スズメ(雛)の餌は何?保護した時の餌やり法!食べない時は?与えすぎ注意!

スズメの雛は、親スズメから餌やりや愛情を受け成長と共に巣立っていきますが、中には巣から落ちたりして擁護を受ける事が出来ずまた命の危機に晒され保護が必要な場合があります。今回スズメの雛を保護した場合に必要な餌の種類から餌やりの方法などをご紹介いたします。

スズメ(雛)の餌は何?保護した時の餌やり法!食べない時は?与えすぎ注意!

目次

  1. スズメの雛を保護したらどんな餌と餌やりの方法をすればいいの?
  2. 身近な野生動物のスズメとは?
  3. スズメ雛の保護の方法とは?
  4. スズメの雛の餌やり方法とは?
  5. 餌を食べない時の対処法とは?
  6. スズメ雛を保護した時の対処法についてのまとめ

スズメの雛を保護したらどんな餌と餌やりの方法をすればいいの?

スズメはきちんと親に育てられているものなのですが、ごく稀に巣から落ちてしまったり、親鳥とはぐれてしまってスズメの雛だけになっていることがあります。スズメは本来は野生動物、いわゆる野鳥であるため、ペットとすることはできません。しかしスズメの雛を偶然保護してしまうことはあります。今回の記事ではスズメの雛が巣立つまでどういう環境におけばよいのか、どんな餌をどう与えるのかなど、保護の方法について紹介していきます。

身近な野生動物のスズメとは?

野生動物の中でもかなり身近にいて時折姿を見かけることがある、人の家の屋根の下に巣を作っていた、なんてことがあるのがスズメの特徴です。最近はあまり姿を見かけなくなったとも言われていますが、時には人間のすぐ近くまで降りてきていることもあるので、見かけたことがある人も多いでしょう。このようにスズメが人にとって身近な野生動物である、という状況であればあるほど、スズメの雛が人の手によって保護される機会も生まれます。

野生動物のスズメの特徴

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野生動物、野鳥であるスズメの特徴はまず、小さくて太目のボディでしょう。翼は主に茶色ですが、ところどころに黒色が模様として入っています。全長が約15cm程度しかなく、重さも15g~18g程度と小さく軽い体が特徴です。スズメの雛の場合は、クチバシが黄色いのが目印になります。お腹の白い綿毛も目立ち、いかにも雛というような丸っとした体が雛の特徴です。巣立ちをした成鳥は黄色の色が残っておらず、クチバシは黒色になります。

スズメ雛の保護の方法とは?

ここからはスズメの雛を保護していく方法を紹介していきますが、一番大切なことはスズメが野生動物であることを忘れず、ずっとペットとして飼っていくのではなく、巣立ちさせて手放すことが前提で保護をすることが大切です。野生に返すことを考えて保護しなければならないので、スズメの雛に与えるべき餌についても知っておく必要があります。また適切にスズメを育てるためには、どのような育て方をすればよいかを知る必要があるとも言えます。

スズメの雛に必要な餌

スズメの雛はまだ自力で餌がとれるような状態まで育っていないため、人の手で餌を与えてやる必要があります。与える餌は、すり餌やミルワームが中心となりますので用意しましょう。もしも、いきなりスズメの雛を拾ってしまって何も準備が整っていない、与えるべき餌が手に入らない状況である場合には、緊急時なので卵の黄身部分を餌として与えてもよいでしょう。餌を何も与えないままでいると、雛が弱ってしまいます。余裕ができたら「すり餌」や「ミルワーム」を用意してあげてください。

すり餌

スズメはよく田んぼでお米をつついて食べていることがあるのですが、あれは成長途中のお米を食べているので、人の手に入る段階のお米はスズメの体には良くないです。野生で食べているからといって、お米を与えるのはNGです。すり餌はペットショップに売られていますので、お近くのペットショップで探してみましょう。まだ雛鳥であるということと、本来は野生動物であることを考えると、スズメの雛に与える餌は親が本来与えている餌に近い、すり餌を用意するのがベストです。

ミルワーム

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すももたん体重少しだけど増えていてお腹も少しぽっこりしてる感じなのでおめでた🤰かなと思い買ってみました!以前乾燥タイプを買ってバニラとかにあげてみてたけど凄く嫌がってて生タイプなら?!と思ってすももにも良いだろうと思って買ってみたけど…なんかイマイチ…笑 バニラよもぎに関してはとても嫌な顔して避けるwハムスターでもその子によって好きなものが全然違うんだね🐹やっぱりササミにしようかな🤔ゆで卵をチャレンジしてみよう! #ハムスター#ゴールデンハムスター#ハムスター飼育日記#ミルワーム#ウチの子たちは#好みじゃないらしい#何匹子ハムいるかな

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ミルワームには生きている状態で売られているものと、乾燥タイプなどすでに死んでいる状態で売られているものがあります。そのため、もしも虫が苦手だという方は乾燥タイプなどすでに死んでいるタイプのものを使うことをおすすめします。本来は、野生動物であるスズメは生きている状態の昆虫を食べているのでミルワームも生きていた方が望ましいです。ミルワームが生きて動いている姿が、スズメの食欲を刺激するからです。ただ苦手な場合はどうしようもないので、乾燥タイプなどで対処しましょう。

スズメ雛の保護に必要な温度管理

スズメの雛はふだんは巣の中で他の雛たちと一緒にいるのですが、巣から落ちたりしてはぐれてしまっているとどんどん体の熱を奪われ、やがて死んでしまいます。スズメの雛を保護したら素手の手のひらに乗せて、暖かいかどうか確認しましょう。通常なら、40℃程度はあるので暖かいはずです。もしも手のひらに乗せたスズメの体温を冷たいと感じたら、かなり危険な状態です。とくにまだ羽が生えそろっていない雛は体温の調節を自力で行うことが難しいため、すぐに温度管理をして暖めてあげましょう。

適温は29~30度

スズメの雛にとっての適温は「29℃~30℃」とかなり暑めになっていますが、この位の温度の中に置いてあげないと、雛が熱を保つことができません。スズメは春に繁殖して春から夏にかしけて巣立ちをしますので、雛を拾った時期は寒くはないでしょうが、暖かさは足りていません。緊急的には使い捨てのホッカイロなどを使って暖めることができますが、そのまま保護をするなら「サーモスタット(自動温度調整器)」や「保温器(ヒーター)」が必要になります。

サーモスタット(自動温度調整器)や保温器(ヒーター)を使用する

スズメの雛を暖めるため、ペットのためのサーモスタット(自動温度調整器)や保温器(ヒーター)を使用します。保温器はそのまま体を暖めるためのものですが、サーモスタットは適温を保つために必要ならヒーターをつけたり消したりなどの作業を、自動で行ってくれます。ずっとスズメの雛についていられればよいのですが、そうではない場合が多いので、適温管理のためにヒーターだけでなくサーモスタットも用意するのがおすすめです。

スズメの雛に安全と安心できる環境作り

いきなりスズメの雛を拾ってしまった場合でも、緊急的にはティッシュの箱やダンボール箱などを使って簡易の巣箱を作ってあげると、雛も安心することができます。小さめの箱の中に要らなくなった布や服などを入れるか、ティッシュや新聞紙などを千切っていれます。サーモスタットと保温器で簡易巣箱の中の温度を測り、適温になっているかどうか確認しましょう。スズメにとって犬や猫などは天敵になり怯えることが多いので、もし飼っているお宅なら犬や猫が来ない部屋に巣箱を作ってあげましょう。

スズメの雛の餌やり方法とは?

まだ巣立つ前のスズメの雛への餌やりでは、人の手である程度給餌しなければ食べてくれない場合があります。餌を近づければカパッと口を開けるだけの元気があったり、そこまで育っている雛なら安心です。ここで紹介する用具を揃えて、餌をあげてみてください。スズメの雛の餌やりにあると便利なものは先の尖っていないピンセット(尖っていると雛が怪我をすることがあります)、割りばしを削って先を平らに、丸く加工した餌やり用具です。

スズメ雛の餌やり方法:使用する用具について

自分でクチバシをパカッと開けてくれる雛の場合は、上述したように先が丸くなったピンセットや削って丸く平らに整えた割りばしなどでも十分です。まだそこまで育っていない雛や、食べにくそうにしていた場合は、シリンジなどを使いすり餌を入れて、口元に近づけてやればより食べやすくなります。スポイトなどを使って、餌を食べさせたら水を1滴ほどあげておきましょう。もしスポイトがなければ、割りばしなどを使って水滴が落ちるようにしても構いません。ただ、水をあげすぎないようにしてください。

すり餌は40度くらいのぬるま湯で練る

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すり餌を作る時の注意点ですが、すり餌を練る時には40℃くらいの比較的に温かめのぬるま湯で練り、できるだけ温かいうちにスズメの雛に食べさせてあげてください。スズメの雛は、本来は親から直接食べさせてもらっています。すり餌の温度が低いと食べにくかったり、食欲を刺激されないなどの問題が起こる可能性があります。少しずつすり餌に水を足しながら、固さは人の耳たぶくらいかそれよりも少し柔らかいかな、程度に練ってください。

餌の与えすぎには注意を!(害になる餌やりや起こる病気について)

スズメの雛は空腹で死んでしまうこともありますが、逆に与えすぎても体に良くありません。牛乳はスズメの雛には消化できませんし、パンやご飯・炊く前のお米なども「そのう炎」という病気の原因になることがあるので、避けましょう。できれば1~2時間ごとに餌を与えるのが理想で、やってはいけないのは長時間空腹にさせることです。夜間は長く空腹状態になることがありますが、できれば1回位は餌をあげられると安心でしょう。

餌を食べない時の対処法とは?

まだ小さな雛で弱ってしまいクチバシを開けられなくなった場合、または環境が変わったことに怯えて餌を食べないなど、スズメが素直に餌を食べてくれないことも考えられます。そのような時は、人の手によって強制的に餌を食べさせる、強制給餌も必要となるでしょう。強制給餌は簡単に説明すれば、親鳥がやっているように雛の口に餌を押し込んでやることです。スズメの雛は空腹で死んでしまうことがあります。強制的に食べさせることに抵抗がある方もいらっしゃるでしょうが、食べさせなければ死んでしまいますので給餌を行います。

怯えて餌を食べない時の餌やり対処法

ここで紹介している画像のように、スズメの雛を優しく手で包んで持ってあげます。クチバシの端の方に餌やり用具をさしこみ、少しずつクチバシを上下に開くように動かしましょう。やがて口を開けたら、少し揺らしながら喉の奥まで突っ込んで食べさせます。ここでのコツは、喉の奥まできちんと突っ込むことです。酷いことのように見えますが、実はこうすることでスズメの雛の食欲が刺激され、自分で餌に食いつくようになります。餌に少し甘味をつけても食べさせやすくなります。

スズメ雛を保護した時の対処法についてのまとめ

スズメを保護した時にどう対処すればよいのか、対処法を紹介してきました。スズメは本来野生動物なので、たとえ懐いてくれてもペットとして飼うことはできず、巣立ちの時期がくれば野生に戻すことが前提となっています。また野生で育っているため、何かの病気などを持っている可能性もあります。ここでの対処法でスズメの雛の様子が落ち着いたら、一度は動物病院で診てもらうことがおすすめです。ぜひ、保護したスズメの雛を元気に育ててあげてください。

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