マラセチア菌ってなに?放置すると頭皮のかゆみやフケの原因に?

清潔にしているはずなのに、頭皮にフケやかゆみに悩まされる。もしかするとマラセチア菌が原因かもしれない。マラセチア菌はカビの仲間で、人間だけでなく犬や猫にも害を与える危険性が。頭皮のフケやかゆみを誘発するマラセチア菌とその治療方法に関してまとめた。

マラセチア菌ってなに?放置すると頭皮のかゆみやフケの原因に?

目次

  1. 頭皮のフケやかゆみはマラセチア菌にあった?
  2. マラセチア菌とは
  3. マラセチア菌は犬や猫にもうつる?
  4. マラセチア菌はどこにでもいて、どこからでもうつる?
  5. マラセチア菌が引き起こす異常
  6. マラセチア菌が増殖する原因は?
  7. 間違った洗髪がマラセチア菌を増やす。正しい洗髪を!
  8. マラセチア菌の治療方法
  9. 日ごろの手入れでマラセチア菌を抑える
  10. 頭皮のフケ、かゆみ、マラセチア菌に関するまとめ

頭皮のフケやかゆみはマラセチア菌にあった?

頭皮のフケやかゆみは悩ましい問題。対処法は数あれど、原因を特定するのはなかなか難しい。原因がわからなければ治療法もわからないので、長年苦しんでいる方も少なくないだろう。

その頭皮のフケやかゆみは、もしかするとマラセチア菌による仕業かもしれない。今回はマラセチア菌を原因とした頭皮のフケ・かゆみや脱毛、その対策や治療法などについて迫ってみた。

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マラセチア菌とは

マラセチア菌はカビ菌の一種で、生物的には真菌に分類される。真菌とはキノコ・カビ・酵母の総称であり、真菌による感染症は真菌症と呼ばれる。有名な感染症である水虫やカンジダなども真菌による真菌症だ。

マラセチア菌は常在菌と呼ばれる菌類の一種。常在菌とは日常生活のどこにでもいる菌類のことで、当然ながら我々の肌にも常に存在している菌類だ。

マラセチア菌は犬や猫にもうつる?

マラセチア菌は犬や猫といったペットにも害を与える真菌だ。人間の場合は皮脂と毛髪で湿度が安定した頭皮に悪影響を与えることが多いが、全身が毛むくじゃらの犬や猫は身体のさまざまな部位にダメージを受ける。抜け毛やかゆみ、炎症といった症状が代表的だ。

人間と違って犬や猫はかゆみを我慢することが難しい。抗生剤などの薬による治療や、エリザベスの装着で悪化させないようにするなど、はやめに適切な処置を施してあげよう。

マラセチア菌はどこにでもいて、どこからでもうつる?

マラセチア菌の恐ろしいところは、どこにでも存在しているというところだ。マラセチア属真菌――いわゆるマラセチア菌は常在菌のなかでも表皮常在菌と呼ばれるように、人の表皮のどこにでも付着している。つまりマラセチア菌そのものを取り除くことは不可能に近いのだ。

どこにでも存在しているということは、他の菌と比べてだいぶ強い菌類であるともいえる。表面の皮膚だけでなく犬の耳の中などにも生息し、かゆみと独特の臭いをもたらす原因にもなる。とにもかくにも厄介な菌類なのである。

疲労や睡眠不足などで体力が衰えているときに動物を撫で回したりすると、高密度のマラセチア菌と接触する可能性も。こうしたことからうつる病気ともいえるかもしれないが、そもそもマラセチア菌そのものがどこにでもいて避けられるものではないため、"人やペットからうつる"ということは気にしても仕様がない。うつるうつらないの問題ではなく、いってしまえばすべての人が保菌者なのだ。

皮膚病を発症している場合はうつることも?

マラセチア菌は人や動物からうつるかどうかを気にするような菌類ではないが、すでに皮膚病を発症している人からはうつる危険性がある。というのも出血や膿をふき取ったタオルなど、フケや皮膚のかけらがついた身の回りの物などには通常よりも多くのマラセチア菌が生息している可能性があるからだ。マラセチア菌を過度に恐れる必要はないが、最低限の衛生意識は必要である。

マラセチア菌が引き起こす異常

環境の変化やストレスなどで免疫力が低下したときにマラセチア菌は暴れだす。あるいは持って生まれた体質や年齢による体質の変化によっては、健康的であってもマラセチア菌による悪影響が身体に表れてしまう。

暴れだしたマラセチア菌がどのような悪さをするかというと、代表的なものでは「マラセチア毛包炎」。ニキビに似た小さな赤い点が皮膚表面にあらわれ、ときにかゆみを伴う。アクネ菌を原因とするニキビと似て非なる疾患だ。

マラセチア菌が増殖する原因は?

人やペットからうつるような菌類ではないマラセチア菌であるが、それではいったいどのような理由で増殖するのだろうか?ここではマラセチア菌の増殖につながる原因を紹介しよう。

高温多湿による汗

高温多湿の環境はカビ菌やダニなどにとって楽園ともいえる。そうした環境は頭皮から流れ出す汗も増えるのでマラセチア菌が爆発的に増殖する危険性がある。皮脂や汗はしっかりと洗い流すことが大切だ。しかし皮脂のとりすぎは肌を痛め、結果的に菌やダニが繁殖しやすい環境になってしまうので、過度の洗いすぎも悪化の要因となる。

動物性脂肪のとりすぎやビタミンB不足

糖分や油分といったカロリーのとりすぎが、頭皮の皮脂分泌を誘発する。過剰分泌した皮脂は菌やダニの温床に。また、お酒の飲みすぎといったことが原因で頭皮の環境が悪くなることもあるので要注意だ。それにくわえビタミンB2やビタミンB6が不足すると皮脂の分泌量が乱れる。ビタミンB不足が原因で頭皮の皮脂の過剰分泌につながる可能性があることも覚えておこう。

ストレスや過労

ストレスや過労、睡眠不足といった原因でホルモンバランスが崩れると、免疫力が低下してマラセチア菌が増殖する原因にも。ちいさな生活リズムの崩れが積もり積もってマラセチア菌の増殖を招いてしまうこともあるのだ。

間違った洗髪がマラセチア菌を増やす。正しい洗髪を!

洗髪不足と洗いすぎのどちらも、マラセチア菌増殖の原因となり、フケやかゆみを招いてしまう。また、マラセチア菌は多湿を好むので、洗髪後はドライヤーでしっかりと乾燥させることをおすすめしたい。

洗髪のポイント

頭皮の正しい洗浄がマラセチア菌対策には大切。とくに毎日のことであるから、乱暴な洗髪などを繰り返していると発症する可能性が高くなる。

外出帰りや髪が長い場合は、洗髪前にブラッシングをすることで毛穴の汚れや皮脂を浮かせ、落ちやすくしよう。そしてまずはぬるま湯で毛穴を開き、汚れを取れやすくする。たっぷりと頭皮までぬらし、皮膚が柔らかくほぐれてきたらいよいよシャンプー。このときも爪を立ててしまうと皮膚が傷つくので、指先で揉むように柔らかく洗おう。皮膚の汚れを落とすのは力ではなく時間をかけた丁寧なマッサージだ。

シャンプーそのものよりも、シャンプーを洗い流す時間を多くとろう。頭皮に残った石けん成分は毛穴の詰まりの原因にもなるし、菌類の餌にもなってしまう。また、頭皮そのものへの負担にもなってしまうので、すすぎこそが洗髪でもっとも重要なパートだといえよう。

「お風呂上りは頭をタオルで拭いて終わり!」ではなく、しっかりとドライヤーで乾燥させるのも忘れないように。上述したように高温多湿を好む菌類にとって、お風呂上りの頭皮は湿度も高く温度も高く、まさに楽園そのものだ。洗髪で減ったマラセチア菌がまた増殖しては元も子もないので、仕上げのドライヤー乾燥は必須といえよう。

洗髪以外にも気を使おう

どれだけ頭をキレイにしても、枕やブラシ、帽子などが汚れていては意味がない。マラセチア菌は常在菌のため枕やブラシにも生息しているのだが、それらが皮脂で汚れたままだと異常な増殖の原因になることがある。マラセチア菌が大量にいるブラシで頭を梳かそうものならば、どれほどキレイに洗髪した頭皮であろうとあっというまにブラシから頭皮へと大量のマラセチア菌がうつることだろう。

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マラセチア菌の治療方法

マラセチア菌による頭皮のフケやかゆみ、あるいはマラセチア毛包炎などを患った場合はどうすればよいのだろうか。その対処法は様々だが、やはり最終的には皮膚科を頼るのがベストだろう。

症状が出たら皮膚科へ

かゆみやフケがひどい場合は、迷わず皮膚科へいって相談しよう。マラセチア菌によって『脂漏性皮膚炎』を引き起こしている可能性がある。マラセチア菌の代謝物で皮膚の炎症が誘発される『脂漏性皮膚炎』は皮脂分泌の多い男性の方が発症しやすいものの、ホルモンバランスの乱れにより女性にも珍しくない疾患だ。

アクネ菌によるニキビとは異なり、マラセチア菌によるものはかゆみや痛みが少ないとされている。しかしマラセチア菌はアクネ菌とは違って自然治癒の可能性がきわめて低く、放っておいて直る可能性は低い。ところが医療機関での治療はニキビ治療よりもはるかに簡単で、抗真菌外用薬を塗ると症状が軽くなる場合も多いのだ。

日ごろの手入れでマラセチア菌を抑える

湿気や皮脂を好むマラセチア菌。その予防に大切なのは、やはり日ごろから清潔にしておくことである。特に頭皮は皮脂や汗などが出やすい場所であるから、毎日の洗髪はしっかりとしなければならない。しかしもちろんながら、過度の洗いすぎは厳禁だ。

空調管理の見直しを

高温多湿で増えるカビ菌。冬場の室内温度はあまり高くしないようにし、夏場は汗をかかないようにしっかりと適温まで下げる。また湿度が低すぎると肌が乾燥して弱くなってしまうし、湿度が高すぎると汗をかきやすく、また菌類の好む環境になってしまう。適切な温度と適切な湿度こそ、マラセチア菌対策に重要なことである。

頭皮のフケ、かゆみ、マラセチア菌に関するまとめ

マラセチア菌による頭皮のフケ、かゆみ、炎症などに関するまとめは以上だ。かゆみというのはどうにも我慢ならない症状であるが、かけばかくほどに悪化する厄介な状態。かゆみによるストレスや睡眠不足などでますます悪化する可能性もあるので、違和感を覚えたら早め早めに医療機関で受診、治療するように心がけよう。

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2021-05-15 時点

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