妊娠・育児
厄年に出産すると厄落としになる?前厄から後厄の妊娠や過ごし方
30代で結婚出産する人が増え、厄年での出産に不安を感じている方も多いです。そもそも厄年での出産はどうなの?ということから、厄年の過ごし方まで、調べました。厄年での出産でも、怖がらずに元気に楽しくマタニティライフを過ごしましょう。

目次
厄年とは?
女性の厄年は数え年で19歳、33歳、37歳とされています。特に33歳は大厄と呼ばれ、凶事や災難にあう確率が高い年とされています。科学的な根拠はなく、疲れやすくなったり、心配事が増える年齢なので、前もって準備をするように心がけるといいというものです。前厄、後厄を含めた3年間の過ごし方を意識して注意すると考えてる人も多いです。

厄年には様々な考え方があります。その一つとして、19歳は出産に向けて体が整う時期、33歳は子育てや仕事で大変な時期、37歳は高齢出産や体力が衰え体調を崩しやすい時期と考えられています。人生の中で身体的、精神的、社会的に節目を迎える年を厄年と捉えて、健康で無事に過ごすために落ち着いて過ごすことが大切という年になります。

厄年に出産をしている人は多い
災いが起こりやすい年齢の時に出産となると、色々と不安を抱えているママも多いことでしょう。しかし、妊娠中に不安やストレスのある過ごし方はいいことではありません。捉え方は人それぞれなので、気になる方は神社で厄除け、厄払いをして、少しでも不安を除去することをおすすめします。
30代になってから結婚、妊娠、出産を経験する女性も増えてきています。30代には本厄が2回あり、前厄、後厄も含めると合計6年間もの間厄年があります。そのため、人生の節目である結婚、妊娠、出産が厄年に重なる確率が上がり、結果、厄年に出産している人も多いということになるのです。
厄年での出産は難産?

厄年での妊娠、出産でママが不安になることとしては、難産になるのかどうかということも重要でしょう。できれば安産で出産したいですよね。初めての出産とあれば、妊娠中の不安や心配もひとしおです。実は厄年に出産経験をした方は非常に多く、難産だった原因が厄年だからという理由になるのか一概には言えません。

難産で出産した方も、逆に安産だったという方も同じようにたくさんいます。また、出産後に母体にトラブルが出てしまった方も中にはいます。しかし、母子ともに健康で無事に退院した方のほうがはるかに多いです。厄年ということが関係しているのかは不明確ですが、出産は女性にとって命がけのことなので、体調を整える過ごし方が最もいいことだということは間違いありません。
厄年での出産にまつわる風習
厄年の出産にともなう風習は地域によって様々な言い伝えがあります。厄落としになるのは男の子を出産したときだけ、という地域もあります。また、厄払いとして「捨て子」の儀式を行う地域もあり、「無病息災のまま成人しますように」という願いを込めて行われるようです。
厄年に出産したら行う「捨て子」の儀式

「捨て子」の儀式と言葉で聞くとぎょっとするものがありますよね。これは、実際に子供を捨てるわけではなく、捨てるフリをすることで、厄も一緒に捨ててくるという意味の儀式になります。自分たち夫婦だけでは実現できないので、知り合いの方に協力してもらって行うようにしましょう。

①お母さんが子供を神社に置きます(これが捨てるという意味になります)。②そのまま振り返らず親は家に帰ります。③置いた直後、頼んでおいた知り合いが子供を拾います。④子供を親の元へ連れて行きます。必ず第三者の協力のもとに行ってください。また、気分が乗らない方は行わないようにしましょう。
厄年に女の子を出産する場合でも捨て子の儀式はあります。しかし、それは地域によって様々です。西日本で根強く残っている傾向があり、「男の子は出産するだけで厄落としになるが女の子は川の向こうに厄を捨ててくる」「四つ角に捨て近所の人に拾ってもらう」「出産後の退院の時に家に帰る途中の神社で一度捨てすぐまた拾いに行く」といった儀式があるようです。
厄年に出産は厄落としになる?

厄年に出産すると厄落としになって縁起がいいとも言われています。厄落としとは、自分にとって不利益になるような行動をとることで、その先にそれ以上の大きな災いが発生しないように厄を落としてしまおうということです。また、厄年での出産は、「災い転じて福となす」という縁起のいいこととして捉えている方も多いです。
厄年の出産は、厄落としになりいいことが起こる、とも言われている一方で、親の厄が子供にうつる、と言い伝えられている地域もあるようです。出産を控えている方にとっては、子供に厄が降りかかるということも避けたいですよね。科学的根拠はありませんが、女性の厄年は体の変化が起こりやすい時期なので、特に妊娠中は体調に気をつけて過ごす過ごし方をしましょう。
男の子を出産する以外にも厄落としになると言われていることがあります。粗塩を肩にふりかける、盛り塩をする、入浴後バスルームを乾燥させる、シーツや枕をこまめに洗う、ガスコンロを清潔に保つ、大勢の人を招いてごちそうを振る舞う、といったことも厄落としになるようです。妊娠中でも手軽にできそうなことは試しにやってみるといいですね。

厄年の出産は男の子でないとダメ?

一般的には厄年に出産するのは男の子のほうがいいとされています。地域によって異なるので、ご自分の地域ではどうなのか、確認をしてみましょう。これを言われる由来としては、家を継ぐ者として男の子の出産が強く望まれたことが背景にあるようです。家を繁栄させる男の子を授かりたいという思いからの言い伝えでしょう。
前厄、後厄のときの妊娠出産

厄年の考え方は地域によって差異があります。前厄から後厄までの3年間を重視する人もいれば、本厄の1年だけを重視する人もいます。前厄、後厄を含めた厄年での出産は、女性にとって母子ともに健康な出産ができるのか、子供はちゃんと成長していけるのか、といった様々な不安要素になってしまいますよね。
厄年に関係なく、出産は大変なものです。厄年だからと、心配ばかりしているのは体にも良くありません。自分が前厄、後厄含め厄年、または、旦那様が前厄、後厄含め厄年での出産を控えている方は、神社での厄除けや厄払いを行ってみるといいでしょう。取り除ける心配事は事前に取り除いておきたいですね。
厄年の過ごし方
厄年だからといって、びくびくして過ごす必要はありません。いつも通りに過ごすようにしましょう。また、妊娠中で出産を控えている人でも、厄年に出産は縁起のいいことと前向きに捉えて、マタニティライフを楽しむことが大切です。厄年のネガティブ要素を楽しさで寄せ付けないくらいの気持ちで過ごしましょうね。
妊娠中の過ごし方はゆったりとした気持ちで過ごすことがベストです。厄年を気にして「悪いことが起きたらどうしよう」と考えていてはストレスが溜まってしまいます。「厄年での出産になるから健康に気をつけて過ごそう」と自分の生活を見直すいい機会だと捉えて過ごしましょう。体も心も充実した生活を心がけたいですね。

厄年の出産だろうと前向きに過ごすことが大切

厄年は何か良くないことが起こる年と意識するのではなく、人生の節目の年と捉えて過ごしましょう。昔から言い伝えられていることには、単なる迷信と思わずになにか意味があることなんだと考えることが大切です。実際に体調や精神面で様々な変化が起こりやすい年齢です。少し自分の現状に目を向けるようにしましょう。

厄年での出産になろうと、精神的にストレスを増やすことは良くないです。厄年にはとらわれず、日に日に大きくなってくるお腹とお腹の中の赤ちゃんのことを考えて、楽しみに待ちましょう。厄年に出産を経験した方の中には、スピード出産だった方や、安産だった方もたくさんいます。縁起のいいことだととらえて、マタニティライフを楽しみましょう。
厄年での出産が気になる方は神社での厄除け、厄払いを行うことがいいことですが、パワースポットに出かけてみるのもいいでしょう。体も心もリフレッシュでき、妊娠中の過ごし方としておすすめです。もちろん、旦那様やご家族の方と一緒に行き、安定期になってから体調と相談して行うようにしましょう。他にも自分なりのリフレッシュ方法で、厄年を元気に乗り切りたいですね。