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吉本新喜劇・中山美保が死去!死因や病名についてまとめ【吉本のミポリン】
また吉本新喜劇の団員が去ってしまった。お茶の間にお笑いと届けてくれた吉本新喜劇の中山美保が死去しました。ミポリンの愛称で親しまれ、明るく全身を使ってボケるその姿勢。若手にとっても尊敬できる先輩であり母のような存在だったはず。そんな中山美保について紹介します

目次
吉本の中山美穂と言われた中山美保が病気で死去
いつも吉本新喜劇を盛り上げてくれた看板女優・中山美保が病気のため死去しました。元気なキャラクターだったので、まさか病気になっているとは思っていませんでした。お茶の間にお笑いとは何かを伝えてくれた中山美保について紹介します。
吉本新喜劇と言えば、関西に住んでいた人間なら誰もが一度は見たことがある番組。私なんかも、小学生のころに土曜の午前授業から帰ってきたら、吉本新喜劇を見ながら、母親が作るウィンナーが入った炒飯を食べたものです。それぐらい吉本新喜劇とは、関西の人間には生活の一部なのです。
お笑いの定番。吉本新喜劇の中山美保経歴
みんな思っていることかもしれませんが、吉本新喜劇のお笑い芸人さんは、初めて見たときからすでにおじいちゃん、おばあちゃんだったような気がします。中山美保を含め、若い頃にどんなことをしていたか知らない人も多いはず。
中山美保は1938年2月13日生まれ、2017年2月7日に78歳で死去しました。本名は石田美保子といいます。お笑いタレントとして、よしもとクリエイティブ・エージェンシーに所属していて、徳島県徳島市生まれでした。プール学院高等学校卒で、この学校は女優の八千草薫や三ツ矢歌子の出身校でもあります。
中山美保と吉本新喜劇の出会い
実は、中山美保は幼少期は父親の仕事の都合で、ジャワ島で育ったそうなんです。そのため、当時は日本語がほとんど話せなかったそうです。当時ジャワ島はオランダ領だったり、とても時代を感じる背景です。当時の、中山美保の愛称は『ノニー』というものだったとか。
お笑いの世界に入るきっかけは、最初中田プロダクションというところに入っており、当時は大阪劇場の専属女優として活躍していたようです。つまり、お笑い芸人としてのおなじみな姿とは真逆の、正統派女優としての活躍が初めだったのです。
その後、千日劇場という場所で、初めてお笑いコメディアンとしての活動を行い、美人の中山美保がそういう場所に登場したことで、一躍人気女優になったそうです。そして、1967年5月に吉本新喜劇にデビューすることになります。いまでも、美人な女の子が吉本新喜劇に出ていますが、中山美保は、そのはしりだったかもしれませんね。
中山美保は、ミポリンの愛称で親しまれた
やはり中山美保と言えば、ミポリンの愛称で親しまれたように、自分の名前と、アイドルの中山美穂を絡めたギャグが有名ですよね。若い頃は、中山美穂にも負けないぐらい美人な女性だったわけで、中山美保も「私は若い頃は、美人女優だったのよ!」という気持ちもあったかもしれませんね。
中山美保は「吉本の中山美穂と言えば、わたし」というギャグがあったり、自分のシワをネタに、他のお笑い芸人が「シワに噛みつかれた」というギャグがありましたね。お笑い芸人らしく、自分の容姿を笑いに昇華するというのは、尊敬するべきものです。年齢を重ねても、それを笑いにする、笑っていれば明るく元気に生きれることを、吉本新喜劇は教えてくれるような気がします。
中山美保を含め、吉本新喜劇の顔がこの世を去っていく
中山美保の死因は、肺血腫という病名でした。この病名は、肺の中に血の塊が出来てしまうもので、中山美保もこれが原因で呼吸困難となり死去しました。肺血腫という病名が死因と聞いたとき、やはり相当年齢的に苦労なさっていたのかなと感じましたね。
しかし、近年本当に多くの吉本新喜劇の団員が死去しています。竜爺の愛称で親しまれた井上竜夫も2016年10月5日に、高度肺気腫という病名の死因で亡くなっています。これは中山美保の死因と違い、肺の組織が破壊されてしまう病気です。
他にも、ポコポコヘッドや大阪名物パチパチパンチでお馴染みの島木譲二も亡くなってしまいました。島木譲二の死因は、脳溢血という病名でした。島木譲二は元々野球をしていて、甲子園を目指したあと、プロボクサーをしていました。ポコポコヘッドと合わせて、ボクサー時代の後遺症のようなものが、死因に繋がった部分もあったのかもしれませんね。
ミポリンこと中山美保は、2009年の12月の吉本新喜劇に出演後、体調を崩していたそうです。最終的な死因につながる難病にかかっていたともいわれています。その病名が再生不良性貧血と言われるものだったらしく、体調を崩したあとは、自宅で療養を続ける日々だったようです。
1989年ごろの、吉本新喜劇から看板役者が次々と抜ける中、中山美保は桑原和男や池乃めだからと新喜劇に残留したという経緯があります。その後も、ずっと新喜劇の舞台に立ち続けていたわけですね。
若い頃の中山美保は、超絶美人
画像を見ると若い頃の中山美保の美しさに驚くはずです。まるで映画女優のようなおきれいな人物です。ちなみに、左が池乃めだか、右がチャーリー浜ですね。このことから、これが吉本新喜劇の舞台の写真であることが分かります。チャーリー浜も池乃めだかも高齢ですが、まだまだ舞台に立っている人物たちですよね。
中山美保の死から窺える、吉本新喜劇の高齢化
しかし、その吉本新喜劇の看板役者たちの高齢化は深刻といえます。冒頭でも述べた通り、吉本新喜劇の看板役者たちって、見始めたころにはすでに、おじいちゃん、おばあちゃんでした。それから数十年経っても舞台に立っていることに驚くばかりです。
例えば、吉本新喜劇で黒柳徹子みたいな大きな玉ねぎヘアーでお馴染みの末成由美も、1947年生まれの70歳。今でも舞台に立ち続けていますが、かなり高齢といえます。末成由美も2007年に還暦公演を行い大成功。それから時期が経っていますが、変わらずお元気で舞台には立っているようです。
男性でありながら、吉本新喜劇ではおばあちゃん役でおなじみな桑原和男も、1936年生まれの81歳。2003年に体調を崩したこともあり、高齢が心配されています。その後も2013年に腎臓結石の病名で入院したこともあり、身体の衰えも心配されています。
ちっさいおっさんでお馴染みな池乃めだか。池乃めだかも73歳になり、ずいぶんお年を召されました。池乃めだかも2012年に脳動脈瘤の手術を受けており、病気の心配をされた時期もありました。現在はすっかり元気になっていますが、当時は手術の疲れからか、なかなか元気を取り戻せなかったそうです。
この画像は井上竜夫が亡くなってしばらく経ったぐらいの、吉本新喜劇の団員の一部が載っている画像です。関西の人間からすれば、みんな知ってるメンツですが、吉本新喜劇を日常的にみることがない人には誰かわからない人ばかりかもしれませんね。こう見ると、かなり若いメンバーも新しく取り入れていることがわかります。
ネットでも、中山美保の死に驚きの声が
ネットでは、ミポリンこと中山美保の死をどのように受け止めているのでしょうか。最初は名前だけ見て、誰かわからなかった人も多いかもしれませんが、画像を見てあのおばちゃんが亡くなったのかぁと、ショックを受けた人も多かったようです。
島木さん、竜じい、中山美保さん
— 永岡 駿(ながおか たかし) (@drycountyclm) 2017年4月5日
小さい頃見てた吉本新喜劇を彩られてきた方々が次々に鬼籍に入られる…
悲しいな…
やはりこうやってみると、中山美保の死が、島木譲二や井上竜夫の死を思い出させたようです。子供の頃から親しんでいた吉本新喜劇の団員がどんどん亡くなってしまう悲しさを、感じさせるコメントが多かったです。
よしもと新喜劇の中山美保さん死去だって・・・昨年から井上竜つぁん、島木譲二と新喜劇の重鎮が次々に逝ってしまって。後輩たちに先立たれて、桑原和男や池乃めだかやチャーリー浜はいたたまれないだろうな。
— 福島ケンジロー (@fukken99562) 2017年4月4日
合掌・・・
たしかに、中山美保よりも年上の桑原和男としては、自分より年下の人間がどんどん亡くなって行くのは辛いことだと思いますね。また、池乃めだかやチャーリー浜のように、新喜劇に残って活動していた時代の戦友を失った辛さは大きいと思います。
吉本の中山ミポリン亡くなったのかあ。寂しいなあ。「おばちゃん、首飾りつけすぎやがな」「つけてへんがな」「なんやて?あっ、首飾り思うたら皺やんか!」「ええかげんにせんかい!」「わあ!皺に指食われた!」の中山美保さんです。
— 佐々木浩久 (@hirobay1998) 2017年4月4日
ミポリンのギャグを思い出す人たちも多かったようです。関西の人間は、吉本新喜劇のギャグを何故かできるんですよね。みんな自分の容姿のコンプレックスを、吉本新喜劇の団員が笑いにしていることで、自分のコンプレックスをマイナスに感じず、ネタにすることが出来た人たちもいたはずです。
中山美保は、生涯吉本新喜劇を支え続けた
2009年に体調を崩して以降は、舞台に立つことができなかったのは、本人にとって悔しいことだったかもしれません。しかし、吉本新喜劇の舞台をずっと支え続けたことは事実だと思います。
吉本新喜劇の舞台を、大きく使い、全身でボケるギャグは素晴らしかったですね。特に、物語を構成するために母親役を演じることが多く、最後にちょっと泣かせる展開のときは、中山美保の存在が重要でした。
中山美保の魂は受け継がれるはず
たくさんの看板役者が亡くなってしまったことは事実です。しかし、その魂は若手たちにしっかりと受け継がれていると思います。関西といえば、吉本新喜劇。この伝統的なお笑いの文化をこれからも守り続けて欲しいと思います。
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