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クリノリンってどんな服?クリノリンの作り方、材料を徹底調査
クリノリンってどんなもの?貴族の下着としてコスプレイヤーの憧れアイテムとして注目を集めるクリノリン。まさか手作りできるってホント?手作り派のクリノリンの作り方アイディア画像をまとめてみた。可愛いクリノリンの画像を各種たっぷり集めてその魅力をご紹介します。

目次
貴族みたいなドレスの着こなし、クリノリンを作ってみる?!
洋服の歴史を紐解いていくようなクリノリンのお話。1850年代に起こったドレスを大きくふくらます女性の洋服の流行で欠かせない役割を果たしていたのがクリノリンという下着です。
クリノリンはスカートの下に骨組みのある下着をつけることで、スカートをより大きくふんわりと膨らませるシェイプを保つ役割を果たしました。貴族のご婦人たちがこぞって身に着けていた流行アイテムだったということですね。
@ozz_sibuya 姫城様、先日のバラワンピを着て来て下さってありがとうございました(*☻-☻*)!
— オッズオネスト渋谷店 (@ozz_sibuya) 2017年2月25日
アリス色でいらっしゃるなら、私はハートの女王色で!と担当も合わせて参りました〜❤️
お選び頂いたクリノリンもめちゃくちゃ可愛いです🙏🏻😂😇 pic.twitter.com/DXGNSv3iGz
クリノリンは時代物の映画や演劇、オペラなどの衣装でおなじみの女性の下着のひとつです。現代風にアレンジされてゴスロリファッションなどでもおなじみの存在です。ヴィクトリア朝の貴族の女性の肖像画でもおなじみの膨らんだドレスを支えていたのがクリノリンという下着だったんですね。

クリノリンの画像に見る材料のいろいろ
布テープと布でくるんだワイヤーのループを使ったクリノリン。材料はシンプルですがきれいな円形に整えるのが大変そうです。ファイバーボーンテープやワイヤーリボンなどを利用するのもあつかいやすそうです。手作りする人の中には、工具店などでプラスチック製のチューブを入手してビニールテープなどでぐるぐる巻いて作ってしまう人もいるようです。
途中にフリルをプラスしたクリノリン。ウエスト部分にはリボンを編んでサイズ調節できるようになっています。大がかりなクリノリンですよね。短いサイズで作ってスカートの上に着けると違った雰囲気が楽しめそうです。
後ろにポイントがあるバッスルに近いフォームのクリノリン。裾に布を貼っています。クリノリンの材料はワイヤーなどの硬い素材で作った輪状のものがまず最初に必要になります。次に複数の輪を縦につなぎ合わせる布テープが必要です。ウエストベルトも同様の布テープを使うことが多いようです。
あらかじめスカートを合わせて縫いとめてクリノリンスカートに仕上げたり、部分的にフリルをプラスするなどアレンジはさまざま。材料もそれに合わせて変化します。

クリノリンとアンダードレスを組み合わせた形
クリノリンの上にシンプルな下着風のドレスを合わせた状態です。貴族の衣装のように釣鐘型に大きくドレスが膨らむための土台が出来上がった状態です。
ウエディングドレスのインナースカートとして着用するケースも。ふんわりしたボリュームのあるスカートのシェイプづくりに、フリルやレースとのコントラストが面白いハードなコスチュームのアイテムとして、多くのファンを魅了するファッションアイテムとしてもおなじみです。
現代風にアレンジされていくクリノリン。スカートのシェイプを新しく構築したい手作り派の人にも注目のアイテムのようです。

クリノリンスカートの作り方
KERA休刊で思い出したけど個人的にクるこのスカートはクリノリン型って言うらしいです pic.twitter.com/PkQg1QvDVT
— いとの (@Nellahgn) 2017年3月29日
コスプレイヤーの中にはかなり複雑なコスチュームを手作りで作りあげる衣装デザイナーが多く存在します。いくらなんでもクリノリンを手作りするのは大変だろうと思いきや、動画サイトには海外の手作り動画が複数見つかります。
クリノリンスカートの作り方動画
英語では、Hoop Skirtとしても知られているクリノリン。フープ(輪)を使ったクリノリンスカートの手作りの手順を解説している動画です。

クリノリンの歴史
ヴィクトリア朝時代には女性の洋服はスカートを膨らませた形が人気を呼びます。当初はスカートを膨らませるためにアンダースカートをたくさん着用していたということです。クリノリンの出現で、もっと軽くきれいなスカートのふくらみを作ることができるようになったということで流行に拍車がかかりました。
歴史に見るクリノリンの材料と名前の由来
私ね、一度で良いからクリノリン(鳥籠みたいなの)か、バッスルスタイル(後ろが膨らんでる)の衣装着てみたいのよ pic.twitter.com/2au8kdHriM
— あおい (@Aoi_marumayu12) 2017年4月12日
クリノリンは材料として使われていた馬の尾の毛「クラン(crin)」を使った麻「ラン(lin)」や木綿といったごわつく素材で作ったペチコートをクリノリンと呼んだことからその名前がついています。当時の貴族の服装の流行になり、ディテールは時代とともに変化していきました。
当初は鯨のひげなどをフープ状にしてスカートを膨らますための骨組みを構築していました。捕鯨の歴史などにもつながる歴史上のエピソードは興味深いものです。
クリノリンは流行とともにそのスタイルを変化させ、腰の部分にボリュームのあるタイプや両横に大きくせり出したタイプ、それらを組み合わせたタイプなども流行します。
どんどん巨大化したクリノリンドレスは実生活にはそぐわない機能性度外視のドレスを作り出し、クリノリンジョークという風刺画などにジョークのネタを提供していきます。危険を伴うドレスということで、転倒や暖炉の火が燃え移るなど、クリノリンドレスにまつわるさまざまなトラブルもあったということです。
クリノリン(鳥かご部分のみ)の作り方
ドレスやスカートといった洋服部分は別途組み合わせるという人は、スカートに縫いとめないむき出しのクリノリンを作ってみたい人も多そうです。海外の作り方動画を参考にクリノリン作りに挑戦しててください。
クリノリン(鳥かご部分)の作り方動画
ロングスカートを釣鐘型にふくらませるために、フープを段階的にドレスの裾に向かって大きくする必要があります。複数のフープを縦に布テープでつなげ、ウエストベルトをつけるのが基本の作り方です。
金属製の輪をガムテープでつなぎ合わせてしまったという人の動画もありました。軽いアルミニウムの輪をサイズ違いで見つけたら、真似してみるのもありかもしれません。ホームセンターなどをのぞいてみると、クリノリンの材料のアイディアを見つけることができるかもしれませんね。
安全対策にも気を配ってクリノリンを楽しんで
クリノリンはその形状からドレスのすそに一番近いところにあるフープに足を取られてしまいがち。ドレスとのバランスやスカートのボリューム感をどのようにしたいかにもよりますが、裾ぎりぎりまでフープを取り付けないのが、実際に着用して移動するためのクリノリンを手作りする際のポイントです。
クリノリンの歴史がある限り続くハザード。貴族着用の昔から危ない目に合いがちな洋服であることは実証済みです。着用する際には安全に気を配るのも大切です。
クリノリンとコルセット
スカートは膨らませウエストは細くがクリノリンを組み合わせた洋服のラインの基本形。コルセットもやっぱり必須ですよね。
コルセットにクリノリンをコーディネート。クリノリンには裾の部分にスカートを取り付けています。上から着ているチュールのスカートがきれいですね。
この際コルセットの作り方も知りたい?!
ほとんどプロのコスチュームデザイナーか時代衣装研究家かといった雰囲気になってきましたが、もちろんコルセットを手作りする人もいらっしゃいます。手仕事が好きでソーイングが大好き、ヴィンテージ風の洋服を手作りしたい、コスプレしたいという人に動画をご紹介します。
人形の衣装にクリノリンをプラスしたい
大きなサイズのクリノリンの作り方がだいたい想像できた方、ドールサイズで作ってみるのもおすすめです。手持ちのドールにゴシックなムードの衣装をプラスしたいという方はワイヤーと布テープで手軽にクリノリン作りにチャレンジしてみる?!
ドールサイズのバッスルクッションの作り方動画
人形サイズのクリノリンの作り方動画もあります。といっても後ろにつけるバッスル用のパッドの手作り動画です。ワイヤーなどの細かな材料もいらないので、手作り初心者さんでも挑戦できそうです。ブライスにおでこちゃんにプーリップにと、大好きなドールのために手を動かしてみるのもよさそうです。
クッションのように見えるものはお尻のほうにボリュームを出すためにウエストに巻いたバッスルの一種。メッシュ素材や馬の尾の毛を使った硬い布を用いたバッスルが流行したということです。
クリノリンとバッスルの違い
クリノリン、バッスル、パニエの違いは?といわれて即答できる人は少ないと思われます。クリノリンはやがて後ろにポイントをおいたバッスルへと流行の流れに変化を迎えます。貴族の女性のファッションへの情熱に思いをはせつつ、バッスルについても紹介していきましょう。
ドレスの前は比較的スレンダーに、後ろに行くにしたがってボリューム感を出すバッスルのシルエット。後ろにポイントを置いたクリノリンも時代の雰囲気をあらわしてかわいいですよね。
こんなにあるヴィクトリア朝のドレスを支えた下着の種類。クリノリンをスカートの下ではなく上に組み合わせたい人にインスピレーションを与えてくれそうなシンプルな黒の5種類。リボンとレースを組み合わせるのもかわいいですね。
クリノリン(バッスル型)の作り方動画
クリノリンの丈も短めで動きやすそう。赤いクリノリンはドレスやスカートといった上に合わせる洋服のカラーを考えてコーディネートできます。
バッスルをつけたアンダースカートのシルエットがかわいいですよね。後ろに骨を通したアンダースカートをはくことで、ウエストの細さやお尻のラインの美しさを強調した当時の貴族の女性たちのファッションの流行が垣間見えます。
クリノリンも後ろにボリューム感を出すと、ぐんと雰囲気が変わってクラシックに。上に着る洋服のデザインによっては、後ろを膨らませたシェイプを取り入れてみるのもいいかもしれません。
後ろにアクセントのあるクリノリンでウエディングドレスのシルエットを選ぶという人もいそう。フープのつけ方や角度を工夫すると、後ろにむかって長くボリュームを出したシルエットが楽しめます。
クリノリンとパニエの違い
パニエは日本語ではバレエの衣装などのチュールのスカートを総称する言葉として定着しています。パニエは本来フランス語でウィッカーバスケットの意味。ふたの部分が左右対称についているバスケットのように左右に大きく膨らんだドレスの形やインナースカートのことです。
パニエの作り方動画
子供用のパニエのポケットフープを枕カバーで手作りするという動画です。材料が枕カバーということでサイズは小さめですが、小さ目のサイドフープがほしい人やサイズが小さ目の女性ならば子供用のサイズで代用ができるかもしれません。挑戦してみてください。
サイドを膨らませたドレスのシェイプを楽しみたいという人は手作りに挑戦。フルサイズのクリノリンの手作りは材料をそろえたり手間暇が大変という人も、ポケットフープでパニエ入りの貴族のドレスの雰囲気が楽しめそうです。
大人サイズのポケットフープの作り方動画
大人サイズにあったポケットフープの作り方動画もご紹介します。材料などの詳細も動画で確認してみましょう。

市販のクリノリンを探しているという人に
灯台下暗し?IKEAのキッズ向けのおままごと用おもちゃの充実ぶりがすごい!しっかりクリノリンスカートが販売されていました。価格もさすがIKEAだけあってお手頃ですね。
クリノリン IKEAで買えるやん!?!?
— コトネ (@ruban0713_com) 2017年3月12日
欲しい!!!! pic.twitter.com/UjeKmF4ZQw
この価格ならIKEAのクリノリンをリメイクしたりするのも楽しそうです。IKEAのキッズコーナーで見つかります。
IKEAのクリノリンにスカートをプラスするだけでコスプレ風のドレスができあがりそうです。白いふわふわのクリノリンを安価に入手したい人におすすめです。
通販の手作りキットも
海外通販では手作り材料をパックしたキットも入手可能です。手作りで自分のサイズにあったものがほしい人は入手してみるのもいいかもしれません。
もちろんゴスロリブランドなどから購入するのもいいですよね。かわいいフープスカートやクリノリン風のワンピース、コルセットなどさまざまなオリジナル性の高いファッションアイテムが販売されています。
△サイドボリュームクリノリン&バックボリュームクリノリン(各¥7500+税)が入荷!まるで中世の貴族のようなシルエットに✨ダブル使いすると画像4枚目のようにとってもゴージャスな仕上がり!軽くて折りたたみもできるので持ち運びにも便利です◎ #DN革命 #革命貴族 #クリノリン pic.twitter.com/Bty623HYIW
— Dangerous nude革命【原宿】 (@DNK_harajyuku) 2017年3月12日
クリノリンとその作り方についてご紹介してみた
手作りでコスチュームを仕上げたい人にデザインのアイディアになりそうな画像をたっぷり集めてみました。SNSでチェックできるクリノリンや周辺アイテム。手作り派にはいつかは挑戦してみたい大作ということになりそうです。
またおもしろいコスチュームや服飾のまとめがあったら、どんどん紹介していきたいと思います。