【乾燥剤】シリカゲルの再生と再利用方法まとめ!電子レンジはNG?

「たべられません」でお馴染みの乾燥剤のシリカゲル。実は簡単に再生し、再利用ができることをご存知だろうか。乾燥剤として以外でも様々な用途に便利に使えるシリカゲル。今回はシリカゲルの仕組みや歴史、そしてシリカゲルの便利な再生・再利用方法についてまとめてみた。

【乾燥剤】シリカゲルの再生と再利用方法まとめ!電子レンジはNG?

目次

  1. シリカゲルの再生と再利用方法!
  2. シリカゲルってなに?
  3. シリカゲルの正体は二酸化ケイ素
  4. シリカゲルはどんなところに利用されているのか?
  5. 「たべられません」を実は食べている?
  6. シリカゲルの仕組み
  7. シリカゲルの歴史
  8. シリカゲル以外の「たべられません」
  9. 簡単に乾燥剤シリカゲルを再生させる方法
  10. 電子レンジでの再生はNG?
  11. こんなに便利!色々な再生シリカゲルの再利用方法
  12. シリカゲルの再生と再利用に関してのまとめ

シリカゲルの再生と再利用方法!

ビーズのように透明でツブツブしたキレイなこの物体。ミニチュア模型や装飾品に使われていそうな素材だが、実はシリカゲルと呼ばれる化学物質。お菓子の袋などに入っている「たべられません」と書かれた袋の中身が、このツブツブの正体だ。

青色と透明の粒は子供が好みそうな美しい色合いをしている。それだけに「食べられません」と書いてあっても小さな子供はうっかり口に入れてしまうことも。消化吸収されず毒性はないが、身体に良いものでもない。お菓子類などに往々にして入っているシリカゲル。子供が取り出して遊ばないように、中身が見えない袋に入れられているものも多い。

シリカゲルってなに?

シリカゲルはケイ酸ゲルを脱水・乾燥させた無色半透明の物質。一部に混じっている青色のシリカゲルは、塩化コバルトという物質を混ぜて着色したもの。シリカゲルは一見するとなめらかでツヤツヤしているが、電子顕微鏡で拡大するとその表面がスポンジのように穴ぼこだらけなことがわかる。これは多孔質構造と呼ばれ、体積に対して表面積が広くなる構造だ。

シリカゲルは安価で安全、そして便利というとても重宝される物質だ。さらに簡単に再生・再利用ができるという環境に優しい性質まで有している。

シリカゲルの正体は二酸化ケイ素

日本語では「二酸化ケイ素」、英語では「シリカ」や「シリコン」と呼ばれる物質がシリカゲルの主成分だ。ケイ素原子を中心とする正四面体構造が無数に連なる結晶である。鉱物としては「水晶」や「石英」と呼ばれている。透明で美しい結晶は装飾品としても頻繁に利用されている。

「シリコン」というその名の通り、二酸化ケイ素はハイテク産業に不可欠の物質。その他にもクォーツ時計などにも使われている。シリカゲルの製造方法は「水ガラス」とも呼ばれるケイ酸ナトリウム水溶液に酸を加えて作り出すのが一般的だ。

シリカがゲル(ジェル)状になったものがシリカゲル

シリカゲルの"ゲル"はドイツ語が由来。英語では"ジェル"という馴染みのある単語だ。液体的な声質を持ちながらも、全体としては固体状であるものを指す。液体の性質がもっと強いものは"ゾル"と呼ばれる。

理屈の上では「こんにゃく」もゲルの一種。固体でありながら液体的であるというゲルの性質が実によくわかる食材だ。

シリカゲルはどんなところに利用されているのか?

もっとも目にすることの多いシリカゲルの利用方法は、その物質構造を活かした乾燥剤としての役割だろう。天然素材の乾燥剤として多岐にわたり利用されているシリカゲル。食品用の乾燥剤ばかりか、住居の湿気対策や結露・カビ対策にも利用されている。

「たべられません」を実は食べている?

「たべられません」でお馴染みのシリカゲルだが、原材料の「シリカ」は食品添加物としての利用を認められている。ビールや醤油などの製造過程での"ろ過"に使われたり、ふりかけ等の粉状のものが水分で固まってしまうのを防ぐために添加されている場合がある。その他にも「歯磨き粉」や「化粧品」など人体に直接触れる部分でも多く利用されている。実は水溶性シリカは人間の身体にも必須ミネラルとして存在しているのだ。

シリカゲルの仕組み

乾燥剤として利用されているシリカゲル。なぜ水分を吸着するのかというと、「表面吸着」「毛細管凝縮」という二つの作用によるものだ。

シリカゲルの仕組み:表面吸着

シリカゲルの仕組み:毛細管凝縮

可逆性による再生・再利用

上の二つの仕組みが可逆性であるということがシリカゲルの非常に優れる特徴となっている。可逆性とは「ある条件を与えると、まったく逆の反応が起こること」だ。つまりシリカゲルは「ある条件下では水を吸い、ある条件下では吸った水を出す」という性質を持っているのだ。その性質のおかげで、使用済みのシリカゲルであっても再生・再利用ができるのである。

青いシリカゲルの役割

青いシリカゲルは塩化コバルトで着色されている。何のために着色しているかというと、それは塩化コバルトの性質を利用するためだ。酸性かアルカリ性かを調べる「リトマス紙」は有名だが、小学校や中学校の理科の実験で「塩化コバルト紙」なるものを目にした人もいるのではないだろうか。実はこの塩化コバルト紙、水に触れると「青→赤」に変色する性質があるのだ。

その性質を利用するために、シリカゲルの一部に塩化コバルトで着色したものを混ぜている。こうすることで「水を吸収していない新品のシリカゲルは青」「水を吸収しきれなくなったシリカゲルは薄い赤色」というような、シリカゲルの状態が一目でわかる仕組みになるのだ。

シリカゲルの歴史

日常に欠かせない便利な乾燥剤であるシリカゲルだが、実はシリカゲルは軍事目的で開発されたものだ。第一次世界大戦中に毒ガスの吸着剤としてアメリカやドイツが研究したそうなのだ。安価に生産する必要性が求められたのも、20世紀初頭のアメリカで軍事的に使う必要があったから。潜水艦内部を乾燥させるために大量に必要だったようなのだ。

シリカゲル以外の「たべられません」

乾燥剤であるシリカゲル以外にも、脱酸素剤などの「たべられません」と書かれた小袋が入っている場合がある。乾燥剤は余分な水分を吸収すること目的だが、脱酸素剤は余分な酸素を吸収することが目的となっている。脱酸素剤は鉄粉と塩を混ぜたものなどで酸素を吸着する作用がある。当然、口に入れれば有害だ。似たような袋だが中身はぜんぜん違うのである。

シリカゲル以外では石灰の乾燥剤などがある。石灰は安価ではあるものの、強いアルカリ性で水にぬれると発熱する性質を持ち、目に入るととても危険だ。また、シリカゲルと違って再生ができないという欠点もあるものの、湿気を吸収した後の消石灰はそのアルカリ性を活かして園芸の土壌改良剤などに利用することができる。

簡単に乾燥剤シリカゲルを再生させる方法

シリカゲルを再生し、再利用する方法はとても簡単。まずはピンク色になって使えなくなったシリカゲルを袋から取り出し、フライパンの上に広げる。弱火でゆっくりと加熱しながら揺すり、シリカゲルが全体的に青色になるのを待つ。ピンク色のシリカゲルがなくなったら、火を止めて粗熱がとれるのを待ち、後は再生したシリカゲルを密閉容器に保存するだけだ。

再利用するときには不織布のパックなどにいれて使うといいだろう。こうすることで使い勝手が格段に向上。乾燥させたい食材に添えることも出来るし、靴箱やタンス、化粧ポーチなどに手軽にいれることができる。

シリカゲル再生時の注意点

固体であるシリカゲルは加熱しても対流しないので、ただ火にかけただけではフライパンと接している部分しか温まらない。木べらやスプーン、しゃもじなどでしっかりとかき混ぜながら加熱する必要がある。ポイントは「弱火で長時間しっかり炒める」こと。表面が乾いて青色に戻っていても、中にはたっぷりと水分が残っている場合も多い。焦げないように、そして全体が万遍なく温まるようにするのが大切だ。

焦げた再生シリカゲルは?

シリカゲルそのものは焦げても問題ないのだが、問題となるのは塩化コバルトの青色の方。焦げてしまった塩化コバルトは常に紺色のままとなってしまうので、吸着能力が残っているかどうかの判断がつかなくなってしまう。なので焦がさないように注意して加熱しよう。シリカゲルそのものは高いものではないが、ムダなゴミは増やさないようにしたい。

電子レンジでの再生はNG?

水分を利用して食品を加熱する電子レンジ。「シリカゲルの水分を取り除くために電子レンジを使えばいいのではないか」と思うかもしれないが、実は電子レンジを使った再生はなかなか難しいので注意が必要だ。

たしかに分量や時間がピッタリとあえば確かに手早く再生できるのだが、必要な時間は乾燥させたいシリカゲルの量や電子レンジの機種によって様々。時間がたりなければ水分が残っていて乾燥剤として使えなかったり、長時間かけすぎると熱々になってしまって最悪の場合は爆発する恐れさえあるのだ。

さらに電子レンジを使うとかき混ぜることができないので、乾燥具合に"ムラ"ができ青とピンクが混ざった状態であったり、また一見すると青色で新品のように見えても内部に水気が残っているせいかすぐにピンクになってしまうといったような、仕上がりに不安定さも付きまとう。やはり面倒でも電子レンジではなくフライパンを使った再生をオススメしたい。

こんなに便利!色々な再生シリカゲルの再利用方法

さて、それでは再生したシリカゲルをどのように再利用すればいいのだろうか。食品乾燥剤以外にも、実は再生シリカゲルには様々な使い道があるのだ。

再生シリカゲルを再利用:靴の湿気取り

シリカゲルは靴の湿気取りにもとても便利。ちょっとした雨水や汗ならばすぐに吸い取ってくれるのだ。

ぬれてしまった携帯にもシリカゲルを再利用

うっかり携帯電話をぬらしてしまったときにもシリカゲルは役に立つ。まずは電源を切って表面の水分をふき取り、次に電池とSIMカードやSDカードを取り外す。そしてジップロックなどの密閉できる袋に、携帯電話とシリカゲルを入れるのである。後は1日~3日ほど放っておけば無事に復活することがあるのだ。携帯ショップなどに行く時間がないときはぜひとも試してみて欲しい。

調味料の保存にも再利用できる

粉末調味料のビンや袋にシリカゲル袋を入れておくだけで、調味料をサラサラのまま保存することができる。海苔や乾麺などを保存するときにも最適だ。

化粧品と一緒に再利用シリカゲルを持ち歩こう

パウダー状の化粧品は水分に弱く、ダマになったりして固まってしまうことがある。シリカゲルの乾燥効果は、そういった化粧品の劣化を防いでくれる。

シリカゲルの再生と再利用に関してのまとめ

シリカゲルの再生と再利用に関するまとめは以上だ。身近にあってよく見かけるものだけあって、シリカゲルは安全性が高くとても便利なアイテムだ。湿気が食材や衣服、化粧品などに与えるダメージは想像以上に大きいものだ。大事なものを守るためにも、再生シリカゲルをぜひとも有効に活用してみてほしい。

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