【名優】勝新太郎のすごすぎる伝説集!エピソードをご紹介!

一時代を築いた勝新太郎さんも平成の世では伝説の存在です。しかし、勝新太郎さんのエピソードやプロフィールにはまだまだ隠れた伝説が。勝新太郎さんの「悪名」シリーズなど伝説は探せばいくらでもあるのです。そんな伝説だらけの勝新太郎さんを振り返ってみましょう。

【名優】勝新太郎のすごすぎる伝説集!エピソードをご紹介!

目次

  1. 型破りな伝説の男、勝新太郎さんのプロフィール
  2. 勝新太郎さんの伝説にまで昇華した出演作品
  3. 豪放磊落という言葉が似あう勝新太郎さんの伝説の数々
  4. 破天荒な勝新太郎さんの伝説
  5. 勝新太郎さんの結婚生活にもあふれる伝説
  6. 「伝説の男」勝新太郎さんへ捧げる作品
  7. 勝新太郎さんの伝説は昭和が幕を引いたのか

型破りな伝説の男、勝新太郎さんのプロフィール

物心つかない頃、平日の昼間や夕方は時代劇の再放送であふれていました。就学前の幼少期、ただテレビ前にいるだけで「水戸黄門」や「子連れ狼」、「木枯らし紋次郎」そして勝新太郎さんの「座頭市」に触れることができていたのです。なんて贅沢な時代だったのでしょう。記憶が定かでないのは残念ですが、勝新太郎さんの名演技はDNAにすっかり刻まれているような気がします。

勝新太郎さんプロフィール

本名:奥村利夫
別名義:二代目杵屋勝丸
生年月日:1931年11月29日
没年月日:1997年6月21日(満65歳没)
出生地:東京市深川区(現・東京都江東区)

テレビがまだブラウン管だった頃。その鬼気迫る演技で昭和を駆け抜けた勝新太郎さん。名優ではあるのですが、俳優にとどまらない活躍とその危ないまでの生き様が大変魅力的でした。

三味線の師匠でもある勝新太郎さん

長唄三味線方の杵屋勝東治さんを父に持つ勝新太郎さんは長唄の名取として「二代目杵屋勝丸」の別名があります。十代で深川芸者に長唄と三味線の稽古をつけていた、というのですからたいしたものです。しかし勝新太郎さんはその地位に留まることなく芸能界へ飛び込んでゆくのです。

サラッと紹介したプロフィールですが、実は勝新太郎さんのプロフィールはこれだけでは全く収まり切れません。数々の伝説やエピソードで彩られ、どこまでまとめられるか心配になるほどです。平成の世では考えられない江戸の香りを持ち、昭和を熱く生き抜いた勝新太郎さんの一生をなんとか追ってみたいと思います。

勝新太郎さんの伝説にまで昇華した出演作品

23歳で大映京都撮影所と契約した勝新太郎さんは大映の名物社長永田雅一氏に可愛がられ、市川雷蔵さんと二枚看板として育てられます。しかしあの勝新太郎さんでも最初からは上手くいかなかったのです。

最初は正統派二枚目だった勝新太郎さん

デビュー当初名優勝新太郎さんも路線は二枚目でした。しかしそれでは勝新太郎さんの個性は生かせず、映画が当たらない日々が続いたのです。この苦しい時代の後に数々の伝説を残す俳優になろうとは勝新太郎さんも夢にも思っていなかったでしょう。

大映の永田社長に可愛がられた勝新太郎さん

永田社長は市川雷蔵さんと共に大映の看板俳優にしようと勝新太郎さんを押し、人気俳優の長谷川一夫さんばりの白塗りの化粧の正統派二枚目で数多く起用、勝新太郎さんを大変可愛がった方です。永田社長も豪快な性格で伝説を多く持つ方です。この正統派二枚目押しは勝新太郎さんには合わない売り方ではありましたが、永田社長は勝新太郎さんにただならぬ才能を感じ取ったのでしょう。伝説は伝説の匂いを嗅ぎ取った、ということなのでは?

勝新太郎さんの作品①

「不知火検校」です。ダークヒーローの走り、といってもいい作品ですね。正統派二枚目で芽の出なかった勝新太郎さんの魅力はこの作品によって花開き「勝新太郎伝説」が始まったのです。

勝新太郎さんの作品②

見ていても見ていなくてもファンでもファンでなくても勝新太郎さんで「座頭市」シリーズをあげない人はいないのではないでしょうか?座頭市になる為の勝新太郎さんの打ち込み方は伝説の数々として今も語り継がれています。

勝新太郎さんの作品③

傷害事件で医師免許はく奪、役名はギョロ松と破天荒な設定は勝新太郎さんの伝説にリンクするかのよう。多忙を極めた1966年に作られたというのも破天荒というか伝説というか。勝新太郎さんという強烈な個性だからこそ、このような作品が生まれるのですね。

勝新太郎さんの作品④

「悪名」シリーズは「続悪名」「新悪名」などと多く作られ名作で大変愛された映画です。途中から田宮二郎さんの設定が変わったり、中村玉緒さんの実生活と役とのギャップが面白かったりと映画以外でも話題が豊富でこの「悪名」も勝新太郎さんの伝説の一つといっても良いのではないでしょうか?

勝新太郎さんの作品⑤

「兵隊やくざ」シリーズは「座頭市」と共に勝新太郎さんの人気を不動のものにした映画です。陰惨な内容になりがちな第二次世界大戦中の軍隊内部を勝新太郎さんのスカッとした魅力で活き活き描かれたのが人気の秘密と言われています。田村高廣さんとの熱い友情が近年ではBL好き女子を刺激するようで、BL画がアップされていて驚きました。勝新太郎さんの伝説が違う方向で平成に花開いたようでう(笑)

勝新太郎さんの作品⑥

「御用牙」シリーズ。清濁併せ持ちつつ巨悪と戦う同心です。下手に善人、ヒーローでないところが勝新太郎さんの良いところです。どんなに大きな権力にも負けないところが庶民の心をくすぐるのでしょう。

勝新太郎さんの作品⑦

「駿河遊侠伝」シリーズは子母沢寛の原作で清水の次郎長の物語です。アウトローをやらせると勝新太郎さんに並ぶものなし、です。こういう危うい魅力が勝新太郎さんの伝説を更に作っていったのでしょうね。

勝新太郎さんの作品⑧

「やくざ坊主」シリーズです。お坊さんがやくざ・・・。すごい発想ですね。勝新太郎さんという強烈な個性があってこそ撮られた映画でしょうね。ここまでくると映画の題名も「勝新太郎伝説」って感じです。勝新太郎さんもすごいけど、こういう映画を作る空気が流れていた昭和って濃くて熱い時代ですね。

勝新太郎さんの作品⑨

NHK大河ドラマ「独眼竜政宗」に豊臣秀吉役でご出演。アウトロー=勝新太郎さん、のイメージがクッキリハッキリなのですが、実は天下人もやられていました。伝説の男、勝新太郎さんですがなんと大河ドラマはこれが初と聞き、驚きました。従来のイメージを覆す秀吉でしたが、迫力と愛嬌の混ざった素晴らしい秀吉でした。ある意味秀吉版アウトロー?

ちなみに現在の秀吉も怪演中です

勝新太郎さんの豊臣秀吉は目を剥き唾を飛ばしで、政宗役だった渡辺謙さんも勝新太郎さんの前では本当に冷汗をかかれたのではないでしょうか?そして現在「真田丸」では小日向文世さんが豊臣秀吉を演じられています。小日向文世さんの秀吉は勝新太郎さんのものとはまた違った意味で視聴者を怖がらせ楽しませています。こちらの秀吉も勝新太郎さん同様「伝説になりそうな怪演です。

勝新太郎さんの出演作品を振り返るとどれもこれも伝説級のすばらしさです。しかし、勝新太郎さんの伝説は俳優の面だけではありません。私生活も役柄同様、豪放磊落、破天荒な伝説の数々で彩られているのです。

豪放磊落という言葉が似あう勝新太郎さんの伝説の数々

伝説に事欠かない勝新太郎さん

平成の世も30年近くになる現代では、勝新太郎さんを知らない方が増えていると思います。しかしネットやDVDの普及により、過去の名作が誰もが見れるのも現代。伝説としての勝新太郎さんは今の方が調べようと思えばいくらでも出てくるのではないでしょうか?勝新太郎さんの破天荒な伝説の数々をじっくり振り返っていきましょう。

破天荒な勝新太郎さんの伝説

伝説①ジェームス・ディーンが俳優への道を拓いた

「長唄のプリンス」の呼び名を持つ父、杵屋勝東治さんと1954年に23歳でアメリカ巡業を行った勝新太郎さんは立ち寄った先の撮影所で、「これからの映画界を背負って立つ、未来のスーパースター」とジェームス・ディーンさんを紹介され、衝撃を受けました。

彼の「よれよれのシャツ」「ボサボサ頭」が、勝新太郎さんのスターのイメージと全く異なっていたのです。ここで映画スターに幻滅し長唄一本にならなかったのが勝新太郎さんの芸能界伝説の始まりでした。世界のジェームス・ディーンで自分の可能性に自信を持った勝新太郎さんは帰国後芸能界デビューをするのです。この出会いがなければ「映画人・勝新太郎」は産まれず、現在まで残る伝説の数々は存在しなかったのです。

伝説②松平健さんへの気遣い

勝新太郎さんは松平健さんを直々にカメラテストしてまで付き人にするほど可愛がられていました。そんな大切な松平健さんを勝新太郎さんはテレビドラマ「座頭市」の制作発表の場で、突然怒鳴りつけたのです。数々のエピソードを持つ勝新太郎さんですが、流石にこの行動は周囲の人達を驚かせました。でもこれは勝新太郎さんこその気遣いだったのです。

松平さんも怒るどころかキチンとその意図を把握。わざと怒鳴りつけることにより「松平」という名前を集まった記者達に売り込んでいたのです。「先生はそういう暖かいところを持っていた」、そう語る松平健さんによってまた勝新太郎さんの伝説が誕生しました。勝新太郎さんの理解されにくい気遣いもスゴイですが、それをくみ取る松平健さんの器の大きさも伝説級です。

伝説③映画「影武者」降板劇

映画「影武者」は本来勝新太郎さん主演の予定でした。しかし「世界のクロサワ」は台本を忠実に演じてもらいたい様式美タイプ、勝新太郎さんは「全身映画」の天才肌タイプ。結果、勝新太郎さんが短気を起し降板、仲代達也さんの代役で「影武者」は制作されました。

カンヌ映画祭グランプリという勲章の他に勝新太郎さんの降板劇で話題となった為映画は大ヒット、勝新太郎さんの我儘が悪いエピソードとして残された形になっていますが、勝新太郎さんの性格をよく知らないで起用しようとした黒澤監督が悪かった、という意見も近頃は出ています。どっちが悪いにしろ、平成の世では起きないであろう伝説ですね。

伝説④気づいたらパンツの中

1990年1月16日ハワイのホノルル空港にて下着の中にマリファナを隠し持っていた容疑で現行犯逮捕された勝新太郎さん。急遽ハワイで行われた記者会見で言い放った勝新太郎さんの「気づいたらパンツの中に」は当時怒りを買いながらも流行語になりました。しかしコカイン所持は伝説の男勝新太郎さんでも最悪のエピソードです。

以後このような事を起さない為にも対策を聞きたくなるのが自然な感情です。しかしその回答が人を食ったものでした。「同様の事件を起こさないよう、もうパンツをはかない」だったんです。今だから豪放磊落の伝説で語られていますが、当時はいくら勝新太郎さんといえども相当の怒りを買ったはずです。

伝説⑤可愛すぎる好物

昔も今もオムライスは人気メニューです。最近は味、フワトロの食感以外にキャラオムライスが沢山作られみんなの目を楽しませてくれています。豪放磊落を売りにしていた勝新太郎さんの好物は実はオムライス。隠すことはないのですが、自身のエピソードとあまりにギャップがあると思ったのか食堂で食べる時は奥で隠れて食していたとか。勝新太郎さんのそんな姿を想像するととても可愛いですね。勝新太郎さんのエピソードは衝撃の内容がズラリと並んでいるとばかり思っていたので「オムライス伝説」には心がほっこりさせられました。

おまけ伝説:あの名作漫画の休載理由は勝新太郎さん?

「ワンピース」の藤虎さん。2013年3月18日号の「ジャンプ」で作者急病の為「ワンピース」が休載。しかし勝新太郎さん似のキャラ藤虎がいることから、休載の本当の理由は勝新太郎さんが原因との噂が広まりました。すぐに単なる噂とわかり、騒ぎは終了。名作漫画でも伝説を作り出す勝新太郎さんって本当にスゴイ方ですね。

伝説の男、勝新太郎さんを襲う情熱と現実との危ういバランス

演技への情熱の強さは伝説として語り継がれている勝新太郎さん。その演技への情熱は役者にとどまらず、プロダクション設立、映画監督へも広がります。また豪放磊落と言われる勝新太郎さんですが、気配りの方でもありました。その気配りも常人からはやはりずれていたのか、インタビューの受け答えなどで発揮される時、イメージが上がる時も下がる時もあったのです。現実と演技とのバランスの微妙なズレ具合、それが勝新太郎さんの魅力であり、伝説でもあるのです。

芝居への情熱が起こした悲劇の伝説

時代劇の伝統を絶やさない、その想いから立ち上げた勝プロダクション。設立当初は若手監督の起用、実兄の若山富三郎さん主演の「子連れ狼」、マンガや劇画の映画化やテレビドラマ製作、日本映画の映画文法を破った先進的な手法が評価されるなど順風満帆でした。松平健さんの「暴れん坊将軍」は勝プロダクションの輝かしい時代の成功例といえるでしょう。しかしこれらの芝居にかける情熱が段々悲劇へと向かい始めてしまいます。完全主義ゆえの予算オーバー、作品自体の不振、自身の違法薬物所持。勝新太郎さんの伝説に影が差し始めました。

勝新太郎さん再起の時に

勝プロダクション倒産の記者会見で「勝新太郎は負けない」と述べ、翌年、中村玉緒さんを社長に「勝プロモーション」で再起をはかりますが、長女の元女優奥村真粧美さんと長男の奥村雄大さん(現・鴈龍さん)が大麻密売で揃って逮捕と暗礁に乗り上げるかのような事件が起きてしまうのです。通常では考えられない危機意識のない行動ですが、すべて世間の常識ではとらえることができない勝新太郎さんの悲しいエピソードです。

リアルにこだわるあまりの悲劇の伝説

勝新太郎さんのこだわりが悲劇を起します。1989年製作・監督・脚本・主演した「座頭市」の撮影中、長男の雄大さんが殺陣師の方を真剣で刺して死亡させる事故を起こしてしまうのです。事件の捜査で日本刀はリアルにこだわる勝新太郎さんの為にスタッフが持ち込み、長男は知らずに使用したということで終わりますが。結局これが勝新太郎さん製作最後の映画になってしまうのです。芸術は常識を飛び越えた先にあるかもしれませんが、誰か勝新太郎さんを現実に踏みとどまらせる楔のような存在がいたら。今考えても残念でなりません。

勝新太郎さんの結婚生活にもあふれる伝説

勝新太郎さんの家族想い伝説

家族と寛ぐ貴重な一葉と言われているものですが、豪放磊落・破天荒伝説で有名な勝新太郎さんは実は家族想いであったと言われています。実母が亡くなった時も勝新太郎さん独特の言い回しで悲しみを言い表していました。私生活でも座頭市になりきるなど、極度なまでの情熱の為、一般の家族想いとは一線を画すかもしれませんが、勝新太郎さんの家族想いのエピソードも色々あるのです。

勝新太郎さんという伝説の俳優に注目をすると家族の悲しい事件や長男の悪名高いエピソードが目立ちますが、こんな家庭的な時間もあったのです。なのでここは奥様の中村玉緒さんに注目をして結婚にまつわるエピソードなどを追っていきたいと思います。

お嬢様女優の中村玉緒さん

本名:奥村玉緒(旧姓:林)
別名義:林玉緒(旧芸名)
生年月日:1939年7月12日
出生地:京都府京都市左京区

勝新太郎さんを支え続けた奥様の中村玉緒さんは、2016年10月より放送NHK朝ドラ「べっぴんさん」出演決定と現在もご活躍中です。少し前に成功したダイエットで介護いらず、と話題になりました。父は歌舞伎俳優二代目中村鴈治郎さん、兄は歌舞伎役者の四代目坂田藤十郎さんとお嬢様女優です。

伝説にまで昇華する勝新太郎さんのプロポーズ

「中村玉緒は勝新太郎なしでも存在し得るが、勝新太郎は中村玉緒なしでは存在し得ない」そんな情熱的な言葉からもわかるように、猛アタックで結婚まで持ち込んだと言われている勝新太郎さん。心の底から玉緒さんの事が好きなのですが、豪放磊落のイメージを保つ為か悪さをし、それも結婚生活の伝説として色々伝わっています。

これなら勝新太郎さんも一目惚れしちゃいます

中村玉緒さん、美しいですね。ここまで美しい方と共演したら勝新太さんでなくても惚れる事間違いなしです。熱烈なプロポーズが今でも伝説で残っていますが、中村玉緒さんの美しさも伝説級です。

平成の世ではありえない勝新太郎さんの伝説的夜遊び

取り巻きを連れて夜飲み歩く、ホステスを自宅に連れてくる、目の前で別の女性に電話をする、いくらおおらかな中村玉緒さんでもこれはいくらなんでも怒ります。こんなことをわざとして勝新太郎さんは悪名高き男、とでも伝説を残したかったのでしょうか?

勝新太郎さんの謝り方?

勝新太郎さんは中村玉緒さんと夫婦喧嘩をしてどうにもならなくなると「東京タワーが見てる」となだめたとのエピソードがあります。悪名高き夜遊び男子がそんな逃げ腰を見せちゃって良いのでしょうか(笑)女性と遊んでまわられてもこんなことを言われたら思わず許しちゃうかもしれません。

勝新太郎さんの伝説愛

中村玉緒さんが風邪で寝込んだ時のエピソードです。勝新太郎さんは、渡哲也さんの歌が好きな玉緒さんの為に渡さんの行きそうな店を一件一件探して見つけ出し生歌を電話で玉緒さんにプレゼントしてもらえるようお願いしたそうです。渡さんもさぞかし驚いたでしょうが、快諾してこのプレゼントは大成功。こんなことをしてくれるから勝新太郎さんって憎めないのでしょうね。

気丈な勝新太郎さん

下咽頭がんの告知は勝新太郎さん自らが受け、検査後に家族で行った中華料理屋で、病名を伝えながら「無念だ」と報告したそうです。勝新太郎さんはその時旺盛な食欲を見せましたが、家族3人は食べるフリでその場を過ごしたそうです。そしてそれが家族最後の食事になってしまったのでした。勝新太郎さんの破天荒に翻弄され続けてきた中村玉緒さんですが、その時の勝新太郎さんの気丈さに男らしさを感じたといい、十七回忌の時に「一緒になって良かった」と振り返っていました。

たった一度の手つなぎ

破天荒伝説を数多く持つ割に、恋愛にシャイだったという勝新太郎さん。猛烈なアタックでプロポーズしたというのも実はマネージャーを通しての「間接猛アタック」。そんな性格だった為、結婚後玉緒さんが外で手をつなごうとしても振りほどいていたそうです。しかし亡くなる三ヶ月前、勝新太郎さんは玉緒さんに最後のそして最高のプレゼントをします。突然原宿で車を停め、並木道を2人っきりで5分ほど歩いたのです。外での手つなぎはこれ一度きりでした。夫婦の幸せというのは百人百様なのだ、とこのエピソードは教えてくれるようで胸がつまります。

「伝説の男」勝新太郎さんへ捧げる作品

平成の世になっても勝新太郎さんの魅力は失われず慕う人々は多いです。そのせいでしょうか?勝新太郎さんの「座頭市」にはかなわないと思いつつもリメイク作品は生まれているのです。賛否色々かと思いますが、これも勝新太郎さんに魅力があるからこその結果といえるでしょう。

熱烈なファンが現在も存在する勝新太郎さんの「座頭市」

記憶のない頃からテレビで流れていた「座頭市」。最初オロオロしている市がいざという時に見せる殺陣の素晴らしさが老若男女の心をわしづかみにしたものです。でもなぜか勝新太郎さんが食べていた真っ白のオニギリが美味しそうだったというとんでもない印象が一番強いことに気づきました。折角勝新太郎さんの名演技に浸れる時間だったのに。今振り返るとなんて残念な記憶なことか。

北野武版「座頭市」

2003年公開の世界の北野の「座頭市」です。スピーディーな殺陣の他、華麗なタップダンス、北野流の笑いも交え海外でも日本でも評価の高い作品でした。

綾瀬はるかさんの女性版「座頭市」

天然のイメージから体を動かす演技はと思われがちですが、傷を恐れない体当たりの殺陣と身体能力は2008年当時絶賛されました。そういえば、NHKでも「聖霊の守り人」シリーズで見事な殺陣を披露されていましたね。「ICHI」の経験も役に立ったかもしれません。

仲代達也さんの怪演が光る「座頭市 THE LAST」

2010年に坂本順二監督、香取慎吾さん主演で作られた作品です。勝新太郎さんへのオマージュが強く、画面からは近年の時代劇とは違った泥臭さが存在すると言われています。「影武者」で因縁の仲代達也さんの敵役での怪演が話題でした。

アメリカ版「座頭市」の「ブラインド・フューリー」

「座頭市血煙り街道」をルトガー・ハウアーさん主演で作られたハリウッド映画です。主人公の設定はベトナム戦争の負傷で視力を喪失。キャッチコピーは「人間刃」。おバカ映画だが傑作と評価されています。ハリウッドでリメイクされるとは勝新太郎さんはやはりワールドワイドな魅力の持ち主なのでしょう。

勝新太郎さんの伝説は昭和が幕を引いたのか

兄若山富三郎さんと共に眠る勝新太郎さん

勝新太郎さんは現在東京都港区三田の蓮乗寺にて兄で名優の若山富三郎さんと共に眠られています。豪放磊落、破天荒の陰には勝新太郎さんならではの優しさ気遣いが隠されていました。決して褒められた行動ばかりではなく悪名の高かった事もありますが、勝新太郎さんにはどこか憎めない愛嬌があり愛され続けた俳優だったのです。65歳という早逝は昭和の終わりが勝新太郎さんの伝説を連れ来たのではないか、とどうしても思えてしまうのです。

本来の伝説は気配りかもしれません

破天荒、豪放磊落が伝説として伝えられている勝新太郎さん。晩年のがん闘病中での記者からの質問にタバコを吸いつつ「タバコはね、止めた」「お酒はね、ビールが美味い」との発言を字面だけおっていれば、そう思えます。

しかしこれらは全て勝新太郎さん独特のサービス精神だったといわれています。リアルを追求する為の利益無視、派手な夜遊び、反省のないように見える発言の数々。全て「俳優勝新太郎」に世間が何を望むか考え、純粋に演じ切った結果と言えるのではないでしょうか?もしかすると勝新太郎さんの「伝説」とは「破天荒」でも「豪放磊落」でもなく「気配り」なのかもしれません。昭和という熱い時代があってこそ勝新太郎さんという怪優は存在したのだと思います。

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