身長の遺伝に影響するのは母親?父親?両親から子供の背丈を予測できる?

自分の身長はどのくらい伸びるのか?両親の身長はどの程度関係があるのか?父親や母親からの遺伝の影響はどの程度あるのか?父親、母親の身長から子供の身長は予測できるのか?遺伝以外に身長を伸ばす方法はないのか?子供が気になる大人になった時の身長についてまとめました。

身長の遺伝に影響するのは母親?父親?両親から子供の背丈を予測できる?

目次

  1. 身長の伸びには遺伝は関係する?!
  2. 両親の身長は子供の身長に遺伝する?
  3. 子供の身長は父親からの遺伝より母親?
  4. なかなか身長が伸びない子供が気にする低身長とは?
  5. 身長の伸びはホルモンの影響で大きく変わる!
  6. これも遺伝?!世界の高身長
  7. これも遺伝?!世界の低身長
  8. 遺伝か?環境か?両親の身長から子供の身長は予測できる?
  9. 遺伝以外に身長を伸ばす為に必要なこととは?
  10. 成長に必要な栄養素とは?
  11. 身長の伸びは遺伝と成長時の環境が大きく影響する!

身長の伸びには遺伝は関係する?!

身長の伸びには個人差があります。小学生のうちからぐんぐんと伸びるお子さまもいれば、中学生になってからという場合も・・・。はたまた高校生になってぐんぐん伸び始めるなど、いつどのくらい伸びるかは個人差があります。

身長は遺伝の影響を大きく受けるというイメージがありますが、実際のところはどうなのでしょうか?最新の研究結果では遺伝の割合は約80%、残りの20%は後天的な要素によって左右されるとの結果が報告されているようです。

遺伝といっても、両親からだけの遺伝ではありません。祖父や祖母、またはその先の祖先から遺伝することもあり得るので、父親、母親が身長が低くても、子供が高身長になる場合や、またその反対の場合も十分考えられます。

Thumb身長と体重の理想はどれくらい?BMI計算で適正サイズがわかる?

両親の身長は子供の身長に遺伝する?

”父親と顔が似ている””母親と性格が似ている”などというように、身長についても両親の影響は少なからず受けているようです。自分が父親の方に顔が似ているからといって、身長も父親に似るとは限りませんし、性格も然り・・・。”顔が似ている方に身長も似る?”なんていうことは全くもって根拠のないことのようです。

子供の身長は父親からの遺伝より母親?

ではその80%の遺伝の中で、父親からの遺伝、母親からの遺伝、どちらの割合が多いのか、気になるところですよね。多くの研究結果から推定しますと、子供が男性の場合も女性の場合も、身長の遺伝については、母親からの遺伝の方が大きく影響するようです。

なかなか身長が伸びない子供が気にする低身長とは?

そこで気になる身長の伸びについて。男子の場合は特に身長が高くなりたい!と思っている方も多いと思います。・・・が、しかし、自分の両親共にあまり身長が高くないと、自分の身長もそこそこまでしか伸びない・・・。とあきらめている方もいるかもしれません。

が、先述したように遺伝からくる影響は約80%、残りの20%は後天的な要素、いわゆる良質な睡眠、栄養バランスの摂れた食生活、適度な運動などなど、周りの環境が大きく影響をしてきますので、両親の身長が低くてもあきらめることはありません。

実際、幼少期にはクラスの中でも身長が低い方だった方が、思春期を迎える頃にはクラスの誰よりも身長が高く成長していた?!なんていう話も良く聞きます。小学生・中学生の頃に身長が低くても、その子の身長が伸びるタイミングがもう少し遅い場合があるので、むやみに低身長を心配することはありません。

そもそも低身長とは、正式にはSGA性低身長症言われ、SGAとは、Small‐for‐Gestational Ageの略語です。母親の体内にいる在胎週数に相当する身長・体重に比べて小さく生まれてくることで、身長と体重が100人中小さい方から10番目に入る場合をSGAと言われます。

SGAとされても、その多くの場合は、2歳から3歳で成長が追いつきますが、追いつかない場合は、SGA性低身長症が疑わしくなります。SGA性低身長症と診断された場合、成人となった時点でも背が低いことが考えられます。

低身長となることで自分に自身が持てなくなるなどのトラブルも考えられる為、SGA性低身長症かもという疑念がある場合は、3歳くらいからホルモンの治療等を開始することが可能ですので、早めに小児科を受診することをお勧めします。

Thumb年齢・身長別の理想の体重とBMI!シンデレラ体重は痩せすぎで危険?

身長の伸びはホルモンの影響で大きく変わる!

身長の伸びは100%が遺伝からではないということをご紹介しましたが、身長が低い両親よりも身長が高くなったり、両親が身長が高いのに自分はそれほど身長が高くなかったりということが起こる原因は、ホルモンの影響が大きいとされています。身長に大きく関わってくるホルモンというと、「成長ホルモン」と「甲状腺ホルモン」が挙げられます。

成長ホルモンとは?

成長ホルモンという言葉は聞いたことがあるかもしれませんが、その働きとは、大腿や腕の骨などを長くしたり、筋肉を育てたりという成長に欠かせないホルモンのことです。成長ホルモンがピークに達するのが13歳から17歳のいわゆる成長期で、20歳を過ぎると徐々に成長ホルモンの量は減っていきます。

甲状腺ホルモンとは?

甲状腺ホルモンとは、その名の通りのど仏の甲状腺から分泌されるホルモンのことで、新陳代謝を活発にし、たんぱく質が作られると体の成長が向上するホルモンです。

成長ホルモンも甲状腺ホルモンも、食生活や睡眠、運動といった生活習慣、環境を整えることで活発になり、遺伝でない部分の身長の伸びに大きく影響を与えると言われています。13歳から17歳という成長期に、食事、睡眠、運動を上手にコントロールして、身長をしっかり伸ばせる生活習慣を身に着けることが大切です。

これも遺伝?!世界の高身長

さて、身長とはいったいどのくらいが標準身長なのでしょうか?一般には、150㎝から159㎝までを低身長、160㎝から169㎝くらいまでを中身長、170㎝から179㎝を高身長としているようです。また、150㎝以下は超低身長、180㎝以上は超高身長というようです。

では世界で一番の高身長とはどのくらいの人なのでしょうか?人類史上、最も身長の高い人物は、ギネスブックにも掲載されているロバート・パーシング・ワドロー氏。身長は272㎝あったとされ、体重はおよそ200㎏だったといわれています。

ロバート・ワドロー氏は成長期を過ぎ、20歳を超えてもなお、身長が伸び続けていたようですが、実は「脳下垂体腫瘍」という病気の為だったと言われています。

Thumb身長低い人・高い人のファッションやあるある集!モテるのはどっち?

これも遺伝?!世界の低身長

世界で一番低身長の人物は、テレビでも紹介されたネパールのチャンドラ・バハドゥール・ダンギ氏。身長は54.6㎝で2012年にギネスブックを更新して最も低身長の人物となった方です。生まれた時から身長と体重が低く、原発性小人症の持ち主でした。この病気は遺伝の影響も多く、彼の兄弟にも低身長の方がいます。

遺伝か?環境か?両親の身長から子供の身長は予測できる?

ところで、自分の身長は将来どのくらい伸びているのか?予測できるものならしてみたいですよね。多少の誤差はあるかもしれませんが、”このくらいは伸びる可能性はある?!”程度に考える材料としてみてはいかがでしょうか?

まずは男性の場合は、(父親の身長+母親の身長+13)÷2+2が自分の身長となります。女性の場合は、男性の場合に+13した箇所を-13にすればOKです。当たるも八卦、当たらぬも八卦ですが、自分の身長の目安として計算してみてくださいね。

遺伝以外に身長を伸ばす為に必要なこととは?

身長が伸びるには遺伝は大きく関係しています。・・・が、遺伝だけではありません。身長を伸ばしたい方は必見!遺伝以外に身長を伸ばす為に必要なこととはいったい何なのでしょうか?それは、「食事」「睡眠」「運動」という基本的なことです。

身長が伸びる成長期に、バランスの摂れた食生活をすること!質がよい十分な睡眠を摂ること!そして適度な運動をすること!わかっていても続けることは難しい基本的なことが、身長を伸ばす為には必要なことなのです。

成長に必要な栄養素とは?

食事、睡眠、運動を充実させることが大切ですが、バランスの良い食事といっても、身長を伸ばすにはどういった食生活を送ればいいのか、ピンとこない方のために、成長に必要な栄養素についても触れていきます。

骨の成長を助ける栄養素として大切なのが、カルシウム、マグネシウム、亜鉛やタンパク質が重要な栄養素とされています。タンパク質はお肉や卵など多くの食品に含まれている栄養素で比較的、摂りやすい栄養素です。

が、カルシウムやマグネシウム、亜鉛などは食事だけでは摂りにくく、特にカルシウムにおいては、幼少期に最も足りていない栄養素となっていますので、意識して摂取するように心がけましょう。

身長の伸びは遺伝と成長時の環境が大きく影響する!

このように身長の伸びには両親からの遺伝、主に母親からの遺伝が大きく影響をしているようです。が、しかし遺伝が100%な訳ではなく、その他の後天的要因、睡眠や食事、運動といった生活習慣を、いかに成長期に充実させるかということが鍵となっているようです。

身長が高くなりたいけど、両親ともに身長が低いとあきらめている方は、遺伝以外の後天的要因を自分の力で上手にコントロールして、成長ホルモンが活発になる成長期に、ぐんぐんと身長が伸びるように、バランスの摂れた食事、質の良い睡眠、適度な運動を心掛けるようにしましょう。

親御さんの立場からしても、子供の成長は気にかかります。食事、睡眠、運動といった基本的な生活習慣を見直し、家族との愛情あふれるコミュニケーションで子どもの成長期をすくすくと、ぐんぐんと成長できる期間にしてあげましょう。

こちらの関連記事もおすすめ

アクセスランキング

2023-06-10 時点

新着一覧