グルメ
ピクルス液の残りは上手に再利用!基本の作り方と活用レシピを紹介
最近では家庭でも良く作られるようになったピクルスですが、その残りのピクルス液ってどうしていますか?もう一度野菜を浸けることには抵抗がある、という方もいらっしゃるのではないでしょうか。ピクルス液の上手な再利用法と活用レシピについてご紹介します。

目次
一度使ったピクルス液、どうしてる?
野菜をさっぱりと食べられてサラダにもおつまみにもなるピクルスですが、一度野菜を浸けてしまったピクルス液はどうしていますか?そのまま捨ててしまっている、という方も多いかと思いますが、ピクルス液には野菜の旨味やスパイスが溶け込んでいるので捨ててしまうと勿体ない物です。。野菜から出た水分で少し薄くなってしまってはいますが、再利用が出来るんですよ。
ここでは、自家製のピクルス液の残りの再利用方法についてご紹介していきます。基本のピクルス液の作り方もご紹介しているので、ピクルスを作ったことがないという方も是非ピクルス作りをしてみて下さい。ピクルスはただ野菜を浸け込んで食べやすくしているのではなく、栄養面においても優秀です。生の野菜を食べるだけでは得られない栄養もあるのでおすすめですよ。

ピクルスは実は栄養たっぷり
ピクルスはお酢や塩、スパイス類などの調味料を溶かして野菜を浸け込んだものです。お酢を使っているので、疲労回復に効果があります。体を動かすと筋肉に乳酸が溜まり疲れてしまいます。それをお酢に含まれている酢酸が分解してくれるので、疲れが取れるのです。また、お酢には脂肪を分解してくれる作用があるのでダイエット効果にも繋がります。
その他にも、女性に嬉しい便秘解消効果や冷え症の改善などがあります。また、ピクルスにはアミノ酸が含まれているので、悪玉コレステロールを減らして善玉コレステロールを増やすという働きがあります。善玉コレステロールが増えると血液をサラサラにして、動脈硬化などの疾病の予防にもなります。ピクルスのクエン酸はストレスの解消にも繋がるので、現代人におすすめです。

基本のピクルス液の作り方
それでは、まずは基本のピクルス液の作り方をご紹介します。材料は、お酢200㏄、水200㏄、砂糖大さじ5、塩小さじ2、ローリエの葉2枚、にんにく1かけ、黒コショウ20粒、鷹の爪1本です。にんにくは薄くスライスし、鷹の爪は種を取り出しておきます。鍋にすべての材料を入れて火にかけ、溶かしていきます。
溶けたらピクルス液をしっかりと冷まし、密閉できる容器に入れて野菜を浸け込んで下さい。野菜を浸ける時のポイントですが、キュウリや大根などはそのままで問題ありませんが、硬い人参やカブなどの場合は軽く茹でてから浸けると早くピクルスになります。茹でた時は水気をしっかりと拭き取ります。ミニトマトの場合は爪楊枝で穴を開けてから浸けると浸透しやすくなります。

ピクルス液って使いまわせるの?
一度使ったピクルス液は水分が出てしまっているので、そのままピクルス液として使うことはあまりおすすめは出来ません。浸からないことはないのですが、浸かりにくくなってしまうので使いまわしたいという場合には、一度ピクルス液を鍋にあけて火にかけ、水分を飛ばしてからお酢を少し足してみて下さい。これでもう一度ピクルス液として使うことが出来ます。
ピクルス液を復活させることが出来ましたが、使いまわすのは二度までにしておいた方が良いでしょう。野菜の水分で薄まり、お酢に含まれる殺菌作用が弱まっているので、加熱する料理に使って消費してしまいましょう。再利用する場合、出来れば最初のピクルス液でリメイクした方が衛生面で安心です。ドレッシングやマリネなどは使いまわしせずにリメイクした方が良いでしょう。

ピクルス液の上手な再利用方法とは?
一度野菜を浸けたピクルス液の再利用方法はどのようなものがあるのでしょうか。簡単にドレッシングやマリネにして再利用する方法や、炒め物や煮物にしてたくさん消費することも出来ます。ここでは、手作りドレッシングやマリネの他に、ピクルス液の残りを使った簡単酢豚、柔らか鶏のさっぱり煮、残ったピクルスを使ったアクアパッツァの作り方をご紹介します。

ドレッシングにしてリメイク
ピクルス液の残りを上手に活用&作り方①
ピクルス液の残りを上手に再利用する方法の1つ目はドレッシングです。手作りドレッシングではお酢を使いますので、そのお酢をピクルス液の残りで代用することでリメイク出来ます。水分の多い野菜を浸け込んだピクルス液は薄くなってしまっているので、火にかけて少し煮詰めてから使った方が水っぽくなりにくくなります。
和風ドレッシングの場合、砂糖大さじ2.5、すりごま大さじ1、醤油・ごま油各大さじ1、サラダ油大さじ2、ピクルス液の残り大さじ1/2です。フレンチドレッシングの場合、オリーブオイル100㏄、ピクルス液の残り50㏄、塩小さじ1/2、粗びきこしょう適量、砂糖小さじ1です。どちらもすべての材料を良く混ぜて、お好きなサラダにかけてお召し上がりください。

野菜の旨味を使って簡単マリネ
ピクルス液の残りを上手に活用&作り方②
ドレッシングと同様に、野菜から出た旨味を利用してマリネ液として再利用しましょう。水分が多くなってしまっていればお酢を追加してください。材料は、ピクルス液の残り大さじ4、塩小さじ2、コショウ少々、砂糖大さじ2、オリーブオイル大さじ2です。オリーブオイル以外の材料を先に混ぜ、最後にオリーブオイルを入れて混ぜます。マリネにしたい野菜を液に浸けるだけです。
マリネは生野菜だけでなく、焼いたナスに浸して焼き浸しのようにしても美味しく食べられます。ししゃもをカリッと揚げてマリネ液に浸けると揚げ浸しになります。熱々の内に浸すことでさっぱり風味で食べられますよ。炒めたキノコをマリネにするのもおすすめです。

ピクルス液で簡単酢豚
ピクルス液の残りを上手に活用&作り方③
ピクルス液の再利用方法として、酢豚に活用する方法があります。豚肉の下味にも使うことでお肉を柔らかくしてくれる作用がありますよ。材料は、ブロックの豚肉300g、ピクルス液の残り大さじ1~2、ピクルスの残り適量、片栗粉大さじ3、オリーブオイル小さじ2、砂糖小さじ1、鶏がらスープの素小さじ1、醤油大さじ1、ケチャップ小さじ2弱です。
下味用の材料は、おろし生姜・おろしにんにく各小さじ2、はちみつ小さじ1/2、ピクルス液大さじ1、酒大さじ1、醤油小さじ2です。まず、豚肉を食べやすい大きさにカットし、ビニール袋に入れて下味をつけます。30分~半日程度置いた豚肉に片栗粉を加えて揉み込み、オリーブオイルで火が通るまで炒めていきます。ピクルスと残りの材料を加えて、よく混ぜ合わせれば完成です。

お酢で柔らかく!鶏のさっぱり煮
ピクルス液の残りを上手に活用&作り方④
使い終わったピクルス液を鶏の煮物で再利用しましょう。お酢の力でさっぱりと柔らかくなります。材料は、手羽先6~8本、レンコンなどの根菜200g程度、にんにく1かけ、鷹の爪1本、ピクルス液の残り200㏄、水適量、みりん大さじ3、砂糖小さじ1弱、醤油大さじ3です。砂糖はお好みに合わせて量を調節してみて下さい。
手羽先の水分は拭き取り、根菜は乱切りにし、にんにくは薄くスライスして、鷹の爪は種を取り除いて小口切りにしておきます。フライパンに油を入れて熱し、手羽先に軽く焼き目が付く程度に炒めたら鍋に移します。そのフライパンに根菜、にんにく、鷹の爪を入れて炒め、軽く火が通ったら鍋に入れます。鍋にピクルス液を入れて、ひたひたにならないようであれば水を追加します。
みりん、砂糖を加えて火にかけ、沸騰したら弱火にして20分程度煮ます。途中10分程度になったら醤油を加えて、時々手羽先をひっくり返しながら柔らかくなるまで煮ます。柔らかくなったら強火にし、煮汁が半分になるまで水分を飛ばして照りが出たら完成です。ピクルス液がたくさん余っている時は煮物にすると消費出来ますよ。

ピクルスも入れてアクアパッツァ
ピクルス液の残りを上手に活用&作り方⑤
お酢は魚との相性もいいので、残ったピクルス液とピクルスを使って簡単なアクアパッツァを作ってみましょう。材料は、かじき2~3切れ、塩小さじ1/2、小麦粉大さじ2、にんにく1かけ、オリーブオイル大さじ2、ピクルス200g、ピクルス液150㏄、水1/2カップです。かじきは2~3等分に切って塩を振ったら小麦粉をまぶしておき、にんにくはみじん切りにしておきます。
フライパンにオリーブオイルを熱し、かじきを焼き色が付くまで両面焼き、にんにくを入れてピクルス、ピクルス液、水を入れて煮ます。中火で煮たてながら煮汁をかけて7~8分煮れば完成です。アジやサバなどの青魚でも美味しく作れますよ。

ピクルス液は捨てずに再利用!
ピクルス液の再利用レシピについてご紹介してきました。一度使ったからといって捨ててしまうのは勿体ない!野菜の旨味を利用してお酢を使うお料理に活用してみて下さい。ピクルス自体にも栄養があるので、野菜を食べるならピクルスにするのがおすすめです。是非参考にしてみて下さい。