ブラックサンタの伝説が怖いと話題!由来や歴史・悪い子の条件も紹介

ブラックサンタを知っていますか?サンタクロースがクリスマスにプレゼントをくれるのに対し、ブラックサンタは悪い子をお仕置きにくるんです!ヨーロッパで生まれた伝説のブラックサンタ!ブラックサンタの誕生や歴史について調べてみました。

ブラックサンタの伝説が怖いと話題!由来や歴史・悪い子の条件も紹介

目次

  1. 子どもたちのビッグイベント!クリスマス!
  2. 日本ではなじみのないブラックサンタ!
  3. ドイツ発祥:ブラックサンタ
  4. ブラックサンタに狙われる悪い子とは?
  5. ブラックサンタの容姿とは?
  6. サンタクロースの伝説のモデルとは?
  7. ブラックサンタは何者?
  8. ブラックサンタはいい人だという説も!
  9. 現代に蘇るブラックサンタ伝説
  10. まとめ:ブラックサンタに狙われないために

子どもたちのビッグイベント!クリスマス!

去年のクリスマス、あなたはどう過ごしましたか?クリスマスと言えば、大きなクリスマスツリーを飾り付け、子どもたちはサンタクロースからプレゼントをもらい、家族でごちそうを食べて過ごす、誕生日に並ぶビッグイベントの一つですよね?

キリスト教にはあまりなじみのない日本でも、最近のご家庭はどこもクリスマスのお祝いをするのではないでしょうか?恋人のいる人はおしゃれなレストランでお食事をしてプレゼント交換など、日本でもすっかり定着した感のあるクリスマス・・

そんなビッグイベントであるクリスマスにまつわる伝説に、ブラックサンタというのがあることをご存知でしょうか?最近、そのあまりの怖さからネットで取り上げられているブラックサンタについて調べてみました。。

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日本ではなじみのないブラックサンタ!

日本では、サンタクロースは世界中の子どもたちにプレゼントを配る、というのが一般的ですよね。でも、サンタクロース発祥の地、ヨーロッパではサンタクロースは良い子にだけプレゼントを贈り、悪い子にはブラックサンタがくる・・と語り継がれている地もたくさんあるんです!

長らく日本ではなじみのなかったブラックサンタですが、近年のインターネットの普及に代表されるグローバル化にともなって、ブラックサンタは日本でも認知されるようになりました。

サンタクロースとはあまりに対照的な怖さやグロテスクさにネットが騒然!でも、歴史を紐解いてブラックサンタの正体に迫ってみると、いろんな側面のある事がわかります。近年いっきに広まった感のあるブラックサンタ。発祥の地とされるヨーロッパの歴史や文化を抜きに語ることはできません。

ドイツ発祥:ブラックサンタ

ブラックサンタ伝説の発祥の地はドイツと言われています。今でこそドイツは先進国の一つに数えられていますが、その昔はとても貧しい国だったのです。

ヨーロッパの中でも北に位置するドイツは、土地も痩せていて日照時間も短いため穀物が育たず、庶民はとても貧しい暮らしを強いられていました。お菓子の家で有名なヘンデルとグレーテルはドイツのお話ですが、貧しさのあまり子どもを捨てようとするお話ですね。

そんな貧しい時代のドイツで生まれた伝説ブラックサンタ。サンタクロースは良い子にプレゼントを持ってくるのに比べ、ブラックサンタは悪い子にお仕置きをしにくるといわれます。

悪い子には芋を、もっと悪い子には灰の入った重い袋で叩いてお仕置きを、さらには豚の内臓を部屋にぶちまける・・といったお仕置きもあります。そしてもっと悪い子は袋に詰められて地獄に連れ去られてしまうのです。

何ともグロテスクで怖いお話ですよね。灰の入った思い袋で叩かれるのはとっても痛いでしょうし、豚の内臓を部屋にぶちまけられたら血の匂いも充満しそうです。地獄に連れていかれたら・・想像だけでも怖いですよね。ではブラックサンタに狙われる悪い子の条件とは何だったのでしょうか・・・

ブラックサンタに狙われる悪い子とは?

ブラックサンタに狙われるただ一つの条件。それはお祈りができるかどうかなのです。ブラックサンタは子どもたちのところにやってきて聞きます。お前はお祈りができるのかと・・

お祈りができる子には良い子であり、木の実やリンゴなどのプレゼントがもらえます。お祈りができない子は灰の入った袋で叩かれたり、豚の内臓を部屋にぶちまけられたりします。親の言うことを聞くとか聞かないとか、人に親切にできるかどうかがいい子の条件ではなく、信仰心が良い子の条件になるところがヨーロッパならでは歴史を感じさせますね。

ブラックサンタの容姿とは?

さて、そんな怖い歴史を感じさせる伝説のブラックサンタですが、どんな容姿をしているのでしょうか?

ブラックサンタの容姿はヨーロッパの地方によってもいろいろとバリエーションがあるようですが、一般的には長い髭を生やし毛皮で全身を覆っているようです。灰の袋を持っていて白馬にまたがって現れる事もあるそうです。そして時にはサンタクロースと一緒に現れたり、また時には単独で現れる事もあるようです。

ブラックサンタが文献に登場したのが17世紀と言われていますが、文献によってお爺さんの姿だったり恐ろしい鉤の爪と角をもった怪物の姿だったりするようです。いずれにしても、子どもにとってはとても怖い姿ですよね。

サンタクロースの伝説のモデルとは?

サンタクロースにモデルはいるのは有名な話ですよね。セント・ニコラスという人で4世紀に司教をしていた方だそうです。セント・ニコラスはある日、3人の娘がいるとても貧しい家があることを知り、正体を隠して窓から金貨の入った袋を投げ入れたそうです。その袋は偶然暖炉のそばにつるしてあった靴下に入り、そこから贈り物を靴下に入れるという伝説が生まれたようです。

その後、12世紀にはフランスの修道女が貧しい人に食べ物などをおくる風習が出てきたりなどの長い時間やいろんな風習を経て、サンタクロースは現在の赤い服を着たお爺さんで、クリスマスには子どもたちにプレゼントをしてくれるという伝説になりました。

ブラックサンタは何者?

そんなサンタクロースのモデルである、セント・ニコラスの同行者として17世紀の文献にに初めて登場したのが、クネヒト・ループレヒトと呼ばれる従者なのです。クネヒト・ループレヒトとはドイツ語で悪魔という意味もあり、ヨーロッパでも各地によって呼び名は違うようですが、悪い子にお仕置きにくるところだけは一緒のようです。

サンタクロースがそんな怖い悪魔をお伴に連れていたなんて、ちょっとショックですね。でも、いつの時代も親は子どもにいい子になってもらいたいと願うものなのでしょう。ブラックサンタは子どもの信仰心を育てるための親の知恵だったのかもしれません。

そういう意味では秋田県で行われている伝統のなまはげに近いと考える人もいるようです。なまはげは悪い子はいねが~!と、悪い子の条件が曖昧なのに対し、ブラックサンタの悪い子の条件は信仰心だけのところをみると、ブラックサンタのほうが親切かもしれませんね。

ブラックサンタはいい人だという説も!

そんな子どもにとっては怖いブラックサンタですが、実は良い人なんじゃないかと考察する人もいるようです。ヨーロッパの歴史を鑑みればうなずける点も多々ある、ブラックサンタ善人説!ブラックサンタのクネヒト・ループレヒトとは何者なのでしょうか?

まず、悪い子には芋などの子どもが喜ばないプレゼントをするといわれますが、ドイツの主食は芋です。例えば戦後の日本の貧しい時代の子どもはお米をもらうと喜んだのではないでしょうか?ドイツもその昔はとても貧しい国だったことを考えると、芋でもうれしかったはずですよね。

さらに、慢性的に食料が不足していた昔のドイツでは栄養失調の子どもがたくさんいたと考えられます。芋だけではとても回復しない状態にあっては、ビタミンなどを多く含む豚の内臓料理は高い効果があります。たしかにそう考えるとブラックサンタは貧しい子どもたちを助けたかったのかもしれませんね。

現代に蘇るブラックサンタ伝説

ブラックサンタに悪い子の条件としてただ一つ挙げられる信仰心の深さ。たしかに歴史的にみても、ヨーロッパでの教会信仰は深いものがあります。そして長い間、教会は信者からのお布施で成り立ってきました。でも、明日食べるものさえないような貧しい暮らしではとてもお布施などできませんよね。

ブラックサンタにとても悪い子の烙印を押され、地獄に連れて行かれた子どもたちは、貧しさのあまり一度も教会に行ったことのない子どもだったのかもしれません。きっとそんな子ども達は栄養状態の悪さから、明日をも知れない体だったのでしょう。きっと両親と一緒にいても食べ物がなくて死ぬのを待つだけ。それならいっそ連れ去って少しでも食べ物のあるところへ行った方が幸せだったのかもしれません

とても怖いイメージのブラックサンタですが、当時もきっと少しでも子どもたちの命を救いたいと願う慈悲深い人はいたのでしょう。鳥の骨ほどしかない痩せた指をしていたヘンデルやグレーテルのような子どもたちが集まって、みんなで温かい食べ物を口にしているところを想像すると、すくわれる気持ちになりますね。

ブラックサンタは歴史とともに形を変え現在にまで語り継がれているヨーロッパに伝わる伝説。本当にそうでしょうか?

現在の日本は子どもの6人に一人が貧困状態にあると言われています。プレゼントの変わりにお米や栄養価の高い食料をもらい、それだけでは生活は改善せず児童相談所に保護される子どもも後を絶ちません。どんなに貧しくても親と一緒にいたいと願うのが子どもです。連れ去りに来るブラックサンタは悪者に見えてしまうかもしれませんね。

まとめ:ブラックサンタに狙われないために

ヨーロッパの歴史と共に歩んできたブラックサンタ。慈悲深い善人だったのか、子どもを連れ去る悪人だったのか?誰にもわかりません。でもただ一つ言える事。ブラックサンタが子どもを狙う必要のない、すべての親が子どもを守れる健全な社会であるといいですね。

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2023-06-02 時点

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