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力士は筋肉の塊だった!体脂肪率や体重は?千代の富士の全盛期を調査!
一般的に力士といえば太っているイメージを持たれる。しかし実は力士たちは筋肉の塊だった。筋肉を脂肪でコーティングした力士たちの体脂肪率は意外な数値である。力士の筋肉や身体、小兵でありながら最強とうたわれた横綱・千代の富士についてなどをまとめた。

実は力士は筋肉の塊?体脂肪率や体重は?
力士
力士とはいわゆる「お相撲さん」であり相撲取りのこと。厳密には「相撲部屋に所属して四股名を持ち、大相撲に参加する選手」のことを力士と呼ぶそうだ。
日本伝統のスポーツということで歴史も古く、相撲にはコアなファンも非常に多い。力士たちのぶつかり合いを、誰しもテレビなどで一度は目にしたことがあるのではないだろうか。今回はそんな力士たちの住む世界にスポットを当てた。
神道の中での力士 神の依り代としての力士
相撲の歴史は古く、もともとは神道において神に奉納される神事として行われてきた。その中で力士は「神託によって神の依り代となり、神通力を備えた特別な存在」として扱われる。すなわち力士とは本来は神官であるともいえるのだ。
注連縄と力士
力士の中で最高位のものは「横綱」と呼ばれ、すべての力士の象徴として扱われ、「注連縄」を張ることが許される。「注連縄」は「神聖な世界と不浄な世界を隔てる結界」を表し、注連縄を張った力士は「神の依り代や神体」となった存在であるといえるのだ。
力士の世界
神事であるといっても、相撲とはスポーツであり格闘技であるという側面も持つ。力士たちには心技体を用いて相手を倒すことが求められる。そのために強靭な心を養い、技を磨き、筋肉と脂肪で重厚な身体を作り上げるのだ。
千代の富士、私の子供の頃のヒーローの1人でした。
— よしこ (@ryujune1826) July 17, 2017
相撲が好きになったのも千代の富士がいたからでございます。素晴らしい横綱でした。#大相撲名古屋場所 #sumo #千代の富士 pic.twitter.com/94IBXqhSyx
そんな筋肉と脂肪の鎧をまとった力士たちのぶつかり合いは迫力満点だ。その勢いは驚異的なもので、力士の繰り出す体当たり、いわゆる「ぶちかまし」は、その筋肉量や体重から一般人の想像を絶する威力が生じるといわれる。画像のような流血沙汰や怪我などは決して珍しいものではない。
時に力士は自分の倍もあろうかという相手に立ち向かっていかなくてはならない。筋肉も体重も到底及ばない劣勢に立たされえてもなお、力士たちは引くわけにはいかないのだ。
画像で検証、力士の筋肉とは
白鵬は 白鵬で 大記録がかかる場所だなぁ。
— ろっちゃん@大須案内人/CWS/BSJ (@rocchan6_6) July 14, 2017
あと 四つ勝つと 千代の富士の記録を超えるのか…複雑な思いだ( ´・ω・`)
明日は 勢くんか…勢もこれ以上 負けるとヤバいなヽ(´o`;#大相撲 #名古屋場所 #六日目 pic.twitter.com/bHWqx9E3yp
心技体のすべてが揃っていることこそ強い力士といえる。しかし圧倒的な体――すなわち鍛え上げられた筋肉と蓄えられた体重は、半端な心技などものともしない破壊力を秘めている。大きいものほど強いというのは動物の世界でも当然の摂理だ。
正面から力士を見るとお腹や胸の脂肪に目がいってしまい太っているという印象を覚える。しかしこの画像のように、背面から力士を見てみれば、その強靭すぎる筋肉は一目瞭然だ。脂肪という盾の必要ない背面や足腰には、むき出しの筋肉が浮かんでいるのである。
力士の強さと体脂肪率
力士の世界では体格が「あんこ型」と「ソップ型」という二つの呼び方で大別される。画像の中央、魚の"あんこう"のようにたるんだデップリとした体型を「あんこ型」と呼び、画像左の筋骨隆々とした姿を"ソップ汁(鶏がら出汁のチャンコ)"になぞらえて「ソップ型」と呼ぶそうだ。
千代の富士を見つめたり写真撮ったり…この時の無邪気な白鵬がなんとも言えないね。
— kao-san (@8787Kaosan) July 13, 2017
憧れの人の記録を抜く「想い」を語ってて
なんか泣けたよ。七夕の短冊に込めた想い。
まずは大横綱の1045勝 pic.twitter.com/wiwT7nmENH
横綱と呼ばれる力士には「あんこ型」も「ソップ型」も存在する。どちらの体格であっても、強さの明確な基準にはなり得ないようだ。しかしそれとは別の興味深い話が存在する。一説によると、体脂肪率が高い力士ほど勝率が低くなる傾向にあるそうなのだ。しかしこれは体重の何割が筋肉で何割が脂肪かという話なのだから、考えてみれば当然の話なのかもしれない。
太っているように見えて、力士の体脂肪率というのは意外に一般的な範囲に収まっている。横綱の白鵬が25%、日馬富士が23%だそうだ。これは普通体型~軽肥満の範囲に収まっており、ずいぶんと健康的な体脂肪率なのだ。もちろんそれよりも体脂肪率の低い力士も存在し、チェコ人初の力士、隆の山関は体脂肪率8.7%しかなかったそうだ。
もちろん体脂肪率が低いほど勝てて高いほど勝てないというのは割合の問題であり、もっとも体脂肪率の低い力士が最も強いわけではない。一時期、角界でもっとも体脂肪率の高かったとされる魁聖は体脂肪率38.9%であったが、もちろん力士として弱かったわけではないからだ。
ちなみに力士の体脂肪率などのデータは専用のカプセルで量るそうだ。この体格と体重の力士が相手では、一般的な体重計などあっという間に潰れてしまうだろう。
力士のトレーニング。あの筋肉はどのようにして作られるのか?
スポーツ選手はその従事するスポーツによって求められる身体が異なる。力士の身体に必要な筋肉は、いわゆる粘り強い筋肉、インナーマッスルだ。力士の代表的な動作「四股踏み」は力士の筋肉の力強さと柔軟性を表しているともいわれる。実際にゆっくりと「四股踏み」の動作を真似てみると、かなりのバランス感覚と筋力を要求されることがわかるだろう。
好スタートの白鵬。最多通算勝ち星に向けて「1047勝はあるが、同じ横綱として先に(千代の富士の)1045勝を目指したい。現役時代にかわいがってもらい、それが一つの恩返し」と、キングオブ横綱な風格。 pic.twitter.com/X3uKjH5aui
— ウエムラ×ケンジ (@ijnekarumeu) July 9, 2017
そんな力士たちのトレーニングはどんなものかというと「よく食べて、よく動く」ということに尽きる。相撲部屋の食事は基本的に一日二回。朝稽古で身体をイジメたあとに、朝昼兼用の食事をガッツリと食べる。それにより疲れた肉体への栄養を補給し、午後は身体を休めたり、個人的な雑務をする時間にあてられる。この空いた時間にスポーツジムなどに通って筋力トレーニングに励む選手たちは多いようだ。
相撲の稽古といえば古典的なイメージを抱きがちだが、筋力トレーニングなどにおいては科学的で先進的なメニューを取り入れているところもある。筋肉と脂肪で身体への負担が大きいスポーツなだけに、もちろん古典的な根性論にも心技体の心を養う効果は見られるのだろうが、本当はこういった無駄のないトレーニングこそが求められる世界なのかもしれない。
伝説の力士・全盛期の千代の富士
筋肉と体重がものをいう大相撲の世界で、史上最強の力士とも称えられるのが「千代の富士」だ。現役時代の千代の富士は、小柄な身体でありながらその飛びぬけた心技によって、並み居る巨漢力士たちを投げ飛ばし、転がらせるという活躍を見せた。
「頂上であって、同時に崖っぷちなんだよ」千代の富士(相撲/31度目の優勝後、大鵬に並ぶ32度目を目指す中、横綱という立場をこう表現) pic.twitter.com/Cxlrc1rcVR
— スポーツ名言あれこれ (@athletes_quote) April 18, 2017
入門当時の千代の富士は、力士としては身長も体重も控えめであった。177cmに対して71kgという体重は身体を鍛えている一般人といった風のものであり、力士としては貧相な体格だったといっていいのかもしれない。
千代の富士の肉体は、他の力士たちと違って筋肉がむき出しのようにも見える。身長や体重だけでなく体脂肪率も他の力士と比べるとかなり少なかったようだ。
千代の富士は先天的に肩関節が脱臼しやすい体質だったそうだ。そんな弱点を克服するために、現役時代の力士・千代の富士は画像のようなトレーニングを毎日続けたという。
左の画像が若かりし頃の千代の富士、そして右の画像が横綱時代の千代の富士だ。小兵力士と呼ばれた千代の富士でああるが、筋肉や脂肪が一回り以上も増えているのがわかる。これこそがたゆまぬトレーニングの末に手に入れた横綱・千代の富士の肉体だ。
力士の筋肉に関するまとめ
力士の筋肉や体脂肪率に関するまとめはいかがだっただろうか。"太っちょ"というイメージのお相撲さんであるが、実際には筋肉の塊だったのである。そんな鍛え上げられた肉体が死力を尽くしてぶつかり合うからこそ、大相撲はあんなにも迫力があり神聖で魅力的なのだろう。
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