一輪挿しにおすすめの花瓶・陶器・ガラスは?シンプルでおしゃれと話題

場所を選ばずシンプルだけどおしゃれで、ちょっとしたインテリアに最適な一輪挿し。簡単だからこそセンスの問われる奥が深い世界だ。一輪挿しを活けるときの注意点や長持ちさせるコツ、一輪挿しにおすすめの陶器やガラス花瓶についてまとめた。

一輪挿しにおすすめの花瓶・陶器・ガラスは?シンプルでおしゃれと話題

目次

  1. おしゃれでシンプル、一輪挿しの魅力
  2. 簡単そうで難しい一輪挿し
  3. 一輪挿しにはバランス感覚が大切
  4. 一輪挿しがしおれてしまう原因は?
  5. 切り花の一輪挿しを長持ちさせるコツ
  6. 一輪挿しに適した花・草・木
  7. ガラスや陶器、一輪挿し花瓶の選び方
  8. 一輪挿しにオススメのおしゃれな陶器花瓶
  9. 一輪挿しにオススメのおしゃれなガラス花瓶
  10. フローティングベースを使った独特な一輪挿し
  11. 一輪挿しにおすすめの花瓶・陶器・ガラスに関するまとめ

おしゃれでシンプル、一輪挿しの魅力

玄関の片隅や食卓、洗面所などのちょっとしたインテリアに最適な一輪挿し。たった一輪の花であるからこそ感じられる美しさや生命力は、他のインテリアにはない独特の魅力を秘めている。

夏場は涼しげな花を飾ってみたり、冬は春が恋しくなる花を挿してみたり。季節によって植える花を変えればいつも新鮮な気持ちで味わうことができるのも、一輪挿しの楽しいところ。

フラワーアレンジメントと比べれば一輪挿しは手ごろな値段で楽しむことができ、お手入れも簡単だ。それでいてたくさんの花を植えたものとは違った魅力を提供してくれる。

簡単そうで難しい一輪挿し

ガラスの空き瓶や陶器の花瓶に一本だけ花を差し込んだものが一輪挿しだ。こう書くとシンプルで簡単そうであるが、シンプルなだけにそれを美しく見せるのはなかなか大変だったりもする。

花と花瓶のバランスだけですべてが決定される一輪挿しは、たくさんの花を使ったアレンジメントとはまた別のセンスが要求される。おしゃれだけどシンプルで凛々しい一輪挿し」という一輪挿しは、なかなかお目にかかれるものではない。

一輪挿しにはバランス感覚が大切

一輪挿しの顔となる花や木の実、どっしりと腰をすえたガラスや陶器の花瓶、そしてそれらを繋ぐほっそりとした茎や枝の比率こそが、一輪挿しの美しさを引き出すための重要なポイントとなる。常に全体のフォルムを考え、どういう形状にしたいかを念頭においておこう。

牛乳瓶のような一輪挿しに用いるときは「花瓶の長さに対して花が1.5倍の長さになる」くらいがもっともおしゃれに見える理想的なバランスとされている。短すぎると窮屈な感じがして、長すぎると茎の貧弱さが浮き立ってしまうためだ。

花の長さを決めるときは、花を逆さにして花瓶の横にあててみよう。そうすれば茎をどの程度の位置できれば良いかが明確だ。フラワーアレンジメントとは異なり、一輪挿しはシンプル・無駄を省いた簡素なものであるほうがおしゃれだ。

一輪挿しがしおれてしまう原因は?

花はとても繊細な生き物だ。生命力こそ強い種であっても、ちょっとした環境の変化や栄養不足で見栄えが大きく変わる。キレイな色合いや堂々とした風格、凛とした立ち姿を維持するためには、しっかりと気を使わなければならないようだ。

エチレンによる一輪挿しの老化

エチレンとは植物自身が発生しているホルモンのひとつで、一輪挿しの成熟と老化の主な原因となっているものだ。一種の寿命のようなもので、エチレンへの耐性は花の種類によって大きく差がある。カーネーションなどはエチレンに弱く、反対にチューリップは非常に強い。

実のなる植物では果実が未熟の段階ではエチレン生産量が少ないが、果実が成熟するに従って急増する。同じ植物であっても成長段階によって老化の進行速度が変わったり、リンゴのように品種の違いでエチレン生産量が劇的に違う植物もある。

花茎の導管閉塞

導管とは植物の内部にある水などが流れる管。花茎の導管内で細菌が増殖して導管が詰まってしまう現象。導管内に氷や気泡が生じることでも起きる。導管閉塞に陥った花は水の吸い上げが上手くできず、やがてしおれてしまう。バラの花は導管閉塞を起こしやすいらしく、長持ちさせるのが難しい花でもある。

花への糖質不足

糖質は植物にとって重要なエネルギーであり、蕾が開く際にも大量に消費される。一輪挿しなどの切り花は光合成が十分に行えない場所に置かれることも多く、糖質不足に陥りがちだ。せっかくのキレイな一輪挿しも、いざ開花してみると栄養不足でパッとしない見栄えになってしまうことも。

切り花の一輪挿しを長持ちさせるコツ

主な一輪挿しがしおれてしまう現象は上記の通りであるが、それではそれぞれにどういった対処をすればよいのだろうか。

エチレンによる老化への対処

チオ硫酸銀の水溶液に花を浸すことでエチレンの生成が劇的に抑制される。生産者の多くはこの薬剤処理を施しているので市販の花であれば問題ないのだが、野で摘んできた花などではエチレンによる老化への対策は難しいようだ。

導管閉塞の予防と対処

導管閉塞は抗菌剤によって対処するのが基本。花瓶の水が汚れているとバクテリアが爆発的に繁殖してしまうため、こまめな水の交換が導管閉塞の予防には大切だそうだ。また、茎を切る際には気泡が入るのを防ぐため水の中で切断しよう。

糖質不足への対処

根本的な対処は置き場を変えるなどだが、それが難しい場合には糖質を含んだ品質保持剤の使用を考えよう。蕾の開花が促進され、花の日持ちもよくなる。

一輪挿しに適した花・草・木

自分の気に入った草花や木の枝など、一輪挿しは個人の好みや置き場所にあわせて自由に選ぶと良い。ここではいくつかの代表的な一輪挿しを紹介しよう。

「カーネーション」は一輪挿しの代表格。母の日に贈られたカーネーションを一輪挿しにしたいという人も多いだろう。一輪挿しとしてはポピュラーなカーネーションであるが、蕾が多くついてしまうので、キレイに咲かせるのはプロでもなかなか難しいらしい。寿命は十日前後だ。

「南天」の一輪挿しは非常に「絵になる」一輪挿しだ。ほっそりした枝の素朴さと小さな赤い実のアクセント、そして僅かについた葉の黄味がかった緑がドラマティックさを与えてくれる。

ガラスや陶器、一輪挿し花瓶の選び方

最近はちょっと変わった花瓶も増えている。ガラスや陶器、プラスチックなど材質も色々とあり、同じように形も色々だ。自由度があるだけに飾りたい場所のインテリアにあわせたおしゃれな花瓶を選びたい。

豪勢な花ならばシンプルなガラス花瓶、素朴な花ならば陶器花瓶が向いているようだが、鮮やかな花に陶器花瓶を用いたり豪華絢爛にしてみたり、朴訥な花にほっそりしたガラス花瓶を用いて侘び寂びを感じさせる趣にするのも面白い。

一輪挿しにオススメのおしゃれな陶器花瓶

陶器花瓶の魅力は個性的な形状だろう。基本的なルールや一般的なバランス感覚に縛られない独自の一輪挿しを作ることができる。一輪挿しで何かを表現したいときなどには、まっさきに候補に挙がる花器だろう。

陶器は器そのものからも物語性を感じられる。そこに自らの感性で花を挿すことで、この世に二つとない一輪挿しを作ることができるだろう。陶器はガラスに比べると自然な"歪み"を持っており、それが自然な風合いをもたらしてくれる。

動物の器などユニークなものが多い陶器花瓶。ただ眺めているだけでも色々と想像できて面白い。陶器の器はガラス瓶と比べると存在感の強いものが多く、それだけにメッセージ性が生まれるし、なによりかわいらしい。

一輪挿しにオススメのおしゃれなガラス花瓶

ガラス花瓶はシンプルで場所を選ばず、爽やかな印象を見るものに与えてくれる。ガラス瓶そのものにも鮮やかな色があるため、花とのコントラストを考えて植えれば、花もガラス花瓶もお互いをいっそう引き立てあうことだろう。

日当たりの良好な場所だと、ガラス花瓶の影の美しさもひとつのインテリアとして成立する。美的センスの問われる花瓶だが、だからこそ魅力的な花器。副次的なものとして、水の残量や汚れ具合などがわかるメリットもある。

ガラス花瓶にも形状はいくつかあるが、ガラス花瓶を選ぶからにはシンプルさが活かせるものを選びたい。同じ形状を整然と並べるもよし、色々な形状を並べて緩急をつけるもよし。やはりセンスが重要になってくる花器だ。

フローティングベースを使った独特な一輪挿し

フローティングベースと呼ばれる透明な樹脂板を使ったおしゃれな一輪挿しもオススメ。シンプルなのにまるで水の中から花が咲いているような演出。器に頼らず花をキレイに立たせるためのものとして考案されたそうだ。

花を飾るのは花瓶だけとは限らない。大きな食器などに水を張りその上に透明なフローティングベースを浮かべることで、独自の世界観を作り上げることもできる。一輪挿しの世界に新しい境地を提案してくれるツールといえるだろう。

木製調のフローティングベースを用いれば、木から生える花といった演出にすることも。想像力次第ではインテリアやジオラマ、ミニチュアなどに無限の方法で活かすこともできるだろう。

一輪挿しにおすすめの花瓶・陶器・ガラスに関するまとめ

一輪挿しの注意点やおすすめの花瓶に関するまとめは以上だ。花瓶の種類はガラスや陶器だけにとどまらず、非常に多岐にわたる。花瓶にあわせた部屋作りや家具などを買い揃えるのは難しいので、やはり花瓶のほうを部屋にあわせてチョイスしたい。

この記事では一輪挿しにおける陶器やガラスの特徴と用いられ方を紹介したが、最終的には自分で目にして、触ってみて、気に入ったものを使うのが一番である。個性を出し、自分らしさを表現することこそがインテリアの醍醐味だろう。今回の記事がその一端にでもなれば幸いだ。

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2023-04-01 時点

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