ダルビッシュの年俸が凄すぎる！メジャーに行って日本ハム時代より上がった？

アメリカ・メジャーリーグでも一目置かれている日本人投手と言えば、元日本ハムのダルビッシュ有さんです。2016年は前年に故障した右ひじが完治し、復活を果たしたわけですが、実はダルビッシュさんは一般の人には想像のできない金額の年俸をもらっております。

日本時代からも最高額の年俸をもらっていたわけですが、やはり世界一の野球リーグ・メジャーリーグです。各選手がかなりの年俸をもらっているわけですので、ダルビッシュさんも例外ではありません。

今回はダルビッシュさんの年俸について見ていき、日本ハム時代含めどのような推移で年俸が増えていったのか見ていきましょう。

それではまずダルビッシュさんのプロフィールを見ていきましょう。

イラン人の父と日本人の母の間に生まれたダルビッシュさんは、小学生より野球を始め、中学時代は大阪のオール羽曳野ボーイズで全国ベスト8に入るなどの活躍をし、高校は出身の大阪から野球留学で宮城・東北高校へ進学しました。

高校入学後ダルビッシュさんは1年秋よりチームのエースとして活躍し、当時の球速はすでに147キロに達していました。

高校2年の夏には全国準優勝まで登りつめ、プロのスカウトが目を離さないほどにまでなりました。ダルビッシュさんの武器は長身からしなやかに出てくる140キロ台のストレートと、打者の手元で鋭く曲がるスライダーでした。

3年夏のダルビッシュさんは全国3回戦で破れました。しかしながらプロ即戦力として各プロ野球球団のスカウトは目を光らせていました。そして2004年のドラフトでは、まさかの日本ハムの単独1位指名で入団が決まりました。契約金1億円、年俸1500万円、出来高5000万円という高卒ルーキーとしては破格の条件でした。

無事プロ野球の世界に飛び込んだダルビッシュさんでしたが、キャンプ中にパチンコ屋でタバコを吸っている写真を週刊誌がリークしたことで、数ヶ月間謹慎を言い渡されました。これに懲りたのかダルビッシュさんは改心し、以降タバコを吸うことはなくなったようです。謹慎期間を終え、6月に1軍へ昇格するとローテーションを確固たるものとし、14試合で5勝を挙げました。初の契約更改では倍の3000万円の年俸掲示にサインをしました。

2年目からはさらにギアを上げたダルビッシュさんは、この年のチームの日本一に貢献し、日本シリーズ最優秀選手賞を受賞しました。3年目になる2007年にはモデルの紗栄子さんとのできちゃった婚を発表し、公私ともに順調な中結果を出し続けました。

2008年以降は誰しもが日本のエースと認めることになったダルビッシュさんですが、2010年オフにはメジャーリーグのアリゾナ・ダイヤモンドバックスから獲得のオファーがありましたが、ダルビッシュさんは残留を決意し、契約更新の席では単年契約の5億円という年俸契約を結びました。当時まだ24歳のダルビッシュさんでしたが、史上最速及び最年少での5億円選手になりました。

高卒ルーキーとしても前人未到を歩んできたダルビッシュさんの年俸ですが、メジャー挑戦を決めた2012年以前、メジャー挑戦へ否定的な考えを持っていたこともあるそうです。

ダルビッシュさんはテレビでも話していたほど、メジャー行くぐらいなら野球をやめるということを話していました。お世話になった日本ハムやファンの期待に応えたいというところからなのかもしれませんが、当時はそのような心境であったようです。

しかしながら2009年のWBCで、世界の強豪打者を立て続けにねじ伏せてきたこともあり、「メジャーリーガーと純粋に対戦がしたい」という願望がでてきたようです。日本にいれば唯一無二のピッチャーな訳で、皆が勝負以前に諦めるというところが日本球界にはあったことが、ダルビッシュさんにとっては物足りなくなったのでしょう。

2012年には本拠地・札幌ドームにてファンを招いた記者会見を行い、メジャー挑戦に対する自分の気持ちを伝えました。ファンは暖かくダルビッシュさんを見送り、テキサス・レンジャーズの一員としてアメリカへ戦いの場を移しました。

ここまで有名になったダルビッシュさんですが、年俸推移としてはどのようになってきたのでしょうか。日本球界在籍時の年俸推移を見ていきましょう。

サラリーマンの生涯年収が2億円ほどとも言われておりますので、ダルビッシュさんは四半世紀である25歳まででその7倍ほどの年俸を獲得したことになります。

そして2012年より、テキサス・レンジャーズと契約した際には、6年総額5600万ドル（約60億円）と出来高400万ドル（約4億4000万円）という破格の年俸契約を結びました。日本ではありえないほどの資金力を誇るメジャー球団では、常識的な金額でもあるようです。

ダルビッシュさん自身、お金のためにメジャーに渡ったわけではありませんでしょうが、メジャー独特の「いい選手にはいい評価を、ダメならばクビ」という意味では、勝負事が好きなダルビッシュさんにとってはモチベーションになるのでしょう。

引き続いてメジャーでの年俸推移を見ていきましょう。

といった具合で、年々年俸が上昇しているようです。特に1年目となった2012年でチームのエース格までに実力を誇示したことが大きかったでしょう。

2012年のメジャーでのルーキーイヤーから、ダルビッシュさんはチームのローテーションを守ることになります。1年目より日本人最多の16勝を挙げ、まさに巨大なインパクトを現地のファンやフロントに対して残しました。オフには早速年俸の見直しを行い、約4億円増加の年俸掲示が行われました。

続いて2013年はエースとしてローテーションを守り、13勝を挙げました。この年はなんとメジャー投手の最高評価である「サイ・ヤング賞」の受賞候補に選ばれ、惜しくも2位という結果に終わりました。とはいっても日本人初の2位に現地メディアも驚いたことでしょう。しかしながら2014年後半より肘の痛みを抱え、2015年のキャンプ中にその肘が悲鳴をあげました。

近年好投手に多く見られる症状である、「右ひじ側副じん帯損傷」が判明し、健常な腱を右ひじに移植する「トミー・ジョン手術」を行うことになりました。この手術は復帰まで1年ほどかかる手術であり、復帰後も満足のいく投球ができなくなる可能性がありましたが、ダルビッシュさんは精力的にリハビリとトレーニングに努めました。

一般的には好まれない上半身のトレーニングにも努めたダルビッシュさんですが、おかげでリハビリ中にも関わらず体のサイズは怪我前以上に大きくなっていきました。

2016年の5月に完全復帰を果たしたダルビッシュさんは、怪我をしたことを思わせないほどの投球で、多くの人を驚かせました。特に球速が159キロを計測し、病み上がりを全く感じさせない投球を披露しております。

完全復活を果たしたダルビッシュさん。2016年シーズンは始まったばかりですが、この調子でいけば更なる年俸上昇が見込めそうです。これからの活躍にも目が離せませんね。