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花言葉で怖い意味を持つ花は?プレゼントに選んではいけない花まとめ!
花にはそれぞれ花言葉があります。美しい花は美しい花言葉を持つと思われるかもしれませんが、実は美しい見た目とは裏腹にとても怖い花言葉を持つ花も存在します。知らずに怖い花言葉を持つ花を贈って勘違いされないように、事前に確認しておきましょう!

目次
花言葉とは?
花言葉の発祥は、17世紀頃のトルコだといわれているそうです。トルコでは昔から、思いを託した花を恋人に贈る風習があったそうです。これがヨーロッパ全土に広まり、それぞれの国でオリジナルな花言葉が出来上がったということです。
花言葉が世界に広まったきっかけ
フランスでは上流階級の人たちの間で、人への思いや悪口、批判などを花や植物に例えて詩にするという風習があったといます。このころ、シャルロット・ド・ラトゥールという女性作家が書いた花言葉についての本「 Le Langage des Fleurs 」がフランスで大ブームとなり、やがて日本にも伝わったそうです。
花言葉の由来
花言葉はそれぞれの国の歴史、風習、神話や伝説が由来となっています。キリスト教などの宗教的な意味合いを含む花言葉もあり、同じ花でも国によって花言葉が全く違う意味を持っていたりします。
日本の花言葉
日本に花言葉が入ってきたのは、19世紀末の明治初期と言われています。花言葉を知ったばかりのころは、入ってきた花言葉をそのまま使っていましたが、やがて日本人の風習や歴史に合わせた日本オリジナルの花言葉が作られていったそうです。
日本でおなじみの野菜たちにも花が咲いているのを見たことがあると思います。例えば、大根の花言葉は潔白、ほうれん草は健康といったように、ちゃんと花言葉もあるのです。
美しいだけじゃない?本当は怖い花言葉
美しい姿で私たちの目を楽しませてくれる花ですが、花の中にはその見た目と裏腹にとても怖い意味を持つ花があることをご存知ですか?自分で鑑賞する分にはいいですが、誰かに花束などをプレゼントするときは避けたほうがよさそうです。
悲しんでる時のあなたが好き
リンドウの花言葉です。秋を代表する花で、敬老の日に贈る定番の花となっています。リンドウは野山などに咲く花で、群生することなく一本一本その花を咲かせます。その姿がどこか孤独を連想させるのかもしれません。リンドウのそのほかの花言葉は、あなたの悲しみに寄りそう、誠実、正義、貞節、淋しい愛情などがあります。
裏切り
ダリアの花言葉です。ダリアはナポレオン一世の皇后が愛した花で、皇后が大切に育てていた花を、侍女が皇后を裏切って、ダリアの球根を盗み自分の庭で育ててしまいます。これを知った皇后はダリアに興味を失い、ほかの花へと心が移ってしまったそうです。これが、「裏切り」というダリアの花言葉の由来となったといわれます。
恨み
オトギリソウの花言葉です。とてもかわいらしい見た目の花を咲かせるオトギリソウですが、名前の由来には悲しく残酷なエピソードが隠されているのです。
昔、ある鷹匠が鷹の治療薬としてオトギリソウを秘密で使っていました。しかし、鷹匠の弟がうっかりほかの人にその秘密をバラしてしまい、怒った鷹匠は弟を切り殺してしまいます。「弟切草」という文字はこのお話が由来となっているそうです。オトギリソウの葉っぱの黒い斑点は、弟の血が飛び散ったものに例えられます。
別れの悲しみ
マリーゴールドの花言葉です。マリーゴールドはキリスト教と深い関係があり、「聖母マリアの黄金の花」を意味しています。聖母マリアの祭日にはマリーゴールドがいつも咲いていたことから名付けられたといわれます。
別れの悲しみという花言葉は、ギリシャ神話が由来とされています。また、マリーゴールドは、花の色によって花言葉が違い、オレンジのマリーゴールドの花言葉は予言、真心で、黄色のマリーゴールドの花言葉は健康、可憐な愛情、下品な心となっています。
死を連想させる怖い花言葉
花言葉には、死を匂わせる不吉な花言葉も多く存在します。間違ってもプレゼントにはしたくない花ですよね。
ともに死のう
こんな花言葉の花を贈られたら怖くて仕方ないですね。これはクワの花言葉。心中を誘うようなこの花言葉の由来は、有名な悲恋の物語であるロミオとジュリエットのモチーフとなったギリシャ神話からきています。
駆け落ちした男女が、運命のいたずらで誤解のうちに命を落としてしまうお話。二人が自殺した木がクワの木で、もともと白い実をつけるクワの木が、二人の血で染まり、赤い実をつけるようになったという伝説があります。
あなたの死を望みます
スノードロップの花言葉です。このスノードロップという花は、慰め、希望、もしものときの友という花言葉がありますが、人に贈ると「あなたの死を望みます」という意味になってしまうそう。これには、イギリスで語り継がれる、ケルマという女性の悲しい伝説が由来といわれます。
恋人がなくなり悲しんだケルマは、彼の傷口にそっとスノードロップを置きました。その瞬間、恋人の体は一しずくの雪のかけらとなって消えたというお話です。この伝説から、イギリスではスノードロップは不吉な花とされ、家の中にあるだけで不幸なことが起こるとされています。プレゼントには絶対選んではいけない花ですね。
あなたは私に死を与えた
猛毒があることで知られるトリカブトの花言葉です。花言葉もやはり死を意味するものなのですね。この花言葉の由来はギリシャ神話と言われています。冥界の番犬ケルベロスが、ヘラクレスに生け捕りにされ地上に連れ出された時に太陽の光に驚いて吠えたといいます。このとき飛び散った唾液からトリカブトが生まれたいう神話が残っています。
黄色い花の怖い花言葉
花言葉は、同じ花でも花の色によって全然違う意味を持つものもあります。黄色の花は、嫉妬や悲しみなど不吉な花言葉が多くつけられています。これは、キリスト教の伝承に由来があり、キリストを裏切ったイスカリオテ・ユダが、黄色の衣服を着ていたためといわれています。ヨーロッパでは黄色は忌み嫌われる色とされています。
黄色いカーネーションはプレゼントに不向き?
カーネーションは母の日に贈る定番の花ですが、黄色のカーネーションは贈らないほうがいいかもしれません。黄色のカーネーションの花言葉は、軽蔑、嫉妬などの意味があります。母の日に贈るのであれば、母の愛という花言葉の赤いカーネションや、感謝の心という花言葉のピンクのカーネーションがいいでしょう。
黄色いバラは恋人の誤解を招くかも
恋人のプレゼントに選ばれるイメージの強いバラですが、黄色いバラの花言葉には、薄らぐ愛、別れよう、誠意がない、嫉妬などの意味があるので、恋人に贈るのはやめておいたほうがいいかもしれません。
しかし、黄色いバラの花言葉はマイナスイメージのものだけでなく、いいイメージの花言葉もあります。友情、友愛などがそれで、友人に贈る花としては、黄色いバラはぴったりの花ですね。
狂気すら感じる怖い花言葉
花言葉の中には、狂気すら感じてしまうような、精神的に病んでいるような花言葉もたくさんあります。これらの花をプレゼントすると、相手を怖がらせてしまうかもしれませんね。
執着心丸出し!アイビーの怖い花言葉
アイビーは木や壁にツタを延ばして成長し、一年中緑の葉を茂らせます。枯れることのないイメージから、変わらぬ愛情を示すシンボルとして使われてきました。花言葉は「永遠の愛」。日本でも花嫁のブーケに使われるなど、結婚式でもよくお目にかかります。
一方、木に絡みついて成長し、離れることのないその姿から、「死んでも離れない」という花言葉もあります。死んであの世に行っても一緒という意味もあるのでしょうが、執念深い思いを感じるとても怖い花言葉に感じる方も多いのではないでしょうか?
メンヘラ系狂気の花言葉
ガマズミの花言葉は、無視したら私は死にますというもの。素直に怖いですね。そのほかに、恋の焦り、結合という意味もあります。嫉妬と狂気にかられたストーカーのような発言にも思えます。花言葉を知ってしまったら、この花をプレゼントされるのはかなり怖いですよね。
酔いと狂気
これはブドウの花言葉です。ブドウの花言葉にはこのほかにも、陶酔、忘却などがあります。ブドウからできるブドウ酒に関係していて、飲むと気分がよくなることに由来しているようです。
プレゼントされると呪われる?クロユリの怖い花言葉
クロユリは愛と呪いという、相反する花言葉を持ちます。この花言葉にはいくつか由来があって、それぞれ狂気と怖さを含んでいます。
愛した女が放った呪いの花言葉
この由来は、「黒百合物語」という伝説のお話からきているといわれます。富山城主の佐々成政が大変気にっていた小百合という侍女がいて、ほかの侍女からの嫉妬により、「小百合が他の家臣と密通している」という噂をたてられます。
それを聞いた成政は、嫉妬と狂気のうちに小百合を切り殺してしまいます。小百合は死に際に、「三年たって、立山に黒い百合が咲いた時に佐々家は滅びる事でしょう」と呪いの言葉を残して死んでいったそうです。その後成政は本当に失脚することとなり、切腹によって命を落としたということです。
ハエを引き寄せる独特の香り
クロユリの花は独特の香りで虫をおびき寄せることで知られます。その虫とはハエや銀バエ。たかってきたハエに花粉を運んでもらっているのですね。ハエは一般的に嫌われ者の虫ですから、このこともクロユリを観賞用としない理由のひとつかもしれません。
怖い映画「クロユリ団地」から
クロユリの名前が使われている、2013年に公開されたホラー映画「クロユリ団地」ですが、クロユリが実際に作品のモチーフになっているわけではありません。しかし、ホラー映画の題名に選ばれるということは、不吉なイメージや怖いイメージがあるということでしょう。
アイヌではクロユリは縁結びの花
クロユリは涼しい高地を好み、北海道などの山岳地に生息しています。アイヌ民族の間では、「好きな人の近くにこのクロユリの花を置いておいて、相手が誰か知らずにその人が花を手にとったら、二人は結ばれる。」という言い伝えが今も残っているそうです。嫉妬や狂気などの怖い話ばかりではないのですね。
相手の反応が怖い!悪口系花言葉
花言葉の中には、怖いだけでなく、プレゼントする相手を非難しているともとれる悪口系の花言葉もあります。贈った相手の反応を考えると、また違った意味で怖いですよね。
恋人に贈られるとかなりショックな花言葉
紫色の花がツユクサ(露草)に似ていることからつけらたムラサキツユクサの花言葉は、尊敬しているが恋愛ではないというものです。これを好きな相手に言われるのはかなりショックなのではないでしょうか?
圧倒的な美しさのワガママ美人
胡蝶蘭に似た花を咲かせるデンドロビウムは、その圧倒的な美しさから、わがままな美人という花言葉を持ちます。そのほかには、お似合いの二人、魅惑、思いやりなどの花言葉もあります。
ヒマワリの花言葉に込められた失恋話
ひまわりの花といえば、元気で明るいイメージがあると思いますが、花言葉には、あなただけを見つめる、愛慕、崇拝、いつわりの富、にせ金貨などの意味があります。明るい見た目からはちょっと思いつかない花言葉ですが、これにはヒマワリにまつわるある由来が関係しているそうです。
ギリシャ神話の三角関係
ギリシャ神話には恋愛のもつれとか、嫉妬や三角関係のお話が結構たくさんあります。ヒマワリに関するギリシャ神話も神様との三角関係に関するもの。大変モテるとされた太陽神アポロンは、水の精クテュリエと恋人同士だったのですが、気の多いアポロンは、絶世の美女レウコトエに気持ちを移してしまいます。
嫉妬にかられたクテュリエの計略により、レウトコエは殺されてしまいます。レウトコエがいなくなればアポロンが戻ってくると信じていたクテュリエですが、アポロンはレウトコエが殺される原因となったクテュリエを嫌悪します。それでもアポロンを諦めきれないクテュリエは、飲まず食わずでアポロンを見つめ続け、やがて1本のヒマワリに変わってしまったそうです。
盗まれた富
太陽信仰のあるペルーでは、太陽に顔を向けて育つひまわりは神聖な花とされていました。儀式の際にはひまわりをかたどった黄金の冠を、神殿の巫女が被るというのが習慣でした。
しかし、ある時、巫女がこの黄金の冠をかぶったまま逃げてしまったとそう。または、スペインの侵略で奪われてしまったという説もあります。どちらにしても富の象徴である冠を盗まれたペルーの豊かさは、いつわりであったことになります。
怖い花言葉を贈られたらどうする?
「いただいたお花の花言葉を調べてみたら、ものすごく怖い意味だった・・・」やっぱりちょっと怖いですよね。でも、花言葉というのは一つの花に一つとは限りません。クロユリのように、怖い意味もあれば、純粋な愛の意味も持っています。贈った相手は花言葉を知らなかっただけかもしれませんよね。
必要以上に花言葉にこだわる必要はないかもしれませんが、でもここで花言葉を知ったからには、人に花を贈るときは花言葉の意味を考えながら贈ってみるのもいいかもしれません。最初のデートで「あなたの死を望みます」なんて花言葉のスノードロップを贈られたらちょっと怖いですよね。
花言葉で怖い意味を持つ花は?プレゼントに選んではいけない花のまとめ
同じ花でも、色々な意味の花言葉があります。また、国や地域によってもその意味が変わってくるところが、花言葉の奥深いところですね。プレゼントに花を選ぶときは、この花言葉をちょっと意識して選んでみると、選ぶほうも楽しいですし、贈られた人はうれしくなりますよね。お花と一緒に花言葉を書いたメッセージカードなどを添えるとより素敵ですね。恋人や友人へのプレゼントにお花はいかがですか?
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