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文鳥(雛)の飼い方・育て方まとめ!飼育の基礎!餌や水のあげ方は?
可愛らしい仕草が魅力的な文鳥。雛の場合はどういう飼い方・育て方がいいの?という初心者の方の為に、文鳥の雛の基本的な飼育方法をご紹介していきます。動物の飼育は癒しにもなります。正しい飼い方・育て方で愛情をたくさん注いであげましょう!

目次
文鳥の雛ってどうやって飼育するの?
雛の飼育は難しいけど懐きやすい!
ペットとして文鳥を飼っている方は多くいらっしゃいます。その最大の理由は、鳥の中でも愛情が多いそうで、相手を好きになればとことん愛情を注いでくれるというところです。
また、さえずりがきれいであったり、体長が14㎝程度と小さく、姿がとても愛くるしいというところも人気の様です。頭が良い鳥なので、呼べば飼い主の元へ飛んで行ったり、甘える姿もとても可愛らしいですよ。
そして何より、ペットとして飼育するとなると鳥の中でも飼い方・育て方が簡単な方を言われています。ペットショップなどでは、雛なら1,500円前後、大人の鳥(成鳥)であれば雛の倍程度の価格で購入が可能です。元気な雛を迎えるためには、薄暗いカゴの中で飼われている状態の雛を手に入れましょう。
犬や猫などと違って、餌代は月に数百円程度で済みますし、フンの臭いも体臭ないので、ニオイが気になる、という事もないのも魅力です。ちなみに、文鳥の平均寿命は7~8年と小さい鳥にしては長いので、愛情たっぷりの育て方が出来る動物でもあります。
まずは文鳥の雛を迎える準備をしましょう
文鳥の雛を迎えるにあたって、飼育環境を整えることが大切です。成鳥の場合には、よくある鳥用のケージを準備すればよいのですが、雛の場合には温度管理が重要になってくるので、藁や竹などを編んだ「ふご」と呼ばれるカゴか、プラスチック製の「マスカゴ」を用意しましょう。
文鳥の雛を売っているお店の店員さんに聞いてみれば分かると思いますが、管理がしやすいマスカゴの方がおすすめだそうです。ただし、保温力が低いので、フィルムヒーターの上にマスカゴを置いて、梱包用のシート(いわゆるプチプチ)で包むと保温効果が上がります。保温の仕方については後述を参照して下さいね。
それと文鳥の餌ですが、アワ玉がメインとなります。これだけでは栄養が偏ってしまうので、青菜などの野菜や卵の殻を細かくしてあげる必要があります。雛用のペレットか混合飼料が売られているので、それを使うのも良いでしょう。そして、餌を与えるための注射器のような形をしたシリンジも必要になります。
水の入れ物ですが、プラスチック製の場合は、細かい傷が付きやすいので、傷が付いたら新しいものに取り換えましょう。細かい傷に菌が入ってヌメリやすくなりますのでご注意下さい。陶器製の物を使えば、消毒も簡単に出来ますし、水温の変化があまりないので、手入れはこちらの方が簡単でしょう。
<月齢別>文鳥の雛の飼育方法をご紹介
生後2~3週間の飼い方・育て方
ペットショップなどのお店では、この頃の文鳥の雛が売られていることが多いです。まだ生まれて間もないので、毛がほとんどと言っていいほど生えておらず、文鳥独特の表情もありません。この頃の雛は、餌の時以外はほとんど寝ています。外に出しておくと体温が下がってしまうので、すぐにカゴに戻してそっと見守っていましょう。
生後3~4週頃の飼い方・育て方
段々と歩けるようになり、跳ねることも出来るようになって著しい成長が見られます。初めて飛べるようになる子もいるようです。この時期になってくると、自分で餌を食べる訓練が始まります。マスカゴのカバーを透明なものに替えて、1時間程度日の光を浴びせてあげましょう。
生後1~1.5カ月頃の飼い方・育て方
ここまでくれば、飛べる時期になります。止まり木などに止まれるようにもなるので、マスカゴの中に止まり木を置いてあげましょう。ブランコなどを設置してあげるものいいかもしれませんね。ちなみに、文鳥は木に止まって寝るのが普通ですが、床で寝る子もたまにいるそうですよ。
生後1.5~2カ月頃の飼い方・育て方
この時期になれば、ひとりで餌を食べられるようになります。生後2か月を過ぎると羽が抜け始める「換羽」という時期に入ります。換羽の時期になると文鳥はイライラしやすくなってくるそうなので、優しく声を掛けてあげると良いでしょう。
この頃から名前を呼んだり話掛けたりする事で、信頼関係が築けるようになるそうです。たくさん声を掛けてあげることで、飼い主を「パートナー」として認め、信頼してくれるようになります。
生後3か月以降の飼い方・育て方
この頃になると、羽の生え代わりが終わってちょっと大人の文鳥に近づきます。まだまだクチバシはピンクですが、学習期に入ってきます。好奇心が旺盛になりますので、ますます可愛さが増してきます。
写真を撮るとき、呼べば飼い主の方を見るのでカメラ目線の可愛い写真を撮ることが出来ます。この愛くるしさがたまらないようで、写真を撮って投稿する飼い主さんが続出しているみたいですね。
生後半年頃には雛から大人になります
この頃になればすっかり大人の文鳥になります。雛の時からしっかりとお世話をして信頼関係を築いていれば、文鳥の方が飼い主さんを好きになってくれますので、手乗りも楽に出来ます。嫌われてしまうと手乗りも難しくなりますし、攻撃的になったりもします。
さし餌のあげ方のポイントは?
餌の作り方
基本的には、アワ玉をお湯でふやかして与えます。生後10日くらいの雛には雛用のパウダーフードをお湯で溶いたものを与えると、栄養の面で心配はないので、初めての方にはパウダーフードやミックスフードがおすすめです。水については、さし餌に水分が含まれているので、特別水は与えなくて大丈夫です。
アワ玉を使用する場合には、小松菜などの青菜をすりつぶしたものと粉末の卵の殻を混ぜます。アワ玉をふやかす際には、アワ玉の量より多いひたひたのお湯でふやかします。まれにゴミが浮いてくるようなので、一回捨ててもう一度新しいお湯を入れて柔らかくしましょう。
雛の月齢に合わせて回数を調整して
さし餌のあげ方は、月齢によって変わります。生後10日頃には1日8回程度、生後15日頃には1日6回程度、生後20日頃には1日5回程度を目安に、シリンジやスポイトでさし餌を与えましょう。餌の温度が低いと体温の低下に繋がるので、さし餌の温度は40度くらいにキープするように努めましょう。
生後1か月頃になったら、さし餌からひとり餌へと変えていきます。さし餌を一切やらなくなるわけではなく、さし餌の回数を減らしてひとり餌の回数を徐々に増やしていくという方法で完全にひとり餌に慣れさせるようにしましょう。
飼い主を信頼してくれる文鳥の飼育方法とは?
雛の頃からいっぱい話かけるのがコツ!
動物は話かけてくれる飼い主さんが大好きです。文鳥も同じです。雛の頃から名前を呼んだり優しく話かけてあげることで、飼い主さんを信頼してくれます。朝に「おはよう」の挨拶をしたり、餌をあげる時に「ご飯食べてね」などの声掛けを忘れずに。
指先を向けがちですが、この行為は文鳥にとっては敵意を持たれたと勘違いし、緊張してしてしまいます。怖がらせてしまうことになるので、指先を文鳥に向けることはやめましょう。
文鳥の仕草を知って気持ちを察してあげよう
シルエットが細い時
鳥などの動物は、恐怖を感じると羽を体にぴたっとくっ付けてシルエットを細くします。そういう仕草をした時には、優しく声を掛けてあげてリラックスさせてあげましょう。
頭の毛が逆立っている時
不満に感じたり怒っている時は、頭の毛が逆立てて気持ちを表現します。そういう時は、カゴやケージから出してほしいことが多いので、毛が逆立っている時はケージから出してあげましょう。
その他にも、羽を膨らませている時は寒かったり眠かったりするサイン。胸を張っている時は、大きく見せようとして威嚇しているサインです。ぴょんぴょん跳ねている時はご機嫌な様子です。文鳥をしっかりと観察して、何を訴えているのかを察してあげましょう。
ストレスフリーな文鳥の飼い方・育て方って?
動物も人間も運動することでストレス解消になります。文鳥はケージから出て遊ぶのが大好きです。生後1.5カ月程度になると歩けるようになるので、そのころからケージから出して一緒に遊んであげると絆も深まります。1日1回は出してストレス解消・運動不足解消をさせてあげましょう。
文鳥はブランコが大好きです。揺れると自然と足に力が入るので、いい運動になるそうです。ブランコは大人になってからだと怖がることがあるようなので、雛の時から慣れさせておくと怖がらずに遊んでくれますよ。
文鳥が病気にならないような育て方とは?
文鳥も栄養が偏ると病気になりやすくなります。タンパク質や炭水化物、脂肪、ビタミンAなどのビタミン類、カルシウム、ヨウ素、ナトリウムなどの必要な栄養素をバランスよく与えましょう。不安な方は混合飼料をおすすめします。
1羽での飼育か、多頭での飼育か迷ったら?
1羽なら飼い方も育て方も愛情たっぷり!
1羽で飼う場合は、その文鳥だけが飼い主さんの愛情を注いでもらえるので、とてもよく懐いてくれます。1羽でも飼い主さんがいるから寂しがることはないので、始めは1羽で飼うとお世話が楽でしょう。
多頭での飼育なら相性を確認して
2羽以上で飼う場合には、お互いの相性が良くないと一緒のケージに入っていることがストレスになります。もしペアで飼う場合には、仲の良いオスとメスの方を選びましょう。文鳥同士の仲が良ければ、2羽寄り添っている姿を見てこちらもほっこり出来ますよ。
オス同士で飼うという場合には、同じケージには入れずに飼いましょう。オス同士の場合、縄張り争いが怒ります。ケージから出して遊ばせる時も、時間をずらして遊ばせてあげることが重要となります。
保温が大切!寒くないような飼育をしましょう
雛は体温調節が苦手です。体が冷えてしまうと、命を落としてしまう可能性もありますので、保温と保湿には十分注意して下さい。フィルムヒーターとプチプチを併用してマスカゴ内を30~32度程度、羽が生えそろったら28度くらいに保温してあげましょう。
温度をキープさせるには、サーモスタットを使うと熱くなり過ぎずに済みます。飼い主さんが寝ている間や外出中に温度がどんどん上がってしまうということもなくなります。
合わせて湿度も重要です。60~80%程度の湿度になるように調整してあげなければなりません。濡れたタオルを使うのが簡単です。ヒーターの熱を利用して湿度を上げます。冬場の乾燥には気を付けましょう。そのためにも、温度計と湿度計を設置しておくのがポイントです。
何だか臭う?臭いを出さない飼い方は?
基本的には文鳥の糞尿は臭いません。あまり放置しておくと臭いが出てくることもあるので、掃除はこまめに行って下さい。いつもきれいにしているのに臭う場合は、金属片を飲み込んで金属中毒になっている可能性も。糞尿が嫌な臭いがしてきて元気がなくなってきたら病院で見てもらいましょう。
文鳥は体臭はありませんが、体臭が気になるようでしたら水浴びをさせましょう。大きめの容器に水を張って、そこで水浴びをさせます。ダイナミックに水浴びをするので、周りがびしょびしょになることもあります。
どうしても糞尿の臭いが気になるようでしたら、鳥用の消臭剤やシート、中性電解水などを利用してケージ内を掃除してみるのも効果がありますよ。臭いの元をケアして、文鳥も飼い主さんも快適に暮らせるようにしましょう。
文鳥には色々な種類があります
文鳥にはたくさんの種類があります。まだら模様の桜文鳥はポピュラーな品種です。比較的お手頃な価格で手に入れられます。その他、真っ白が美しい白文鳥、頭が茶色のシナモン文鳥、全体的に薄いシルバーのシルバー文鳥などがあります。
実際に文鳥の雛への餌やりの様子を見てみよう
実際にさし餌をやっている動画で雛への餌やりを見て勉強してみましょう。親鳥になったつもりで餌をあげると愛情がどんどん湧いてきますよ。餌を食べている様子もとても可愛いですね。
<最後に>動物を飼うことは責任が伴ってくることです
動物を飼う、という事は目の前にある小さな命に責任を持つということです。犬や猫と違って文鳥は7~8年程度が寿命ですが、最期を見届けるまでが飼い主としての務めです。途中で放してしまうことのない様、しっかりと愛情を込めて飼育しましょう。
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