美容
顔ダニの症状をチェック!その特徴から正しい治療法まで調査!
もしかしたら顔の赤みや吹き出物、乾燥症状は顔ダニが原因かも知れません。顔ダニは益虫として普段は夜に活動しているため、私たちには何の害も与えないダニです。しかし様々な原因で環境がアンバランスになり、症状が出てきてしまうのです。今回は顔ダニについて調べました!

目次
顔ダニとは?
顔ダニの特徴は、人間の顔の皮膚に住みつき大人の顔には必ずいるダニの一種ということ。また毛根に住みつく特徴を持つ「ニキビダニ」と、皮脂腺に住みつく特徴を持つ「コニキビダニ」と2種類います。これらの顔ダニは私たちの肌の毛包上皮細胞や皮脂を食べて、脱皮などを繰り返して生きています。
大人だけに顔ダニは存在するのか?またどこから来ていつ伝染してしまったんだ?と不思議に思うかも知れませんが、実は生まれたての赤ちゃんには存在していないんです。なぜ大人の顔には100%住みついているのに、生れたての赤ちゃんには存在していないのかと言うと、大人が頬ずりしたりすることで赤ちゃんに無意識の内にうつしてしまっているのです!
ですから乳児から高齢者まで、特徴としてほぼ100%の人が顔ダニと共生していることになるのです。顔ダニというと心配になるママも多いと思いますが、顔ダニがいる事で私たちには大きなメリットもあり、通常であれば私たちにとって益虫そのものなのです。どういったことが原因で害虫に変わってしまうのか?特徴は何かを2種類の顔ダニの画像を交えて紹介していきますね♪
顔ダニの画像①
毛根に住みついているダニ。この画像は別名「ニキビダニ」と呼ばれ毛包上皮脂細胞を餌としている顔ダニです。胴体と思われる部分より下が長いのが特徴です。上の部分には足や爪らしきものも見えます。
顔ダニの画像②
皮脂腺に住みつくダニ。この画像は別名「コニキビダニ」と呼ばれ皮脂腺細胞を餌としている顔ダニです。ニキビダニに比べると胴体と下の部分が同じくらいの長さですね。
顔ダニの特徴
顔の皮膚にある皮脂を食べてくれる事で、私たちの顔の皮脂の量を調整してくれ酸性状態に保って、細菌の侵入から皮膚を守る役割を果たしてくれているのです。顔ダニと聞くと嫌悪感を抱いたり、画像を見ると不安に駆られますが、実は私たちにとって利点の多い、持ちつ持たれつの関係なんです!
また顔ダニの寿命は、だいたい2週間程度。驚くことにこの顔ダニには、食べた物を排出する機能がないのだとか。ではどのように排出しているかと言うと、約2週間で死滅するまで体内にあり、死滅後に毛穴に排出されるのです。
顔ダニの症状が出る原因は?
前の項目で死滅後に排泄物は毛穴に排出されると言いましたが、顔ダニの困った症状が出る一つ目の原因は、この排泄物とバクテリアによって皮膚の衛生面が悪くなったり、反対に石鹸や洗顔フォームでの顔の洗い過ぎで皮脂分泌が過剰になると炎症やニキビ、湿疹が出る事があります。
また人間社会でも同じですが、双方のバランスが崩れると不都合が出てきます。顔ダニの困った症状が出る原因の二つ目は顔ダニの場合、副腎皮質ステロイド剤を顔に使用した時や、免疫不全系の病気にかかると顔ダニが過剰に増殖し始め、顔の皮膚に炎症や皮疹が出て害を及ぼします。
顔ダニの症状①顔のかゆみ
顔ダニは夜行性のため、夜間の人間が寝ている時を狙って顔の上を移動して皮脂を食べたり、脱皮をしたり、はたまた死滅したりして活動しています。結果、朝の人の顔の肌の上には顔ダニの死がいから出た排泄物や、抜け殻がたくさん残っているのです。
それらがアレルギー反応となって、顔のかゆみとなって現れます。特に朝の起きたてに顔がかゆく感じる人で石鹸などで洗顔後を汚れを落としてもかゆみが治まらない人は、顔ダニの増殖が原因のアレルギー反応かも知れません。
顔ダニの症状②炎症を起こすことによる赤み
顔のかゆみと同じで顔ダニが夜中の内に残した排泄物や、抜け殻などが原因のアレルギー反応から肌に炎症が起きます。炎症が起きていれば肌表面は赤くなり、ひどい時には腫れたりもします。これを隠そうとファンデーションを厚塗りすることで悪化させてしまう女性も多いので注意が必要です。
顔ダニの症状③吹き出物
吹き出物と言っても色々なタイプがありますが、赤く腫れるタイプのニキビが出来たら要注意!主に毛根に生息する「ニキビダニ」の影響です。毛根付近で炎症を起こすために白ニキビにはならず、赤みを帯びた吹き出物として現れるのです。赤ニキビが出来る事が多い人は、顔ダニの影響かも知れません。
顔ダニの症状④乾燥肌に突然なってしまう
顔ダニは皮脂を食べるので、顔ダニが異常増殖をすると皮脂が足りなくなります。すると人間の体的には皮脂を出して肌をバリアしようとします。また殺菌性の強い薬用石鹸での洗い過ぎで、皮脂を過剰に取り除いてしまった場合も同じで皮脂分泌が活発になります。
これを繰り返すと顔ダニは更に増殖をし、皮脂を食べつくそうとするので突然、乾燥肌になってしまうのです。特に脂性と乾燥を繰り返すタイプの肌質の方は、もしかすると顔ダニの影響で肌の状態がアンバランスになっているのかも知れません。
顔ダニの症状⑤肌の老化現象
顔ダニの画像を最初の項目で紹介しましたが、顔ダニには鋭く尖った爪と歯があります。
皮脂を食べる際などに肌が傷つけられ、傷つけられた肌から活性酸素が生れることで肌の張りがなくなったり、乾燥からシワが出来やすくなったりして肌の老化現象が起こるのです。特に赤ら顔や皮脂の貯まりやすい小鼻の赤み・発疹が、中年の人に出ている場合は顔ダニの影響の可能性が高いので正しいスキンケアで肌の老化を抑えていくことが重要です。
顔ダニの症状⑥喘息や鼻炎
ダニアレルギーがある人は特に注意が必要です。顔ダニも「ダニ」の一種でただ生息地が顔なだけです。ましてや顔にはアレルギーを吸い込みやすい鼻や口がありますので、至近距離から侵入される事になります。共生バランスが取れていれば問題はありませんが、崩れて増殖した際などは注意が必要です。
顔ダニの症状が出てしまった時の治療方法は?
通常の顔ダニの数であれば、しっかり泡立てた洗顔石鹸やフォームで排出物などを取り流し、保湿効果の高いスキンケア用品での保湿、枕カバーやシーツなど肌に直接つく物の衛生管理、体からでる分泌物が正常に保てるようなバランスの良い食生活があれば、不快な症状も出ませんし特別な治療も必要ありません。
しかし顔ダニの増殖や衛生面が原因で症状が出てしまうと、顔ダニを正常値に戻す特別な治療が必要になることも!特に女性にとっては化粧で赤みを消したり、ファンデーションでシワを目立たなくさせたりしていると、厚化粧になってしまい更に症状を悪化させてしまう可能性大なのです。ではどんな治療法があるのか紹介しますので参考にされて下さいね!スキンケアと組み合わせて試してください。
スキンケア石鹸で増殖した顔ダニを除去
顔ダニに効果が高いスキンケア石鹸があり、増殖した顔ダニを簡単に除去出来ますが、皮脂を落とし過ぎてしまう欠点があります。この石鹸で皮脂を落とし過ぎてしまうと、うるおいがなくなり乾燥してしまい、肌トラブルの原因にもなり得ます。このスキンケア石鹸を使用する際には、洗いっぱなしはNGです。しっかり保湿などのスキンケアを怠ることなくして乾燥症状から肌を守りましょう!
皮膚科を受診
皮膚科を受診することで、検査も出来ますし症状にあった薬を処方してもらえます。まずかゆみや赤みなどといった症状が出ている皮膚の表面組織をこすり取り顕微鏡で見ます。これにより1平方cmあたりに何匹の顔ダニがいるか分かります。一般的に1平方cmあたり15匹以下であれば問題なく、反対に15匹以上見つかれば顔ダニが原因の症状だとすぐ判断が付くのです。
診断がつけば症状に合わせた治療方法を皮膚科医から言われます。保湿剤のスキンケアと、かゆみや炎症を抑える薬の投薬が多く、症状が完治には顔ダニが死滅する2週間と炎症やかゆみが引くまでの約2週間の計1か月程度の治療期間を必要とします。
ただし皮膚科専門医であっても、その炎症やかゆみの症状が顔ダニによる物なのかを目視で判断するのは難しいので、最初から顔ダニの検査を依頼することをオススメします。なぜなら通常の皮膚炎の治療にはステロイドの薬が使われる事が多く、万が一、症状が顔ダニによるものだった場合には、症状を逆に悪化させてしまう恐れがあるからです。

症状が出てきたら皮膚科に受診することがオススメ!
顔ダニ自体は画像を見ると気持ち悪く嫌悪感しか抱けませんが、肌を健康に保つためには必要なのが顔ダニです。通常の数であればいる事さえ分からないダニですが、食生活の乱れや衛生管理の行き届いてない直接肌に触れる物、病気などが原因で、増殖を始めてしまうと一気に存在感が増し私たちに悪影響を及ぼします。
もし症状が出てしまうまで悪化させてしまった際には、早めに皮膚科を受診し治療することをオススメします。きちんと検査をして原因を解明しないと自己判断で治療することは大変危険な行為だからです。そうならない為にも、日頃から寝具の衛生面や女性なら化粧道具の衛生面(特にファンデーションのパフはこまめに洗う事をオススメします)にも気を配り、健康的な食生活を目指していきたいですね。