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私服面接はどんな格好が正解?好ましい女性の服装や靴・かばんを解説
最近、面接や説明会で「私服可」や「私服で来て下さい」と案内をする企業が増えているようです、では女性にとって私服面接とはどんな服装が望ましいのでしょう。靴やかばんは?面接時の女性の服装や靴、かばんそして男性の私服面接に関してもお話ししていきたいと思います。

目次
私服面接はどんな服装が正解?
「私服可」や「私服で来てください」と言われ時、あなたの人生を左右するかもしれない大事な面接に、この言葉をそのまま受け取っていいのかどうかきっと迷われると思います。そこで今回は面接時の服装に対する企業の意図や、応募者が面接に成功する為の私服への知識やアドバイスなどお話ししていきたいと思います。
面接時の私服についての2パターン
現在就職活動中の方は「私服可」や「私服で来てください」の言葉はもう何度も目や耳にしていらっしゃる事と思います、ですが企業の思惑まではなかなか読み取れないのではないでしょうか。だからこそ慎重にならざるを得ない気持ちはよく分かります。実際の所「私服可」と「私服で」は良く似ていますがやはり違うようです。
面接時の「私服可」は私服でもスーツでも良いという考えで良いと思いますが、「私服で」の場合はやはりスーツではなく私服で行くべきなのです。では私服とは普段着でも大丈夫という事なのでしょうか。私服の考え方も個人差がありますし、何より企業側の普段着に対する考え方が気になりますね、ではその辺のところをしっかり説明して行きましょう。
面接時の「私服可」はあなたの判断で
どちらの服装もOK!
「私服可」と書いてある場合は、「私服」も「スーツ」もどちらを選んでも正解ですので、あなたの気持ちで決めてもまったく問題ありません。これは大手企業の説明会や面接等で人事担当の人の話ですが、学生は6.7割が「私服可」と指定されても「スーツ」だったそうです。一方で中小・ベンチャー企業での場合は「私服」で来る学生が多かったという事です。
また、大手の企業でもベンチャーと言われる会社の面接には学生のほとんどが「私服」だったそうで、学生は面接時の服装に関して大手と中小、ベンチャーをうまく使い分けていることがうかがえます。3月は合同での企業説明会も多くなりますがこの場合は「私服可」と書いてある場合が多いのですが、「私服可」とあっても学生の大半が「スーツ」で行くようです。
実際のところ「私服」でもまったく問題なく、むしろ少ない「私服」の人の方が人事の人に声をかけてもらいやすかったと話してくれた応募者の方もいます。「私服可」と書いてある場合は人の考えに合わせるよりは自分の判断で服装を決めてみてはいかがでしょうか。服装にかぎらず何事にも自分の考えに自信を持てるようになりたいものです。
面接時の「私服可」という企業のホンネ
なぜ「私服可」なの?
なぜ「私服可」なのでしょう。ある企業の人事担当者は、学生の方に余計な気持ちの負担をしてもらわなくてもいいようにと言っています。つまり学校帰りにスーツに着替えたりすることなく、そのまま説明会に参加してもらえる為にとの配慮からなのだそうです。
服装は採用の判断基準にはならず、あくまでも応募者の能力重視ですというものでした。つまり服装は選考の基準とは全く関係ないという事です。
またこんな回答例もあります、面接と言えば暗黙の了解のように「リクルートスーツ」の学生が多いのですが、我が社では「特にリクルートスーツを指定してはいません」という意味での「私服可」という考えとの事でした。他には応募者が社会的な常識を持ち合わせているか判断する為に「私服可」としているという回答もあり、こうなると「私服可」もなかなか意味深長な言葉のようです。
面接時の「私服可」で悩んだ時は?
面接時の「私服でOK」の難しさ

「私服可」と言われても、面接にどのような服装で行けばよいのか、逆に迷ってしまうという人も多いと思います。行楽に出かけるのとはわけが違い、就職活動に着ていくべき私服ですからどのような私服でも構わないという事はないはずと思いますよね。このような事で悩むくらいなら「私服可」と書いてあってもリクルートスーツで行く学生の気持ちもわかるような気がします。
また、いくら「私服可」と言われても普段着のジーパンやTシャツでの面接はさすがにまずいと誰しも思いますが、実は「私服可」と言った企業の中には応募者の服装が「どこまで普段着に近い服装で来るか」期待しているという企業がある事も事実です。このような企業の思惑を知ればスーツで行くのも芸が無いと思ってしまう人も出てくるかもしれませんね。
そう思われた人はリクルートスーツなどを売っているお店の店員に聞く事も一つの方法です。服装に関してのプロですから良いアドバイスが得られると思います。もしアパレル業界の仕事がしたくてそのような企業への面接に行くのでしたらまた話は違ってきます、その場合は自分で納得のいく服装で行くべきでしょう。業界の雰囲気など研究して許される範囲での個性的な服装で臨んで下さい。
面接時の「私服可」の規定って?
面接時「私服可」でもNGはあるの?
「私服可」とは言っても面接という公の場所へ行くわけですから、それなりのきちんとした服装で行くという事を頭に入れておいた方が良いと思います。企業側の「私服可」は「きちんとした服装ならスーツでなくてもかまいません」という意味が込められているのです。そこで注意しておきたい点は面接時の「私服可」にも規定のようなものがあるという事です。
例えばシャツなら襟付きのシャツが前提です、襟なしのTシャツや派手な色や柄のシャツはNGです。靴は革靴を履きましょう。スニーカーはNGです。かばんは、リュックは面接には不向きです、ビジネスライクなかばんを選んでください。女性の場合、スカートはひざ下までの長さで、派手なアクセサリーは避けましょう。
例外もあります。企業によっては、勤務スタイルがジーンズとポロシャツという企業もあり、面接時もそのスタイルでOKというところや、正社員はスーツで、アルバイト他はカジュアルな服装でOKなどの企業側の回答もありました。いずれの場合も清潔感は重要視しているようです。
面接時「私服で来てください」と書いてある場合
面接には必ず私服で行きましょう!
「私服で来てください」と書いてある場合は、書かれてある通り「私服」で行きましょう。私服の場合はスーツと違って応募者の服装選びが必要となりますが、企業はそこが狙い目なのです。応募者の服のセンスや常識をみてその人物の判断材料の一つとします。
ですから「私服で来てください」とわざわざ指定がある場合は、私服必須と心得て、私服で行くようにして下さい。この言葉の意味を深く考えずスーツで行ったりすると大切な面接時の評価が下がる場合があります。このような事でせっかくのチャンスを無駄にしないようにしたいものです。
面接時「私服で来てください」の企業の目的は
企業によって意図は様々

前述でも述べましたが企業の「私服で来て下さい」には色々な思惑があります。「スーツ」ですと個々の応募者の個性がなかなか見えにものですが、「私服」では応募者の素の一面を垣間見ることが出来るという訳です。「私服」はその人のセンスだけでなく性格さえ感じ取る事が出来ると言われています。応募者は全力で面接に臨むので普段の自分ではない演出をしてしまう場合があります。

ところが入社後には本人の演出部分が消えてしまって期待外れになる場合もあります、そのような事を避ける為にも面接時に服装を通して素のあなたを見たいという企業の思いがあるのです。
他にも、応募者に対して企業側からの「我が社の自由な社風をPRしたい」気持ちが含まれていることもあります。また、アパレル業界や流通関係の企業ではズバリ応募者の服のセンスが知りたいという思いもあります。
基本となる「私服」の考え方
新卒者の就活必見!
これまで面接時の服装として「私服可」と「私服で来てください」の2パターンについて説明して来ましたが、ここでは新たに新卒者向けの別の表記「服装自由」と「私服」についてお話しします。「服装自由」はスーツ。「私服」はオフィスカジュアルという考え方です。
「服装自由」は自由とあるので何でもよいと考えてしまいがちですが、「スーツ」を否定しているわけではなく、「スーツ」でも良く、さらに「スーツ」ならハズレる事はないというニュアンスが含まれています。また「私服」とはどんな服装でも良いのではなく、「スーツ」以外の、面接に適した服装のことでそれは「オフィスカジュアル」ですと明示しています。
面接時、少数派でも焦らない
みんなと違ってもOK
面接時の服装に関して自分の解釈の仕方が間違っていなくても自分だけ他の人と違ったりすると不安な気持ちになったりしがちですが、「私服」と指定されているので自分なりに考えた「私服」で臨んだという事ですから何も気に病む必要はありません。ジーパンにYシャツなら問題ですが、あなたなりの「オフィスカジュアル」で来たわけですから自信を持って面接に臨んで下さい。
好ましい女性の服装や靴・かばんとは?その1.
常識内の服装ならOK!
女性のオフィスカジュアルは男性に比べてはっきり捉えにくく、ばくぜんとした区分はあるものの、これと言える衣服の品目はありません。つまり常識の範囲であれば大抵大丈夫です。
面接官は男性の場合が多く、女性の私服の事はよく分かりませんので、カジュアル過ぎず、露出過ぎず、派手なカラーリングを避ければ大丈夫です。オフィスカジュアルはスーツに比べソフトな感じになると思います。
好ましい女性の服装や靴・かばんとは?その2.
女性の服装、トップスはどうする?
トップスは、ジャケット、カーディガン、ブラウスの3つのアイテムが基本になりますが、女性の場合アイテムはカラーもデザインも多種多様で選ぶのにひと苦労と思う方もいらっしゃるかもしれませんが、突飛なデザインでなければどれを選んでも大丈夫です。また女性の服装のポイントとして「色味」も大きな役割を果たしてくれます。
女性のファッションは男性と違い多彩なコーディネートを楽しむ事が出来るのが魅力、色味をうまく使うと表情が明るく見え相手に好印象を与えます。色に関して納得が出来たらあとは「きちんと感」のコーディネートを心がけましょう。
それでも不安がある場合はオフィスで違和感がないか、はじめての面接で企業の方に会うのに失礼ではないかなど考えてみると自分なりの答えが見つかるかもしれません。
好ましい女性の服装や靴・かばんとは?その3.
かばんはA4ファイルが入る大きさ
就職活動の身支度で服装にばかり気を取られ、うっかり忘れがちになるのがかばんです。面接時は人目にとまらないと軽く考えがちですが、かばんを面接時のチェックの対象としている会社もありますのでおろそかに出来ません。
普段の通勤バックの感覚で良いのではと思ってしまいがちですが、書類を折らずにしまうことが出来るA4サイズ以上が入るビジネスバックを用意する事がポイントです。
さらに「オフィスカジュアル」に合った、床に置いても自立しているタイプが理想的です。高価な物や派手なデザインの物は避け、服装にあったシンプルで使い勝手のよい物を選びましょう。また靴はその人を見る時にチェックの対象にされるという事を頭に入れておいて下さい。面接時に履く靴は服装のイメージに合った色や形の靴を用意したいものです。
私服面接の最終チェック!
仕事着としてふさわしいか常に意識して
ここまで大まかに服装のお話しをして来ましたが最終チェックをしてみましょう。例えばスカートはヒラヒラしたものや丈が長過ぎるのも面接の場所には不向きですので避けましょう。また、パンツはフルレングスが常識です。ハーフパンツやカプリパンツはNGです。インナーも丈が短くてお腹の見えるものや胸元の空きすぎるものはNGです。
コートやマフラーを脱ぎ着するタイミングも案外迷いますが、訪問先の建物入口前や、受付で話をする前に脱ぎ、手に持って中に入ります。帰りは、建物を出てから着ますが、訪問先でどうぞ来てくださいと勧められた時はお礼を言って袖を通させて頂いてもかまいません。
私服面接、男性編
ちなみに就活は女性だけの問題ではありません、男性も女性と同じように私服面接について迷いや悩みがあると思います。そこでこの機会に簡単に面接時の好ましい服装についてお話ししたいと思います。
基本はテーラードジャケット
男子の「オフィスカジュアル」は「テーラードジャケット」「シャツ」「カーディガン」「チノパン」などがお勧めです。ちなみにカジュアルな感じでスーツと同じ形のジャケットを「テーラードジャケット」と言います。基本的には「テーラードジャケット」に「シャツが」オフィスカジュアルの原則です。
「オフィスカジュアル」はどこの企業の面接に行っても間違いない格好ですが、それゆえ、その場のほぼ半数の人が同じような格好をしていますので人と被るのが嫌ならやめましょう。またジャケットの下はシャツの代わりにTシャツやニットでも構いませんが、サッパリした清潔感のある服装を心がけて下さい。
個性を出すならカーディガン?
「オフィスカジュアル」の原則に基づいて危なげない格好で行く事は、大切な面接時に服装に関してこれ以上余計な心配をしなくて良いという安心感はありますが、一方で没個性になってしまうと思われる人には、程よい個性が出せる服装として、豊富なカラーバリエーションから選べる「カーディガン」をお勧めします。
「カーディガン」の下に着るシャツやパンツをシンプルな感じに整えるならどんな色の「カーディガン」でも大丈夫です。人気のカラーは黒やグレー、ダークグリーンなどがあります、また靴はスニーカーなどは控えて、革靴にしましょう。
かばんは書類を折らずにしまえる最低でもA4サイズのファイルが入るものを準備しましょう。服装にマッチしたものが良いでしょう。トートバックなどもお勧めです。

私服面接はどんな格好が正解?まとめ
ここまで「私服」についてお話しして来ましたが、企業によって考え方がずいぶん違う事が分かりましたね。またこの格好で大丈夫と判断するには企業の「私服OK」とする理由や意図をキャッチする事が大切です。業種や企業の雰囲気、さらに業務内容によって「私服」のスタイルが大きく変わる事も手がかりになる一つの要素と考えて今後の就活に役立てて下さい。
同じような企業に勤めた先輩に意見を聞いたり、ネットでの検索も参考になると思います。また服装に関するマナーなどは親の意見にもぜひ耳を傾けてみて下さい。それと、服装が面接時の全てではありませんので必要以上に恐れず、勇気をもって面接に臨んで頂ければと思います。