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おでんの大根とたまごの下ごしらえのやり方!実は下茹で時間を短縮できます!
大根やたまごなどの味の染み難いおでんの具は、下茹でなどの下ごしらえするだけで味の染み方が変わってきます。おでんの調理時間を短縮もでき、かつ味も沁みる大根やたまごの簡単な下茹でなどの下ごしらえ方を調べました。煮物にも応用できます。簡単な下ごしらえを是非活用あれ。

目次
お出汁の味が恋しくなるおでん
おでんと言えば、寒くなりかけた時期などに恋しくなる鍋ものです。カツオと昆布の出汁がきいたスープに、素材から出た出汁が加わって、ホッとするような味を出します。出汁が染みたおでん種は、寒い時期には本当に体に沁みる味を醸します。洋からしをアクセントに付けて食べてもまた美味しい…想像するだけで、今からでも食べたくなってしまいます。
おでんはやっぱり大根やたまごに味が染みているのが一番!
でもやはりおでんの具材は、スープの味が染み込んでいるかいないかでも美味しさが変わってきてしまいます。特に味が染みにくい大根やたまごなどの味がしっかり染みていると、それだけでグッときます。大根は口の中でほぼ出汁を食べているような感覚になると「ああ、日本人でよかったなー」という味噌汁を飲んでいる時と似たような感覚すら出てきます。
おでんは長く煮込めば美味しくなるとは限らない
そんなおでんですが、長く煮込めば美味しくなるとは限りません。性質の違う具材がおでんの中に入っている為、それぞれの特質を捉えた煮方を押さえることが本当に美味しいおでんを作る上では大切でしょう。
特に長く煮て美味しくなる素材は「大根」「たまご」「牛すじ」「ちくわぶ」「昆布」「こんにゃく」などです。逆に長く煮てしまうと、出汁に味が逃げてしまうのが「すじ」や「つみれ」などの練り物になります。
とはいえ、家庭で作る際には、そこまで気を配って丁寧に作り上げることはなかなか難しいのが現状です。
大根やたまごなどの味が染み難いものは下茹を
大根やたまごなどの長く煮て美味しくなる素材を先におでんに入れて煮込んでおいて、最後に練り物を入れて仕上げる方法は良く取られるおでんの料理方法ですが、それだけでは時間が足りないことも多々ありますよね。そんな場合、こうした大根やたまごなどの先に煮込むとされる具材を下茹でやしたごしらえすることで、もっと味が染みやすくすることもできます。
下茹でとか面倒…と考えている人もいると思いますが、例えば大根などはどの食材よりも先に皮を剥いて、別鍋で下茹でしている間に、他の食材の準備をしておけば、そんなに面倒なこともないですし、時間もさして変わりません。簡単でしかも本来おでんを煮込む時間の短縮にもなるので、下茹でなどの下ごしらえは、是非やっておいて損はないでしょう。
下ごしらえで味の染み方が変わる!

おでん種の中でも人気のある大根やたまごは、味が染みにくいこともで有名です。そんな2大おでん種について、今回下ごしらえや下茹で方法をお伝えしたいと思います。
大根は隠し包丁を入れる
大根は、面取りと言われる外側の皮を剥く際に、思い切って厚めに剥くことも大事です。人間の皮膚が内部を守ってくれているように、大根の皮も内部を守ってしまうので、味が染みにくさせる原因です。その為、2~3ミリくらい厚めに皮を剥きましょう。また、おでんに入れる大根は、大体2~3cmの輪切りにすると思いますが、その表面に十文字の隠し包丁を入れることで、更に表面からも味を染みやすくさせます。
たまごは『ゆでたまご』を茹でる水に酢と塩を入れる
たまごの場合は、茹でたまごの段階から注意が必要です。途中で割れて、白身が出てしまったりなどしないように、塩と酢を入れた水で茹でたまごを作ると、塩でたまごの殻を固くし、酢で万が一殻が割れて白身が出ても直ぐに固めるという対処をしてくれます。
たまごは殻をむいて水につける

また、たまごの場合によく言われるのが「硫黄臭さ」です。ゆでたまご独特の臭いとも言えますが、他のおでん種と一緒に煮込むとなると、邪魔になります。その硫黄臭さを取る為には、茹で上がって粗熱を取った後、殻を剥いて水にしばらくつければ簡単に取れます。
おでん作りの時間短縮!おでんの大根の下ごしらえ方法
おでん作りの大根の下ごしらえ方法は、どの方法も大根を煮物にする際にも使える便利で簡単な方法になります。おでんで煮る時間の時間短縮にもなるように、煮物の時間短縮にもなるので、是非お試しください。
基本の下茹で
大根の下ごしらえの方法と言えば、隠し包丁と下茹でです。面取りを厚めにし、十文字を表面に入れた大根を、鍋にたっぷりといれた水に入れて20分程茹でます。この際、水の代わりにお米のとぎ汁を使うと、輪切りにした際の表面のへこみが防げる上、えぐみを取ってくれます。もし、とぎ汁がない場合は、大匙1杯ぐらいのお米と一緒に煮てもOKです。
電子レンジを使って
同じく大匙一杯のお米と一緒に電子レンジでチンするだけで下茹でが出来る方法になります。耐熱容器に面取り&隠し包丁を入れた大根とお米、大根が半分浸るぐらいの水を入れてラップをかけます。そのまま電子レンジの500Wで10分温めれば完成です。火を使わないので暑い時期にはラクチンな下ごしらえ方法ですね。下茹でした大根は、水で洗っておきます。
顆粒だしを使った下茹で
「ほんだし」などの顆粒だしを使って下茹でしておくのも、後からおでんに入れた際に味が染み、煮込む時間が短縮するのでおすすめです。同じようにたっぷりの水に顆粒だしを適量入れ、20分程大根を茹でるだけで下ごしらえが出来ます。
おでん作りの時間短縮!おでんのたまごの下ごしらえ方法
たまごの下ごしらえも、ゆでたまごを煮物で使うことがあれば、同じ方法で下ごしらえが出来ます。簡単ですし、味の染み方も変わってくるので、是非お試しあれ。
大根の基本の下茹でと一緒に
主婦の方であれば「ゆでたまご、大根の下茹でと一緒にしてしまえばよいのでは…」と考えたことがあると思います。その通り、一緒の鍋でゆでたまごを作っても大丈夫です。下ごしらえ方法というより、時短方法に近いのですが、たまごを殻のまま洗って、そのまま大根と一緒に水の状態から下茹ですれば立派な下ごしらえ且つ時短になります。勿論茹でた後は、殻を剥いて水につけておきましょう。
調味料で下味をつける
時短よりも下ごしらえで味を染み込ませたい方が優先したい!と考えている方には、おでんで他のおでん種と一緒に煮込む前に、調味料に浸しておくと更に味が染みます。調味料は「しょうゆ10cc、みりん10cc、水100cc」でたまご4個分になります。
茹でたたまごは粗熱を取ってすぐに殻を剥き、予め混ぜておいた調味料の中に漬けておくだけです。調味料はビニール袋やジップロックに入れてもOKです。茹でてすぐに殻を剥いて卵を漬けるのが下ごしらえのポイントです。とっても簡単で、思ったより味が染みるのでおすすめです。
下茹でしない大根の下ごしらえ方法
大根は家族なら1/2サイズはおでんで直ぐに使い切ってしまうかもしれませんが、一人暮らしの場合は余ってしまうことも多々あります。そんな時、おでんだけでなく煮物にも活用できる、下ごしらえも兼ねた保存方法を試してみては如何でしょう。
大根はジップロックにだし汁と一緒に冷凍保存
野菜を冷凍庫で保存する方法は、食物繊維がある野菜についてはタブーなイメージがあります。本来のシャキシャキした歯ごたえが、冷凍保存することで繊維が壊されてフニャフニャになってしまうからです。しかし、煮物にする大根であれば、実はそれが功を奏します。
大根を適当な大きさに切り、なるべく空気が入らないようにジップロックに並べてしまいます。そのまま冷凍庫で保存するだけでOKです。約1年程冷凍保存できる大根は、ストックとしても十分使えます。しかもとっても簡単です。
また、顆粒だしを溶いただし汁を浸すように入れて冷凍してもOK。出汁も一緒に冷凍保存中に染み込むので、煮物やおでんに最適な状態で冷蔵庫が簡単に下ごしらえしてくれます。
おでんを美味しくする下ごしらえ(大根とたまご以外のおでん種)
大根やたまご以外のおでん種も、下ごしらえするだけでもっと美味しいおでんが出来上がります。本当に簡単で難しい処理はないので、おでんを作る際に是非試してみてください。
厚揚げ類の下ごしらえ
厚揚げなどの油分を含む食材の下ごしらえは、油抜きと言われる処理になります。至って簡単!お湯に1~2分振り洗いするだけ。たったこれだけで油臭さが抜け、他のおでん種と煮た際の油移りや、スープの油浮きがなくなって、澄んだスープを頂くことが出来ます。
こんにゃくの下ごしらえ
こんにゃくは、袋から出すと独特の臭みがありますよね。その為、まず塩をまぶして10分程置き、その後沸騰したお湯で10分茹でて冷まします。そうすることで臭みが取れます。更に味を染み込ませるために隠し包丁を格子状に片面に入れれば下ごしらえの完了です。
じゃがいもの下ごしらえ
じゃがいもは、煮物でもおでんでも煮崩れが気になる食材ですよね。少しでも煮崩れを防ぐ為にも、下ごしらえは茹でるより蒸して下ごしらえしましょう。今では100均にプラスチック製の電子レンジでチンする蒸し器があるので、そちらを使って3~4分温めれば、簡単に下ごしらえが出来ます。
時間を短縮しつつ、味の染みた大根やたまごのおでんを作ろう♪
如何でしたでしょうか。おでんはソウルフードの一つで、季節に関係なく食べたくなることもある料理です。その際には是非今回ご紹介した下ごしらえの方法を活用して頂いて、美味しい味の染みた大根やたまごの入ったおでんを作って頂ければと思います。
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