育児
赤ちゃんが犬と一緒にいるメリットは?注意点・守る習性の対処法など
「赤ちゃんが欲しいけど犬も飼いたい」なんて人も多いのではないでしょうか?育児と犬の世話は大変なもの。でもそれに負けないくらいのメリットもあります。今回は、赤ちゃんと犬が一緒に暮らすうえで、覚えておきたい「守る」本能についての知識や、様々な対処法をまとめました!

目次
- 赤ちゃんと犬、一緒に暮らすなら注意点とメリットを知ろう!
- 赤ちゃんと犬が暮らすにはしつけのできが大前提!
- 犬の守る習性はメリット?デメリット?
- 犬の守る習性のダメなところ!赤ちゃんと暮らすなら対処法必須!
- 赤ちゃんが来るまでにお気に入りの場所を守る犬の習性に対処法を!
- 赤ちゃんや人を過剰に守る犬への対処法は?
- 赤ちゃんと犬の暮らしはアレルギーも心配!対処法は?
- 衛生面も注意して!赤ちゃんを犬が舐めるのもNG!
- 犬によってはゲートなども必要!?赤ちゃんの安全面の確保を!
- 赤ちゃんとの暮らしは犬のストレスになることもある!
- 赤ちゃんと犬の暮らしのメリット!免疫力が付く!?
- もちろん一緒にいると最高の癒し!育児の疲れは犬が癒してくれる!?
- 赤ちゃんと一緒に暮らしやすい犬種:小型犬編
- 赤ちゃんと一緒に暮らしやすい犬種:中・大型犬編
- 犬と赤ちゃんの生活!必ず苦労以上の幸せが待っている!!
赤ちゃんと犬、一緒に暮らすなら注意点とメリットを知ろう!
旦那との間に赤ちゃんができた!新しい家族が増えることはとても嬉しいことですね。ですが犬を飼っている場合は不安に思うこともあるはずです。もちろん、犬と赤ちゃんが一緒に暮らす上では育児との両立は苦労もあります。
犬が持つ「守る」という習性もそのうえでは難しいことも多いようです。しかしそれを耐えれば苦労以上の喜びが待っているのも事実です。そこで今回は、犬と赤ちゃんが一緒に暮らす時の、育児での注意やメリット、「守る」習性への対策についてまとめました。
赤ちゃんと犬が暮らすにはしつけのできが大前提!
犬というのはもともと群れで生活する生き物であることはご存知ですか?人間に飼われていてもそれは変わりません。家族を群れと考え、自分も群れの一員だと考えています。そして犬は自分なりの判断で、家族の中に序列というものを持っているはずです。
赤ちゃんを迎えるときは、飼い主さんだけでなく、赤ちゃん自身が犬より序列が上であると認識できるように振る舞うことも大切です。誤って赤ちゃんの方が序列が下だと感じると、群れにとって役に立たない赤ちゃんは排除しようとする犬もいるのです。
悲しい事故が起きないよう、飼い主さんは犬をきちんとしつけることも大切です。信頼関係の構築や、トイレトレーニング、健康や衛生管理は必ずできておくことが最低条件と言えます。
犬の守る習性はメリット?デメリット?
犬は防衛本能や大切な物への独占欲といった理由から、「守る」という行動を本能的に行います。それはものであったり場所であったり、人であったり犬によっても様々です。とはいえ、これは犬だけに限ったことではありませんね。
人間にも独占欲や、大切なものを守りたいという気持ちはあります。ですが、人間と犬では守るものの基準や考え方が違うことも多いようです。ですので、この「守る」という行動に関しては、人間目線ではなく、犬目線で考えなくてはいけません。まずは愛犬が執着しているものは何かを見極めてください。
対象は、人間やフード、おもちゃや場所(特に飼い主か自分のベッド)、自分以外の動物などが挙げられます。それを見つけたら、無理に取り上げるのだけはやめましょう。また、過去に唸ってけん制したら人間が引いてくれたと記憶してしまっていることもあります。対処法はきちんと策を立てて行いましょう。
犬の守る習性のダメなところ!赤ちゃんと暮らすなら対処法必須!
犬が守りたいものを守るときの対処法として、根幹はすべて同じです。それは無理やり奪って独占欲をよりあおらない様にすることです。しかし飼われ始めてから時間が経てば経つほど、習慣として犬が当然であると思ってしまい、「守る」という行動を抑制するのは難しくなることも。
できれば幼いころからしつけ、何かに執着させないことが最善と言えます。また執着しても、うなったり吠えたり噛みついたりといった行動をしないようにしつけていれば大きな問題になることは少ないはずです。しかしもうすでに執着してるという場合もありますよね?
その対象が物であるなら、「ちょうだい」を教えましょう。これは犬が加えているものや守っているものでも、指示を出せば渡してもらえるようにしつけることです。渡してくれたらご褒美におやつをあげるなどして、偉いとほめてあげましょう。犬と対立せず、落ち着くまではこの方法で慣れさせてあげてください。
赤ちゃんが来るまでにお気に入りの場所を守る犬の習性に対処法を!
次は飼っている犬が一つの場所を強く独占し、守る場合の対処法です。例えばソファを占領していると仮定します。その場合は「降りる」と「離れる」を教えなければいけません。呼んだら来るようにしつけてあるなら名前を呼んで、ソファから離すのも一つの手です。
そしてそれができたらわかりやすいご褒美としておやつをあげましょう。指示を聞けばメリットがあるんだと犬が理解することが大切です。おもちゃで遊んであげるというのもいいですね。なるべく犬がソファに近づかないようその部屋に入れないというのもいいかもしれません。
部屋に戻した時、また困るタイミングでソファに乗るようならおやつを遠くに投げて離れさせたりしてください。ソファに乗る習慣自体を無くすことは難しいですが、無理に引き離すことだけはやめましょう。
赤ちゃんや人を過剰に守る犬への対処法は?
最後は人や赤ちゃんを過剰に守ろうとする場合の対処法です。たとえばよくあるのが、寝ている赤ちゃんの側から離れようとしない、近づく人間に対してうなる、などがあります。この場合もソファの時と同じで名前を呼んで離すことができるのなら名前を呼んで離しましょう。
また、犬が守ろうとするものが自分より弱いものを守ろうとしている場合(赤ちゃんや犬の子ども、その他の弱い動物)、犬に「あなたがそんなに頑張らなくてもいいんだ」ということを教えてあげることも大切です。この方法に関しては、ひどい場合はプロのトレーナーに頼ることをお勧めします。
生き物を守るにあたって、犬も必死になってしまい、事故につながることもあります。どうしようもなくなる前に、プロに相談してみてください。
赤ちゃんと犬の暮らしはアレルギーも心配!対処法は?
犬と赤ちゃんが一緒に暮らすうえで心配なことは「しつけ」や「守る」という行動のみではありません。アレルギー反応が起こるかもしれないということも頭に置いておく必要があります。アレルギーとは、体内に異物が入ったと体が感じることで引き起こされる拒否反応のことです。
実際に犬の毛やフケが人体に影響しているわけではありませんが、体がそれを遺物だと感じてしまい、反応が起こります。主な症状は、かゆみや咳、くしゃみ、ぜんそくなどです。アレルギーの発症を防ぐには、こまめな掃除はとても重要です。
ペットの毛を吸ってくれる空気清浄機なども効果的でしょう。また、ブラッシングやその毛を洗い流すシャンプーなど、育児と両立するには大変なことも少なくありません。もしできるのならば、赤ちゃんと犬が寝る部屋は別に分けるようにするといいと思います。
衛生面も注意して!赤ちゃんを犬が舐めるのもNG!
もうひとつ、赤ちゃんと犬が一緒に暮らすうえで心配なことは、感染症です。育児に大切なことのひとつには衛生管理も含まれますね。赤ちゃんは成人と違い、免疫力や抵抗力があまりありません。犬から感染症をもらってしまうこともあるのです。
犬から人間にうつるものとしては狂犬病、ブルセラ症、サルモネラ症、皮膚糸状菌症、ノミアレルギー、エキノコックスなどが主なものとして挙げられます。どれも感染経路は、犬に口を舐められたり傷口を舐められたりすること。しつけを怠れば可能性はぐんと上がってしまいます。
動物病院での検査は必須ですが、なるべく赤ちゃんとの接触をさけておくのが賢明と言えます。また、ハイハイできるようになった赤ちゃんがフードを誤飲することも原因になりえます。衛生面にもしっかりとした気配りが必要です。
犬によってはゲートなども必要!?赤ちゃんの安全面の確保を!
もちろん物理的な安全性も心配なところ。床に布団を敷いて寝かせたりしていれば、近くを犬が走り回っている間に事故が起こってしまった!なんてことになりかねません。床に寝かせるのではなく、ベビーベッドの準備も必要になります。
このように、犬を飼っていれば、犬自身に悪意が無くても起こってしまう事故はあります。育児中、ママさんは常に気を張っていなければいけませんし、犬を飼っていない家のやり方を鵜呑みにすると赤ちゃんに被害が出てしまうこともあります。
ジャンプ力に優れた犬がいるのなら、ゲートを準備して赤ちゃんの部屋に入れない様にすることも必要です。また、おとなしい子だからと気を抜かず、犬と赤ちゃんが一緒の時は目を離さない様にしましょう。なにがあるかはわかりませんので、考えられる様々なことに対しての対処をしておきましょう。
赤ちゃんとの暮らしは犬のストレスになることもある!
これは避けようのないことですが、赤ちゃんが生まれること自体が犬にとってはストレスに感じることもあります。単純に考えれば、今まで独占してきた飼い主さんの愛情を、育児などで半分赤ちゃんにとられてしまうわけですから当然ですね。嫉妬してしまう気持ちも分かるはずです。
この場合、赤ちゃんにいろんなちょっかいをだしてみたり、ストレスによる吠える、噛むなどの行動が増えることもあります。このような行動が見られた場合はむやみに怒らず、育児をしながらも適度なスキンシップなどで犬に対する愛情を伝えてあげてください。
また少なくない失敗として、産前に犬を実家などに預けて産後呼び戻すという例があります。しばらく飼い主さんと引き離された上にやっと帰ってきたら自分じゃない存在が家の中心にいて、育児にてんやわんや…。犬からすれば混乱して当たり前ですね。負担に思うかもしれませんが、犬と三人の最後の生活を大切にしてあげてください。
赤ちゃんと犬の暮らしのメリット!免疫力が付く!?
赤ちゃんと犬が一緒に暮らすことについては、注意点や対処することが多くデメリットばかりのように感じる人も多かったのではないでしょうか?しかしもちろん、赤ちゃんと犬の同居にはメリットだってたくさんあります。そのメリットの一つが、免疫力の成熟です。
犬や動物のフンには、「エンドトキシン」というものが含まれています。そしてそれは空気中に漂うほどちいさな物質です。フンに含まれているものと聞くとなにか害がありそうな気がする人も多いかもしれませんが、この物質はメリットと呼べる物質なんです。
この物質が漂っている状態の場所で、1歳になるまでに過ごさせると免疫システムが成熟する効果があると発表されています。犬の生活する空間で一緒に過ごすことでその効果と同じ効果が得られるかもしれないんです。意外なメリットですよね。
もちろん一緒にいると最高の癒し!育児の疲れは犬が癒してくれる!?
そして何よりのメリットは、犬と過ごすことで得られる癒しです。育児とは気が付くとイライラしていたりして、ストレスを感じてしまうもの。そしてそれは身近な旦那さんでも理解しきれないことも多いですね。そんな時に最高の癒しになるのが犬の存在です。
イライラを消し去って赤ちゃんにも優しく接することができるかもしれません。また、犬は母性本能の強い生き物です。警戒心やストレスが無ければ、赤ちゃんを可愛がってくれるはずです。鳴き声を聞いて駆けつけてくれるくらいになる子もいるのだとか。ほほえましいですよね。
また国語や算数など、学校で習うことのできない「感情」というものを教えてくれる先生でもあります。触れ合う中で個性や相手を思いやる気持ちなどの、心を豊かにしてくれるんです。これらは何物にも代えがたいメリットではないでしょうか?
赤ちゃんと一緒に暮らしやすい犬種:小型犬編
これから犬を飼う人は、赤ちゃんと一緒に暮らすにはどんな犬種が向いているかも気になりますよね?次は飼いやすい犬種をご紹介します。まず一種類目は「トイプードル」です。トイプードルは、愛らしさだけでなく、かしこさやしつけやすさでとても飼いやすい犬種です。
抜け毛も少なく匂いもあまりないので人気の種類です。二種類目は「キャバリア」です。キャバリアはとても温厚ですぐに人と仲良くなれると言われています。美しいつやのある長毛がとても魅力的な小型犬です。また、環境の変化にもつよいと言われています。
小型犬最後のおすすめは「シーズー」です。シーズーは理解力やしつけやすさがトイプードルと近く、家庭に向いている犬種と言えます。また、陽気でコミュニケーション能力も高いですがおとなしく、室内犬としてとても飼いやすいんです!
赤ちゃんと一緒に暮らしやすい犬種:中・大型犬編
続いて赤ちゃんと一緒に暮らしやすい犬種(中・大型犬編)をご紹介します。中型犬でお勧めなのは「シェットランドシープドッグ」です。シェルティという相性で親しまれる彼らは小柄ながら上品で知性を感じさせる見た目をしています。実際に賢く、とても人懐こいのが人気の理由です。
そして大型犬で飼いやすいといえば「ゴールデン・ラブラドールレトリバー」はゆずれませんね。賢く穏やか、そしてもちろん愛らしいこの顔が魅力的ですね!短い毛ではありますが、しっかりブラッシングする必要があることを理解したうえで、お家に迎えることをお勧めします。
そして最後は、見た目とは裏腹な「シベリアンハスキー」です。表情や顔つきはとても凛々しいですが、性格は穏やかでとても優しいのが特徴。しかし寂しがり屋でもあるため、定期的なブラッシングや毎日のお散歩は欠かさず行ってくださいね!
犬と赤ちゃんの生活!必ず苦労以上の幸せが待っている!!
ここまでの犬と赤ちゃんの生活に必要な対処などを読んで、不安にあ思った飼い主さんもいるかもしれません。もちろん、育児と犬への配慮、両方となると、辛いことも多いはずです。
ですが途中に書いたとおり、それを踏まえてもそれ以上の幸せも与えてくれるのが犬たちです。今ある心配や不安はなるべく家族と相談して解決策を考えてください。ママさん一人で抱え込まずにいれば、きっと辛いことも家族で乗り越えられるはずですよ!
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