ドライクリーニングは自宅で出来る?できる衣類の見分け方や洗うポイントは?

皆さんドライクリーニング表記の衣類はどうされていますか?全てクリーニング店に出すとお金も時間もかかってしまいます。自宅でドライクリーニングが出来たら便利ですよね?今回は自宅で洗濯出来る衣類の見分け方やポイントをご紹介します。

ドライクリーニングは自宅で出来る?できる衣類の見分け方や洗うポイントは?

目次

  1. ドライクリーニングとはどんなもの?
  2. ドライクリーニングのメリット
  3. ドライクリーニングのデメリット
  4. クリーニング店のドライクリーニングと自宅でのドライクリーニングの違いはなに?
  5. ドライマークを正しく理解しよう
  6. 自宅でドライクリーニング出来る衣類と出来ない衣類の見分け方は?
  7. 洗濯機のドライコースってどういうもの?
  8. 自宅で使用する洗剤に関して
  9. 自宅でドライクリーニングをする際のポイント
  10. 最後に:自宅でのドライクリーニングに関して

ドライクリーニングとはどんなもの?

ドライクリーニングは水を使わないで洗う

そもそもドライクリーニングとはどんなものなのでしょうか?詳しくはよくわからないという方も多いのではないかと思います。また自宅でドライマークの衣類を洗濯して縮んでしまった等、失敗した経験のある方もいらっしゃるのではないでしょうか?そんな失敗をなるべくしない為に、まずはドライクリーニングの基礎知識からご紹介していきます。

ドライクリーニングとは、ずばり「水を使わないで洗う」洗濯方法のことです。水の代わりに「有機溶剤」という石油やガソリンのような、言わば「油」を使用します。衣類を洗う液体に精製した特殊な溶剤を使って洗濯する方法がドライクリーニングなのです。

ドライクリーニングで使用する溶剤は、パークロルエチレンとセキユ系溶剤の2種類あります。パークロルエチレンは洗浄効果が強い反面、繊維自体に含まれる油分、顔料プリント、コーティングに使用される樹脂(接着剤)を溶かす力も強いというリスクがあります。一方セキユ系は、繊維への影響は穏やかですが、洗浄効果がパークロルエチレンよりも低くなります。

なぜドライクリーニングをするの?

なぜ水ではなく「有機溶剤」で洗うドライクリーニングが必要なのでしょうか?衣類には水を使うことで変形・変色してしまうものがあります。水で洗うことに適さないウールやシルク、レーヨンなど、水洗いすることで色落ちや色移りをしたり、型崩れや縮みを引き起こしてしまう衣類の為に生まれた洗濯方法なのです。

自宅で洗濯をしてニットが縮んでしまった、レーヨンのブラウスが色落ちしてしまった等の失敗は、この水に適さない衣類を適切に洗濯しなかったことで起こってしまったということです。ドライクリーニングであれば、これらの水からのリスクを避けて洗濯出来るということなのです。

ドライクリーニングのメリット

衣類へのダメージが少ない

ドライクリーニングの最大のメリットは、先程ご紹介した様に水に弱い素材を洗うことができ、衣類の型崩れや縮みを防ぐ、シワになりにくい、色落ちしづらいなど、生地に優しいクリーニングだということです。衣類へのダメージが少ない為、デリケートな衣類も洗うことが出来ます。

油汚れに効果的

ドライクリーニングに使用されている有機溶剤は油に効果的です。水洗いでは落としづらい油汚れや口紅・グロスなどの油脂系汚れを取り除くことが出来ます。

ドライクリーニングのデメリット

水溶性の汚れには弱い

油で洗っている為、油汚れには強いですが、一方で水溶性の水に溶けやすい汚れには弱いのです。汗ジミや食べ物などはドライクリーニングでは落としづらい汚れになります。その為クリーニング店では水溶性の汚れにも対応すべく様々な処理で対応しています。

クリーニング店のドライクリーニングと自宅でのドライクリーニングの違いはなに?

自宅でのドライクリーニングとは?

ここまで読むと、水を使わず特殊な溶剤で行うドライクリーニングなんて、自宅では出来ないのではないか?と疑問に思った方もいらっしゃいますよね。そうなんです!実はここまでご紹介してきたドライクリーニングに必要な特殊な溶剤は、クリーニング店でしか使用出来ません。よってドライクリーニングは、クリーニング店でしか出来ないのです。

では自宅でのドライクリーニングするとはどういうことなのでしょうか?正式には自宅で行うのはドライクリーニングではなく、ドライマークの付いた商品を、極力衣類への負担を軽減して水洗いすることが出来るということなのです。言うならばドライクリーニング風に洗えるというわけです。クリーニング店のドライクリーニングとは、違うものだということを理解しておくことが重要です。

ドライマークを正しく理解しよう

ドライマークの意味

ドライマークの商品を洗濯するには、まずはドライマークの意味をしっかりと理解しておく必要があります。注意しておきたいのが、ドライマークは、ドライクリーニングしか出来ないという意味ではなく、ドライクリーニングが可能という意味です。一緒に付いている表示をよく確認し、洗濯機や手洗いマークがあれば、自宅で水洗いが出来るということです。

一方、洗濯機や手洗い等の水洗いが不可で、ドライクリーニングマークのみという衣類は、水洗いには適さない衣類であるということです。よってドライクリーニングのみで洗濯が可能ということになります。

新JIS表示とは?

ご紹介している洗濯表示に関してですが、2016年12月に新JIS表示という新しい表記に変わったことはご存知でしょうか?従来の表記ではドライマークは3種類でしたが、新表記では5種類あります。またドライというカタカナ表記のマークからPやFの溶剤を示すマークに変わっています。

丸印に×が記載されたものはドライクリーニングが出来ないものです。Pと記載されているマークは、パークロロエチレン及びセキユ系溶剤を用いてドライクリーニングが出来るものです。Fと記載されているマークはセキユ系溶剤を用いてドライクリーニングが出来るものです。またPやFに下線が付いているものはそれぞれの内容で弱いドライクリーニング出来るという意味になります。

自宅でドライクリーニング出来る衣類と出来ない衣類の見分け方は?

自宅でドライクリーニングが出来る衣類

自宅でドライクリーニングが出来るか出来ないかを見分けるには、洗濯表示を確認した上で、更に衣類の素材や加工、付属品等をよく確認することが重要です。基本的に綿、ポリエステル、ナイロン、アクリルなどの素材は自宅でのクリーニングが可能です。これらは洗濯表示も水洗いが可能になっているものが多いと思います。

自宅でのドライクリーニングに注意が必要な衣類

ウール、カシミアなどのニット製品は水を使うことによって縮みがおきやすいので注意が必要です。自宅でのドライクリーニングは可能ですが、極力強い力が加わらないよう手洗いする方が無難です。最近はウォッシャブルニットも多く見られますが、これらは縮まないように加工が施してあったり、洗える繊維を混ぜていたりするものになります。よって表示通りの水洗いが可能になります。

シルクやレーヨン、キュプラ、アセテートを使った衣類は、自宅でのドライクリーニングの難易度が更に高くなります。市販のエマールなどでは対象外になっています。縮みや毛羽立ち、色落ちなどが起こりやすい繊細な素材になります。自宅でドライクリーニングを行うにはネットで販売されているドライマーク専用の洗剤を使う必要があります。

自宅でドライクリーニングが出来ない衣類

皮革・毛皮製品、和服は自宅でのドライクリーニングは出来ません。特殊なアイテムになりますので取り扱いのあるクリーニング店にお願いして下さい。また特殊な加工(プリーツ加工、シワ加工、エンボス加工、ジョーゼット、ドレープ、ちりめん、刺繍など)や特殊なボタン、飾りが付いているものも自宅での洗濯は避けて下さい。

色落ちする衣類も家庭での洗濯は避けた方が良いです。見た目で判断しづらいので、部分的に色落ちテストをしてみて下さい。また素材は自宅で洗濯可能なものでも、洗濯後にプレスが必要な衣類も注意が必要です。特にジャケット等のアウターはプレスが難しいアイテムです。プレスに自信が無い場合は、クリーニング店にお願いするのが無難と言えます。

洗濯機のドライコースってどういうもの?

洗濯機のドライコースはドライクリーニングではない

ドライコースの付いた洗濯機も多く見られますよね。これってドライクリーニングのこと?と思われる方もいらっしゃると思います。今までご紹介してきた通り洗濯機のドライコースは、水を使用するのでドライクリーニングではなく水洗いのことです。通常コースよりも洗う力や水流、脱水を加減することで、デリケートな衣類をなるべく傷めないように洗えるというものになります。

しかし、あくまでも水からのリスクがあるということを認識しておく必要があります。特に水洗い不可のドライマークの衣類を自宅で洗濯する場合には、より慎重に行う為に、まずは手洗いすることをおすすめします。

自宅で使用する洗剤に関して

デリケートな衣類には中性洗剤を使用する

通常の洗濯時に使用している洗剤は、弱アルカリ性の洗剤です。日常的に付着する汚れを落とすには効果的ですが、その洗浄力がデリケートな衣類にはデメリットになってしまうのです。そこで意図的に洗浄力を抑えたものが中性洗剤です。市販のデリケート衣類用洗剤、ドライマーク専用洗剤もこの中性洗剤に当たります。

またシルクやレーヨン、キュプラ、アセテートなど市販の洗剤では対応出来ない衣類に関しては、通販等でドライマーク専用の洗剤が販売されています。ドライクリーニングが可能な素材であれば、殆どの衣類を家庭で洗濯出来るような洗剤もあります。

自宅でドライクリーニングをする際のポイント

衣類を水に浸けた状態でなるべく動かさない

ウールなどのデリケートな衣類は、水に浸けた状態で摩擦やもみ作用が加わると、繊維が徐々に絡み合い固くなって収縮してしまいます。なるべく動かさないように洗濯をする必要があります。その為、ドライマークの衣類は、基本的に洗濯機のドライコースよりも手洗いの方が痛みにくいです。

なるべく短時間で洗う

なるべく水に浸かる時間を短くすることで、縮みや型崩れ、色落ちが起こりづらくなります。短時間で洗いを済ませて、すすぎまで速やかに行うことが大事です。

ドライマーク用の洗剤を使用する

先程ご紹介した様に、縮みや色落ちを防ぐことが出来る中性洗剤を使用する必要があります。様々な種類のデリケート衣類用洗剤が販売されています。家庭での洗濯の難易度が高い衣類を洗濯する場合には、より衣類を守る効果が高いものの使用をおすすめします。

一番失敗しづらいのは優しく短時間で手洗いすること

動かしたりこすったりしないことが基本ですので、デリケートな衣類は手洗いの方が失敗が少ないです。衣類の大きさに合わせて洗面器や洗い桶などを用意し、あまり動かさないよう優しく押し洗いする程度にします。なるべく短時間で終える為、洗い用と濯ぎ用の2種類の桶があると便利です。1分以上水に浸けないよう、さっと洗いましょう。洗濯機で5秒〜10秒程度軽く脱水し素早く干します。

最後に:自宅でのドライクリーニングに関して

自宅でのドライクリーニングとクリーニング店のドライクリーニングは、違う性質のものだということを理解した上で、自宅での洗濯が可能か否か、洗濯表示や素材等をよく確認してから行いましょう。自信がないもの、とても大切なもの、高価なものは避け、ウールなどのニットアイテムからトライしてみることをおすすめします。

もっとドライクリーニングについて知りたいあなたへ

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