スピード離婚をする夫婦の特徴や原因は？慰謝料や財産分与はどうなる？

芸能人にも多いことから、スピード離婚という言葉もすっかり聞きなれた言葉になったように感じますね。離婚というもの自体が増えている現代、スピード離婚もあまり珍しいものではなくなったように感じてしまいます。その一因として、働く女性が増えたことなども関係しているようですね。

また、授かり婚で学生時代に結婚する人も増え、突然現実に直面したことが原因で別れることも多いようです。ですが離婚の中でもあまりにも早い別れ、スピード離婚。女性なら多くは憧れる幸せなはずの結婚は、どんな原因ですぐに別れてしまうようになるのでしょうか？

初婚の離婚のうち、20％は結婚後5年以内に離婚してしまう夫婦も多いようですね。そこで今回は、スピード離婚の原因やスピード離婚夫婦に共通する特徴、スピード離婚時の慰謝料と財産分与などについても調べ、まとめました。

スピード離婚とは、早い段階で離婚してしまう離婚する場合を指しますが、明確にここまでに別れたらスピード離婚だと決まっているわけではありません。3年でも十分に早いような気もしますが、世界には55時間で離婚したという有名人もいますね。

このようなスピード離婚の場合、一度冷静になって、本当に離婚していいのかを改めて考えてみてください。DVや旦那の不貞などが原因の場合は溝が深く、どうしようもないことが多いですが、意見の食い違いなら人間だれしもあることです。本当に後悔しない選択かをしっかり考える必要があります。

特に考えるべきパターンとして、幼い子どものいる場合です。両親の離婚は少なからず、子どもに何かしらの影響を与えます。それは悪意で無くても、片親がいないという状況を作り上げてしまうのは親御さんなのだという、ことも頭の片隅に残して検討することをおすすめします。

スピード離婚を考える原因として、多いのは「こんな人だとは思わなかった」と、結婚してから相手の嫌なところや合わないところが見えてくるパターンです。同棲をずるずるしてしまうと結婚自体が遠ざかることもありますが、相手を良く知るならおすすめしたいのはやっぱり同棲です。

デートのみを繰り返したのでは、何度回数を重ねようが、生活感覚のズレなどに気付くことはありません。好きな人に嫌われたい人はいませんから、数日のみの旅行や繰り返されるデートくらい、我慢してお互い見せない部分だって少なからずあるんです。

しかし生活となるとそうはいきません。成田離婚という言葉を聞いたことはありませんか？いつもの旅行より長めの新婚旅行に行って、帰るまでに不仲になり、成田空港で離婚届を書く、というものですが、これと似たようなものです。生活上の「素」を知らなければ、驚くような食い違いに悩むことになるようです。

離婚の原因として、性格の不一致とはよく聞くものですね。ですがこれも先ほどと同じで、ある程度の期間連れ添った相手の性格です。不一致というよりは知らなかった嫌な面が見えてしまったり、お互いにデート中は何かしら素を見せずに会っていたということかと思います。

また、付き合っている時は問題にならなかったお互いの趣味も、結婚し、社会人になればゆっくり過ごせるのは休みの日しかありませんね。ここで二人の趣味に違いが出てしまうと、貴重な休日をバラバラに過ごすことになり、一緒にいる時間がますます減ってしまいます。

共働きなら尚さら、お互いの予定を合わせようと努力しない限り予定はズレる一方です。そんな小さなズレから亀裂が入り、心がすれ違うというパターンも多いようです。結婚すれば付き合っていた頃と違い、約束しなくても家で会えますね。そのため有限の時間も無限に感じ、お互いより目先のことを優先してしまうようですね。

結婚初期から相手の実家で同居というのは思ってる以上に気を遣い、辛いものですね。相手の両親がどんなに良い人であっても全く気兼ねが無い、なんてお嫁さんはまずいないはずです。同居するなら、旦那さんは最低限まずそれを理解しておくことも大切ですね。

もしもお姑さんやお舅さんと何かあった時は、夫婦である旦那さんは、一番にお嫁さんの味方になってあげてください。でなければお嫁さんの頼る人はその家に存在しないことになってしまいます。この場合も、その家に居場所のなさを感じ、スピード離婚をする原因になってしまうことがあるようです。

同居をしてもしなくても、マザコンもスピード離婚の原因であると言われています。お嫁さんとしては、誰よりも自分の見方でいてほしいのが、夫婦である旦那さんです。おそらくマザコンへの嫌悪は、その旦那さんに自分以上に大切な女性がいて、頼りにならないという不安からくる、嫌悪感のようなものなのです。

結婚相手をえらぶ基準としてあなたはなにを求めていますか？有名人だから結婚した、収入がいいから結婚した、ではその肩書きが消えるとともに夫婦である価値もなくなってしまいますね。また、肩書きはあっても目が覚めたように結婚生活が嫌になることもあるようです。

恋愛の愛ではなくなっても、家族や夫婦としての愛情までないのでは、何か家族が危機に陥った時に一気に崩れてしまいますよ。旦那や家族を本当に愛していなければ、少しのことでスピード離婚の原因になるんです。さらに、そこに昔好きだった人が独身で現れたりしたらもうおしまいです。

不倫などに繋がってしまうのは、こんなドラマで見るようなパターンが実際に多いようです。この人でいいんだと納得して結婚した人でも感情に負けて揺らぐことはあります。夫婦間に愛情がなければ当然の原因と言えますね。

明治や大正といった時代の頃は、一度嫁にいった娘が離婚して家へ戻ることは「出戻り」といってとても不名誉なことでした。今はそんな考え方も減り、様々な意味でも女性が平等にいられる世の中になりました。ここまでの考え方をするのはもう古く、一般的な考え方ではなくなりましたね。

しかし考え方が欧米風に変わっていくことで、離婚なんて特別なことではなくなりました。離婚率はどんどん上昇し、「女性は幸せのために自立するべきだ」なんて考え方をする人も多い時代です。昔はどんなにひどいDVにも実家の名誉のためにと耐えなければいけませんでした。それと比べると進歩と言えるでしょう。

この頃は男性に離婚を突きつけることで女性の権利や主張をあいてに突きつけるようにもなっており、スピード離婚をする夫婦間には、この考え方を自然とする特徴も見られるようです。しかしこの先時代が変わっても、子どものことを考え、スピード離婚が当たり前とされない時代は続いてほしいようにも思いますね。

先ほどから何度か書きましたが、女性が社会に出るのが当たり前の時代になりましたね。昭和の時代ですら、夫と別れた妻は親が死ぬまで実家で迷惑を掛けなければいけなくなるという弱い立場でした。現在は女性も男性以上の働きをする人が多く、結婚して専業主夫になる人すらいるほどです。

昔のように、子どもや親のために男性に泣く泣く頭を下げるなんて言う時代は終わりました。そのことが離婚率を引き上げている原因と言われています。確かにそれだけ女性が我慢して成り立っていた夫婦関係ならば、離婚してしまうべきであると思ってしまいますね。

しかし、離婚してもやっていけるという安心感から夫婦としての関係を諦めやすくなっているのも事実かもしれません。離婚率は、もちろん共働きの夫婦に多く、女性が強くなった社会背景が伺えます。スピード離婚しやすい夫婦の特徴として、共働き夫婦ということも挙げられてしまうのです。

だらしない人や先を見ない人が見限られて離婚するのはなんだか納得ですよね？ですが実は、几帳面な人や上昇意識が高い人の方が結婚生活が続かないようなんです。また、だらしないと思っていた人は結婚してから子どもという家族をもって堅実にしっかりする人も多いんです。

そしてそのままダメな旦那だったとしても、働いてさえいればいいと離婚しないお嫁さんや、不満はあるけど行動するのが面倒だとずるずるそのまま夫婦関係を続ける旦那さんも多く、離婚には繋がらないようです。反対に行動力のある、上昇志向の高い人はダメだと思えばすぐに行動に移し、離婚まで話を持っていくことができます。

真面目さや几帳面さが過ぎる人は、些細な問題も流すことができず、問題ひとつひとつにぶつかっていってしまうため、夫婦間での問題が途絶えないという話もあります。このタイプが他人からの評価を気にするタイプなら尚さら夫婦関係が続きません。やはり自分とあっている人かということが重要なようですね。

スピード離婚をする夫婦の特徴として、お互いが将来の話をせずに結婚した夫婦も挙げられます。結婚する前から真剣に将来について語り合っていたカップルなら、結婚後も相手が将来どうしたいかや、子どもに対しての方針などまで会話に挙がることも少なくありません。

同棲をしていて、お互い生活の嫌なところも理解して結婚したカップルも、こればかりは意図して話さなければ知ることはできません。結婚して生活費やこれからの貯金、また、子どもの教育方針を改めて話したとき、お互いにズレが生まれればスピード離婚の原因になってしまいます。

将来について考えることは、これからパートナーと人生を一緒に過ごす上でとても重要なものです。それを意識的か無意識的か、避けてしまっていたり考えたことが無かったのなら、それはお互い一緒に過ごす未来をきちんと見ていなかったのかもしれませんね。

スピード離婚は金銭的なデメリットがあるのも事実です。スピード離婚は婚姻関係にあった期間がとても短いということで、財産分与や慰謝料などは全て低額になってしまいます。財産分与といっても二人で過ごした時間が短いのですからそれほどの財産はありません。

ですので財産分与しても大した額にはなりません。一般的なイメージでは離婚するとき、女性は慰謝料や財産分与で男性に多額のお金を請求できるようなイメージがありますが、それはかなりの資産家もしくは芸能人なんかが相手である場合と言われています。

資産家や芸能人は、持っているお金の額がとても大きいため、財産分与すれば大きな額になるからです。芸能人に離婚調停が長引くことが多いのは、この財産分与の部分で問題になることが多いからだそうですよ。

スピード離婚という名前ですが、手続きは普通の離婚と比べて違いはありません。離婚の意思を相手に伝え、条件や子どもについてを話し合います。その時共有の財産があれば財産分与の請求ができますし、相手にDVや浮気などの責があれば慰謝料も請求することになります。

しかしおなじ不貞が理由の離婚でも、婚姻歴が10年の夫婦が300万のところ、慰謝料の額は婚姻年数1、2年のスピード離婚なら100万になります。慰謝料の額は大きく違いますね。しかしこの場合も相手が資産家であれば話は違うようです。

早期に円満解決を望む場合であれば、財産分与だけでなく、慰謝料として100万なんて目ではない金額も請求できます。裁判をすれば100万にしかならないところを夫が早期解決を望めば多く慰謝料を出して裁判期間を塗油消しにしようとすることも多いんです。この場合は多額の慰謝料をもらうことになりますよ。

スピード離婚をすることのメリットは、あなた自身の人生の時間を無駄にすることがないところです。結婚生活というものは、なにかしら窮屈で縛りのあるものですね。スピード離婚ならば、自分がこの先後悔するかもしれない時間を失わずに済みます。時間は有限ですから大切にしたいですよね。

旦那といくら相談しようがもうどうしようもない問題が出たと感じたら、早々に離婚するのも賢い生き方です。特にDVや浮気など、明らかに旦那に非があり、その改善が難しく自分が関わりたくないと感じるなら猶更です。

浮気癖やDVを完全に無くすことはとても難しいと言われています。そのトラブルに付き合う分だけ非の無いあなた自身は疲弊し、削られていくと思ってください。そう考えると時間をとても無駄にしているように感じますね。原因が明確にある場合はスピード離婚で人生を再スタートすることは大きなメリットになるはずです。

スピード離婚で最もデメリットになる点と言えばやはり周囲の目や噂、世間体というものです。芸能人に多く、よく耳にする単語になったとはいえ、やはりあまりいいものでないことは事実です。DVなどよほどの理由でない限り、あなた自身にも悪評が立つことは覚悟しなければいけません。

もう一つのデメリットは、夫婦生活は再びやり直せないということ。どんなに後で後悔してもやり直しはききません。人生自体、楽なことばかりではありません。その人生の中で5本の指に入る一大イベントが結婚と言えますね。ですから結婚も楽しいことと同じかそれ以上に辛いことがあります。

しかし家事の合間の旦那との他愛ない会話、子どもができれば家族が増え、大変な中でも小さな幸せを見つけて喜ぶ、これも人生のはずです。その可能性を一度完全に捨ててしまうのが離婚です。本当に後悔しないか、それだけは簡単に決断してはいけないことですね。

スピード離婚の特徴や原因や財産分与、慰謝料についてまで、多くのことを書かせていただきました。離婚というのは結婚と同じくらい人生の一大イベントになります。

結婚する前から今回書いたような特徴にあてはならないか、等にはきを配りたいものですね。とはいえ、結婚してしまっているのならそれはもうどうしようもありません。ゆっくり、落ち着いて自分の考えをまとめ、どうするのが自分に最善なのかを考えてみてください。