妊娠・育児
つわりで仕事を休む基準は?経験者の対処法や診断書の有無を解説
妊娠をしても仕事を続けたい、続けなくてはならない女性も多いでしょう。妊娠した女性がつわりの辛い時に、仕事を休む基準とは。つわりが辛くて仕事を休みたい人、つわりは辛いけれど仕事は休みたくない人の悩みに、経験者の対処法を含めて解説していきます。

目次
- つわりで仕事を休みたい時の休む基準とは?
- 仕事場への妊娠報告・仕事場はどう思う?
- 仕事をしながら休むことなくつわりを乗り切った経験者の対処法
- 仕事をしながら上手に会社を休んだ経験者の対処法
- 休むためには仕事場へ診断書の提出が必要?
- 母子健康管理指導事項連絡カードとは?使える?
- 妊娠初期に仕事をしても大丈夫?つわりの時は休む?
- 仕事をしている妊娠中の女性が気をつけてほしい通勤時の注意・対処法
- モーニングシックレス?つわりと妊娠悪阻の違い
- 仕事が忙しくても妊婦検診は必ず受けましょう
- つわりの症状は人それぞれ・4つのつわりの症状
- つわりはいつからいつまで?つわりのピークとは?
- つわりの危険信号・こんな場合は病院へ
- 日々のつわり対処・軽減法
- 仕事中のつわり軽減・対処法のおすすめ
- つわりで仕事を休む基準・まとめ
つわりで仕事を休みたい時の休む基準とは?
仕事をしている妊娠中の女性が悩む理由の上位に、つわりがあります。つわりが辛い時、仕事を休むのに基準はありません。つわりが辛い時は、仕事を休んでもいいのです。母体と胎児の身体を一番に考えましょう。
つわりで休む基準は仕事場の上司と相談しましょう
休んでも良いと言われても、自分の代わりになる人がいなかったりすれば休んでもいいのか悩みますよね。無理をして赤ちゃんに悪影響を及ぼさない為にも、仕事場での立場を悪くしない為にも、上司や仲間につわりが辛いという事を理解してもらう事をおすすめします。つわりが辛い時に休む基準は無いと書きましたが、仕事場の上司と相談して、休み方等を決めた方が良いでしょう。
仕事場への妊娠報告・仕事場はどう思う?
妊娠をしたことによるつわりは仕方のない事です。ですから、つわりが辛くなる前に、仕事場へ妊娠したことを伝えておくという事も大切です。仕事場へ妊娠の報告をする事は、嫌がられるというマイナスなイメージをしてしまいがちです。なかなか仕事場へ妊娠の報告ができない女性も多いでしょう。
しかし、仕事場からすれば、つわりが辛くなってきたといきなり妊娠している事がわかるよりは、妊娠している事を前もって伝えておいてくれた方が、色々な準備もできます。つわりが辛くて休みたいのに休めない状況になったり、どうしても辛くていきなり仕事を休むなんて事もあり得ます。
そうならない為にも、早めに理解をしてもらい、準備してもらいましょう。妊娠の報告にいつ頃という決まりはありませんが、早い方がいいでしょう。その方が、仕事場にも、お腹の赤ちゃんにも、自分にも良い事でしょう。
仕事をしながら休むことなくつわりを乗り切った経験者の対処法
身体は辛いけれど仕事は休みたくない、つわりが辛くて仕事にならないという人は多いはずです。ここで、仕事をしながらも休むことなく、つわりを乗り切った経験者の対処法をいくつか紹介したいと思います。参考になれば、仕事場と相談をして、自分と仕事場にあった基準を決められるといいですね。
仕事をしながら休まずつわりを乗り切った経験者・胃を冷やす
胃を冷やすことで、胃の動きを鈍くさせて、吐き気を緩和したという経験者。アイスノン等の冷却機能のあるものを下着に入れ、胃を冷やして仕事を乗り切ったそうです。
仕事をしながら休まずつわりを乗り切った経験者・水分補給・糖分補給
何か口にいれていないと気持ちが悪くなる食べづわりだった経験者。通勤や仕事の時に、いつでも食べれるように、クッキーなどの直ぐに口に入れられるものを常に用意していたそうです。水分も同じように、こまめに水分と糖分を補給して乗り切れました。
仕事をしながら休まずつわりを乗り切った経験者・マスクを付けて臭いをガード
マスクをつけて嫌な臭いをガードし乗り切った経験者。通勤時や仕事場での香水の匂いやタバコの臭いをガードしたそうです。マスクの裏に柑橘系の匂いをつける事もお勧めです。
仕事をしながら上手に会社を休んだ経験者の対処法
仕事場に迷惑はかけたくないけれど、どうしても仕事ができない、出勤できないといった人も多いはずです。ここでは、仕事をしながらも上手に会社を休む方法を、経験者の対処法として紹介したいと思います。参考にしていただいて、自分と仕事場に合った基準を決めてみてください。
仕事をしながら上手に会社を休んだ経験者・常に仕事場との連絡が取れるように
常に仕事場との連絡が取れるようにして、会社を休んだ経験者。つわりが辛く出勤もできなかった経験者ですが、事前に妊娠を伝え、仕事場の理解もあった為、仕事の連絡を欠かさずすることで、仕事場との良好な関係を維持したまま休むことができたようです。
仕事をしながら上手に会社を休んだ経験者・長期休暇
仕事場と話し合い、つわりが終わるまで長期休暇をとることにした経験者。身体の健康を基準に考え、仕事場も理解してくれたようです。つわりも早いうちに終わり、その後産休に入るまで、順調に仕事ができたそうです。
休むためには仕事場へ診断書の提出が必要?
働く女性が増えたことで、妊娠した女性を受け入れてくるようになったとはいえ『つわりは病気ではない。』そんなことを言われることは少なくありません。つわりが辛くて休みたいという時に、上司が理解をしてくれなくて休めない、なんていう事も無いとは言えません。そんな時には、仕事場へ診断書を出す事が必要になるのでしょうか。つわりで診断書を書いてもらう事はできるのでしょうか。
つわりが理由で診断書は出してもらえるのでしょうか?
つわりの診断書を出してもらえるかどうかは、病院の発行基準が異なることがあり、書いてもらえない事があります。診断書も無料ではありません。つわりを理由に診断書を書いてもらえば休みやすくはなりますが、仕事場からの理解を得るのが一番いい対処法です。
母子健康管理指導事項連絡カードとは?使える?
母子健康管理指導事項連絡カードとは、妊娠による定期診断の際に、何かしらの心配事があり、医者から休むように指導された内容を、仕事場に伝えられるように作られたものです。これを使えば、仕事の時間を短縮したり、通勤の緩和をさせてもらえたり、通院する際の休暇、が取りやすくなります。
一番いいのは、やはり仕事場に理解してもらえることですが、理解してもらえなかったりした場合は使うと良いでしょう。用紙は、厚生労働省のホームページや、母子手帳にあるものをコピーして使えます。
妊娠初期に仕事をしても大丈夫?つわりの時は休む?
妊娠中はつわりも酷くなるし、妊娠初期に何かあったらどうしようと心配になりますよね。妊娠初期は胎児もとても不安定な状態です。仕事場への罪悪感もあると思いますが、その罪悪感も妊娠中の身体には良くありません。どの程度の仕事をしていいのかの基準も仕事場との話し合いで決めましょう。
無理に仕事を引き受けないようにしましょう
つわりがあまりにも辛い場合は、仕事場に理解してもらい、しっかりと休みましょう。仕事内容によりますが、力を使う仕事や、長距離の運転、長時間のパソコン作業等、無理な仕事は引き受けないようにしましょう。自分でできる範囲の仕事をすればいいのです。

仕事をしている妊娠中の女性が気をつけてほしい通勤時の注意・対処法
仕事をしている妊娠中の女性が多く辛いと感じるのが通勤中です。会社が認めてくれない場合は、母子健康管理指導事項連絡カードなどを使いましょう。妊娠による通勤の緩和は会社で義務付けられているので、何かある前に、無理をしないようにしましょう。
車通勤の人は、渋滞の時のリスク、つわりでの眠気の心配もあります。疲れた時や、気分が悪くなった時には、駐車をして身体を休めるようにしましょう。電車通勤の人は、通勤ラッシュなどで腹部を圧迫されたりする危険があります。出勤時間や勤務時間の変更をしてもらったり、バス通勤にしたり、気分が悪くなった時には途中でも下車して休むようにしましょう。

モーニングシックレス?つわりと妊娠悪阻の違い
つわりの事をモーニングシックレスという国があるのをしっていますか?その理由は、つわりが朝起きた時の空腹時につわりの症状が出やすい為です。つわりの症状が悪くなって、治療をしないといけない状況の事を妊娠悪阻といいます。妊娠悪阻のはっきりした原因はわかりませんが、心因性のものが強いとされています。
つわり大変そうっすね😅 pic.twitter.com/ZZOF2sJ0k5
— キララ (@yAWlSuABnR41JTj) August 15, 2017
妊娠悪阻の症状は、体重が減ったり、脱水、尿中ケトン太陽性や血液濃縮があります。妊娠悪阻の場合、点滴をしたり、入院が必要になったりします。つわりは病気ではなく、妊娠悪阻は病気(治療が必要)と区別されています。
仕事が忙しくても妊婦検診は必ず受けましょう
どんなに仕事が忙しいから、つわりで仕事が遅くなっているからといっても、妊婦検診は必ず受けてください。一番大切なのは母体と胎児の健康です。妊婦検診に必要な時間を確保することは、会社に義務付けられています。どんな状況でも、しっかりと健康状態のチェックは必要です。
つわりも、この妊婦検診の時に相談できるという事もありますし、しっかりと母体と胎児の身体と向き合う大切な時間でもあります。勤務時間外の受診が可能な場合もあるので、通っている産婦人科や役所で相談するのも良いですね。

つわりの症状は人それぞれ・4つのつわりの症状
つわりの症状・吐きづわり
食べ物を食べると吐き気がする吐きづわりは多くの人が経験しているでしょう。匂いに敏感になってしまうことで起きるこの吐きづわりにも個人差があり、一日中症状が続く人もいれば、時間帯などで吐きづわりが起きる人もいます。食べられる物が限られてしまったり、大好きな物が食べれなくなってストレスを感じる人もいます。
栄養が偏ってしまう人もいますが、食べる事ができない場合は無理をして食べる事よりも、食べられる時に食べられる物を食べるようにしましょう。あまりにも辛い場合は病院に相談して、サプリなどを使って栄養を補給しましょう。
つわりの症状・食べづわり
胃に何か入っていない時や口に何か入れていないと気分が悪くなる食べづわりの人も多いでしょう。この食べづわりの人の中には吐きづらりも両方の症状がある人もいます。食べないと気持ちが悪いのに、食べたら吐いてしまうというのは相当辛いですよね。直ぐに食べられるように、おやつを用意するといいと思いますが、急激な体重増加や妊娠中毒症に注意しましょう。
つわりの症状・眠りづわり
妊娠することによる身体の変化によって、睡眠不足になっていたり、たくさん寝ても寝たりないなどの症状が眠りづわりです。ダルさを感じるといった事から、無意識に寝てしまう等、人によって症状は様々です。運転をする人は、判断力も鈍くなってしまううえに、無意識に寝てしまう事があっては大変な事になります。仕事をしている人は、休憩中にできるだけ眠って休むようにしましょう。
妊娠初期の「眠りづわり」、本当にだるそうだなぁ。洗い物は任してゆっくり休んでおくれ! pic.twitter.com/PEWbpe6HGo
— Doさん (@dosan_blog) July 2, 2016
つわりの症状・よだれづわり
自分の唾液に不快感を感じたり、唾液の分泌量がふえるという症状がよだれづわりです。このつわりは意外に多くの人が経験しています。何も口にしなくてもいつも唾液を出さなければ気分が悪くなったりします。唾液の味が気持ち悪い人は、飴を舐めたりすると唾液の味がわからなくなったりして緩和できる人もいます。

つわりはいつからいつまで?つわりのピークとは?
妊娠した女性が半数以上経験すると言われているつわりは、症状も期間も人それぞれです。早い人で約妊娠4~6週から始まり、その後約6~8週でおさまってくると言われますが、長い人は妊娠後期まで続く人もいます。そして反対に全くつわりを経験することがない人もいます。個人差がありますが、平均したつわりのピークは約8~11週だと言われています。
つわりは、だいたいの人が安定期に入る妊娠16週まで終わります。しかし、一度おさまってもつわりの症状が出る人もいるので、無理をしないようにしましょう。
気付いてる人いたり、報告してる人とかいるけど、改めてご報告!
— ナノタヌ✣誤字デフォ (@nano1225y) August 24, 2017
二人目を授かりました!!!
今4ヶ月目で5センチほどの大きさとのこと( ´∀`)bグッ!少しお腹大きくなったかな?ぐらいしかわからないけど、つわりが未だにあるのでちょっと辛いけどママは頑張るよ!( ー`дー´)キリッ pic.twitter.com/qDy4EI4fOW

つわりの危険信号・こんな場合は病院へ
つわりで辛いのは仕方ない。しかし、このような症状の場合には、我慢をしないで病院に行ってください。我慢すると胎児にも影響が出ます。母体と胎児の身体の事を一番に考えて対処しましょう。
今知った。重症妊娠悪阻だったのね😂笑
— なつみ (@okogechan7) July 3, 2017
毎日吐く。けど最近ゎ1日1〜2回程度だからまだましかな🤔
さてさて、職場に診断書提出に行かなければ😑さっき吐いたから多分大丈夫だろうけどエチケット袋も鞄に入れてレッツゴー🚗! pic.twitter.com/3lFgjCuFyp
1・一日に5回以上吐いてしまう場合。2・水分を一切受け付けない場合。3・トイレに行く回数が異常に減っている場合。4・数日間の間に異常に体重が落ちた場合。体重が10%落ちた場合。このような症状の場合は栄養失調や脱水症状の恐れがあります。早めに受診することをお勧めします。
重症妊娠悪阻の治療
— 二次情報 (@LOVE_METAMASK) August 8, 2017
水分,電解質,糖質
+Wernicke脳症を防ぐためにビタミンB1投与
Wernicke脳症:眼球運動障害,失調,意識障害 pic.twitter.com/mZTQx4rr0V
それ以外にも、妊娠中は妊娠中毒症という症状が出る場合があります。身体のむくみや、立ちくらみなどがある場合も早めに受診し対処をしましょう。


日々のつわり対処・軽減法
日々の生活の中で気をつけて、つわりを軽減させましょう。①水分を摂りましょう。②沢山食べるよりは質の良い栄養を。③苦手なものに近寄らない。④締め付けない、ゆったりとした服を着る。⑤身体を冷やさない。毎日のつわりが少しでも楽になりますように。
東洋医学に基づき開発されたミヤ・シックオフ 内関点のツボは乗り物酔い・つわりの吐き気を抑えます。外関点のツボは肩こり・腕の神経痛など症状を緩和します。https://t.co/vtlSZoZ5CO pic.twitter.com/soh29sSiWk
— ばくつり本舗 (@bakutsurihonpo) August 16, 2017
#船酔い#乗り物酔い#肩こり

仕事中のつわり軽減・対処法のおすすめ
仕事中のつわりをなるべく軽減させるためのお勧め対処法です。ガムや飴などが食べられる場合は、クッキーやチョコなどよりもお勧めです。味やそのものが無くなるまでに時間がかかり、忙しい作業の時の時間短縮になります。休憩中の軽食も、お腹にたまるおにぎり等がお勧めです。
仕事場での制服や規定がある場合、会社に報告をしてマタニティーウェアの着用をしましょう。栄養がしっかり摂れないくらいつわりが辛い場合には、点滴を受けてからの出勤も良いでしょう。点滴により体調が良くなる人もいます。
仕事に行くまでつわりが辛いという人でも、仕事をしている時はつわりが軽くなるという人もいます。つわりでいつもの仕事に時間がかかってしまうという人も、その事を気にしてストレスを感じるより、できるだけの事をしている事に自信を持ってください。

つわりで仕事を休む基準・まとめ
妊娠している女性が仕事をすることは、とても大変な事です。妊娠前と同じように仕事ができるとは限りません。つわりの症状が人それぞれ違うように、つわりで仕事を休む基準も人によって、仕事場によって異なってきます。経験者も、経験する前は初心者です。
自分に合ったつわりの乗り切り方がきっとあります。休む休まないも、お腹の赤ちゃんの事を考えて、無理をしないで決めてください。一番大切なのは母体と胎児の健康です。経験者の対処法を試してみたりして、自分にあったつわりの乗り切り方を見つけていただきたいです。
つわりへの理解は広まったとはいえ、つわりは病気ではないという考えも強くあります。つわりの辛さは本人にしかわかりません。だからこそ、しっかりと症状を説明し、仕事場や仲間の理解を得ましょう。できる仕事を無理なくこなし、元気な赤ちゃんを出産してほしいと思います。そして、仕事場との良好な関係を築いていってください。
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