直後のタイミングで「核」についてのスピーチを行ったものの、その後は特に原発再稼働などに発言をすることもありませんでした。村上春樹がどうだったらノーベル賞受賞があり得るのかを考えると、やっぱり村上春樹にはそもそもノーベル賞が似合わない、無理なんじゃないかという声があがるのも、無理からぬところかもしれません。別にノーベル賞に落選したからといって、特に作家として作品に何らかの影響が出るわけではないのだから、ノーベル賞云々で無駄に騒がれるのも面倒だと考えていても不思議はなさそうです。

村上春樹自身が語るノーベル賞候補者騒動

出典: http://murakami-haruki-times.com/

ファンの間でもノーベル文学賞の受賞に関しては意見が分かれるところ。賞を意識して作風が変わってしまうことよりは、時間がかかっても長編小説の発表を待って、じっくり村上春樹の世界観を楽しみたいというのが、大方の意見ではないかと思われます。当の村上春樹は、ノーベル賞候補に取りざたされることに関して「競馬じゃあるまいし」と一蹴。迷惑していると明言したことも。

「正直なところ、わりに迷惑です。だって正式な最終候補になっているわけじゃなくて、ただ民間のブックメーカーが賭け率を決めているだけですからね。競馬じゃあるまいし。」

2016年度のノーベル文学賞受賞者はボブ・ディランに

出典: https://jp.pinterest.com/pin/397724210817104519/

2016年度のノーベル文学賞受賞者は作家ではなく、歌手のボブ・ディランが選ばれています。ノーベル賞受賞者のニュースが流れると、ハルキニストが驚愕するという場面もありました。

村上春樹がノーベル賞受賞できない理由をまとめてみた

出典: https://jp.pinterest.com/pin/397724210819272036/

そもそも候補者をリアルタイムで公表せず、選考理由を説明しないノーベル賞。村上春樹が候補者かどうかすら、確認できるのはずっと先の話ということに。落選の理由はさまざまいわれていますが、そもそもノーベル賞向きの作家ではないのではなかろうかという根本的な理由があげられるということになりそう。本屋さんから出版社まで、もしも村上春樹がノーベル賞を受賞したら、喜ぶ人は多そうです。次回のノーベル賞受賞があるのかないのか、注目していきたいですよね。

もっと村上春樹の作品が知りたいアナタへ

村上春樹の名言まとめ!ノルウェイの森や海辺のカフカの名セリフも! | Pinky[ピンキ-]
村上春樹のおすすめ著書ランキング!代表作「ノルウェイの森」など! | Pinky[ピンキ-]

関連するまとめ

アクセスランキング

人気のあるまとめランキング

新着一覧

最近公開されたまとめ