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結婚式の受付のお礼はいくら?金額の相場や渡し方のマナーまとめ
結婚式の受付は、お客さまを最初にお迎えする大切な役割ですから、受付をしてくれた方へはきちんとお礼をしたいですよね。結婚式の受付をしてくれた方や、他にもスピーチや余興、乾杯の挨拶などをしてくれた方へお礼をする際のマナーを解説します!

目次
結婚式では色々な人にお世話になることに
受付やスピーチ、余興…
二人の晴れのスタートの日である結婚式。結婚式や披露宴は、決して新郎新婦二人だけの力で出来るものではありません。式場のスタッフの方はもちろん、受付やスピーチ、余興、乾杯の挨拶などはお客さまとして招待する友人や上司にお願いすることになります。
また、特別な役割をお願いしたわけでなくても、そもそも結婚式のために時間を作って正装をして、お祝いのために足を運んで下さったお客さま皆さんに対して、感謝の気持ちを持つことも大切です。結婚式は自分たちの晴れ舞台でもありますが、今までお世話になってきた人々、結婚式を行うにあたってお世話になった人々に感謝を表す場でもあるのです。

結婚式のお礼のマナーを知ろう
結婚式で受付やスピーチ、余興などをお願いした人に対しては、お礼をするのが招待した側としてのマナーです。当日足を運んでくださったことだけでなく、スピーチや余興は事前の準備にも時間と手間をかけて下さったわけですから、特別な感謝を表すべきでしょう。
ここでは、結婚式で受付・祝辞・スピーチ・余興・司会・撮影をして下さった方へのお礼、仲人の方へのお礼、そして式場のスタッフやウエディングプランナーの方へのお礼など、様々な関係で結婚式に尽力してくださった方々へのお礼の方法を解説します。金額の相場や渡し方など、失礼が無いようにチェックしておきましょう。

受付をしてくれた方へのお礼【渡し方】
受付は結婚式の顔
受付は、新郎新婦に代わって結婚式に来てくださったお客さまをお迎えする大切な役割を担っています。立ち時間も多くなりますし、ご祝儀を受け取るため高額なお金の管理をすることになり、なかなか大変なポジションです。また、親族側としてお客さまを迎えることになるので、礼儀正しくきちんとした対応も求められます。
受付を務めてくれた方へは、きちんと感謝の気持ちを込めてお礼をしましょう。受付の方へのお礼の渡し方としては、受付を頼んだ方の親から、受付開始前に渡すのが一般的です。受付の仕事が始まる前に、「よろしくお願いします。」というご挨拶を兼ねて、あまり仰々しく目立たないようにして渡すのがマナーです。

受付をしてくれた方へのお礼【金額の相場】
受付をしてくれた方へのお礼の金額相場は、大体3000~5000円くらいです。相場はこれくらいの金額ですが、結婚式や披露宴の規模が大きくて来賓の人数がとても多くなるような場合には、受付の負担も増えるので10000円など相場よりも多い金額のお礼を渡す場合もあるようです。
金額が10000円以下の場合に使う祝儀袋は、水引がプリントされているタイプの封筒型のものを使うのが一般的です。数万円も包むような豪華な水引の祝儀袋を使うと、ちぐはぐな感じになってしまうので注意しましょう。また、親しい友人や同僚に渡す場合には、ポチ袋サイズの祝儀袋でいい場合もあります。
祝儀袋の水引は、「結び切り」といって両端が上を向いているものを使います。この水引きには「一度結ぶとほどけない」という意味があり、結婚式に適しています。また、小さなの市が付いているものを使用しましょう。
ちなみに、蝶々結びの形の水引は、「何度でも結びなおせる」ということから、何度起こってもおめでたい出来事を祝う際に使われます。例えば出産祝いに使う祝儀袋は、蝶々結びの水引きが適しています。結婚式の受付の方へのお礼に使う祝儀袋は、表書きを「御礼」「寿」などとして、贈り元は頼んだ側の名字を書きましょう。

祝辞・乾杯の挨拶をしてくれた方へのお礼マナー
結婚式でのお礼は受付以外にも①
結婚式で祝辞や乾杯の挨拶をお願いする人は、多くの場合会社の上司や先輩など、目上の人の場合が多いです。結婚式の式次第の中でも重要な役割ですから、きちんとお礼をするようにしましょう。結び切りの水引きが付いた祝儀袋を使って、表書きに「お礼」「御礼」「寿」などと書いて包みます。贈り元は頼んだ側の名字です。
金額の相場は1万円以上で、遠方から来ていただく場合には交通費や宿泊費をプラスします。その場合、表書きを「御車代」「御車料」などとします。渡し方は、結婚式の前に頼んだ側の両親から、ご挨拶を兼ねて渡すか、受付に預けておいて「新郎(または新婦)の○○さんからお預かりしています」などと言って渡してもらう方法が良いでしょう。

スピーチをしてくれた方へのお礼マナー
結婚式でのお礼は受付以外にも②
結婚式でスピーチをしてくれた方にも、ぜひお礼をしましょう。スピーチをしてくれる方は、結婚式当日までに内容を考えて準備し、当日もきっと緊張をしたり、他のお客さまとは違った心持で結婚式に出席されているはずです。その労力に対して、きちんとお礼をして感謝を表しましょう。
結婚式でのスピーチに対するお礼の相場は、相手との関係によって考えると良いでしょう。友人代表のスピーチの場合には、現金を渡すという方法だけでなく、後日プレゼントを渡したり、食事に招待したり、引き出物の中にプレゼントを入れたりというお礼の方法もおすすめです。

余興をしてくれた方へのお礼マナー
結婚式でのお礼は受付以外にも③
余興は結婚式を盛り上げてくれる大切な役割ですね。友人に余興を頼んだ場合、結婚式当日までに時間と手間をかけて準備をしてくれているわけですし、当日も出番が終わるまでは落ち着かなかったり、出番の準備のために会場を抜けて、ゆっくり食事ができないという可能性もあります。余興をしてくれた人には、きちんとお礼をしましょう。
仲の良い友人など仲間内で余興をしてもらった場合には、友人代表のスピーチに対するお礼でも説明したように、現金でのお礼だけでなくプレゼントや後日の食事などでお礼をするのも良いでしょう。プロの方や、プロ並みのパフォーマンスをしてもらった場合や、余興にお金がかかっている場合には、祝儀袋に現金を入れてお礼として渡しましょう。
金額の相場は1~2万円です。渡し方は、後日自分たちで渡すか、当日タイミングを見て頼んだ側の両親から渡します。この場合、結婚式の前ではなく余興が終わってから、歓談中や帰りなどのタイミングが良いでしょう。

仲人の方へのお礼マナー
結婚式でのお礼は受付以外にも④
最近は、仲人を立てない結婚式も増えていますが、もし仲人をお願いした方がいるのであれば、必ずお礼をするのがマナーです。金額の相場は頂いたご祝儀の2~3倍を目安にして、キリの良い金額にします。遠方から来ていただく場合には、お車代として1~3万円ほど包みましょう。
祝儀袋の表書きは、当日お渡しするなら「寿」「御車代」などとし、仲人の方が結婚式に出席しない場合には「御酒肴料」、後日渡すことになるなら「御礼」とします。 贈り元は、新郎新婦両家の連名とします。金額が大きくなるので、相応の格の高い祝儀袋を使いましょう。
渡し方は、当日なら結婚式や披露宴が終わった後に、別室に来ていただいて、両家の両親が揃ってご挨拶をして渡すのが一般的な方法です。後日お渡しするなら、新郎新婦と新郎側の両親か、両家で揃ってお礼のご挨拶に行って渡すと良いでしょう。結婚式からあまり日を空けず、2~3日中に渡すようにしましょう。

司会の方へのお礼マナー
結婚式でのお礼は受付以外にも⑤
結婚式での司会は、式が始まってから終わるまでずっと役割があり、ゆっくりとしていることは出来ません。もちろん食事をすることもほとんど出来なくなるので、ご祝儀を受け取ることは辞退します。その上で、金額相場として2~3万円ほどのお礼をするのが一般的です。
渡し方は、結婚式や披露宴が終わった後に頼んだ側の両親から渡すか、後日新郎新婦から渡します。後日であれば、新居に招いて食事を振舞うと良いでしょう。もしもご祝儀を下さった場合には、お礼の金額に上乗せしてお返ししましょう。祝儀袋の表書きには、両家の名字を連名にします。

カメラを頼んだ方へのお礼マナー
結婚式でのお礼は受付以外にも⑥
結婚式の最中の写真撮影やビデオ撮影を友人に頼んだ場合にも、きちんとお礼が必要です。撮影を頼まれた方は、新郎新婦の思い出の一日を素敵な形で残すために、結婚式の間中忙しく動くことになります。
きっと食事をゆっくり食べることも出来ないでしょう。そのため、ご祝儀を受け取ることを辞退するか、受け取った場合にはお礼に上乗せしてお返ししましょう。
お礼の金額の相場は、1~3万円くらいです。また、フィルム代やプリント代がどれくらいかかっているか、後日こちらから確認して、その分も別途お渡しするとより良いでしょう。渡し方は、結婚式や披露宴の後に両親から渡すか、後日新郎新婦から渡します。

式場スタッフ・プランナーさんへのお礼マナー
結婚式でのお礼は受付以外にも⑦
式場のスタッフの方やウェディングプランナーの方へ、お心づけとしてお礼を用意するのも良いでしょう。サービス料は払っていますが、感謝を表すものとして用意する人が多いです。式場の決まりとして受け取れないという場合もありますので、受け取りを辞退される場合には無理に渡さなくてOKです。
お心づけの意味としては結婚式が終わった後にお礼の挨拶と共に渡すと良いのですが、結婚式の後には何かと時間がないため、一般的には結婚式の前に渡すことが多いようです。渡し方としては、当日最初に顔を合わせたタイミングで渡すのが良いでしょう。
ウェディングプランナーの方やヘアメイクの方への金額の相場は3000円~10000円、会場の責任者の方に渡すなら、「スタッフの皆様へ」と言い添えて1~3万円を目安に用意しましょう。結婚式の前に、両親から渡します。

お祝いを下さった欠席者の方へのお礼マナー
結婚式でのお礼は受付以外にも⑧
結婚式には出席できないけれども、お祝いをくださる方もいます。お返しとして、きちんとお礼をするのがマナーです。この場合、当日の引き出物やその他の贈り物を用意しましょう。頂いたお祝いの品やお祝いの金額の、半額位を目安に用意します。渡し方は、新郎新婦から直接ご挨拶に伺って渡すか、遠方の場合にはお礼状を添えて郵送します。

遠方のお客さまにはお車代を
結婚式で特別な役割をお願いしていない人でも、新幹線や飛行機などを使って遠方から来てくださったお客さまに対しては、交通費や宿泊代を「御車代」として渡しましょう。
金額の相場は、交通費の全額~半額くらいです。祝儀袋に入れて、表書きは「御車代」とします。贈り元は招待した側の名字です。渡し方は、受付に預けておくのが良いでしょう。記帳をした後に、「新郎(または新婦)の○○さんからお預かりしております。」と言い添えて渡してもらいましょう。

お礼のお金を用意する基本マナー
結婚式にふさわしいお礼の準備
結婚式のお礼を用意する際には、必ず新札にするのがマナーです。銀行に行けば、新札で出金をしたり両替をすることができますので、事前に余裕を持って用意しておきましょう。お札の向きは全て揃えて祝儀袋に入れます。封筒型の祝儀袋に入れる場合、お札の人物像が上に来る向きで、封筒の表にお札の表が向くように入れます。
ポチ袋タイプの祝儀袋を使う場合には、お札の人物像が入っている表の状態から、左側、右側の順に内側に折って三つ折りにして、そのまま祝儀袋を表に向けた状態で入れます。死や苦を連想させる「4」「9」や、偶数は避けた金額にするのもマナーです。

お相手によっては、お金以外のお礼方法も
受付や余興の友人へ
結婚式での様々な役割に応じたお礼を解説してきました。お礼というと祝儀袋に入れた現金をイメージする人が多いかもしれませんが、相手との関係性によっては、必ずしも現金の形でのお礼でなくでも良いでしょう。
新居に招待しての食事や、お礼にふさわしいレストランで御馳走をしたり、相手が喜びそうな品物を用意してプレゼントするのも良い方法です。特に、気心の知れた友人同士なら、現金よりもそういったお礼の方が楽しく、喜ばれることもあるでしょう。
最近は、スターバックスカードなど特定のお店で使える金券系のものをお礼にする人もいるようです。相手がそれを喜んでくれそうであれば、定番とは違うちょっとおしゃれなお礼としておすすめです。

感謝の気持ちを忘れない素敵な結婚式を!
結婚式でお世話になった方々へのお礼の方法について、まとめて解説してきました。結婚式は一生に一度の晴れ舞台ですが、自分たちだけのためのステージではなく、今までお世話になってきた方々への感謝の気持ちを伝える大切な場所でもあります。
来賓の方々と顔を合わせた時にお礼の言葉を伝えることはもちろん、当日様々な役割を担ってくれた方々へお礼をすることもとても大切なことです。ちなみに、お礼をするお客さまやお礼の金額については、リストを作成して整理し、新郎新婦二人で情報を共有しておくのがおすすめです。全てのお礼の金額を両家で揃える必要はありませんが、情報共有しておくことで対応がスムーズになることが多くあるでしょう。
結婚式にご招待するお客様たちは、新郎新婦が今までにお世話になってきた方々であり、きっとこれからも良いお付き合いをしていきたい大切な方々ですよね。一緒に晴れの日を祝えたことに感謝し、これからもいい関係を続けていけるように、心のこもった素敵な対応が出来るようにしましょう!