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マイケル・ジャクソンのダンスはかっこいい!そのすごさを徹底解説!
史上最も成功したエンターテイナーとして知られるマイケル・ジャクソン。そのもっともたる魅力は何といっても独特でかっこいいダンスではないでしょうか?マイケル・ジャクソンが披露したムーンウォーク、そしてスムーズ・クリミナルで魅せたダンスの秘話とは?

目次
カリスマエンターテイナー!マイケル・ジャクソン
マイケル・ジャクソンの略歴
本名:マイケル・ジョセフ・ジャクソン
生年月日:1958年8月29日
出身地:アメリカインディアナ州
ちなみにマイケル・ジャクソンの職業はダンサーの他にも、音楽家・シンガーソングライター・作詞家・作曲家・編曲家・俳優などここでは書き表せないほど多方面で活躍していました。
キング・オブ・ポップと称されたマイケル・ジャクソンの始動
1967年にはニューヨークのアポロシアターまで進出したジャクソン5ですが、その際にマイケル・ジャクソンは、ファンクの帝王と呼ばれたジェームス・ブラウンや、ローリングストーンに選ばれた史上偉大なシンガー(アーティスト)として名を連ねたジャッキー・ウィルソンのパフォーマンスを生で見るという機会に恵まれます。
その後、1969年にジャクソン5のデビュー曲である「I Want You Back」が初登場で全米1位、次のシングル「ABC」は、当時絶大な人気を誇っていたあのビートルズの「Let It Be」を抑えて1位。更に続いたシングルも1位となり、デビュー早々4曲連続全米チャート1位という偉業を叩きだしました。
その後、マイケル・ジャクソンはソロとして活動するようになり、1982年には自身の代表作でありギネスに認定されたアルバム『スリラー』を発表します。そしてこの頃にマイケル・ジャクソンは、ムーンウォークと呼ばれるダンスステップを披露するのですが、それは瞬く間にアメリカ全土に広がり、日本でも爆発的ブームとなりました。
ムーンウォーク逸話!マイケル・ジャクソンのダンスセンスとは
ムーンウォークブームの火付け役!?マイケル・ジャクソンとジェフリー・ダニエル
本来、ムーンウォークはバックスライドと呼ばれており、足を交互に滑らせて前に進んでいるように見せかけて実は後ろへ歩くこの技法は、主にブレイクダンスやストリートダンスで用いられていました。
このムーンウォークの前身であるバックスライドを最初にテレビで初披露したのは、ジェフリー・ダニエル氏。1970年代から80年代に活躍した音楽グループ、シャラマーのシンガー兼ダンサーです。
そのジェフリー・ダニエル氏からバックスライドを教わり、尚且つムーンウォークと命名したのがマイケル・ジャクソン。マイケル・ジャクソンはジェフリー・ダニエル氏に1000ドル(現在のレートではおおよそ12万円)を支払いムーンウォークの練習を頼み込みレッスンを受けますが、およそ5分足らずでマスターしてしまったとか。マイケル・ジャクソンのダンスセンスのすごさが垣間見えるエピソードの一つですね。
シンプルなダンスだからこそ難しい!?ムーンウォークのやり方とは?
ムーンウォークとは読んで字のごとく、『宇宙飛行士が月面を滑らかに歩くような、ゆっくりとした歩行モーション』のダンスステップです。
やり方は、右足のつま先を立てて重心を置いたままの状態で、左足はかかとを付けながら後ろへ引いた後、つま先を立てて重心を置きます。更に左足をそのままの状態にして、右足はかかとを付けながら後ろへ引くことを繰り返します。
要約すれば、片足のつま先を上げながら、もう片足をベタ足で後ろにスライドさせるだけのシンプルなもので、言ってみれば人間の視覚的錯覚を利用したダンスですが、マイケル・ジャクソンがムーンウォークを披露した当時のダンス界では大変革新的なスタイルだと衝撃が走りました。
マイケル・ジャクソンがムーンウォークを披露してから30年ほど経過しましたが、動画サイトでは初心者向けのムーンウォークのやり方をレクチャーする様々な動画が投稿されていることから、それだけかっこいいムーンウォークができるようになるには、かなりの練習が必要であることを物語っています。
そしてマイケル・ジャクソンのセンスは年を重ねるごとに磨きがかかっていき、様々な斬新なダンスを編み出していきました。
すごさ爆発!?スムーズ・クリミナルで魅せた伝説のダンスとは
マイケル・ジャクソンを語るに相応しい名曲、スムーズ・クリミナル
スムーズ・クリミナルと言えば、PVでダンサー全員が斜め45度に傾くパフォーマンスが斬新で、ワールドツアーでは必ずスムーズ・クリミナルがセットリストに組み込まれていたほど有名な楽曲です。
まさにダンスマジック!ゼロ・グラビディの秘密とは?
スムーズ・クリミナルで披露した斜め45度で停止する、このかっこいいダンスパフォーマンスはゼロ・グラビディといい、この動きにマイケル・ジャクソンはマイケル・ブッシュ、ダニエル・トンプキンスと連名で特許を取得しています。
当初このダンスパフォーマンスは、天井からワイヤーで吊る形で行われていて、ライブのでスムーズ・クリミナルをやる際はこの斜め45度の動きは省かれていました。
しかし1992年、この最高にかっこいいダンスパフォーマンスをライブでも再現するために、マイケル・ジャクソンは様々な技法を考えました。そしてたどり着いたのが『Method and means for creating anti-gravity illusion』と呼ばれる技術だったのです。
直訳すると『反重力の幻想を創造する手段・方法』いう、壮大な意味を持つこの技法は、かかとにV字型の金属のパーツが付いている足首までを覆う靴を履き、ステージの上から現れるT字型のフックにかかとをひっかけて、そしてそのまま上体を前方に倒し、斜めに姿勢を傾けるというシンプルなもの。
ですが、その後、元の体勢に戻るには腹筋や背筋、または腓腹筋などを使って自力で上体を起こす必要があるため、それらを鍛えるトレーニングは勿論、相当の練習が必要であることは言うまでもありません。
振付師であるヴィンセント・パターソンによると、マイケル・ジャクソンはこのダンスパフォーマンスをマスターするため、鏡の前で練習を重ね、休憩を促されても「完璧になるまで続けたいんだ」と、4時間もの間、わき目もふらずひたむきに練習をし続けたとのこと。
まさに練習の鬼、マイケル・ジャクソンと言ったところでしょうか。自分が手掛けるステージには一切の妥協を許さず、できる努力は全てやり遂げる。そんな姿勢もまたマイケル・ジャクソンのすごさの一端を担っているのでしょう。
正に弘法も筆の誤り、と言ったところでしょうか?しかし失敗も激レアだと思われるほど、マイケル・ジャクソンは何事にも真剣に完璧を目指して取り組んでいたということが判るエピソードです。
マイケル・ジャクソンが残した大いなる遺産
マイケル・ジャクソンは偉大なる先人が残した様々なパフォーマンスを貪欲に取り入れて自身のものに昇華し、数多くの成功と伝説を作り上げました。
パントマイムの神様と称された、マルセル・マルソーはマイケル・ジャクソンを「生まれながらのパントマイム・アーティストだ」と絶賛したと言います。
マイケル・ジャクソンがこの世を去ってから約7年ほど経ちますが、彼が残した様々なパフォーマンスや楽曲は国境や世代の壁を越えて今も、そしてこれからも愛され続けていくことでしょう。
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