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貧血の対処法まとめ!誰かが倒れたとき・緊急時にすぐ行いたい処置
もしあなたの傍で人が貧血で倒れてしまった場合、あなたは的確な対処ができますか?貧血の対処は間違えて行ってしまうと倒れた人の心臓に強い負担を与えてしまいます。緊急時に間違った対処を相手にしないように貧血の対処法をまとめました!

目次
- 貧血ってどんな症状?
- 貧血しているのか見分ける方法は?
- 貧血で自分が倒れてしまったときの対処法は?
- 緊急時の対処法を知り、すぐに動ける人になろう!
- 貧血は対処を間違うと心臓に負担を掛ける?!
- 貧血で人が倒れたときでも対処できるように流れを知っておこう
- 貧血で人が倒れた?!対処法の流れとは
- 貧血で倒れた人の意識がある場合はどう対処する?
- 脳貧血とは?貧血と違うの?
- 脳貧血と貧血の違いは?見分ける術はある?
- 貧血で倒れた人の対処をするときは慌てないで
- 貧血で倒れた人に飲み物は飲ませても良い?対処には問題ない?
- 周りに人がいるのなら対処や処置を手伝ってもらおう!
- 貧血は自分にとっても身近なものです。甘く見ないようにしましょう
- 貧血で人が倒れたらすぐに行動できるように
貧血ってどんな症状?
貧血と聞くと「倒れる」「血が足りない」「めまい」「目の前が暗くなる」などのワードが頭に浮かびますよね。誰でも一度はこの「貧血」を体験したことがあるのではないでしょうか?軽い貧血であればすぐに回復しますが、実は貧血はひどいと倒れてしまうこともあるんです。また貧血は「鉄欠乏性貧血」ともいわれています。
貧血は血が足りないんじゃない?!
貧血といえば「血が足りない」を思い浮かべますが、実は足りないから貧血を起こしているわけではないんです。貧血を起こしている人がよく飲む「鉄分」がありますよね?実は貧血とは血液中の鉄分が不足している状態を指します。
血液中の赤血球中のヘモグロビンは鉄によって生成されますが、鉄分が不足するとヘモグロビンも不足します。貧血とはヘモグロビン不足による身体中の酸欠状態なんです。
貧血は男女共に起きやすい症状だが女性に多い
貧血は男女関係なく起こりますが、特に女性に多い症状だといわれています。それは、女性の方が月経や月経不順、出産などホルモンバランスによって男性よりも血液中の鉄分やヘモグロビンが失われやすいからです。鉄分は普段から気をつけていないと不足する成分の一つです。食事や鉄剤を普段から飲むようにしないとすぐに貧血状態になってしまう可能性があります。
特に高齢者や子ども、妊婦の人は注意!
特に体力のない高齢者や子ども、妊婦の方が貧血になってしまうと健康成人に比べ回復が遅れてしまうことがあります。体力のない人は普段から食事に気をつけ鉄分を多く取るように心掛けましょう。ですが、基本の食事はバランスよく食べることが大切です。
貧血しているのか見分ける方法は?
人によっては倒れるまでの貧血を経験しないので、どの状態が貧血になっているか分からない場合もあります。もし近くで倒れてしまった人がいても、どうして倒れてしまったのか分からずに的確な対処もできないですよね。まずは自分、または相手が貧血状態なのか見分けるための判断材料を知っておきましょう。
体調で判断する
貧血は体調で判断することができます。まず、疲れやすくなっている・朝なかなか起きられない・めまいや立ちくらみが起こる・爪が薄く割れやすくなっている・顔色が悪い・食欲がわかない…などの症状はありませんか?
自分なら分かるけど他人は…という場合には相手をよく観察しましょう。倒れた時に顔が青白くなっていないか、爪の色や形はどうかなど観察すると貧血のサインが隠れています。
状態で判断する
次に自分・相手がどんな状態であるかを判断しましょう。妊娠している・ダイエットをしている・食事が偏っている・病気持ちである・月経不順…などが判断材料です。また普段からどんな飲み物を飲んでいるかでも判断は可能です。鉄分が入っているとされる飲み物を飲んではいませんか?もし飲んでいるのなら貧血を予防しようとしているかもしれませんね。
貧血で自分が倒れてしまったときの対処法は?
もし貧血で自分が倒れてしまった時はどうしたら良いでしょうか?自分が倒れた場合の対処と相手が倒れた場合の対処では違うイメージを持つと思いますが、基本となることは一緒です。
意識があるなら少しじっとして回復するのを待ちましょう。貧血は血液中の酸素濃度が薄くなっているので、それをカバーしようと心臓がいつも以上に頑張っています。その状態で無理に起き上がってしまうと心臓に強い負担を掛けることになってしまうので、できるだけ動かないようにしましょう。
もし貧血がひどくて自分でもどうにもできない場合に近くに居る人に救急車を呼んでもらうようにしましょう。また自分で動けるくらいに回復したら、鉄分を補うように鉄分が含まれた飲み物や鉄剤を飲むようにしましょう。できれば普段から貧血にならないように飲み物などで鉄分不足を回避することが望ましいです。

緊急時の対処法を知り、すぐに動ける人になろう!
朝礼で貧血で倒れたの何回目だろ……
— ネガティブなイブちゃん (@negat_eve_bot) 2017年3月27日
今日は授業中倒れたらしく貧血とのことです。
— ゆー⊿真夏さん推し🍒 (@manatsu_0217) 2017年3月15日
倒れた時の記憶は全くなくてびっくりしました。
今日はよくわからない1日でしたwww
貧血で倒れてしまう人って実は結構いるんです。そして意識が無くなることもあるので、緊急時の対処法はよく理解して動けるようにしておきましょう。なかなか他人を助けるのは勇気が要りますが、倒れている人を放っておくことはしないようにしましょう。
倒れた人の意識があるかないかで対処法も変ってきます。人が倒れた場合にはすぐ駆けつけてあげられるような心を持つことも大切です。自分の知らない人だと見て見ぬふりをする人も多いですが、倒れた人は助けを待っています。
貧血は対処を間違うと心臓に負担を掛ける?!
貧血は対処法を間違えてしまうと心臓に強い負担をかけてしまい回復が遅れたり、今よりももっとひどい状態にしてしまうこともあるので注意が必要です。例えば道路で突然倒れてしまった人がいますよね。急なことでとにかく道端に寄せようとする行為も、人のことを考えての行動ですが、実は貧血で倒れている人にとっては良くない行為なんです。
人が倒れたという緊急時だと、なるべく安全なところへ移動させてあげないと、という心理が働きますが、まずは倒れている人の様子をよく観察しましょう。動かせると判断したらゆっくりと動かしなるべく負担を掛けないようにしましょう。
もし動かせないなら、近くにいる人に「今は緊急時」ということを伝えて道を空けてもらったり、手伝ってもらうようにしましょう。
貧血で人が倒れたときでも対処できるように流れを知っておこう
緊急時にいつでも対応できるように対処法の流れは頭に入れておくようにしましょう。人は突然自分が緊急事態に巻き込まれると慌ててパニックになってしまいがちに。ですが、大変なのは自分よりも倒れている相手です。突然の緊急事態に遭遇しても、慌てることなく対処できるようにしておきましょう。
中には人が倒れたという緊急事態なのに知らんぷりをする人もいるでしょう。その中で人助けをするということは、恥ずかしいと思うかもしれません。ですが、何も恥ずかしがることはありません。堂々と倒れてしまった人に駆け寄り声を掛けてあげましょう。まずは意識の有無確認から救急車を呼ぶ、救急車を待つまでの流れを頭に入れておくだけでも違いますよ。
貧血で人が倒れた?!対処法の流れとは
人が倒れてしまったときでもすぐに動けるかどうかは自分が対処法を知っているかそうでないかでだいぶ変わるものです。すぐに動ける人が多いほど対処も早くなりますが、まだまだ対処法を知っているという人は少ないのが現状です。では緊急時の対処法をご紹介しましょう。
意識の有無確認
まずは相手に意識があるのか確認しましょう。この時顔色を伺うのではなく、はっきりとした声で「大丈夫ですか、聞こえますか」などの言葉をかけてあげましょう。相手が頷いたり、声を発したら意識はあります。もし意識があるのであれば、ゆっくりと人通りの少ないところへ移動しましょう。
急いで移動すると相手の心臓に負担を掛けますからゆっくりと移動するようにしましょう。
意識がないならすぐに救急車を!
家の近くのコンビニでおばあちゃんが貧血?で倒れて
— ノタツ (@nonoririnota2) 2017年3月27日
反応が全然なかったから救急車呼んでたりしたんだけど
隊員さん来たから『後は、よろしくお願いします』って言ったら
救急隊員から応急手当の感謝状もらった
もし相手の意識がない場合にはすぐに救急車を呼びましょう。貧血くらいで大げさでは?と思うかもしれませんが、貧血の裏に病気が隠れている可能性もあります。もしこれが命に関わることだったらどうしますか?一気に緊急性が増しますよね。最終的に救急車に乗る・乗らない以前に、相手の意識がない場合にはすぐに呼ぶようにしましょう。
救急車を待っている間は相手の荷物を外してあげる
救急車を待っている間は呼びかけを続けたり、相手の身体を締め付けているものを緩めたり外してあげて楽にさせてあげましょう。カバンなど肩から下げている場合には、なるべく刺激を与えないように外してあげましょう。
これは身体を締め付けているものを外すことによって血液の流れを良くしてあげるためです。身体中の酸欠状態に加えて身体を締め付ける物があると血流も悪くなり酸素が今以上に回らなくなります。
救急車が来たら対処を引き継ごう
救急車が到着したら対処・対応を引き継ぎましょう。その際どんな対処を行ったか聞かれる場合もあるので、自分が行った対処法を伝えておきましょう。
貧血で倒れた人の意識がある場合はどう対処する?
倒れてしまった人に意識がある場合は回復するまで横にするなどして安静にさせます。飲み物が飲めるようなら少しずつ飲ませてあげると気分も落ち着いて良いでしょう。ただし飲み物によっては貧血の回復を妨げてしまうものもあるので注意が必要です。
もし意識があっても、ぐったりとしている・朦朧としているなどの場合には救急車を呼んでしまっても良いでしょう。倒れた場所によっては病院へ搬送してもらった方が安静にできるからです。
緊急事態だけど呼ぶべきか迷ったら、救急相談ダイヤル「#7119」に相談してみましょう。「意識はあるけど今こんな状態です」と伝えれば救急車を呼ぶか現場で様子をみるか判断・指示をしてくれます。
脳貧血とは?貧血と違うの?
貧血には他に原因の異なる「脳貧血」というものがあります。この脳貧血は血液中の鉄分・ヘモグロビンの数とは関係なしに起こるものといわれています。普段から鉄分が含まれている飲み物や鉄剤を飲んでいたとしても、貧血で倒れてしまう人がいるのは、実はこちらの「脳貧血」を起こしているとも考えられます。
血液には問題なし!対処法は貧血と異なるの?
脳貧血は起立性低血圧ともいわれ、安静にしているときは血圧に問題は無いが、立ち上がり時や起き上がり時に急激に血圧が下がってしまいめまいや立ちくらみなどの症状が起こることです。
座っていた状態から立ち上がったときに立ちくらみをしてしまう場合にはこちらの脳貧血が起こっている状態でしょう。脳貧血は血液ではなく血圧や自律神経に問題があるとされていますが、対処法は貧血時とあまり変わりはありません。
横になるかしゃがんでじっとしていよう
脳貧血を起こした場合の対処法も貧血と同じく横になる・しゃがむなどしてじっと回復を待ちましょう。もし自分ではなく他人が倒れてしまった場合も同様ですが、意識がないなら救急車を呼びましょう。もし脳貧血で倒れた場合には足を高く上げる、頭を低くするなどして頭に血を送るようにしましょう。
脳貧血の原因は?
脳貧血の原因は突然の立ち上がりや起き上がりによる重力負荷による血圧の変化や利尿剤・血管拡張薬の服用・自律神経の乱れ・体液の減少などが考えられます。主に多いのは安静状態から急に立ち上がった場合による重力負荷です。急な立ち上がり方をするのではなく、ゆっくり立つようにしましょう。
脳貧血と貧血の違いは?見分ける術はある?
貧血は動悸や顔面蒼白、息切れ、めまいや胸の痛みなどの症状がみられますが、脳貧血の場合はめまいや立ちくらみ、頭痛、手足のしびれなどが起こります。
どちらにしても、もし人が貧血で倒れた場合には意識を確認し、必要であれば救急車を呼ぶようにしてください。もし倒れた人が妊婦や高齢者、病気持ちの場合は命に関わる場合もあります。呼び損になるかもしれないと渋るよりもすぐに救急車を呼んだ方が良い場合もあるので、倒れた人をよく観察するようにしましょう。

貧血で倒れた人の対処をするときは慌てないで
貧血で倒れた人の対処を間違うと余計に負担を掛けることになります。しかしそれが怖いからといって何もしないままでは相手も回復しません。まずは落ち着いて対処できるように自分を落ち着かせましょう。
対処する側の人間が慌てふためいていたら倒れてしまった人も不安になってしまいます。意識がある場合は大丈夫と声をかけて安心させてあげましょう。落ち着いて対処すれば難しいことはありませんよ。
貧血で倒れた人に飲み物は飲ませても良い?対処には問題ない?
新幹線デッキ立ってたら貧血で倒れた😵近くのお姉さん助けてくれて席とってくれて話してたら意気投合しすぎて仲良くなった 飲み物もくれたし優しかった
— 彩恵 (@sa_ekopi) 2016年5月19日
仕事中に貧血にぶっ倒れた(笑)もー先輩優しくしてくれて暖かい飲み物買ってきてくれて泣きそうになった。こんな人たちに囲まれて仕事出来るんだから辞めちゃダメだ。こういう人になろうって思った。
— sayaka (@sayasan10) 2011年11月25日
もし相手に意識があるのであれば、なにか飲み物を飲ませてあげるのも良いでしょう。相手も倒れてしまったという事態をすぐには呑み込めていない場合もあります。一度落ち着かせてあげた方が相手も回復しやすいでしょう。
飲み物を渡すならこれはダメ!飲み物も対処法のうち
貧血を起こしている相手に紅茶、お茶、コーヒー、アルコールなどの飲み物は飲ませないようにしましょう。お茶もダメなの?と思うかもしれませんが、お茶にはタンニンが含まれているので鉄分の吸収を妨げてしまいます。飲み物を渡すのであれば水や鉄分が含まれているドリンクにしましょう。
周りに人がいるのなら対処や処置を手伝ってもらおう!
自分ひとりで倒れてしまった人の対処や処置は大変です。もし周りに人がいるのであれば、すぐに手伝ってもらいましょう。中には見て見ぬふりをする人もいます。できるだけ声を掛けて手伝ってもらいましょう。
また助けを求められる場合もあります。その時はすぐに駆け寄って対処を手伝ってあげましょう。もしかしたら、いつか自分が倒れてしまい助けられる側に回るかもしれませんからね。
貧血は自分にとっても身近なものです。甘く見ないようにしましょう
貧血は自分にとっても身近なものです。甘く見ていると自分が倒れて運ばれるかもしれません。そのため普段から食生活や生活習慣に気をつけて生活するようにしましょう。
現代では大半の人が鉄不足といわれています。食事で十分に摂れないなら、鉄分が含まれている飲み物を意識的に摂取するなどして貧血を防ぐようにしましょう。

貧血で人が倒れたらすぐに行動できるように
貧血のみならず、もし人が倒れてしまった場合にはすぐに動けるようにしておくといざ緊急事態に巻き込まれても慌てずに対処することができます。今すぐには無理かもしれませんが、万が一の事態に備えて普段から知識として持っておくことも大切です。もしあなたの近くで人が倒れてしまったときは手を差し伸べてあげてくださいね。
もっと貧血について知りたいアナタヘ!


