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ガパオライスのガパオの意味とは?食べ方やカロリーを調査!
ガパオライスとは、タイ料理のお店に行くと見かけるメニューの1つです。野菜やお肉などが入っているので、辛くないものであればお子様も食べられるお料理です。今回は、ガパオライスとは何か、食べ方やカロリー・栄養、材料は何かなどを調べてみました。

目次
タイ料理のガパオライスとは?
そもそもガパオって何?
タイ料理でおなじみのガパオライスとは、本場のタイ王国では「ガパオ」と呼ばれるハーブを使った料理のことを言います。ガパオは外国ではメジャーなハーブで、シソ科に属しますが香りと味に癖がないので良く使われるそうです。また、ガパオは「ホーリーバジル」とも呼ばれています。インドでは不老不死の薬として信じられてきましたが、実際は鎮静作用のあるハーブです。
今回は、そんなガパオライスとはどういう料理なのかをご紹介していきます。ガパオライスとはどんなものなのか、どんな材料を使っていてどれだけカロリーがあるのか、発祥の国はどこなのか、どういった食べ方が正しいのかなど、ガパオライスとはどういう料理なのかと思っている方のために調べてみました。ガパオライスとは何なの?と疑問に思った方、参考にしてみて下さいね。

ガパオライスとはどこの国の料理?
ガパオライスとは?~発祥国編~
「ガパオ炒め」はタイ王国発祥の料理ですが、ガパオライスとは実は日本独特の料理です。日本のガパオライスはタイ王国のようにガパオは使われておらず、代用品としてスイートバジルが使われています。スイートバジルはガパオと同じシソ科メボウキ属で、よく見かけるハーブのことを言います。それ故に日本のガパオライスは、正確にはガパオライスとは言えないでしょう。
ちなみに、タイ王国においてのスイートバジルは、ヨーロッパなどで使われるスイートバジルとは味が異なります。一般的なスイートバジルは苦みの中に爽やかな甘味がありますが、タイ王国のスイートバジルは歯磨き粉のような味がするそうです。生命力が強く、変異種も生まれやすい事から、本場タイ王国では必ずガパオを使う必要があるということです。
カロリーはどのくらい?栄養は?
ガパオライスとは?~栄養編~
ガパオライスとは、鶏肉以外にも豚肉が使われていたり、全体的に量が多い料理です。それなので、どうしても高カロリーな料理になってしまいます。一般的なガパオライスのカロリーは600kcalほどあり、それだけで1食分のカロリーに達してしまいます。野菜も少しは入っていますが、脂質と糖質が多くなってしまいガパオライスだけでは栄養バランスが偏ってしまいます。
豚肉を使うことでビタミンB群が多く含まれていますが、油を使うことでコレステロールが増えてしまうという点もあります。栄養のバランスを考えるのであれば、サラダを追加するともう少しビタミン類を摂取することが出来ます。自分で作る場合には、油の量を加減したりご飯の量を減らしたりしてカロリーの調節をしてみて下さい。栄養のことも考えて美味しく食べましょう。

正しい食べ方ってあるの?
ガパオライスとは?~食べ方編~
ガパオライスとはご飯と炒めた肉が別になっていて、その上に目玉焼きが乗っている料理ですが、どういう食べ方が正解なのか疑問に思ったことはありませんか。ほとんどの方が混ぜながらの食べ方をしているかと思いますが、本場では混ぜずに食べるのが一般的な食べ方なのだそうです。かといって混ぜて食べてはいけないというルールはないので、お好きに召し上がってみて下さいね。
上に乗っている目玉焼きの食べ方は、半熟卵の場合は絡めて食べ、固焼きになっている場合は細かくして具材の方に混ぜて食べるそうです。どの食べ方も美味しいですが、どの食べ方でもマナー違反にはならないので、自分の好きな食べ方で美味しく食べるのが一番ですよね。食べ方を変えてみて、どちらがより美味しいかを確かめてみるのも面白そうですよ。
ガパオライスとはお肉以外のものもあるの?
ガパオライスとは?~種類編~
ガパオライスとは一般的には鶏肉や豚肉のひき肉を使ったものを言いますが、本場タイではそれ以外の材料を使ったガパオ炒めもあります。シーフードやピータン(卵を熟成させたもの)を使ったものや、魚、蟹、レバーなどの内臓系を使ったガパオ炒めもあります。タイではあまり牛肉を食べませんが、中には牛肉のガパオ炒めというものもあるそうです。
地方によってはその地方限定のガパオ炒めがあったり、お店オリジナルのガパオ炒めもあったりします。日本では合挽若しくは鶏肉のひき肉を使ったガパオライスしかほとんどないかと思いますが、本場に行けば色々な具材を使ったガパオ炒めと出会えます。地方や材料によっても味付けが変わってくるそうなので、旅行に行った際には食べ比べをしてみるのもいい思い出になりますね。

材料は何を使っているの?
ガパオライスとは?~材料編~
ガパオライスに使わせている材料は、ひき肉、パプリカ、玉ねぎ、バジルがメインです。ひき肉は、鶏肉ならさっぱりと、合挽肉や豚肉ならジューシーな感じに仕上がります。パプリカは赤を使うと、卵の黄色、バジルの緑で色合いが綺麗になります。もちろん、ピーマンでも問題ありません。ちなみに、バジルは炒めすぎると風味がなくなってしまうので軽く炒めるのがポイントです。
そして、エスニック料理には欠かせないナンプラーも重要です。ナンプラーとは、魚醤(ぎょしょう)のことを言い、魚を液状化するまで熟成させたものを言います。冷蔵庫には入っていないという方も多いでしょう。日本の魚醤を使うのも良いのですが、ない場合は薄口醬油2に対してみりん1とレモン汁1を加えて代用する方法もあります。旨味はありませんが近い味になります。

ガパオライスのレシピは?
ガパオライスとは?~基本レシピ編~
一般的なガパオライスのレシピです。材料は、鶏ひき肉200g、バジル15枚程度、パプリカ1/2個、玉ねぎ1/2個、にんにく1かけ、唐辛子2本、ごま油大さじ1です。合わせ調味料は、ナンプラー・みりん・酒各大さじ1、オイスターソース・醤油・砂糖・鶏がらスープの素各小さじ1、塩こしょう少々です。卵2個(半熟の目玉焼きにする)と適量のご飯も用意します。
にんにくはみじん切り、唐辛子は種を取って小口切り、パプリカと玉ねぎは5mm幅に切ります。フライパンにごま油を熱して、にんにくと唐辛子を入れて香りが立ったら野菜を入れます。そこにひき肉を入れて炒めたら、合わせ調味料を全て入れます。野菜が柔らかくなるまで炒めたら、バジルを加えて具材は完成です。皿にご飯を盛り、具材を添えて目玉焼きを乗せれば出来上がりです。
ガパオライスとは?~アレンジレシピ編~
ガパオライスとはご飯で食べるのが一般的ですが、アレンジすることでレパートリーを増やすことが出来ます。ご飯を中華麺にして焼きそばにしてみると、中華麺によく合って美味しく仕上がります。また、具材(ガパオ炒め)が残ってしまったという場合には、春巻きのタネにしてみると立派なおかずになります。ご飯以外で食べたい、作りすぎてしまった、そんな時にお試しあれ。

本場のタイで食べる時に注意したい点は?
ガパオライスとは?~注文方法編~
ガパオライスとは、日本独特の言い方なのでタイ王国では通じません。ガパオはハーブ、ライスはご飯なので、ガパオライスと聞いた本場の店員は困惑するでしょう。ガパオライスとはガパオ炒めのことを言うので、タイ王国で注文する際には、ガパオ○○と伝えるのがベストです。○○は、鶏肉や豚肉などの種類が入り、それで注文すればご希望のガパオ炒めが来ますよ。
また、ガパオ炒めは辛みがあるので辛いのがいいのか、ちょっとだけ辛いのがいいか、辛くしないで欲しいのかも伝えておくと良いでしょう。何も伝えずに料理だけ注文してしまうと、辛いのが苦手という方には辛すぎるくらいのガパオ炒めが来てしまうかもしれません。日本のガパオライスとは違って結構辛いので、注意した方が良いかもしれませんね。

<おまけ>ガパオライス以外のタイ料理って?
ガパオライスとはタイ料理の1つですが、その他のエスニック料理はどのようなものがあるのでしょうか。まず1つはトムヤムクンです。エビなどを入れて煮込んだスープのことをいい、酸味と辛みがあるスープです。パクチーも入っています。「クン」はエビを指すので、これがカイプラーになると魚卵が入っています。グリーンカレーもエスニック料理では人気のあるメニューですね。
タイではメジャーなナマズを使った「パッペップラードゥ」も美味しいです。ピリ辛ですがカレー味で食べやすい料理です。タイ料理というとパクチーのイメージがありますが、パクチーを使っていない料理も色々あるので、タイに旅行に行った際には色々召し上がってみるもの良いですね。もちろん、国内にもタイ国政府が認めているお店もあるので、本場の味を味わってみて下さい。

ガパオライスを美味しく頂きましょう!
今回は、ガパオライスとは何かをご紹介していきました。タイ王国のガパオ炒めは、日本のガパオライスとは使っているハーブが違っていますが、同じ科の植物なので風味はそれほど変わりません。ガパオライスはカロリーが高いので、ダイエット中の方は気を付けた方がいい料理です。栄養が偏りがちなので、バランスを考えてタイを感じながら美味しく召し上がってみて下さい。