着物の柄・模様まとめ!代表的な種類や意味・由来などを詳しく解説

成人式や結婚式で着る機会の多い着物ですが、柄はどれも豪華で思わず目を奪われてしまいます。そんな着物の柄や模様には意味が込められているって知っていましたか?今回は代表的な着物の柄の意味や由来を詳しくご紹介したいと思います。ぜひ着物を選ぶときの参考にして下さいね。

着物の柄・模様まとめ!代表的な種類や意味・由来などを詳しく解説

目次

  1. 艶やかな着物の柄や模様にはどれも意味や由来が込められている!
  2. おめでたい時の定番吉祥文様の着物をご紹介!
  3. 長寿・夫婦仲良きことの象徴「鶴」
  4. 雅の原点平安時代のモチーフ!「檜扇」
  5. 終わりがなく縁起の良い「丸文」
  6. 夫婦円満の象徴「鴛鴦」
  7. 日本人のDNAに刻み込まれている「桜文」
  8. 豪華な柄の代表格!「花車」
  9. 源氏物語にも登場した柄「青海波文」
  10. 吉祥文様の中には平安時代から続く有職文様がある
  11. 実は世界各地で使われている柄!「唐草文」
  12. 文字通り亀の甲羅を図案化した「亀甲文」
  13. 子供の成長を祈る「麻の葉」
  14. 季節の草花や生き物が描かれた柄の着物はその季節に合わせて着よう
  15. やっぱり柄選びが大変?そんな時は一年中着れる着物柄を選ぼう!
  16. 着物の柄の意味や由来を知れば和装がもっと楽しくなる!

艶やかな着物の柄や模様にはどれも意味や由来が込められている!

洋装が多い現代の生活では着物は成人式や結婚式、子供の七五三などハレの日の衣装だけになってしまう事が多いですが、着物の鮮やかな柄は目を惹きますしとても美しいです。

なので着物を選ぶときにはついつい自分の好きな色合いやデザインばかり目がいってしまいがちです。でも着物の柄は種類ごとに意味や由来が込められているのです。深いですね。そんな着物の柄の意味を今回は大まかな種類にわけてご紹介したいと思います。

おめでたい時の定番吉祥文様の着物をご紹介!

吉祥文様は結婚式などに使われる定番の着物柄

吉祥文様とは縁起が良かったりおめでたい印をデザインした柄(文様)をまとめて呼ぶ言葉です。着物の柄は勿論、帯に描かれている事もあります。

吉祥文様の描かれた種類の着物の多くは結婚式の花嫁衣装の打掛に使われている柄ですが、その他ひな人形のお雛様の着物の柄に使われていたり、お正月や成人式に着る着物にも使われていますので目にする機会も多い柄ではないでしょうか。

長寿・夫婦仲良きことの象徴「鶴」

結婚式には最も最適な模様

鶴は千年亀は万年の言葉の通り鶴は長寿の象徴の代表的模様です。その白く美しい姿が品格にあふれているので婚礼衣装にとてもよく使われていますが、婚礼衣装に使われる理由はそれだけではありません。二羽の夫婦鶴で描かれていると「夫婦仲良き事」の象徴を意味することも理由の一つです。延命長寿、夫婦円満の象徴である鶴の柄はまさに花嫁衣裳にはぴったりの柄ですね。

雅の原点平安時代のモチーフ!「檜扇」

富の象徴でもある檜扇の柄

檜扇というとぴんと来ないかもしれませんが、お雛様の持っている扇の事です。檜扇は平安時代の装飾品で、十二単を着たお姫様が持っていたものです。それだけでも優美な装飾品と分かりますね。お姫様が持っていた物なので富の象徴を表しています。雅な形、扇に描かれた美しい絵が王朝趣味の柄として長く起用されていたのでおめでたい吉祥文様として昔から人気のある柄です。

終わりがなく縁起の良い「丸文」

シンプルな模様だけど花嫁衣装におすすめ!

丸は一見シンプルですが、始まりも終わりもないため永遠や無限を表す縁起の良い柄です。また、円が縁に通じてこの縁が無限に続くという意味を持つ為花嫁衣装に好んで使われます。ただの丸ではなく、大抵は万華鏡のように花を対称的に丸くデザインした花文、茎や葉を丸く囲んで丸型に文様化した花丸文など華やかな種類の柄があります。

夫婦円満の象徴「鴛鴦」

漢字や読み方まで夫婦で仲良し

鴛鴦と言えば夫婦睦まじい象徴ですね。鴛鴦という漢字も、オシドリの雄を表す鴛とメスを表す鴦の二つを合わせてオシドリと読みますが、実は鴛と鴦はそれぞれ単体でもオシドリと読みます。漢字にしても仲の良い夫婦を表していて凄いですね。こちらも夫婦の変わらぬ愛を象徴する代表的な婚礼衣装の吉祥文様の柄です。

日本人のDNAに刻み込まれている「桜文」

平安時代から愛され続ける着物柄

日本人と言えば桜を好みますが、それは千年以上昔の平安時代から続いています。ですのでお花見だけではなく着物の柄としても末永く起用されている吉祥文様になります。桜と言えば春の花ですが、桜文柄の着物は季節を問わず着る事の出来る種類でもあります。

豪華な柄の代表格!「花車」

季節を問わず着る事の出来る実用的な柄の着物

花車は平安時代、貴族たちの乗り物に使われていた牛車に四季折々の美しい花を重ね合わせて文様化した柄で、一目見ただけで圧倒的な豪華さに包まれます。こちらも四季の花が描かれた柄なので桜文と同じく季節を問わず着る事の出来る着物です。豪華で季節を問わない実用的なデザインは重宝しますね。

源氏物語にも登場した柄「青海波文」

青海波文(せいがいはもん)は雅楽の青海波の装束に使われていたことからこの名前が付きました。あの源氏物語でも光源氏が紅葉賀の時に頭中将と一緒に青海波を舞っています。青海波文はその名の通り大海原の波をイメージして描かれた柄で、何重にも重なった半円が波を表しています。雅楽の青海波では波の他に千鳥が描かれていて、雅楽の衣装の中でも最も美しい衣装だと言われています。

未来永劫の願いが込められている吉祥文様で、着物の柄では花や鳳が一緒に描かれていたり柄の種類が豊富な模様でもあります。

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吉祥文様の中には平安時代から続く有職文様がある

有職文様とはどんな柄なのか

有職文様とは昔の中国から伝わった文様を日本風にしたもので。格調が高い文様です。平安時代の公家の装束や持ち物、有職者と呼ばれる儀式や故実に詳しい学者や僧の衣装に使われていた柄なので有職文様と呼ばれています。図形が重なった幾何学模様なのでパッと見てすぐに分かります。

実は世界各地で使われている柄!「唐草文」

唐草文というとつい一昔前の泥棒の風呂敷をイメージしてしまいますが、曲線や渦巻で成長していくつる草を表していて、獅子舞の被り物にも使われるように蔓草の生命力を発展に結び付けて吉祥文様として使われている柄です。また、古代ギリシアからエジプト、メソポタミア、中国朝鮮と唐草をモチーフにした図案は世界中に存在します。

文字通り亀の甲羅を図案化した「亀甲文」

六角形は亀の甲羅を図案化していていますが、この亀は北を守護する玄武にあやかった物だそうです。鶴と同じく亀も長寿の象徴とされていますので亀甲文も吉祥文様として着物によく使われる柄の一つです。また亀甲文には六角形の中に花をあしらった亀甲花や亀甲を三つ組み合わせた毘沙門亀甲などアレンジされた柄の種類も豊富です。

子供の成長を祈る「麻の葉」

麻の葉は、1か月で1メートルと大きくなるのが早く真っすぐに育ちますので、この柄は子供の健やかな成長を願う意味が込められた着物になります。また、この柄には魔よけの意味も込められているので昔から赤ちゃんの産着に使われることが多かったです。私自身子供を出産して退院する時の肌着は麻の葉模様の産着を着せました。勿論赤ちゃんだけではなく、子供の着物に使われることの多い柄です。

季節の草花や生き物が描かれた柄の着物はその季節に合わせて着よう

季節に合わせた着物柄の選び方

お花見やお茶会、ちょっとしたお出かけなど日常生活で着る着物の柄で多いのはやはり季節の草花を描いた柄ではないでしょうか。でも、実際着るとなると「この柄の着物って今の季節に着ても良いのかな?」と不安に思う事がありますよね。

先程ご紹介した桜や花車の柄の着物は季節を問わず着ることが出来ますが、その他柄は描かれた花の咲く1か月ほど前から先取りで、花が咲き始める位まで着るのが粋な着物の着こなし方なんです。勿論その花が咲いてから着ても良いですが、散り始めたら次の季節の花の着物を着る事をおすすめします。では、季節ごとおすすめの柄の着物をご紹介していきます。

春にぴったりのおすすめ着物柄

一年中着れる着物柄と紹介した桜もやはり春が良く似合う柄ですね。その他にも春らしく豪華な着物柄がたくさんあります。桜が満開の頃から鮮やかに枝垂れ咲く藤、百花の王とも呼ばれる牡丹などがおすすめです。また、蝶の柄の着物も春を感じさせてくれますね。

夏にぴったりのおすすめ着物柄

段々と暑くなる夏は、着物より浴衣の方が活躍する季節かも知れません。着物より浴衣の方が着るのも簡単なのでぜひ和装を楽しんで頂きたいです。そんな夏にぴったりの着物柄は、睡蓮や朝顔、アヤメなど涼し気に見える色合いが多いように思えます。また、水をイメージした流水や金魚、貝なども素敵ですね。

秋にぴったりのおすすめ着物柄

秋も山々が紅葉を迎えて草花の美しい季節です。そんな実りの秋におすすめの着物柄はやはり菊や紅葉の描かれた着物でしょう。また、すすきや銀杏、とんぼなども秋のセンチメンタルな雰囲気と相まって素敵ですね。

冬にぴったりのおすすめ着物柄

冬におすすめの着物柄は松や梅、椿や水仙などの柄です。身も心もなんとなく寒くなりがちな冬ですが、そんな寒さに負けず一心不乱に咲く花の描かれた着物を着ると気分もきりっと引き締まりそうですね。今あげた4種類の柄はお正月の初詣にもぴったりの着物柄ですので、ぜひ初詣に着物で出かけてみてはいかがでしょうか。ただし着物は冷えますので、着物の下には暖かい肌着やホッカイロなどを用意して防寒対策はしっかりして初詣に向かいましょう。

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やっぱり柄選びが大変?そんな時は一年中着れる着物柄を選ぼう!

季節によって柄の法則が決まっていますが、何着も着物を持つのが大変だったり毎回着物選びで悩むのも大変ですよね。そんな時は季節を問わず着る事の出来る着物を1着もっていると便利です。

先程の桜や花車の他にも、桜と紅葉など春や秋の季節の混じった花が描かれていたり、花が抽象的に描かれている着物の柄は季節を問わず着る事の出来る着物です。そういった着物を着る事で着物を着る敷居を下げ、積極的に着物を取り入れていけたら素敵だと思います。

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着物の柄の意味や由来を知れば和装がもっと楽しくなる!

今回は代表的な着物の柄や模様の意味や由来をまとめてご紹介しましたが、どの柄も着る人の幸せを願ってきちんと意味や由来が込められていたんですね。意味や由来を知って着物を着るのと知らずに着るのとでは着こなし方にも差が出ますので、これから着物を着る時には色合いだけでなく柄にも目を通して選ぶと楽しみが広がりますね。

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2021-09-29 時点

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