閃輝暗点の原因・対処・予防法について。頭痛の治療は病院の何科に行けばいいの?

閃輝暗点(せんきあんてん)という言葉を初めて聞く人もいるのではないでしょうか。閃輝暗点は、目がチカチカとしたり、視界に稲妻が走るように見えたりする症状です。偏頭痛の前兆として知られています。そんな閃輝暗点の原因や対処方法などについて、ご紹介していきます。

閃輝暗点の原因・対処・予防法について。頭痛の治療は病院の何科に行けばいいの?

目次

  1. 閃輝暗点のとは?どんな症状なのか?
  2. 閃輝暗点の原因は?
  3. 閃輝暗点の対処方法。
  4. 閃輝暗点の治療と病院は?
  5. 閃輝暗点の予防は、規則正しい生活!

閃輝暗点のとは?どんな症状なのか?

閃輝暗点は、視界がチカチカ、キラキラする症状。

閃輝暗点(せんきあんてん)という言葉に聞きなれない人も多いでしょう。閃輝暗点とは、視野の中心がチカチカ、キラキラと光ったり、稲妻のような光がギザギザと現れたりして、視界を遮る症状です。

閃輝暗点の多くは、偏頭痛の前兆。

閃輝暗点の多くの場合は、チカチカ、ギザギザした光のあとに、偏頭痛が起こります。ズキンとする偏頭痛とともに、吐き気を伴う方もいます。

閃輝暗点の原因は、後頭葉の血管の収縮・拡張。

私たちの脳には、視中枢と呼ばれるものが後頭葉にあります。閃輝暗点は、後頭葉に血液を送るための血管が痙攣を起こすことにより、後頭葉の血液が減少して起こります。後頭葉の血管の痙攣で閃輝暗点が起こった後、痙攣が収まると血液が急に後頭葉に流れ、ズキンズキンとする偏頭痛が起こるのです。

閃輝暗点は、10~30分ほど続く。

閃輝暗点の持続時間は、個人差がありますが、キラキラ、ギザギザとした視覚障害が起こるのが大体10~30分ほど、その後、数時間にわたり偏頭痛が起こります。

閃輝暗点は、大きな病気の前兆であることも!

閃輝暗点は、偏頭痛の前兆であることが多く、偏頭痛自体は、日常生活が不便にはなるものの、生命に影響する様な大きな症状ではありません。しかし、閃輝暗点は脳梗塞や脳腫瘍、光視症などの大きな病気の前兆ともなり得るものです。とくに閃輝暗点は起きているのにもかかわらず、偏頭痛が起こらない人は注意が必要です。

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閃輝暗点の原因は?

ストレス・緊張

閃輝暗点を誘発させる原因の一つがストレスです。ストレスにより身体が緊張状態にあると、後頭葉に血液を送るための血管も緊張状態となります。血管が収縮すると血液の量が少なくなり、拡大した一瞬の間に脳血流量が急に増加するため、閃輝暗点が起こります。ストレスや緊張を感じている時だけでなく、緊張から解放された時にも起こりやすいです。

食べ物・飲み物

閃輝暗点が起こりやすい食べ物・飲み物として、チョコレートやチーズ、ピーナッツ、コーヒーや赤ワインなどが挙げられています。これらのものを食べたり飲んだりしたからといって必ず発症するわけではありません。閃輝暗点や偏頭痛に悩まされている方は、症状が起きる前に摂取したものをチェックしておくことが予防にもつながります。

カフェイン摂取のタイミングには要注意。

コーヒーや紅茶などに多く含まれるカフェインには、血管を収縮させる働きがありますので、閃輝暗点が起こりやすくなります。偏頭痛が起きたときにはコーヒーを飲むと良いと聞いたことがある方もいるかと思いますが、これ同じ理由です。閃輝暗点や偏頭痛が起こり始めたころに飲むことで、血管が収縮し、逆に症状が治まることもあります。

喫煙による血管の収縮も閃輝暗点の原因

喫煙にも血管を収縮させる作用があるため、閃輝暗点を発症しやすいです。先述したコーヒーと同じく、閃輝暗点の症状が起こった直後に喫煙をすると良いという考え方もあるようです。

閃輝暗点を引き起こすのは、禁煙そのものではなく、禁煙ストレス。

また、禁煙により閃輝暗点や偏頭痛が起こりやすくなる方もいますが、これは禁煙が直接作用しているものではありません。禁煙によるストレスが引き起こしているものですので、禁煙自体は悪いものではありません。

ピルには血栓を作る副作用がある。

女性の中には、ピルを服用されている方も多いと思います。ピルの副作用には、血栓を作りやすくなることがあります。後頭葉への血流障害が起こり、閃輝暗点が起こりやすくなります。

ピルを処方されている方は、先生に相談を!

閃輝暗点の症状があまりにも顕著に見られる方は、急に服用をやめるのではなく、一度病院の先生に相談してから対処していくようにしましょう。

不規則な食生活や睡眠も閃輝暗点の原因。

栄養の偏った食生活や不規則な食生活、睡眠不足や寝過ぎなどによっても、閃輝暗点が起こりやすくなります。閃輝暗点には、生活習慣が大きくかかわっているものです。

閃輝暗点の対処方法。

閃輝暗点が起きたら、安静が第一。

閃輝暗点や偏頭痛が起こった時には、まずは安静にして様子を見ることが第一ともいえます。緊張状態が続いたまま動き続けることで、症状を余計に長引かせてしまいます。安静にできる環境があるようであれば、しばらく横になり、身体の緊張をほぐすようにしましょう。

マッサージが効果的。

閃輝暗点が起こってしまった場合には、マッサージが効果的です。後頭部や首のあたりをマッサージして、後頭葉への血流を促してあげましょう。

閃輝暗点後は、頭を冷やす。

閃輝暗点が終わった後に急激に血管が拡張することを防ぐために、頭やおでこを冷やすことも偏頭痛に効果があるようです。

偏頭痛のための薬を服用。

偏頭痛を抑えるための市販薬を飲むことでも身体がとても楽になります。あくまでも病院に行くまでの一時的な対処法として考えてください。病院にかかることによって、閃輝暗点の根本的な原因を解決したり、自分の体質により合う薬を処方してもらったり出来ますので、一人で悩むよりも安心ですよ。

閃輝暗点の治療と病院は?

閃輝暗点の治療検査の出来る病院。

閃輝暗点に悩み、病院の受診を考えられている方は、一度病院で診てもらうことをおすすめします。どこに行けばよいのかと悩まれるかと思いますが、眼科や脳神経外科が良いでしょう。

閃輝暗点の検査。

検査は、かかる病院にもよって異なりますが、発症する頻度や状況などをお話しするところから始まります。場合によっては、眼底検査により目に異常がないかを確認したり、CT検査で脳梗塞や脳腫瘍などの大きな病気がないかどうかを確認したりすることもあります。

閃輝暗点の治療は、原因が特定されてから。

閃輝暗点の原因が偏頭痛であることが分かれば、身体の緊張を解くような予防薬や偏頭痛を起こらなくするための薬、痛みを和らげる鎮痛薬などが処方されます。その他の病気による閃輝暗点であれば、その病気の治療が行われます。

閃輝暗点の予防は、規則正しい生活!

閃輝暗点の予防方法は、一言で表すならば、規則正しい生活を送っていくことです。1日3食、栄養バランスの良い食事をとり、適度な睡眠を心がけましょう。ストレスや緊張を緩和するための方法を自分なりに習得しておくことも大切です。また、どんなことをしたあとに閃輝暗点が起こったのか、メモを取るなどして、自分の体調を把握しておくことも閃輝暗点の予防につながります。適切な治療を受けることにもつながるため、おすすめです。

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2023-05-29 時点

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