母乳を保存する方法は?冷蔵や冷凍・解凍の仕方や保存期間を紹介

何かしらの理由で母乳を直接あげられない時、母乳を保存できたら便利ですよね。その反面、赤ちゃんにあげるものだからこそ保存方法や解凍方法などが安全であるか心配や不安もあります。ここでは、ママも赤ちゃんも安心して保存した母乳を飲める方法を紹介します。

母乳を保存する方法は?冷蔵や冷凍・解凍の仕方や保存期間を紹介

目次

  1. 母乳って、保存して大丈夫?
  2. 母乳を保存するメリットは?
  3. 母乳を保存するデメリットは?
  4. 母乳を保存する方法
  5. 母乳の保存期間は?
  6. 母乳の解凍方法
  7. 解凍した母乳をあげる時の注意点
  8. 搾乳する時の注意点
  9. 母乳保存の便利グッズを活用しよう
  10. 【まとめ】正しい母乳保存でママも赤ちゃんも安心、安全ライフを

母乳って、保存して大丈夫?

あかちゃんに乳房から直接母乳をあげられる授乳方法は、一番新鮮で安心できる仕方ですよね。でも、家事に育児に忙しいママにとって、いつでもどこでも直接あげられるとは限りません。そんな時母乳を保存できたら、ママも安心してあかちゃんに授乳ができますよね。でも、新鮮な状態のまま母乳をあげるのに、母乳を保存しても大丈夫なのか心配や不安があると思います。

実は、母乳は保存が可能です。ただし、あかちゃんに与えるものですから、保存方法や保存期間、解凍の仕方など正しい方法で行うことが必要です。家事に育児に忙しいママにとって母乳の保存はありがたい方法ですから、安心してあげられる知識をもって育児をしたいですね。

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母乳を保存するメリットは?

ママとあかちゃんが離れていても授乳ができる

育児をする中でママがいつでも直接あかちゃんに授乳できるとは限りません。誰かに預けたりママの具合が悪くて直接あげられない場合もあります。そんな時、母乳を保存しておけば、ママ以外の家族が授乳できたり、直接あげる方法をとらなくても母乳をあげることができます。

授乳はママとのスキンシップがとれる最大の時間であり、あかちゃんの体調や様子を見られる大事な時間ではありますが、母乳を保存することで、パパがあげることもできるようになります。ママだけでなくパパとのスキンシップをとれる大事な時間を与えてくれるメリットもあります。

冷凍すれば保存期間が長い

母乳の保存期間は冷蔵と冷凍では異なりますが、冷凍することでグッと保存期間が長くなります。どうしてもあかちゃんと離れなくてはならなくなった時や、一定期間の薬の服用などで直接あげられない時も、母乳をあげることができます。

母乳を保存するデメリットは?

母乳を保存する際のデメリットは特にありません。強いて言うならば、保存する時に衛生面に十分注意することと保存期間をしっかり把握しておくことと言えます。母乳は栄養がたっぷり含まれているので、その分雑菌が増殖するリスクがあります。あかちゃんに与えるものですから、保存したに日付けを記入するなどきちんと把握したり、搾乳時に手をきれいに洗ってあるかなどに注意しましょう。

母乳を保存する方法

母乳を保存する方法には、冷蔵と冷凍の保存があります。保存方法や保存期間によって適した容器や温度のあるので、手軽で気楽に保存できる方法を見つけられるとよいでしょう。少しでも授乳が手軽で気楽にできると、ママも一息つけて育児が楽になりますよ。

冷蔵での保存の仕方

もちろん冷蔵庫の空きスペースから母乳専用パックでの保存でもよいですが、冷蔵での保存は解凍時や授乳時を考えると哺乳瓶での保存が向いていると言えます。保存した母乳を、そのまま湯せんにかけて温めることができ、別の容器に移し替えなくても授乳できるメリットがあるからです。冷蔵保存する際の注意する点は、冷蔵庫の温度と衛生面です。

一般家庭で使われている冷蔵庫の温度は1~5℃ですが、冷蔵してある容量によって温度が変わってきます。母乳はできるだけ冷えた方が良いので、冷蔵庫内の詰め込み過ぎに気を付けましょう。野菜室の上の段の奥が、冷蔵庫内では一番冷える場所なので、そこを哺乳瓶冷蔵用のスペースとして使うのも良いでしょう。

哺乳瓶での保管ですが、ビンの口から菌が入ってしまう、なんてことも考えられます。そのため、哺乳瓶の口にはふたをしてラップでくるみ輪ゴムで密閉してすると良いでしょう。乳首を付けて保存する、というママもいるかもしれませんが、ゴム部の劣化と衛生面を考えると、乳首は使用する際につけるようにした方が良いかもしれません。

冷凍での保存の仕方

冷凍での保存の仕方は、冷蔵保存よりも保存期間がもつことと数回分の母乳の保存が一度にできるため、母乳専用の保存パックを使用すると良いでしょう。搾乳した母乳を冷凍する際、母乳専用パックの空気をしっかり抜いてラップまたはジップロックなどのフリーザーパックに入れましょう。そうすることで、菌をつけないようにできます。

冷凍保存の場合、数回分の母乳を保存するので、いつ搾乳した母乳か分からなくなってしまうことがあります。できるだけ新しくて新鮮な母乳をあげるためにも、パックに日付を書いておくと良いでしょう。

母乳の保存期間は?

冷蔵、冷凍ともに保存期間があります。仕事を持っているママや具合が悪いなど育児に支障があるママにとって、保存期間が長いことは、ありがたいことですよね。でも、保存期間があるからと言って、どちらも一度解凍したら再保存をしないことに注意しましょう。

冷蔵での保存期間

冷蔵保存の場合、目安は24時間がおススメです。冷蔵庫は冷凍保存よりも低温でないため、できるだけ早くに使い切ることが大切です。母乳をママのおっぱいから直接あげなくても良い点ではメリットですが、やはり新鮮さは劣ってしまいます。

冷凍での保存期間

冷凍保存の場合は、約1~2週間で使い切ることを目安にします。休息レイトの場合は6~12ヶ月の保存期間が可能と言われていますが、なるべく早く使い切ることがベストでしょう。

母乳の解凍方法

冷蔵、冷凍した母乳を解凍する方法は、母乳の成分を壊してしまわないようにすることが大切です。できるだけ母乳の成分を損なわないための解凍方法を知っておくと、より安心した授乳ができますね。また、一度解凍した母乳は10時間以内に使い切ることや、残った母乳を再冷蔵、再冷凍しないことにも注意しましょう。

冷蔵保存での解凍の仕方

冷蔵保存かのら解凍の仕方は2つあります。1つは、冷蔵庫から出して自然解凍する方法、もう1つは湯せんまたはお湯につけて人肌まで温めながら解凍する方法です。

解凍しているうちに分離してしまった場合は、よく振って混ぜてあげることであかちゃんに与えることができます。焦って捨てずに、よく振ってみてくださいね。

冷凍保存での解凍の仕方

母乳の成分を損なわないためにも一番ベストな方法は、冷蔵庫にうつして自然解凍させる仕方です。でも、育児をしながらだと、なかなか解凍するなど授乳の準備に手が回らないこともありますよね。そんな場合は、37℃以下のぬるま湯または流水で解凍する仕方もあります。解凍できたら哺乳瓶に移し替えて人肌に温めて与えます。

ぬるま湯や流水で解凍させる場合は、解凍してから哺乳瓶に移し替えて人肌まで温めるようにしましょう。「育児で忙しいから」と言って、冷凍したままの母乳を電子レンジや直火、50℃以上のお湯でサッと温めると、母乳の成分が失われて分離してしまいます。

解凍した母乳をあげる時の注意点

まず気を付ける点は、哺乳瓶、乳首、手をきれいにしておくことです。育児におわれてついおろそかになってしまうかもしれませんが、抵抗力のないあかちゃんにあげるものということを頭において、哺乳瓶などの扱いには最善の注意を払うことが必要です。

母乳は人肌になるまで温めたものを与えます。あまり熱すぎるとやけどの恐れも出てきますし、母乳に含まれているビタミンやミネラルが失われてしまうからです。赤ちゃんが飲みやすい温かさをママが確認する方法は、ママの腕の内側(手首より少し肘側)に温めた母乳を数滴垂らします。程よい温かさを感じられる温度がベストです。

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搾乳する時の注意点

ママ自身の手または搾乳機で母乳を搾乳します。その場合、一度哺乳瓶に搾乳しても良いですし搾乳機によっては付属の容器や保存パックに搾乳することもできます。母乳を保存したい数が増えてくると哺乳瓶では本数が足りなくなるため、哺乳瓶に搾乳した場合は保存パックに移し替えることをオススメします。

搾乳を手や機械で行う場合、手を清潔にすることは必須です。どちらにしても搾乳時に痛みを感じる場合もあるので、力加減に気を付けて行いましょう。「育児の合間に短時間で搾乳したい」「手では上手に搾乳できない」というママにとって、搾乳機はとても便利です。3000円前後で販売しているので、搾乳が習慣になるママは検討しても良いでしょう。

手で搾乳する場合は、直接乳房を哺乳瓶に当てて行います。保存パックに直接搾乳したい場合は、保存パックをコップ内に広げて立てるようにします。搾乳機の場合は専用の容器が付属であるので、それを利用します。

母乳保存の便利グッズを活用しよう

育児真っ只中のママにとって、どんなもので保存したらよいか分からなかったり手間がかかったりして疲れてしまうこともあります。育児は手間を省いて気楽にできるといいですよね。母乳を冷凍保存する際も頑張りすぎず、便利な母乳保存専用グッズがあるので活用しましょう。

市販の母乳保存パックには、ママが直ぐに使える色々なメリットがあります。会社に寄りますが、パックの容量が40~200mlとサイズが選べ、パック自体にメモリがついています。また、搾乳してそのまま保存できるように滅菌処理されているものや離乳食も保存できるものもあります。

あかちゃんの月齢や飲む量によって選べるので、買い物も楽しくなりますね。

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【まとめ】正しい母乳保存でママも赤ちゃんも安心、安全ライフを

完全母乳を目指そうと言われる授乳ですが、外出時や何らかの理由で母乳を直接与えられないママにとって母乳の保存は欠かせません。だからこそ母乳の保存を正しく行うことで、ママもあかちゃんの安全や栄養を考えならが安心して授乳ができることが大切です。

ただ、「こうしなきゃ」と責任感にとらわれるのではなく、ママの生活スタイルやかちゃんの飲む量や月齢に合わせて気軽に育児ができるといいですね。便利グッズを活用しながら時にはママも息抜きをして、ママも赤ちゃんも楽しい授乳時間を過ごしたいですね。

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