妊娠・育児
妊娠中は温泉に入っても大丈夫?妊婦におすすめの効果・成分や注意点
妊娠中は温泉に入ってはいけないという話はよく聞きますよね?実は医学的根拠はなく、様々なことに注意さえすれば温泉に入っても大丈夫なんです!ですが成分などでまだ心配だと感じる人も多いですよね?そこで今回は、妊娠中の温泉に入るときの注意点や成分等をまとめました!

目次
- 妊娠中の温泉って大丈夫?注意点までをご紹介!
- 妊娠中の温泉がダメだと言われていたのはなぜ?
- 妊娠中は注意したい、温泉の温度や時間!
- 妊娠中、温泉の脱衣所には注意して!
- 妊娠中に温泉に浸かるのは体調が良いときだけ!
- 妊娠初期の温泉は危険?温泉OKな時期は?
- 妊娠中の温泉、必要な物は忘れない様に持って行こう!
- 妊娠中に注意したい温泉の成分とおすすめの成分!
- 妊娠中だからおすすめしたい温泉の効果は?
- 妊娠中の温泉はリラックス効果が期待できる!
- なるべく妊娠中専用のプランで温泉宿を選ぼう!
- 妊娠中専用プランだけでなく家族風呂もおすすめ!
- 意外な落とし穴!妊娠中は温泉卵はNG!?
- 初めての妊娠ならこれが二人でする最後の旅行かも!
- 注意点を押さえれば妊娠中の温泉は大丈夫!
妊娠中の温泉って大丈夫?注意点までをご紹介!
妊娠して子どもを授かるのは嬉しいことですよね!ですが子どもが生まれれば怒涛の子育てに追われることになります。そうなる前に旦那さんと二人の時間を楽しんでおきたい!なんて人も多いのではないでしょうか?しかし妊婦が旅行となるとできることは限られてしまいますね。
せっかくの旅行先でも長距離を歩いていろんなところを見て回る、なんてことは赤ちゃんのためにもできません。そこでおすすめなのが温泉旅行です。近年まで妊婦は温泉に入ってはいけないと言われていたことを、ご存知の方は多いと思います。
ですがそれも今は撤回され、温泉宿にはマタニティプランを準備しているところも多くなりました。長距離を歩けない妊婦にとって、温泉旅行はゆっくりと楽しめる気楽なものですね。そこで今回は、妊娠中の温泉での注意点やおすすめの成分、温泉の良い効果など様々なことについてまとめました。
妊娠中の温泉がダメだと言われていたのはなぜ?
今は撤回されたとはいえ、昔は禁止されていたのだから、成分などに何か問題になる理由があるのでは?と、妊婦が温泉に入ることについて不安を感じる人もいるかもしれませんね。そもそも、どうして妊婦は温泉に入ってはいけないと言われていたのでしょうか?
もともとは法律で、妊婦が温泉に入ってはいけないというものがあったのが始まりです。なぜ法律で妊婦の温泉が禁止されていたかというと、「妊婦が心臓病などと並ぶ、禁忌症として扱われていたから」です。そして、撤回されたことからも分かるように、その法律に根拠はありませんでした。
実際に妊娠中の入浴には注意点がいくつかありますが、温泉に入ることで胎児に影響が出ることはありません。それが正式に発表されたのは2014年とかなり最近のことですので、それを知らない人お姑さん方に心配されることも少なくないかもしれませんね。ですが温泉は入っても大丈夫なものです。安心してリラックスしてくださいね!
妊娠中は注意したい、温泉の温度や時間!
とはいえ妊娠中ですので、「のぼせ」や「立ちくらみ」からくる転倒などは懸念しておく必要があります。妊婦の体で足元を注意深く見るというのはひとりでは難しいことも事実ですね。また、体温が上がりすぎてしまうことも妊婦さんには良くありません。入る時間や温度には制限が必要なんです。
長湯がすきな方もいるかと思いますが、妊娠中はそれを避け、10分おきに休憩を挟みましょう。もちろん休憩といっても、体を冷ましすぎないようにも気遣ってください。また、妊婦さんの入浴には温度管理も大切なことです。体の温度を上げすぎないよう、42度以上のお湯には浸からないようにしてください。
かといって反対に温度が低すぎても入ることで体を冷やしてしまう恐れがあります。40度以上のお湯につけることをおすすめします。こう考えると40~42度と、温度の幅は狭いですね。自宅での入浴にも温度の調節には気を遣って行ってくださいね!
妊娠中、温泉の脱衣所には注意して!
先ほど書いた通り、温泉の入浴自体には問題が無いことが発表されていますね。ですがそれは入浴に関してのみのことです。実は注意するべき点は、「共同の脱衣所」であるという意見の人はたくさんいます。共同脱衣所などで心配になるのは感染症の問題です。
心配されているものの例として良く挙がるのが「ヘルペス」です。妊婦がヘルペスに罹った場合、ヘルペスは出産の際に胎児に感染してしまう恐れがあります。最悪の場合は脳障害を引き起こしてしまうこともあるんです。ですので妊婦がヘルペスに罹った場合、早急に対処をする必要があると言われています。
なぜそれが共同浴場注意点になるかというと、ヘルペスが再発したものの場合、多くの患者に症状が無く、気付かないことも多いからです。そのまま共同の椅子やタオルを使用すれば感染してしまうのは分かりますよね?温泉に入る場合はこのような心配もあるのです。
妊娠中に温泉に浸かるのは体調が良いときだけ!
妊娠中の温泉で心配なのはつわりや湯あたりですね。気を付けていても何か起こってしまうなんてこともあるものです。ですので少しでも体調が悪いときは入浴を控えることをおすすめします。また、早朝や深夜の入浴など、ひとりでの入浴する場合は危険が大きいです。
いろいろ話を聞いていると「おっちょこちょいだから温泉に入るのが心配」、なんて方もいるのではないでしょうか?そんな人は、温泉ではなく「足湯」を楽しむというのもおすすめですよ。足湯ならのぼせることもそうありませんし、急激に体温が上がらずじんわり体を温めてくれます。
また、服を着用したままで入ることができますので、服を着たり脱いだりする必要が無く気持ちも楽ですね。冷え性にも効くのが嬉しいところ。旦那さんも一緒にいられる場合が多いので、これなら細かい心配もしなくて大丈夫です。安心して旅行を楽しむことができますよ!
妊娠初期の温泉は危険?温泉OKな時期は?
妊娠中と一言で言っても初期、中期、後期で妊婦さんの体調や安定度にはおおきな差がありますね。のんびりした温泉旅行だから大丈夫とはいえ、準備や電車での長距離移動など、妊婦さんへの負担がゼロということはありません。少なからず疲れやストレスに繋がってしまうものです。
ですので温泉旅行に行く場合、その時期にも気を配る必要があります。妊娠中、もっとも安定している時期は中期と言われていますね。初期はつわりなどの体調変化が起こりやすく、せっかく旅行に出かけてもあまり楽しめずに終わってしまう恐れがあります。
また、臨月近くなると何かの刺激で破水してしまう心配も出てくるので、通い慣れた病院の近くを離れるのはあまり賢いとは言えません。出産に向けて念入りに準備をする時期ですね。温泉旅行に行くなら5~7ヶ月目までに行くのがおすすめです。最も安全な時期ですので、お医者さんも大丈夫だという人が多いようですよ。
妊娠中の温泉、必要な物は忘れない様に持って行こう!
旅行先は家から遠くに出ることも多く、何かあった時、いつもの産婦人科に行くことができないこともあります。ですので必ず忘れずに持って行ってほしいのが「保険証」です。また妊娠の経過など、少しでも情報が多くなるように「妊娠中に行った検査結果のコピー」や「母子手帳」を持っていてください。
経過が分かれば旅行先の病院でも対応できることが増えますので、自分は大丈夫!なんて思っていても絶対忘れずに持って行ってくださいね。一緒に行くのが友達ならば、それを持っていると伝え、何かあった時は見せるようにお願いしておくといいでしょう。
また、旅行先の宿を予約する際に、旅館側に妊婦であると伝えることも忘れないでください。法律が変わったのはつい最近のことですので、今でも妊婦の利用を禁止する温泉もあります。また、「安定期のみ可」などのルールを決めている宿などもあります。トラブルを避けるためにも連絡は怠らないようにしましょう。
妊娠中に注意したい温泉の成分とおすすめの成分!
妊婦さんが温泉に入るのは大丈夫だと書きましたが、妊婦さんの肌には少し強いと思われる成分の温泉もあります。妊婦さんの肌は外的刺激には弱くなっていることが多いため、刺激の強い成分の温泉に入るとかゆみや肌荒れ等の症状があらわれてしまうこともあるんです。
匂いが強めな硫黄系の温泉、高濃度の塩系の温泉、微量の放射線を含むラジウム系温泉などが刺激の強い成分の温泉です。妊婦さんにはあまりおすすめできません。おすすめの成分の温泉は、弱アルカリ性の温泉です。匂いや肌への刺激が少なく、妊婦さんでも安心して入ることのできる成分だと言われています。
また、成分の他にも注意したいのが温泉が源泉からのかけ流しであるかです。循環式の温泉の場合、カンジタ、クラミジアなどの性病に感染してしまう心配もあります。一般的な温泉なら衛生管理はきちんとされているはずですが、心配ならばかけ流しの温泉を選ぶとより安全性が高いのでおすすめです。
妊娠中だからおすすめしたい温泉の効果は?
妊婦さんに温泉をおすすめしたい、良いとされる効果もあります。ひとつは体を温めることができることです。妊婦さんにとって体の冷えは大敵ともいえるものです。特に初期の体温の維持は大切で、この時期に体を冷やしてしまうと胎盤の形成にも影響があると言われています。
温泉に浸かると体の体温が暖かいまま維持されやすいので冷えの予防になります。また、難産にもつながる冷え性の改善にも効果があります。血行をよくしてより安産に近づける効果も期待できますよ!先ほどご紹介した、足湯も同じく冷え性予防の効果は高いです。
また、美人の湯などという温泉もありますね。生まれてくる子ども美男美女に生まれてくるように願掛けとして温泉の効能を選ぶ人もいるようです。絶対的な効果とは言えませんが、お母さんとしてはおまじない感覚で頼る人もいるようですよ。
妊娠中の温泉はリラックス効果が期待できる!
妊娠中である妊婦さんは、体調はもちろん、初出産の場合、心配や不安がたくさんあるものです。人によっては軽いうつ状態、マタニティブルーになってしまう人も。マタニティブルーになってしまうと、妊娠について不安を感じたなんて理由が無くても突然悲しくなってしまったりします。
また、睡眠が浅くなったりして不眠症になってしまう人も。睡眠導入剤などを飲むこともできない妊婦さんは、不眠症になると睡眠不足を解消するのは難しいです。また周りへの注意力の低下は、妊婦さんにとって命取りになります。温泉に入って自律神経を刺激し、精神的にも元気な状態でいることはとても重要なことですね。
いつもと違う景色や温泉は、人の気持ちをリラックスさせ、リフレッシュすることができます。最近妊娠した嫁に元気が無い、なんて場合は環境の変化や気持ちの切り替えが必要です。リラックスして、心を元気にすることも、妊婦さんには大切なことなんですよ!
なるべく妊娠中専用のプランで温泉宿を選ぼう!
妊婦さんが起こしてしまう、温泉で最も多い事故は「転倒」です。湯あたりや立ちくらみなど、妊婦さんでなくても温泉は転倒しやすい場所です。木でできた床ならともかく、タイル製であれば、とても滑りますね。お湯の成分によってはタイル製でなくても滑りやすくなるものも。
そんな心配を考えると、妊娠中専用のプランをもっている温泉はおすすめできます。お風呂が貸し切りにできることも多く、旦那さんに付き添って入ってもらうこともできます。また、寝つきがよくない妊婦さんには安眠グッズを用意してくれる宿まであるんです!
さらに、最近思い出として妊娠中の写真を残す、マタニティフォトが流行っていますね。人生で体験できるとしても数回の妊婦姿、それを思い出に残肢体と思うのは自然なことかもしれませんね。そんなマタニティフォトまでをプランに含めた宿まであるそうですよ!妊娠中のプランはぜひ活用したいですね!
妊娠中専用プランだけでなく家族風呂もおすすめ!
マタニティプラン以外にも、家族風呂というものはおすすめできます。部屋に個室の温泉がついている宿であれば、共同脱衣所で心配だった感染症などの心配も少なく、旦那さんに付き添ってもらいながら入ることができます。また、お腹が大きくなってきているのを恥ずかしいと感じてしまう人もいるようです。
そんな人も、部屋についた家族風呂なら周りを気にせずゆっくり楽しむことができます。また、体調が悪くて時間内に動けず、お風呂に入り損ねた!なんてことも少ないはず。事前の申し込みや妊婦であるという連絡は必要ですがのんびり好きな時間にお風呂を楽しむことができます。
温泉に入って湯疲れした場合も、すぐに室内に変えることができるのも魅力ですね。温泉旅行で、あまり外にでることを望まず、のんびりしたいと考えているなら、個室について家族風呂のプランを申し込んでみてはいかがでしょうか?
意外な落とし穴!妊娠中は温泉卵はNG!?
妊婦さんは感染症や病気に対する警戒が必要ですよね?そんな妊婦さんでも、温泉地に行けば、ご当地の食べ物を食べ歩きしたい!なんておもうはず。ですが温泉卵にはサルモネラ菌による中毒が懸念されます。
高熱や下痢、嘔吐を引き起こすサルモネラ菌の中毒は、薬が使えない妊婦さんはぜひ避けておきたいところ。温泉卵を作る過程で、サルモネラ菌の排除に必要な条件は満たされてはいますが、絶対という保証はありません。
どうしても食べたい!!なんていう強い意志があるわけではないのなら、避けておくのが無難と言えます。他にも温泉名物はありますので、そちらを食べることをおすすめします。
初めての妊娠ならこれが二人でする最後の旅行かも!
妊娠中の温泉旅行なんて、そんなリスクのあるものに行きたいと思わない!なんて人もいるかもしれませんね。ですが考えてみてください。こどもが産まれればもう夫婦二人での旅行はこの先しばらくできなくなるんです。
タロちゃん今日有給でしたのでコメダいって3月の温泉旅行企画立ててた💭📝2人で行けるのゎきっとこれが最後だなぁ…妊娠発覚してからタロちゃんと2人で思いで作ろう!!とか全然考えてなかったんだけど7ヶ月8ヶ月入ってマタニティライフ2人で楽しむべきだってめっちゃ思うようになった💕 pic.twitter.com/1pCDWFazsC
— ぽぽぽぽ〜ん (@yasumilk0404) 2017年2月9日
生まれてきた子どもが大きくなり、旅行に行くとしても子どもをおいての旅行は、できてもかなり先の話になりますね。しばらく叶わなくなる夫婦水入らずの旅行、これが最後かもくらいの気持ちでいくのも悪くないかもしれませんよ?
注意点を押さえれば妊娠中の温泉は大丈夫!
妊娠中の旅行は、どうあってもリスクゼロというわけにはいかないものです。ですが、温泉旅行に関しては妊婦さんや周りの注意次第で意外とのびのび過ごせることが多いようですね。
リフレッシュや冷え性予防、夫婦二人きりの旅行納めなどに、動き回らなくて済む温泉旅行は最適です。様々な点に注意は必要ですが、この機会にぜひのんびり旅行されてはいかがですか?
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