セックス後に起こる腹痛の原因は？妊娠？病気？そうなった時の対処法とは？

女性には「興奮期」→「平坦期」→「オーガズム期」→「消散期」という4つの性反応期があります。興奮期では相手からの愛撫などにより、膣より分泌液が出始め、子宮は膣から引っ込み膣の奥が広がっていきます。そして平坦期が訪れ、さらに子宮は膣から離れ続け膣の奥も広がり続けますが、膣の入り口は収縮します。

その後にあるのが、オーガズム期と言って膣の入り口部分と子宮が、リズミカルに収縮します。そして最期に消散期があり膣の収縮が止まり、子宮と膣は約15分程度で元の位置へと戻るのです。

女性の場合、一度消散期まで到達することで、オーガズム期と消散期を繰り返すことが出来るため、男性に比べ長く快感を得られるのが特徴です。また女性の子宮の大きさは7㎝程しかなく実にデリケートなので、刺激によっては気持ち良さよりも痛みを感じてしまう事もあるのです。

子宮の病気の中でも一番、認知度が高いのが子宮筋腫です。子宮筋腫は子宮体部に出来る良性の腫瘍で、平滑筋という子宮を作る筋肉細胞が増え、固いこぶのような組織となって子宮の筋肉上に発生する病気です。色々な種類のこぶがいくつもでき、筋腫が大きくなるにつれて子宮が肥大化します。挿入時に、この肥大化した子宮に刺激を与えてしまうために、セックス中またはセックス後に腹痛として現れるのです。

子宮筋腫は、月経異常で分かることが多いですが、セックス時の腹痛だけでなく出血も伴ったり、出血や血管を筋腫が圧迫したりするため貧血症状が出たりして、病院に受診しに行き発見されます。筋腫は更年期以降でないと、小さくなったり消滅することはまずないので病院での治療が必要です。

近年、若い人に増加している婦人科系の病気なのが子宮内膜症です。実は、セックス後に起こる腹痛の中で一番多い原因なんです。子宮内膜症は、本来であれば子宮内膜は子宮に留まっていますが、組織の一部が他の臓器に飛び火して（主に腹部の臓器に飛び火）子宮内膜と同じように増殖と剥離を繰り返し、周囲の臓器や組織と癒着を起こします。剥がれ落ちた血液は行き場がなく、飛び火した臓器に溜まっていきます。

この癒着による臓器への圧迫などに輪をかけて、挿入時に子宮に刺激を与えるため下腹痛が起きるのです。また下腹痛だけでなく、腰痛や月経痛、不正出血も起こりやすく、病巣が進行していくことが多いので病院での検査・ホルモン療法などによる治療が必要です。中には出産を機に子宮内膜症が治癒する女性もいるようですが、不妊の原因にもなる疾患ですので早めに治療することが望ましいですね。

クラミジアなどの性感染症から子宮や膣などに炎症をきたす病気も多く、腹痛・不正出血・おりものの異常など不快な症状を感じます。性感染症は放っておくと不妊や予後の悪い病気になり兼ねません。早いうちに病院で受診・治療することをオススメします。

また性感染症に感染しているのを自覚しているのにも関わらず、相手に隠して性交渉するのはマナー違反です。性感染症にならない為にもコンドームの着用はしっかりしましょう。もし知らずに性交渉をしてしまった場合は、相手と共に病院で受診し、パートナーと同時期に治療を開始して下さい。時期が違うと、せっかくどちらかが完治しても、またうつしてしまうからです。完治するまでは性交渉は控えましょう！

腸の近くには、子宮や膣があります。挿入時に男性がピストン運動をするために、腸も刺激を受けてしまうのです。ただこの腹痛に関しては、生理現象の一つで心配はありませんが、余りに痛みがひどかったり、続くようであれば知らない内に子宮内膜症などを発症していて、それに伴う癒着による痛みかも知れませんので、一度病院で相談してみるのも良いと思います。

病気ではないですが、排卵日付近になると子宮は精子を迎え入れ、受精するために子宮口が下がってきます。そのため、いつもはセックス後に腹痛を感じない女性でも、排卵日付近では子宮口の位置が膣に近づいているので、いつも以上に子宮口を刺激してしまい腹痛が起きてしまうのです。腹痛以外にも子宮口が傷つきやすく、不正出血が起きやすくなっている状態ですので無理は禁物ですよ。

特に排卵痛がある女性は、この時期の子宮は他の人に比べ敏感になっていますので、相手に挿入方法や体位を相談または、誘導してソフトな性交渉にしてもらいましょう。また排卵日付近は最も妊娠しやすい時期です。妊娠を望まない場合には、しっかり避妊をしてから楽しんで下さいね。

激しければ良いセックスか？と言ったら、そうではないですよね！激しいセックス後に、腹痛や出血が起きると、だんだんとセックス自体が苦痛のものになってきてしまう女性が多いのです。男性は興奮してくると相手へ配慮が出来なくなる人も多く、そういった場合は女性が男性を上手くコントロールしながら性交渉を行うのが良いでしょう。

またアダルトビデオの影響があることも…。プロのマネをして激しい性交渉を行えば、運が悪ければ子宮内が傷ついてしまうこともあり危険です。アダルトビデオの現場では、安全に配慮した上で、演技でしている行為が多いことを理解しましょう。

しかし男性が暴走してしまった際には、体位を「女性上位」や「座位」に替えて深く挿入しなくても、パートナーと満足出来る体位に替えるのがオススメです。頻繁にセックス後に、腹痛や出血を起こしているのなら、挿入感が深い「後背位」などは止めておきましょう。

最初から身体の相性が良い人ばかりではありません。男性の中には性器が人より大きい人もいますよね。もちろん女性だって体形や痛みに個人差があります。男性性器が大き過ぎて自分の身体と合わないと、セックス後に腹痛や出血を起こしてしまうのは仕方のないことなのです。

あまり奥深くまで挿入出来ない体位を選ぶのが一番ではないでしょうか？また前儀を長めにしたりローションを使うなどの工夫をして、女性の身体の状態に合わせてから挿入すると、腹痛も軽減できるかもしれません。工夫を重ねていくことで、徐々に身体の相性や挿入の方法、体位もパートナー同士で合うものが見つかり楽しめるようになりますよ♡

尿道口から細菌が侵入・感染し、それが膀胱に達して炎症を起こすのが膀胱炎です。女性の尿道口は肛門に近くそのうえ尿道が短いために、ちょっとしたきっかけで炎症を起こします。性交渉の際も例外ではなく、体調が悪い時などには性交渉がきっかけとなり、膀胱炎を引き起こすことも…。

膀胱炎が悪化すると、炎症が膀胱よりも更に上の臓器にまで及びます。すると腎盂腎炎という病気を起こし、セックス後の腹痛だけではなく背中や腰まで痛みだしたり、排尿の際も出血を伴ったりします。ここまでくると病院に入院して治療しなくてはなりません。セックス後にはトイレで排尿すると、侵入した細菌も流せるので感染予防になるそうですよ。

セックス後でなくても、便秘の際はお腹が張ったり腹痛が起きたりしますよね？便秘中は、腸内でガスも溜まっていますし、パンパンに張った風船のような状態ですので、セックスの刺激が振動となって腸内に響くのです。この響きが腹痛として感じるのです。

便秘が原因での一時的な腹痛と分かったら、食物繊維の豊富な食材を使った食事や、適度な運動を取り入れた生活習慣改善など、便秘解消方法を実践することで便秘やガスの溜まりは解消できます。解消出来れば腹痛も感じなくなりますよ！

妊娠が分かるまでには、妊娠検査薬での陽性反応や超音波エコーなどを病院で検査することで分かります。妊娠は病気ではありませんので、特に妊娠にあたって問題がない状況であれば性交渉の制限はありません。ただし妊娠中は、女性の身体が急速に変化している時ですので、性交渉の中身も考えなくてはいけません。

特に初期の頃は、女性自身も自覚症状がなかったりするため、いつも通りの性交渉をパートナーとしてしまいがちです。そして過敏になっている子宮口に刺激を与えてしまい、不正出血や下腹部痛が起きるのです。

妊娠後期でも同じことが言え、胎児の重さで下がってきた子宮口を刺激するため腹痛を起こします。最初の方でまとめましたが、性反応によって妊娠中でも性交渉をすれば子宮は収縮したりします、そのため挿入時の刺激以外でも、この子宮収縮によって腹痛が出現するのです。性交渉の刺激で、妊娠初期なら流産、妊娠後期なら早産を引き起こしてしまう際にも腹痛を感じるかも知れません。

痛みが出ている時は何らかの炎症を起こしていることが多く、市販の痛み止めを服用すると改善されることが場合があります。痛み止めは月経痛などに効くタイプのものがオススメです。今は水なしで飲めるタイプや、眠くなりにくいタイプと種類も豊富ですし、パッケージも可愛く持ち運びにも便利な錠数のものが販売されています。

即効性はありますので、セックス後にデートの予定があったりする時にはベストな対処法だと思います。しかし常用するようになってしまうと、身体には良くありませんし万が一、妊娠によって腹痛が起きていた場合、知らずに服用してしまっては大変です。基本は受診し、腹痛の度合いで応急処置的な感じで、用法・用量を守って服用しましょう。

女性の下腹部には子宮や卵巣以外にも腸などの、たくさんの臓器がつまっています。そこに異物を挿入するわけですから刺激や振動、圧迫で病気ではなくとも腹痛を起こしやすいのです。

性交渉の話題は言い出しずらいですし、なかなか要望も伝えられない女性も多いのではないでしょうか？しかし今の時代、女性側も自分の身体を守るためには、きちんとパートナーに自分の状態を話して伝えることが重要です。性交渉は男性主導の場合が多いですが、お互いが愛情を感じ楽しむことに意味を持ちます。

セックス後に女性が何も言わずに難しい顔をしていたら「どうしたんだろう？何か気分を害してしまったかな？」と、考えてしまい次に誘いずらくなる男性も多いとか。また男性としても素直に伝えてくれた方が、必要のない不安を持たなくて済むようです。男性は性交渉について繊細な人が意外と多いんですよ。

セックス後に「いつまでも腹痛が続く」「毎回のように腹痛を感じる」のであれば、病気によって性交痛を感じている可能性が非常に高いです。そんな時は無理せず受診してくださいね！以外にもセックス後に腹痛の痛みが続くので受診したら「子宮筋腫」が見つかった！など、良く耳にしますし重大な病気が隠れていた時には最悪、子宮摘出や不妊症になってしまうかも知れません。

病院の婦人科は、妊娠や出産だけのためにあるのではなく、複雑な女性の疾患を早期に発見し、適切な治療を受けるために産科とは別に、婦人科という診療科が病院にはあるのです。特に若いと受診しずらいかも知れませんが、自分の身体の状況を知ることは、将来のためにも、パートナーのためにも大変重要です。

病院を受診するタイミングとしては、セックス後に腹痛が起きても、しばらく横になっていて治まるようなら、それほど心配はいりません。だたし「腹痛が長引く」「時間が経つにつれ痛みがひどくなる」「性交痛だけでなく月経痛もある」「不正出血がある」場合には、必ず受診しましょう！

セックス後に腹痛が起きた際の原因となり得る病気や症状をまとめました。特に心配する必要のない原因もありますが、中には病院に行かず放置したがために子宮摘出や不妊症、入院治療までしなくてはいけない怖い病気もあります。身体のどこかに異変や不快感を感じるのは、身体からのSOSなのかも知れませんので、放置するのではなく、その時の状況や時期などを記憶しておくことも必要です。

セックス後の腹痛で一番多い原因は、子宮内膜症だそうです。子宮内膜症は治ったと思っても、再発を繰り返す厄介な病気です。また子宮内膜症と似た疾患で「子宮腺筋症」がありますが、子宮内膜症よりも腹痛が強いことが多く、失神してしまう女性もいますので、あまりに痛みがひどい場合は、こちらの疾患を疑ってみても良いかも知れません。

近年、性交渉の「低年齢化」「多種多様化」「不特定多数との交流」と様々な問題もあります。それと同時に性感染症に感染する人も多くなってきています。男性・女性問わず、自分の欲望の赴くままに性交渉したり、強要することはNGです。お互いを思いやりながら、ロマンチックに愛を確かめ合えたら素敵ですね♡