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日焼けで赤くなる理由とは?黒くなる人との違いは?
日焼けによって肌が赤くなる人と黒くなる人の違いをご紹介します。日焼けすると肌が赤くなる人はヒリヒリして痛くなりますが、黒くなる人は特にヒリヒリしないようです。そんな人による日焼けの違いや日焼けした際のケア・対処法も併せてご紹介します。

目次
日焼けで赤くなる人と黒くなる人の違いは?
私達が長時間直射日光に当たると日焼けをしますが、日焼けした時の肌の反応が人によって違います。大きく分けると日焼けした際に肌が赤くなる人と黒くなる人の2種類に分かれます。
赤くなるのは「サンバーン」黒くなるのは「サンタン」
私達が普段何気なく使っている「日焼け」という言葉には『サンバーン』と『サンタン』の2つのタイプが存在します。日焼けして肌が赤くなる現象は『サンバーン』で肌が黒くなる人は『サンタン』と言います。
赤くなるのは痛いが黒くなるのは痛くない
日焼けした際に肌が赤くなる人と黒くなる人の大まかな違いは、日焼けして肌が赤くなる人は肌がヒリヒリして痛くなるのに対して、黒くなる人は特に痛みは伴わないと言われています。
日焼けで赤くなる人「サンバーン」の特徴
まずは「サンバーン」という日焼けした際に肌が赤くなる人の特徴についてご紹介します。日焼けした際に肌が赤くなる人は肌が赤くなる際にヒリヒリしたり痛くなったり水膨れができたりするのですが、その後は黒くなることはなく時間が経つと元に戻ってしまうのだそうです。
何故日焼けで赤くなるのか?
では何故日焼けした際に肌が赤くなるのでしょうか?それは紫外線(UVB)によって肌の細胞が傷ついているからです。
赤くなる原因はUVB
日焼けで肌が赤くなる人は肌が弱くてメラニンを生成する速度が遅いという特徴があります。紫外線に対して耐性が無い人は大量のUVBを浴びた際に細胞が傷ついて、肌が赤くなったりヒリヒリしてしまいます。
赤くなる=やけど状態
日焼けで赤くなる人はひどい時は水膨れが起こったり、皮がめくれたりすることもあります。実は「サンバーン」は別名「日光皮膚炎」とも呼ばれていて「やけどをした状態」と同じなので、当然赤くなる際に痛みが出て来てしまいます。
日焼けで赤くなる「サンバーン」の対処法
日焼けで肌が赤くなる症状が出た際はやけどをした時と全く同じでとにかく患部を冷水で冷やして下さい。濡らした水を含ませたタオルなどがあれば尚更良いですその後は患部を優しく化粧水などで保湿して下さい。ただし患部がしみる場合は化粧水の使用を中止してください。これらのケアを徹底すれば日焼けによるダメージは最小限に抑えられるはずです。
最近は日光アレルギーといって外に出るときは必ず日焼け止め塗らないと肌がかぶれてしまう人もいるようです。その様な方はしっかりとスキンケアをしないといたずらに肌をいじめるはめになってしまうので気を付けて下さい。
日焼けで黒くなる「サンタン」の特徴
日焼けしても赤くなることはなくそのまま肌が黒くなる症状を「サンタン」と言いますが、サンタンは「赤みなる・ヒリヒリする・痛みなどは特になくただ単に黒くなるだけ」が特徴です。
サンバーンの場合も日焼けによって赤くなる症状が出たあとに黒くなることはありますが、サンタンの場合は赤くなるなることはなくすぐに黒くなるのが特徴です。
サンタンによって肌が黒くなる原因は「紫外線から肌を守るためにメラニンを大量に生成するから」です。また日焼けとは関係無く元々肌が黒い人は紫外線耐性も高いので、赤くなることはなくすぐに黒くなるというわけなんです。
メラニンは肌を守ると説明しましたが正確にはメラニンは「紫外線を吸収する」という役割があるそうです。 ここまでの話を聞いていると日焼けで肌が黒くなる人はサンバーンと違ってヒリヒリすることもないですし、 メラニンを大量に作って紫外線から肌を守ってくれるのでいい事であるように聞こえます。
しかしあまりメラニンが生成されすぎると、それはやがて「シミ」になってしまいます。つまり日焼けで肌が黒くなる人も肌を傷つけていることに変わりは無いのでスキンケアをすることは大事であると言えます。
日焼けで黒くなる「サンタン」の対処法
日焼けで肌が黒くなる「サンタン」の症状が出た後のケア方法は抗酸化作用がある食べ物を摂取する、適度に運動をして代謝をUPさせる、美白化粧品を使うなどがあります。これらを行うことで「シミ」を予防することができます。
日焼けで肌を黒くしても大丈夫?
日焼けをした際に肌が赤くなる・黒くなるというのはその人の体質によって違いますので肌が赤くなる人が肌を黒くすることはとても難しいです。ですがどうしても日焼けで肌を黒くしたいという場合は日焼けサロンに行く方法があります。何故かというと紫外線には「UVA」「UVB」という成分が含まれていて大まかに説明すると「UVA」は肌が黒くなる成分で「UVB」は肌が赤くなる成分と言えます。
日焼けサロンに置いてある日焼けマシーンは「UVBをカット」しながらUVAだけを肌に取り入れることができるので肌をキレイに黒くすることができます。ただ、それでも紫外線が肌にとっては害でしかないことには変わりは無いのでそれも覚悟の上だという方のみチャレンジしてみて下さい。
日焼けは体に悪いのか?
日焼けをすると人によって肌が赤くなったり、黒くなったりと様々な反応を示しますが、そもそも日焼けは体に悪い事なのでしょうか?
結論から言うと日焼けは肌に悪影響を与えています。紫外線はまだ完全には解明されていないですが肌に与える影響が無限大にあると言われています。その中の一つで最も有名なのが肌の老化です。
高齢者になると肌のシミやシワ・たるみなどが目立つようになりますが、その原因は老化ではなく多量の紫外線を浴びたことによると言われています。
また普段の生活の中でタバコや酒を頻繁に取り入れている人や、ストレスを感じる事が多い人は肌のシワやたるみなどによって大きく影響されやすかったり、元々肌が弱かったり正しくスキンケアができていない状態だと、紫外線を受けた時に肌が老化しやすくなってしまいます。
日焼けで赤くなる症状が出た後のケア
日焼け対策はいくらしていたとしてもどうしてもついつい日焼けしてしまうという事態に陥ってしまうこともあるかと思われます。そんなときのスキンケアの方法をご紹介します。日焼けで傷ついた肌を速攻で治す方法は無いものの、しっかりとしたアフターケアをすることで肌へのダメージを最小限に抑えながら治すことが出来ます。
痛みが我慢できない程の赤くなる症状が出た場合
日焼けした肌を冷やした後は日焼けの状態によって対応が異なります。我慢できないほどのほてりがある場合は、医師の診察を受けて下さい。また水ぶくれができた場合や、吐き気や頭痛がある場合も同様に必ず病院(皮膚科)へ行って診察を受ける必要があります。もしすぐに行けない場合は、できるだけ①で紹介した冷やし方を繰り返し行なってください。
ただ単にヒリヒリして赤くなる場合
日焼けによってそこまで痛くはないがヒリヒリして赤くなる症状がある場合は、化粧水だと染みることがあるので、軟膏を塗ってあげて下さい。
ほてりはない場合
日焼けによってヒリヒリしたり痛みはないけれど思いっきり日焼けしてしまったという場合は、化粧水でたっぷり水分補給をしたあとに、乳液(クリーム)で蓋をする必要があります。肌は日焼けしてしまうと色に関係無く水分不足になってしまうので、患部に化粧水をたっぷり塗ってあげて下さい。
日焼けのアフターケアで大事な3ポイント
日焼けした際のスキンケア①冷やす&保湿
まず最初にやる日焼け後のスキンケアは肌を冷やすことです。これは肌が日焼けしてしまった当日の夜にやるべきことです。日焼けをするという事は肌が火傷するという事と同じなのでしっかり皮膚を冷やしてあげて下さい。
日焼けしてしまった部分に水をしっかりとかけて念入りに冷やしてあげましょう。ただし冷水に長時間浸かると身体を冷やし過ぎてしまうので気をつけて下さい。
日焼けした際のスキンケア②水分補給
日焼けをした際は化粧水を塗って表面をケアする必要がありますが、内部からも水分補給をすることでケアする必要があります。日焼けして肌が赤くなる症状が出た際は身体に水分が足りていない状態なので、スキンケアで外側から水分を与えることに加えて、水分補給で内側からもケアをしてあげることが大切です。
日焼けした際のスキンケア③早く寝る
外出して日焼けしてしまった際は、体全体がデリケートな状態になっているのでスキンケアが終わったらなるべく早く寝て下さい。
日焼けした際の化粧水でのケア
日焼けして肌が赤くなる症状が出た際は化粧水でケアをすることが出来ます。化粧水は手の平にたっぷりと取って肌に馴染ませるのが好ましいです。日焼けした肌はとてもデリケートなのでコットンで拭くと摩擦が生じてしまう事があります。よって手の平で優しく付けるのが良いでしょう。
もし外出先で日焼けしてしまう事が予想できるのであれば、事前に化粧水を冷やしておきましょう。化粧水を冷蔵庫に入れて冷やしておけば保湿と同時に肌を冷やすことも出来ます。
人によっては日焼けで肌が赤くなる症状が出た際に化粧水を塗ったらヒリヒリしてしまったいう場合もあります。その際は無理に化粧水を使わず軟膏でのケアに切り替えましょう。
日焼けした翌日にやるアフターケア
日焼けして肌が赤くなる症状が出た際は当日のみケアればいいというものではありません。前述した当日の夜にやるスキンケアに加えて翌日以降も気を付けるべき点があります。
新たな日焼けをしない
もし日焼けをしてしまったらその上に新たな日焼けを重ねないように気をつけましょう。外出の際は日焼け止めなどのスキンケアに加えて帽子や上着を羽織って直射日光を浴びないように心がけて下さい。
食事から栄養を摂る
正しい食生活もスキンケアの一つです。たんぱく質、亜鉛、ビタミンC、などを取り入れたバランスの良い食事を普段から心がけることが大切です。
日焼け対策に良い食材とは?
たんぱく質は健やかな肌のために欠かせない栄養素です。たんぱく質の多い食材は肉・乳製品・魚・卵・大豆などがあります。
亜鉛は必須ミネラルの一種です。亜鉛の多い食材は牡蠣・のり・しじみ・肉・納豆などがあります。
ビタミンCは、特に亜鉛と一緒に摂ることをおすすめします。ビタミンCの多い食品はピーマン、パセリ、ブロッコリー、アセロラ、キウイなどがあります。
日焼けへの事前にできる対処
これまで日焼けによって肌が赤くなる症状が出た後の対処法についてご紹介しましたが、やはり日焼けは症状が出る前に事前に対処できることが一番望ましいです。
日焼けの対処として一番効果があるのはやはりり日焼け止めでしょう。「赤くなる」のか?「黒くなる」のか?は細胞レベルで決まることで、メラニンの生成スピードなどもほぼ生まれつきの要素なので、どれだけ紫外線を直接浴びないか?に重きをおいて対処をしていく他ないです。
日焼け止めに関するポイント
日焼けに対する対処と言えば日焼け止めですが、ただ単に塗ればいいというわけではなく日焼け止めを塗る際のポイントがあるのでご紹介します。日焼けによるシミを作らないためにこれからお伝えする3点を意識しましょう。
日焼け止めは適量をつける
ほとんどの日焼け止めは500円玉ほどの大きさで顔全体を覆うことが出来ますが、日焼け止めを使用する際は適量をムラなく塗るためにもラベル・説明文書をよく読んで目安量を確認して下さい。また一度で塗るのが難しい場合は数回に分けながら塗って下さい。
日焼け止めは必ず塗り直す
日焼け止めの効力を上げる為には一度塗った後も、2~3時間おきに塗り直してください。一度塗っただけだと動いている最中に汗や皮脂などと一緒に流れ落ちてしまう事があります。
ウォータープルーフタイプの日焼け止めは確かに防水効果がありますが、完全に水を弾いてくれるわけではない為、途中で塗り直してください。女性の方で、ランチで少しだけ外出するまたは塗り直しをする時間はないという方は、出かける前にフェイスパウダーを重ねるのがおすすめです。
美白化粧品を取り入れる
日焼けの対処として日焼け止めを塗るのも良い事ですが日焼けを防ぐためには、日々のスキンケアに美白化粧品を取り入れることもいいでしょう。これは夏だけでなく1年を通して取り入れることなので、日頃から日焼けの対処をすることが可能です。
日焼けで赤くなる原因と対処について:まとめ
今回は日焼けした際に肌が赤くなる人と黒くなる人の違いや日焼けする前・してしまった後の対処についてご紹介しました。特に日焼けした際に肌が赤くなる症状が出る人は肌を傷つけやすい体質なので入念にスキンケアをする必要があります。
日焼け止めなどでしっかり対処して日焼けをしないことが1番良いのですが、してしまった場合は、外側からのケアも内側からのケアもどちらも大事なので、しっかり身体を労ってあげましょう。そして新たに日焼けをしないためにもアフターケアをすることも忘れないで下さい。
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