日本の桜を英語で伝えたい!満開の桜の美しさや花見を誘う表現は?

日本の象徴でもある桜は、お花見や桜モチーフのデザイン等海外でも日本をイメージさせる花として良く知られています。ところが、英語ではさくらんぼと混同されてしまう場合もあるそうです。外国の人にもわかるように満開の桜や散る桜を英語で説明出来るようになってみませんか。

日本の桜を英語で伝えたい!満開の桜の美しさや花見を誘う表現は?

目次

  1. 桜の英語表記・表現方法を解説
  2. 桜の品種別英語表記
  3. 桜の状態を説明する英語表現・例文
  4. 桜を表す英語以外の海外表記
  5. 桜の美しさを英語で伝えよう

桜の英語表記・表現方法を解説

桜は日本を代表する花の一つです。海外に対しては「桜」を英語で言うと何になるでしょう。の英語表現は何でしょうか?「cherry blossom」と学校で習った方も多いと思います。もちろん正しい英語表現なのですが、これだけではネイティブは勘違いしてしまう可能性があります。英語で「桜」の正しい言い方を覚えて、外国人に日本の美しい桜を紹介できるようにしましょう。

基本は「cherry blossom」

桜を英語で表記する場合、基本は「cherry blossom(チェリーブロッサム」です。日本語のままの「sakura」で伝わる場合もありますが、まだ海外全般に浸透しているわけではありません。会話の中で「桜」について話す場合は、「cherry blossoms」と複数形になります。「桜の木」を指す場合は「cherry blossom tree」です。

大興奮の中で終わったラグビーワールドカップでも、日本代表チームのニックネームは「BRAVE BLOSSOMS(ブレイブ・ブロッサムズ)」でした。直訳すると「勇敢な桜」となります。赤と白のボーダー柄の彼らのユニフォームの胸には、桜の紋章が付いていたことを覚えている方も多いのではないでしょうか。

さくらんぼを連想する人もいる

「blossom」だけを取り出すと「木に咲く花」という意味になります。その為「cherry blossom」を直訳すると「さくらんぼの木の花」という意味になるのです。海外の方は、「cherry blossom」から「さくらんぼの木」をイメージする人も多いと言われています。この勘違いには、他にも理由が考えられます。

フルーツのさくらんぼは、英語で「Cherry(チェリー)」です。桜を意味する「cherry blossom」とは表記が似ている為、勘違いされやすいので注意が必要かもしれません。桜の説明をする場合は、「Ccherry blossoms are cultivated for ornamental use and doesn’t produce any fruit.(桜は観賞用で実がなるわけではない)」ということを伝えると良いでしょう。

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桜の品種別英語表記

桜には、たくさんの品種があります。南北に長い形の日本では、地域によっても育ちやすい桜の品種が違うのです。ここでは、代表的な桜の品種をピックアップし、それぞれの英語表記をご紹介していきます。「欧米では桜そのものがあまり多くはありません。英語名がない品種は、日本語名がそのままローマ字で表記される場合もあるのです。

ソメイヨシノ

江戸時代後期に開発されたとされるソメイヨシノは、気象庁による桜の開花情報では標本木に指定されています。また、お花見でも人気の高い品種です。咲き始めは淡いピンク色ですが満開に近づくにつれて白に近くなっていく品種です。現在の駒込のあたりにあった染井村に住む植木職人たちによって作出されたため、この名が付いたとされています。

ソメイヨシノを英語で表記する場合は、「Somei Yoshino Cherry」「Somei-Yoshino」「Yoshino cherry」となります。上述のように、英語名というのではなく日本語名をそのままローマ字表記にしているパターンです。「Cherry」だけでは「さくらんぼ」と混同してしまう場合もあるので、既に述べたように樹木に咲く花であることを説明すると良いでしょう。

ヤマザクラ

ヤマザクラは、山に自生している桜と混同される場合もありますが独立した品種です。桜の名所の1つとして古来から人気の高い奈良県の吉野山には、ヤマザクラが多く植えられています。その為、「吉野の桜」と表現される場合は、本来ヤマザクラを指しているそうです。長寿を誇る品種でもあり、樹齢500年を超えるヤマザクラも多くあります。

そんなヤマザクラを英語で説明する場合は、「丘」という意味のある「hill cherry(ヒルチェリー)」という言い方になります。また、この品種は日本だけでなく台湾や韓国、北朝鮮にも分布していることから、「oriental cherry(オリエンタルチェリー)」「 East Asian cherry(イーストアジアチェリー)」といった表記もなされます。

八重桜

八重桜は、正確には桜の品種名ではありません。桜の花の花びらの形状から来ている呼び名です。例えば、日本の桜を代表する品種であるソメイヨシノは5枚の花弁を持ちます。この先方を一重咲きと言います。そして、6枚以上の花弁を持つ桜を、八重桜とされます。中でも、20枚から70枚の花弁を付ける咲き方を八重咲と区分しているそうです。

こうした八重咲きの桜、八重桜を英語で表記すると「Yaezakura」「double cherry(ダブルチェリー)」となります。「Yaezakura」は、上述のように日本語の名前をそのままローマ字で表記しているパターンです。「double cherry」は、おそらく一重咲に対して二重、という意味でダブルと付けているのでしょう。

枝垂れ桜

京都府の府花として指定されている枝垂れ桜は、学名がある桜の品種の1つです。エドヒガンという品種の中で、枝垂れるものを特に枝垂れ桜と分類しています。但し、それ以外にも枝垂れる桜の品種を総称して呼ぶ場合にも使われているそうです。エドヒガン系統の品種が中心ですが、ベニシダレやヤエベニシダレ、キヨスミシダレといった品種が良く知られています。

枝垂れ桜を英語で表記する場合、日本語名をそのままローマ字で表記する「Shidarezakura」が使われています。また、枝垂れるという意味でもある「weeping cherry(ウィーピングチェリー)」と呼ばれる場合もあるようです。「weeping」自体には、「泣く」という意味があります。「枝垂れ柳」のことも「weeping willow(ウィーピングウィロー)」と呼びます。

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桜の状態を説明する英語表現・例文

続いて、桜の状態を説明する英語表現や英語の例文をご紹介していきましょう。写真や動画などで日本の桜の美しさを知る海外の人も増えています。お花見をするために日本を訪れる人もいるほどです。日本の桜にあまりなじみのない海外の人に対して日本の桜の説明が出来るようになれば、より交流が深く行えるようになるでしょう。

咲く:bloom

まず最初にご紹介するのは「咲く」という意味の英語「bloom(ブルーム)」です。「桜の開花」を言う場合も「bloom」を使います。「Cherry blossoms are blooming.(桜が咲いている。)」や「Cherry blossoms are blooming very early this year.(今年は桜の花が咲くのがとても早い。)」というように使用しましょう。

満開:fully out/in full bloom

「満開」は「The cherry blossoms just in front of my house are fully out.(家の前の桜が満開だ。)」「The cherry blossoms are in full bloom, so now is the best time to go and see them.(桜が満開なのでお花見には最高のタイミングだ。)」のように「fully out(フリーアウト)」や「in full bloom(インフルブルーム)」を使いましょう。

散る:fall/scatter/out of bloom

「散る」を英語で説明する場合は「fall(フォール)」や「scatter(スカッター)」、「out of bloom(アウトオブブルーム)」等、色々な説明の表現があります。桜が散る様子に合わせて適切な英語を選ぶと良いでしょう。例えば「Cherry blossoms are scattering.(桜が散っている。)」のように使います。

桜が散る場合、その原因を説明の中に組み入れる英語表現もおすすめです。例えば「Because of the typhoon the other day, all the cherry blossoms have fallen off.(先日の台風のせいで、桜の花は全て散ってしまった。)」のように桜が散る理由を説明すると海外の人にもイメージしやすいでしょう。

花見:cherry-blossom viewing

最後は花見を意味する英語表現についてご紹介しましょう。花見を英語で表現する場合は、「cherry-blossom viewing(チェリーブロッサムビューイング)」となります。けれど、これだけでは日本の桜になじみのない方には伝わりにくいかもしれません。何故なら、花見という行事自体が海外にはないからです。

そんな場合は「Ohanami is an outdoor picnic to view cherry blossoms with friends and family. (花見は友達や家族と一緒に外で桜を見ながらピクニックをすることです。)」というように説明も加えると良いでしょう。「Ueno park is famous as a great cherry-blossom viewing spot.(上野公園は花見の名所として有名です。)」というように使います。

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桜を表す英語以外の海外表記

日本の桜になじみのない海外の方にも説明出来る様に、英語での表現や説明のやり方をご紹介していきました。最後は、英語以外の言語でも桜を表す表現があるのでそちらを見ていくことにしましょう。2020年は東京オリンピックも開催されますし、インバウンド効果で海外からの観光客も増えています。色々な国の言葉で桜の説明ができると便利です。

ドイツ:Kirschbaum

ドイツ語で「桜」を意味する言葉は「Kirschbaum(キルシュバウム)」です。こちらは「桜の木」という意味になります。「桜の花」を特に指し示したいときは「Kirschblüte(キルシュブリューテ)」となります。「さくらんぼ」は「Kirsche(キルシェ)」です。ドイツでは首都ベルリンのベーゼ橋の下に桜並木があり、満開から散るまで在独邦人や多くの人々に愛されています。

フランス:cerisier

フランス語で「桜」は「cerisier(スリジエ)」と言います。「さくらんぼ」は「Cerises(スリーズ)」です。パリでは、セーヌ川のほとりや観光名所である凱旋門やエッフェル塔の近くにも桜並木があるそうです。けれど、満開の時期に最も多くの花見客が集うのが「ソー公園(Parc de Sceaux)」です。「財団法人・日本さくらの会」の会報にも掲載されています。

イタリア:ciliegio

イタリア語で「桜」は「ciliegie(シリエージョ)」です。以前チロルチョコにもシリエージョというシリーズが登場していました。「さくらんぼ」は「ciliegie(チリエジャ)」になります。ローマには、日本から贈られた数千本の桜が並ぶ「日本の散歩道(Passeggiata del Giappone)」と呼ばれる花見スポットがあるそうです。

スペイン語:cerezo

スペイン語では「桜」を「cerezo(セレッソ)」と言います。サッカーチームの「セレッソ大阪」はスペイン語の桜という意味だったのです。ちなみに、スペイン語で「さくらんぼ」は「cereza(セレサ)」や「ciruela(シルエーラ)」と言います。マドリードから車で3時間ほどの渓谷はスペイン一の花見の名所です。

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桜の美しさを英語で伝えよう

日本を代表する桜を説明する英語をご紹介しました。桜の品種や、満開、散る、咲く、といった表現を覚えておくと海外からのお客様にも英語で説明することが出来て便利です。日本の桜の美しさを、英語で多くの人々に伝えていきましょう。英語以外の言語での桜のいい方もご紹介しているのでチェックしてみて下さい。

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2023-12-07 時点

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