酸化マグネシウムの副作用に注意!便秘薬・市販薬に意外な落とし穴が!

比較的安全で、副作用が少ないことで知られている酸化マグネシウム。ですが、少なからず副作用はあるようです。なかには命にかかわる副作用も?!市販の便秘薬を飲む場合に注意してほしいことをまとめました。赤ちゃんでも飲める酸化マグネシウムには意外な落とし穴が!

酸化マグネシウムの副作用に注意!便秘薬・市販薬に意外な落とし穴が!

目次

  1. 酸化マグネシウムとは?
  2. 酸化マグネシウムの効果とは?
  3. 酸化マグネシウムの便秘薬
  4. 酸化マグネシウムの市販薬
  5. 酸化マグネシウムの副作用
  6. 副作用を起こさないために注意すること
  7. 最後に

酸化マグネシウムとは?

酸化マグネシウムはミネラルの一種

酸化マグネシウムは海水からつくられる天然由来の成分です。比較的副作用の少ない医薬品として利用されています。歴史は古く、かなり昔から薬として重宝されています。

酸化マグネシウムの効果とは?

赤ちゃんや妊娠中の女性でも服用できるとされている酸化マグネシウム。どんな効果が期待できるのでしょうか。

酸化マグネシウムの効果①:便秘を改善する

酸化マグネシウムは、主に便秘を改善する薬として使われることが多いです。酸化マグネシウムは水分が体内に吸収されるのを防ぐので、便に水分が吸収されやすくなり、排便しやすくしてくれます。

水分が吸収されるのを抑制する効果があるため、酸化マグネシウムを服用するときに水をたくさん飲むことで効果がでやすくなります♪

酸化マグネシウムの効果②:胃炎や胃潰瘍に効果的

酸化マグネシウムには、胃酸を中和させる効果もあります。胃酸を中和して、はたらきを弱めることで、胃炎や胃潰瘍の治療にも役立ちます。

酸化マグネシウムの効果③:尿路結石の発生を予防する

あまり知られていないですが、酸化マグネシウムには尿路結石の発生を防ぐ作用があります。尿路結石の原因物質であるシュウ酸が、体内に取り込まれないようにしてくれるのです。

酸化マグネシウムの便秘薬

病院から処方してもらえる酸化マグネシウムの薬にはどんな種類があるのか見ていきましょう♪剤形別にご紹介します。

酸化マグネシウム【錠剤】

酸化マグネシウムを飲みやすいように錠剤にしたもの。薬の味が苦手な人におすすめです。

酸化マグネシウム【原末】

酸化マグネシウムを粉状にしたもの。飲み込む力が弱い子どもや、お年寄りのかたには飲みやすくなっています。原末とは、混ぜ物が入ってない粉末のことです。

酸化マグネシウム【細粒】

粉末よりも少し粒が大きくしてあるもの。口残りが少なく、薬の味を感じにくくしてありますが、酸化マグネシウムが吸収されやすいようにという粉末薬のメリットも兼ね備えています。

酸化マグネシウムの市販薬

酸化マグネシウムを主成分とした便秘薬が、薬局やドラックストアなどでも購入できます。安全性が高いからか、第3類医薬品として販売されていることが多いようです。

刺激の少ない酸化マグネシウム市販薬

酸化マグネシウムの市販薬でもっともポピュラーな便秘薬が「3Aマグネシア」。酸化マグネシウムを活性化することで、保水力が高めてあります。
【第3類医薬品】フジックス 3Aマグネシア 360錠 2.556円(参考価格)

比較的新しい酸化マグネシウム便秘薬

1回6錠中に酸化マグネシウムが2000mg配合されています。
【第3類医薬品】健栄製薬 酸化マグネシウムE便秘薬 360錠 3.832円(参考価格)

酸化マグネシウムの副作用

比較的安全とされている酸化マグネシウムにも、副作用とみられる症状はいくつか報告されています。どのような症状があるのか見ていきましょう。

酸化マグネシウムの副作用①:腹痛

便秘薬に一番多い副作用が腹痛ですね。酸化マグネシウムの副作用としてあまり多くはないようですが、服用後お腹が痛くなったという報告はあるようです。

酸化マグネシウムの副作用②:下痢

下痢の副作用も、便秘薬にはつきものですね。酸化マグネシウムにも報告例があります。また、胃潰瘍などに処方される、「ミソプロストール」という薬と併用すると、下痢になりやすいそうです。

酸化マグネシウムの副作用③:高カルシウム血症

酸化マグネシウムの薬の注意書きには、「この薬を飲んでいる間は、大量の牛乳を飲まないで下さい。」という記載があります。特に胃潰瘍の場合は、痛みを和らげるため牛乳をたくさん飲む人がいるようなので注意が必要です。

高カルシウム血症の初期症状は、腹痛や嘔吐・尿量が増えるなどがみられます。重症化してしまうと、幻覚や昏睡など脳の機能障害や、人工透析で血液内のカルシウムを取り除かなければならなくなることも。

酸化マグネシウムの副作用④:高マグネシウム血症

高マグネシウム血症は、死亡リスクのある副作用です。酸化マグネシウムの服用が原因とみられる高マグネシウム血症が、2012年の4月~2015年の6月の間に19例報告されていて、うち1件は死亡が確認されています。

高マグネシウム血症の初期症状は、吐き気やめまい・体のだるさなどがあり、これらの違和感を感じたらすぐに病院を受診しましょう。初期症状に気づかなかったり、無視して長期間服用を続けると、死亡リクスが高くなります。特に便秘症の患者では重症化しやすい傾向があるようです。

高マグネシウム血症にならないためには、定期的な血液検査を受けるようにするのが効果的です。また、高齢者が服用する場合は、初期症状に気づきにくいことがあるので、まわりの人のサポートも必要です。もし高マグネシウム血症になった場合は、初期ならば点滴や注射、利尿剤の投与などで治療することができるので、はやめの受診がたいせつです。

副作用を起こさないために注意すること

腎臓が悪い人は注意

腎臓が悪い人は、血液中のマグネシウムがうまくろ過されにくいことがあるため、高マグネシウム血症になりやすいと言われています。

心臓が悪い人は注意

心機能に障害がみられる人も注意が必要です、酸化マグネシウムを服用すると、除脈を起こし、症状が悪化するおそれがあるとされています。

酸化マグネシウムと他の薬との併用

牛乳やミソプロストールの他にも、併用に気をつけたほうがいい薬があります。テトラサイクリン系の抗生物質(ニキビの薬)や、ジギタリス製剤(心不全の薬)などとの併用は注意喚起されています。

酸化マグネシウムの長期的な服用は避ける

重篤な副作用を起こす人のほとんどが、酸化マグネシウムを長期的に服用している人のようです。特に便秘薬として飲む場合は、長期的に服用するケースが多くなりがちなので注意しましょう。

不調を感じたら医師に相談しよう

酸化マグネシウムを服用してみて、吐き気や下痢など体調に不安を覚えたら医師に相談してみましょう。病院を受診してもいいですし、電話で相談するだけで精神的にも楽になります。症状が重症化する前に服用をやめたり、医師に相談することがたいせつです。

最後に

酸化マグネシウムは安全性の高い薬です

副作用をご紹介してきましたが、長期的に服用しなければ、酸化マグネシウムは安全性の高いお薬です。薬に限らず、私たちが口にするもので100%安全なものはありません。普通の食事でもアレルギーの人にとっては危険ですよね。副作用の危険性を知っておくことで、より安全に服用できます。酸化マグネシウムを賢く利用してくださいね♪

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