妊娠・育児
バースプランとは何?内容や用紙の書き方の注意点は?記入例も紹介!
皆さんは、バースプランという言葉を聞いたことはありますか?聞いた事がある方もない方も出産前に是非書き出しておきたい計画書のようなものです。そんなバースプランについての紹介や書き方、記入例などをたっぷりお届けします。出産前に是非、書き出し見ましょう。

目次
バースプランを活用しよう!出産前と出産後の計画書!?
妊婦さんは、出産が近づくと楽しみな反面、緊張感が高まり不安になる事があります。特に初めての方は、未知の世界になるので、出産に対して不安になるのは当たり前です。そんな妊婦さんにおすすめなのが、今回ご紹介するバースプランです。出産前や出産中、出産後などそれぞれの記入例や書き方をご紹介していきます。
バースプランについて
最初は、バースプランがどんなものなのかという所から見ていく事にしましょう。1つ1つ理解しながら、用紙の書き方の部分に移っていきます。
バースプランとは?
バースプランとは、妊婦さんが出産前から退院までどう過ごしたいのかという自分の希望などを書き出す事によって、「出産」という同じ目的に向かっているご家族やお医者さんと意思疎通を図る計画所のようなものです。ご家族の気持ちや考え方についての話し合いのきっかけとしても一緒に作成したいプランです。
バースプランを書く時期とは?
バースプランを実施している病院もあります。そういう場合は、だいたい妊娠後期の28週頃に用紙を受け取ります。そこから、37週くらいまでに出すように言われる事が多いようです。妊娠してすぐはなかなかイメージが掴めず、自分が何を求めているのか見えない事もありますが、妊娠後期になってくると色々見えて来るので、その時期が作成にはおすすめです。
バースプランの目的
次は、バースプランをすることの目的をご紹介していきます。バースプランには、一体どんな目的があるのでしょうか?
目的①出産時のイメージを膨らませるため
バースプランを行う目的の1つめは、出産に対してのイメージがしやすくなるということです。特に初めての出産の場合は、痛い、不安、怖いなどのイメージが先行し過ぎて気持ちが不安定になりがちです。その思いをバースプランによって書き出す事で、気持ちが前向きになったり、落ち着いたりします。
目的②お医者さんや家族との意思疎通をするため
バースプランの2つめの目的は、お医者さんやご家族との事前の意思の疎通です。思いは、目に見えないものなので、それを言葉にして伝えることがとても大切です。妊婦さんの希望や思いをご家族と話し合ったり、お医者さんに伝えておく事で、安心して出産と向き合う事ができます。

バースプランのメリットとは?
次は、バースプランを書く事のメリットをご紹介していきます。バースプランを書いてみると妊婦さんにプラスの事がたくさんあります。
メリット①希望を伝える事が出来る
バースプランは、自分の気持ちと向き合って出産時にしてほしいことや希望を書きます。先ほどの目的の所でもお話ししましたが、ご家族やお医者さんに自分の希望をしっかりと伝える事が出来て、自分の希望に沿った環境下で出産をすることが可能になります。
メリット②安心感を感じる
出産は、妊婦さんにとって不安や心配事が多いことです。そのため、自分の思いを文字にして用紙に書き出す事で、自分の気持ちを整理出来たり、出産と向き合えるだけでなく、ご家族やお医者さんに自分の気持ちをちゃんと伝えられたという安心感が生まれます。
メリット③心の準備をする事が出来る
バースプランは、出産と向き合って用紙に書き出す行為です。そのため、これからやってくる出産と向き合う事が出来ます。真っ正面から向き合う事で、イメージが出来るだけでなく、心の準備や整理をすることが出来るところもバースプランを作る事のメリットになります。
バースプランの書き方は?
ここからは、具体的なバースプランの書き方をご紹介します。バースプランの用紙は、お医者さんからもらうこともありますが、自分で用紙やノートを用意して書いてもOKです。このバースプラン書く上で大切な書き方の3つのポイントをお届けします。
書き方①素直な気持ちで書く
バースプランは、妊婦さんのために書く用紙です。そのため、自分の素直な気持ちや希望を書き出すようにしましょう。自分の心や出産と素直に向き合ってみる行為です。「私は、〜してほしい」「私は〜したい」など今自分が思っている素直な気持ちをそのままバースプランに書き出してみましょう。
書き方②項目別に分けて書いてみる
バースプランの書き方は、色々ありますが、分かりやすい書き方は、項目別に分けて書き出す事です。用紙やノートに「陣痛の時」「分娩の時」「入院している時」「退院してから」などそれぞれの項目別にどうしていきたいのか出産前の流れをイメージしながら自分の希望を書くようにしましょう。
書き方③希望だけでなく不安だと思っていることも書いてみる
出産に向けて考えるのは、希望だけではありません。もちろん、不安や心配事も出てくると思います。バースプランは、希望を書くというものですが、自分が不安に思っている事や心配事を書き出すのもGOODです。それを元にお医者さんに相談したり、家族で解決出来ることもあるかもしれません。

出産前のバースプランの記入例
それでは、大きく分けて3つあるバースプランの項目から記入例をいくつかピックアップしてご紹介します。是非、参考にしながら用紙にプランを立ててみて下さいね。
記入例①陣痛室での過ごし方
まずは、陣痛が来て病院に運ばれた時の陣痛室での過ごし方についてです。陣痛室での過ごし方の記入例としてあげられるのは、部屋の中でアロマを焚きたい、旦那様が一緒にいてほしい、陣痛促進剤を使いたいなどの例があります。陣痛が最初に来てから、痛みの時間が長く、痛みが治まってくる感覚が短くなってきます。そのタイミングを見計らって分娩室へ移動になります。
記入例②分娩前の処理について
分娩前の処理についての記入例は、分娩に旦那さんも立ち会って欲しいや自然に出産したいなどがあります。さらに、分娩前に行う外陰部の毛髪を剃ることや浣腸、分娩の時に自然裂傷を避けるための会陰切開などをどうしていいきたいかも希望の1つです。
分娩中のバースプランの記入例
続いては、分娩中のバースプランの記入例です。分娩中の妊婦さんは、出産と向き合う事で精一杯になります。希望の環境で、少しでも出産しやすい環境づくりをすることもポイントになります。
記入例①分娩の仕方
分娩の仕方には、大きく分けて2つあります。それは、経膣分娩か帝王切開かです。さらに、分娩をする体勢についても伝えるようにしましょう。例えば、普通分娩がいい、座位分娩がいい、水中分娩がいいなど、そして、ラマーズ法がいい、無痛分娩をしたいなど分娩をする時のスタイルについて書き出してみましょう。
記入例②分娩室内での状態について
分娩が始まれば、分娩室の中は、一気に緊張感が高まって出産に向けて、皆の気持ちが1つになります。そんな分娩室内での記入例は、分娩室内で旦那さんに手を握っていて欲しい、逆に汗を拭いて欲しい、声をかけて欲しいなどが上げられます。どんな些細なことでもこうして欲しいと思ったら書き出すようにしましょう。
出産後のパースプランの記入例
次は、出産後のバースプランの記入例をご紹介します。赤ちゃんが生まれた時点で出産は、終わっているかもしれませんが、退院するまでが出産という一連の流れになります。
記入例①出産直後について
出産直後は、脱力感と疲労などを感じるかもしれませんが、そんな時にもバースプランに書いておきたいことがあります。その記入例は、出産直後は生まれたての我が子をこの胸で抱きたい、旦那さんに抱かせてあげたいなど出産直後の希望も書いておきましょう。
記入例②出産から退院までについて
出産直後は、入院します。その時の記入例は、入院したい部屋は○○な部屋がいい、授乳指導や沐浴指導をしっかり丁寧に聞きたいなど赤ちゃんが生まれてから退院するまでのバースプランを記入していきましょう。
バースプランの書き方での注意点
最後にご紹介するのは、バースプランを書く時の書き方の注意点をいくつかお届けします。バースプランの書き方はもちろんですが、それと同時に注意点も覚えておきましょう。
注意点①自分と赤ちゃんの安全を優先する
バースプランを書く時の注意点1つめは、自分と赤ちゃんの安全を第一に考えてプランニングをするということです。希望を書くといっても突拍子もない事やあまりにも無理がある事を書いては、希望を叶えるどころか自分や赤ちゃんが安全でなくなってしまう可能性があるので注意しましょう。
注意点②希望しない事も書いて置く
バースプランの書き方の部分でもお話ししましたが、希望することだでなく、遠慮せずに希望しない事も一緒に書いて行くようにしましょう。希望する事があれば、希望しない事があって当然です。そこを書き出しておく事で、出産に対しての気持ちが少し楽になります。ここも注意点に含みながら考えていきましょう。
バースプランを立てて安心出来る出産にしよう!
いかがでしたでしょうか?バースプランは、妊婦さんにとって出産を迎えるにあたっての準備のようなものです。ここから学ぶ事もあれば、気づく事もあるでしょう。出産という大イベントを迎える時に少しでも安心してリラックスした気持ちで向き合えるようにしてくれます。バースプランを立てながら出産と向き合い、元気な赤ちゃんを産んでくださいね。