ネルドリップの淹れ方レクチャー!道具のお手入れや保存方法も紹介!

淹れ方で味が変わるコーヒー。色々な淹れ方がありますが、中でもオススメしたいのが家庭でも出来るネルドリップ、最高の方法ともいわれる抽出方法です。ネルドリップの淹れ方、必要な道具のお手入れや保存方法についてまとめました。お家でカフェ気分を味わってみませんか。

ネルドリップの淹れ方レクチャー!道具のお手入れや保存方法も紹介!

目次

  1. カフェでお馴染みのネルドリップ
  2. ネルドリップの特徴
  3. ネルドリップってどんな淹れ方をしているの?
  4. 布を使ってコーヒーを抽出するネルドリップ
  5. ネルドリップの歴史
  6. ネルドリップ以外の色々な淹れ方
  7. ペーパードリップはネルドリップのまがい物?
  8. ネルドリップとペーパードリップの違い
  9. ネルドリップの特徴・コーヒーオイルと焙煎
  10. ネルドリップで抽出されるコーヒーオイルの魅力
  11. ネルドリップに必要な道具
  12. ネルドリップに向いた豆の挽き方
  13. ネルドリップの手順
  14. 道具の手入れと保存方法
  15. ネルドリップの特徴と淹れ方、道具の手入れや保存に関するまとめ

カフェでお馴染みのネルドリップ

誰と行くかや雰囲気、一緒に食べるものや店内のBGMなど色々な魅力で満ち溢れたカフェテリアですが、カフェでの楽しみといえばなんといってもコーヒーの味と香り。

カップの上に置かれたドリップサーバーへ細口のドリップポットから細いお湯がゆるゆると流れ込み、褐色の液体が下りてきてコーヒーの香りがゆっくりと立ち上る。カフェテリアなどではお馴染みの光景です。

カフェで飲むコーヒーが特別なものに感じられるのは、雰囲気や豆の厳選ももちろんありますが、やはり淹れ方そのものにも家庭とは異なる細やかな気遣いがなされているようです。

その淹れ方の一つ、ネルドリップの淹れ方と特徴、必要な道具の手入れや保存についてについて今回はご紹介します。

ネルドリップの特徴

なめらかな口当たりと香りの高さがネルドリップの特徴。他の淹れ方と比べてみると、淹れるのに時間がそれほどかからず、道具の管理や保存も比較的楽という特徴もあります。

必要な分量のコーヒーをその場で抽出できるため、家庭でちょっと上質なカフェタイムを楽しむのにはネルドリップは最適な抽出方法。目の前でコーヒー液が注がれていくため、気分が盛り上がるのも嬉しいところです。

淹れ方の中では手軽なほうですので味は劣るのかといえばそうでもありません。コーヒー愛好家の中には「ネルドリップこそ最高の抽出方法」としている人も少なくないほどです。日本の主流であるペーパードリップより少しだけコーヒー粉を多く必要とするのが難点でしょうか。

ネルドリップってどんな淹れ方をしているの?

挽いたコーヒー粉の上からお湯を注いでゆっくりと抽出するという極めてオーソドックスな抽出方法がネルドリップ。入手が難しい特殊な道具や技術を必要とする特徴的な手順があるわけではないので、比較的とっつきやすい淹れ方といえるでしょう。

コーヒーメーカーで行われている手順を手動でやるというイメージを持っていただければわかりやすいかもしれません。どのようにコーヒー液が抽出されているのか視覚的にも非常にわかりやすく、香りが立ち上ってくる様を味わうこともできます。

布を使ってコーヒーを抽出するネルドリップ

ネルドリップの最大の特徴は抽出に使われる布(ネル)。ネルドリップの名前の由来にもなっているように、この布こそがネルドリップの味を特徴付ける重要な要素となっています。

ネルドリップの歴史

ネルドリップの発想が生まれたのは1700年頃のフランスでした。それまでのコーヒーはトルコ・コーヒーという淹れ方で飲まれるのが一般的でした。しかしトルコ・コーヒーは飲む際に口当たりが悪く、現在から見てみれば効率的な淹れ方であるとは言いがたいものでした。

そこで発案されたのが、トルコ・コーヒーを布でこすというもの。布でこすことで、コーヒーに浮いた豆屑が取り除かれ、よりコーヒーの抽出液そのものを楽しめるようになりました。これがネルドリップの原型となったそうです。

しかしネルドリップ専用の器具が登場したのはそれから半世紀以上の時が経った1800年になってから。布ドリップから専用器具にこぎつけるまで、かなりの試行錯誤があったようです。

ネルドリップ以外の色々な淹れ方

コーヒーの淹れ方は実に様々な種類があります。ここでは家庭やカフェで見かけることのできる一般的な淹れ方をいくつかさわりだけご紹介します。

トルコ・コーヒー

ネルドリップが発明される前に一般的だった淹れ方。砕いたコーヒー豆と水をコーヒー用の鍋に入れて煮出し、沸騰したら各自のカップに注ぎ、粉が沈殿するのを待ってから上澄みだけ飲むという方法です。粉っぽい口当たりが特徴で、それがクセになるという声もあります。

コーヒーの味そのものを考えるのであれば、トルコ・コーヒーに勝る飲み方はないかもしれません。コーヒー豆の味でほとんどが決定されてしまうのがトルコ・コーヒーの利点であり欠点でもあります。

日本ではトルコ・コーヒーとして知られている淹れ方ですが、ギリシャなどでは「グリーク(ギリシャ)・コーヒー」と呼ばれています。ギリシャのカフェで「トルコ・コーヒー!」などと注文した日にはカフェの至るところから白い目で見られることもあるそうです。

ペーパードリップ

別名「一点抽出法」とも呼ばれ、家庭用コーヒーではお馴染みとなった淹れ方がペーパードリップ。コーヒーメーカーのドリッパーに紙のフィルターをセットして、そこにコーヒー粉を入れて蒸らしながら抽出する方法。

フィルターの保存が容易で道具の手入れも手軽というのが何よりの特徴で、日本では最も主流とされている淹れ方です。コーヒーメーカーを使えばボタンを押して待つだけ。コーヒーを身近なものにしてくれる、なくてはならない淹れ方といえるでしょう。

サイフォン

サイフォンとはギリシャ語で管を意味する言葉です。コーヒーサイフォンはその名の通りガラス管のような見た目をしており、蒸気で豆を蒸らしながら抽出するという複雑な抽出方法です。

オシャレなカフェではサイフォンをインテリアとして飾っているところもあり、眺めているだけでもゆったりとできる視覚に嬉しい抽出道具。歴史は意外に古く、1830年代ごろにはすでに使われていたそうです。

ペーパードリップはネルドリップのまがい物?

ペーパードリップ方式はネルドリップに近い淹れ方をより手軽に出来ないかというコンセプトで考案されたものですので、ペーパードリップのコーヒーメーカーが目標としているところはやはりネルドリップで淹れたようなコーヒーのようです。

しかしペーパードリップにもネルドリップより優れた部分があります。それは質の悪いコーヒー豆のであっても嫌な味を薄めてくれることと、布を使うネルドリップに比べ、使い捨ての紙をフィルターとしているためにとても衛生的であるということです。

ネルドリップは道具の保存や管理に気を使う必要があるので、カフェなどの専門店でなければなかなか大変な淹れ方。一方のペーパードリップの手軽さは言い表せないほど魅力的なものなのです。

ネルドリップとペーパードリップの違い

ネルドリップのような布を用いた淹れ方と比べると、ペーパードリップで淹れたコーヒーはオイル成分が少なくなってしまうのが特徴。コーヒーオイルが少ないことで、コーヒー特有のまろやかさや重厚さが少しばかり欠けてしまうのがネルドリップよりも劣るという評価につながっているようです。

もちろんそれは特徴であって明確な欠点とはいえません。ペーパードリップはネルドリップに比べて「さっぱりと軽い飲み口」ということもできますので、モーニングコーヒーなどにはネルドリップよりペーパードリップを好む方もいるそうです。

ネルドリップの特徴・コーヒーオイルと焙煎

コーヒーを淹れたときに表面に浮かぶ虹色の膜がコーヒーオイル。コーヒーオイルとはコーヒー豆に含まれる脂質で、生豆の成分はおよそ15%ほどがコーヒーオイルとなっています。

コーヒーオイルはコーヒーの香りや味わいを決定付ける重要な要素となっていて、焙煎されてもその成分が減ることはありません。むしろ焙煎によって水分が飛ばされるため、オイル成分の比率は上がることになるのです。

深く焙煎したコーヒー豆はツヤツヤと光って見えますが、これは焙煎することによりオイルが表面へ浮き出てくることによるもの。焙煎の深さでオイルが増えるわけではないので、どのくらい焙煎するかはお好みで決めると良いでしょう。

ネルドリップで抽出されるコーヒーオイルの魅力

コーヒーオイルには香味成分が含まれており、高級なコーヒーであるほどこの「コーヒーオイル」が重視される傾向にあります。「良いコーヒー豆ほどネルドリップで」とされる理由はどうやらここにあるようです。

同じコーヒー豆でも淹れ方で味がかわるのは、このコーヒーオイルをどれだけ抽出できるかという部分にかなり影響されます。とはいえコーヒーオイルがコーヒーの味すべてを決定付けているわけではないので、豆によってはネルドリップよりペーパードリップの方が美味しくなることもあるのですけれど。

コーヒーオイルは油脂ですから保存環境が悪かったり空気にさらされ続けると酸化してしまいます。幸いにもコーヒー自体が抗酸化成分を含んでいるらしく、コーヒーオイルの酸化は他の油脂よりもゆっくりと進行するようですが、酸化すると風味や香り、口当たりは悪くなってしまいます。

ネルドリップに必要な道具

ネルドリップに必要な道具は三種類。そのうちの一つは家庭でコーヒーを飲む上で必須のコーヒーミルですが、あとの二つはネルドリップならではの道具。ここでは初めて使う場合の手入れや保存方法について説明します。

コーヒーミル(粉砕機)

コーヒー豆を砕くための道具。ミルには手動タイプと電動タイプがあります。手動タイプは豆の大きさが一律でムラなく仕上げられる代わりに時間がかかります。電動タイプはスピーディかつ大量の粉を挽けるのですが粒度にバラツキが出るというデメリットがあるため、状況に応じて選ぶと良いでしょう。

小さなカフェや本格的なカフェでは手動ミルを見かけることもありますが、一般的なカフェでは業務用の電動タイプが主流。挽いた粉は空気と触れる面積が増えるためどんどん劣化しますから、粉が大量に必要な場合には電動の方が良い味が出るようです。

ネルドリップ専用サーバー

フィルターを固定して容器にコーヒー液を注ぐための器具がコーヒーサーバー。その中でもネルドリップにはネルドリップ専用のコーヒーサーバーが必要となります。ネルドリップをする上でもっとも目立つ特徴的な器具なので、自分のセンスにあったデザインのものを選びたいですね。

コーヒーサーバーには一回で何カップ分のコーヒーを淹れるかでサイズが数種類あります。コーヒーを抽出する際に目安になる目盛りがついたものも多いので、自分の環境にあったものを用意するようにしましょう。

ネルフィルター

ネルドリップ用のフィルターとして用いる道具がネルフィルター。ネルとはフランネルの略で柔らかい毛織物のこと。ペーパーよりフィルターの目が粗いため、コーヒーオイルや豆の微粒子を通しやすくなっています。

新品のネルフィルターは汚れや糊が残っている場合があるので、初使用の前に”慣らし”というお手入れをする必要があります。軽く水洗いしたあとに、出がらしのものでも構いませんのでコーヒー液で20分ほど煮ましょう。この手入れによって布とコーヒーが馴染みやすくなるといわれています。

細口のドリップポット

ドリップポットはお湯を注ぐ際に必要な道具。先端がスパッと切断されたような「細口タイプ」のものがお湯を細くムラなく注ぎ続けられますのでネルドリップには適しています。先端に特徴のある「鶴口」タイプはお湯の量を自在に変えられるものの扱いが難しく、初心者には不向きです。

オシャレなカフェと汚れたカフェでは同じコーヒーでも味が変わってしまうように、コーヒーを味わうには雰囲気も大切。ドリップポットは自分がオシャレだと思うものを選ぶと良いでしょう。ステキなカップとあわせれば自宅でも一流カフェの気分を味わうことができます。

ネルドリップに向いた豆の挽き方

コーヒー豆を挽いたあとに出来るコーヒー粉は抽出方法によって粉とお湯との接し方が変わってくるため、淹れ方それぞれに適した大きさ(粒度)があるとされています。

コーヒーメーカーに使用する際やペーパードリップと相性が良いとされているのは中細挽きと呼ばれる挽き方。グラニュー糖程度の大きさに粉砕されたもので、レギュラーコーヒーとして市販されているものの多くが中細挽きです。

一方、ネルドリップを淹れる際には中細挽きよりやや粗めの挽き方、「中挽き」と呼ばれる粗さに粉砕するのがいいとされています。中挽きとはグラニュー糖より大きくザラメ糖よりやや小さい程度。ちなみにサイフォンで抽出する際もこの大きさが最適とのことです。

ネルドリップの手順

ここではネルドリップで淹れる手順をご紹介。ネルフィルターを始めて使う場合は、しっかりとお手入れをしておきましょう。

1.フィルターのセット

ネルフィルターをお湯に通してから固く絞って水気を切り、しっかりとシワを伸ばしてからセットします。ネルフィルターが冷えてしまうと目が縮まってしまうので、出来るだけ手早く行うようにします。

ネルフィルターの多くは片面起毛になっており、裏と表に決まりはありませんが、それぞれ特徴が異なります。起毛面にコーヒー粉をセットした場合は起毛にコーヒー粉が絡まって布目を埋めないためキレイな抽出が可能なのですが、毛に絡まった粉を洗う手間が増えて磨耗しやすいというデメリットがあります。

2.コーヒー粉をセットして蒸らす

必要な杯数分の粉をフィルターにセットして、少量のお湯をコーヒー粉全体が湿る程度にムラなく静かに注ぎます。そのまま20秒くらいおくとコーヒー粉が蒸らされて成分の抽出がスムーズに行えるようになります。

3.コーヒーを抽出する

サーバーに書かれた目安を参考にしつつ、粉の中心から「の」の字を描くようにゆっくりとお湯を注ぎます。3~4回にわけてお湯を注ぐのですが、粉から盛り上がってくる泡が消えないうちに足していきましょう。このとき、ネルフィルターに直接お湯がかからないように注意しましょう。

4.抽出完了

抽出液がサーバーに落ちきったら抽出官僚。あとはゆっくりとした気分でカフェタイムを楽しみましょう。

道具の手入れと保存方法

使い終わった道具はしっかりとお手入れをして保存する必要があります。手入れがおろそかだったり保存方法が間違っていると、次回使うときにコーヒーの味が決定的に変わってしまうようです。コーヒータイムを楽しんだ後は、忘れずに道具を片付けるようにしましょう。

ネルフィルター

使用後のネルフィルターにはコーヒーの粉がビッシリついています。ですので保存する前にしっかりと煮沸して粉を落とす必要があります。熱湯でキレイにお手入れを完了したネルフィルターは、冷水に浸して冷蔵庫で保存。水は毎日交換するようにしましょう。

ネルフィルターは寿命が近くなるにつれてコーヒーの抽出が遅くなってきます。これは起毛が減り、コーヒー成分によって布が目詰まりを起こすからだそうです。抽出時間が気になるようになってきたころが交換時のようです。

コーヒーミル

お手入れをしっかりしないとコーヒーの微粉が付着して刃の切れ味が落ちたり、回転が悪くなったりすることがあるコーヒーミル。ミル専用のブラシなどを使うと長持ちさせることができます。種類が異なる豆を使用する際にもこのお手入れをしていないと味がにごってしまう原因に。

コーヒーサーバーとドリップポット

これらは普通の食器と同じように食器用洗剤で洗うだけですので簡単です。

ネルドリップの特徴と淹れ方、道具の手入れや保存に関するまとめ

ネルドリップの特徴と淹れ方、道具の手入れや保存に関するまとめは以上です。ネルドリップにはネルフィルターの手入れなど大変な部分もありますが、やはり味が決定的に違います。

自分の手で淹れたコーヒーは格別なものです。コーヒーメーカーなどと違い、手で淹れたネルドリップは毎回の微妙な違いがあるのも面白いところ。ご家庭でカフェ気分を味わってみてはいかがでしょうか?

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