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メレンゲが泡立たない原因や理由は?上手にできる作り方のコツを紹介
お菓子やケーキを作るときに必要になるメレンゲ作り。泡立たないメレンゲに苦労したことはありませんか?メレンゲが泡立たない原因や、上手にメレンゲを泡立てる作り方のコツを解説します。上手なメレンゲで、美味しいお菓子やケーキを作りましょう!

目次
メレンゲは上手なスイーツ作りのポイント
泡立たないメレンゲに困ってない?
卵白と砂糖を使って作るメレンゲは、多くのお菓子やケーキを作るときに必要になるものですよね。スイーツ作りの基本ともいえる工程ですが、これが案外難しくて苦戦した経験のある人は多いでしょう。よく、「角が立つまで泡立てる」と言いますが、混ぜても固さが出ずにだれてしまうこともあります。
ここでは、そんなメレンゲを失敗せずに上手に作るためのコツをご紹介します。メレンゲ作りはとてもシンプルで、作り方のコツさえつかめばとても簡単です。ぜひ、メレンゲの上手な作り方をマスターして、色々なスイーツを美味しく作れるようになりましょう!
失敗の原因を知れば上手なメレンゲが作れる!
メレンゲを失敗せずに作れるようになるためには、失敗の原因を知る必要があります。メレンゲ作りが上手くいかない原因を知り、そのポイントに対処することによって上手なメレンゲを作れるようになりましょう。では、ここから具体的な作り方のコツをご紹介していきます。失敗の原因に注目しながら、一つ一つ見ていきましょう。
きちんと洗って乾いたボウルを使おう
メレンゲが泡立たない原因と上手な作り方のコツ①
メレンゲを作るのに使うボウルは、油分も水分もついていない清潔なものでなくてはいけません。メレンゲは、空気に触れた卵白のたんぱく質が膜のように固まって、そこに空気を入れるように混ぜることによって泡立ってきます。ボウルに油分や水分がついていると、この泡を作る作用の邪魔になります。
特に油分は、卵白のたんぱく質が作る膜を壊してしまうので、しっかりとした泡が立ちません。メレンゲ作りに使うボウルは、きちんと拭いて綺麗なものを使いましょう。また、一見綺麗で乾いたボウルでも、前回使った時の油分が残ったまま乾いているという場合があります。
ボウルを使った後は、毎回きちんと油分を落として洗っておくようにしましょう。使う前のボウルを触って、もしかしたら油っぽいかも?と思う場合には、事前に洗ってしっかりと水分をふき取ってから使うとより確実ですね。このような道具の管理も、スイーツ作りには大切なポイントなのです。
卵白と卵黄を綺麗に分けよう
メレンゲが泡立たない原因と上手な作り方のコツ②
メレンゲを作る際には、卵を卵白と卵黄に分けて卵白のみを使います。この時、卵黄が混ざってしまうとメレンゲが泡立たない原因になります。先ほど、油分があると卵白のたんぱく質が固まるのを邪魔してしまうとご説明しました。卵黄には「レシチン」という天然の油分が含まれていて、これも同じくたんぱく質が固まるのを邪魔します。
レシチンはとても体に良い大切な栄養素ですが、メレンゲを作るときには邪魔になってしまうので、卵黄が混ざらないように注意しましょう。卵を割るときに、左右に割ったそれぞれの殻で卵黄を受け止めるようにして、下に置いた器に卵白を落とすようにすると、上手に卵黄と卵白を分けることが出来ます。また、ペットボトルを使って簡単に卵黄を分ける方法もあります。
やり方は、器に卵を割って、500mlのペットボトルを手で押して凹ませながら口の部分を卵黄に近づけ、ペットボトルを押す手を緩めて凹みを直すだけです。ペットボトルの凹みを直す時に空気が入るので、それと一緒に卵黄を吸い上げることが出来ます。一瞬でできて簡単なのでおすすめな方法です。卵黄はペットボトルの中で潰れないように注意して、すぐに別のお椀へ移しましょう。

砂糖の量と入れるタイミングに注意しよう
メレンゲが泡立たない原因と上手な作り方のコツ③
メレンゲは、泡立てた卵白に砂糖を加えて甘みをつけます。この砂糖の量と入れるタイミングも、卵白が上手に泡立つかどうかを左右します。卵白が泡立つ前にたくさん砂糖を入れると、メレンゲが上手く泡立ちません。それは、砂糖が水分を引き寄せるため、卵白のたんぱく質が固まる際に必要な水分を奪ってしまうからです。
しかし、砂糖はメレンゲが泡立ってから加えれば、その泡を安定させる働きをしてくれます。そのため、メレンゲを作る際に入れる砂糖は、ある程度メレンゲが泡立ってから入れるのがおすすめです。また、メレンゲを作るときに砂糖を数回に分けて入れるように指定しているレシピは多いです。
砂糖を加えると一時的にメレンゲが緩くなりますが、泡立て続けるときちんと固い泡になります砂糖を数回に分けて入れるレシピでは、この工程を繰り返します。それによってしっかりとしたメレンゲができるので、横着して砂糖を一気に入れたりせず、レシピ通りの手順でメレンゲを作ることをおすすめします。
新鮮な卵を使って作ろう
メレンゲが泡立たない原因と上手な作り方のコツ④
使う卵の鮮度によって、メレンゲの作りやすさが変化します。新鮮な卵にはコシがあり、泡立ちが安定しているのでメレンゲを作りやすいです。プロのパティシエの方は、新鮮な卵を使うこともあれば、作るスイーツの性質に応じてあえて鮮度の低い卵を使うこともあるそうです。
しかし、家庭でメレンゲを作る際には、出来るだけ新鮮なものを使うことがおすすめです。古い卵でメレンゲを作ると、泡がだれたり緩んだりするのが早いので、泡立てるのが難しくなってしまいます。単純な衛生面や、スイーツの保存期間を考えても、新鮮な卵を使った方が良さそうですね。
温度が上がらないようにしよう
メレンゲが泡立たない原因と上手な作り方のコツ➄
メレンゲを作るときには、温度管理もとても大切です。卵白が冷たい状態の方が、安定した泡を作りやすいです。メレンゲを作る直前まで卵を冷蔵庫で冷やしておくか、夏場など温度が上がりやすい状況では、氷水を入れたボウルにメレンゲのボウルを浸けて、周りから冷やしながら泡立てるという方法もおすすめです。
電動ハンドミキサーはやっぱり便利!
メレンゲを作るときには泡だて器を使いますが、やっぱり電動の泡だて器があるととても便利です。電動なら手が疲れることもありませんし、泡立てるのにかかる時間も短くて済みます。スイーツ作りには工程が多いレシピもありますし、メレンゲ作りに手間がかかると結構大変ですよね。
電動の泡だて器は、メレンゲ作りだけでなく様々な料理やスイーツ作りに役立つものなので、一台持っておくととても便利でしょう。電動の泡だて器を使う際には、卵白に泡だて器をつけてからスイッチをオンにします。逆に、先にスイッチをオンにして泡だて器が回った状態で卵白につけると、周りに卵白が飛び散ってしまいます。
先に卵白につけてからスイッチを入れれば大丈夫ですので、この順番にも気を付けてみて下さいね。電動の泡だて器を使ってメレンゲを作るなら、砂糖はメレンゲがしっかり泡立ってから入れるのがおすすめです。砂糖を入れることによって泡の安定性が高まります。
失敗してしまったメレンゲはどうする?
泡立たないメレンゲにも使い道はある!
このような作り方のコツに注意していても、やっぱりメレンゲが泡立たないという失敗をしてしまうこともあるかもれしません。そんな時は、泡立ちの少ないメレンゲでもOKなお菓子に使うのがおすすめです。泡立ちの少ないメレンゲは空気を含んでいる量が少ないので、スポンジケーキなど「ふんわり感」を出したいレシピには向いていません。
しかし、ガトーショコラやマドレーヌなど「しっとり感」が大切なお菓子にはむしろ向いているのです。パウンドケーキやクッキー、マカロンなど、泡立ちの少ないメレンゲでも美味しく作れるスイーツのレシピは案外多いです。メレンゲが失敗したからといって気を落とさず、そのメレンゲは別のお菓子作りに活用してしまいましょう!
上手なメレンゲで美味しいスイーツ作りを!
もう泡立たないメレンゲに悩まない
メレンゲが失敗してしまう原因と、しっかり泡立てて上手に作るためのコツをご紹介してきました。どのコツもシンプルなものですが、メレンゲを上手に作るためにはとても大切なことです。こういったちょっとしたことに気を付けるだけで、難しいイメージのあるメレンゲも簡単に成功させることが出来るんですね。
今回解説したメレンゲは、フレンチメレンゲといってスイーツ作りで最も多く使われる王道なレシピです。スイーツ作りに使われるメレンゲには、イタリアンメレンゲやスイスメレンゲなど他の種類のものもあります。イタリアンメレンゲとはマカロンやバタークリーム、軽いムースなどによく使われるメレンゲで、泡立てた卵黄にシロップ状にした砂糖をくわえて、さらに泡立てて作ります。
また、スイスメレンゲは卵白と砂糖を合わせたものを湯煎にかけて温めて泡立てるメレンゲです。フレンチメレンゲとは対照的な作り方ですね。仕上がりは、フレンチメレンゲとイタリアンメレンゲの中間のようになります。スイーツ作りはとても奥が深いですね。家庭で美味しいスイーツを作るために、ぜひメレンゲを上手に作るコツを覚えておきましょう!
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