妊娠・育児
子供が可愛くないと思う母親の心理は?原因と苦しみからの対処法
母親だから誰よりも子どもを愛さなくてはいけないのに、自分の子どもが可愛くない・・愛そうと思えば思うほど、子どもの存在が鬱陶しく思えてしまう・・ママも子どももつらいですよね。自分の子どもが可愛くないと思ってしまう原因や対処法について調べてみました。

目次
- 母親失格?子どもが可愛くない
- 行き過ぎた母親神話?わが子が可愛くない
- 子どもが可愛くないと思ってしまいがちな女性のタイプとは:几帳面
- 負の連鎖:子どもが可愛くないと思ってしまう女性
- 生まれたばかりのわが子が可愛くない
- 子どもの顔が嫌いな姑にそっくりで可愛くない
- 憎んで別れた夫に似ている子どもが可愛くない
- 子どもの顔がブサイクで可愛くない
- いたずら盛りのわが子:どうしても可愛くない
- 下の子が生まれた!上の子どもが可愛くない
- 子どもが可愛くないと思ってしまう心理:ストレスは大敵
- 自分から子どもに笑顔を向けてみる
- 子どもが可愛いと暗示にかける
- ストレスで子どもが可愛くなくても育児はできる!
- まとめ:子どもが可愛くないと思ってしまうすべてのママへ
母親失格?子どもが可愛くない
赤ちゃんが生まれた。自分の両親や夫の両親も大喜び、みんなにおめでとうと言われ喜ばしい事のはずなのに、自分の子どもが可愛くない・・または、赤ちゃんのうちはそれなりにかわいいと思って育ててきたけれど、2歳くらいになって自我が芽生えてきて何も言うことを聞かない。イライラがつのって本気で子どもが可愛くないと思ってしまう・・

また、下の子どもが生まれたとたんに上の子どもが可愛くないと思うようになってしまったなど、自分の子どもが可愛くない、私は母親失格?という悩みを抱える女性は、実は少なくありません。

そして、そんな悩みは、親や友人に相談しても自分自身が非難される事になるのがわかるだけに、誰にも言えずに一人で悩みを抱え込んでしまいやすいものです。そんな、わが子が可愛くない、という心理に悩む女性のために原因や対処法について調べてみました。
行き過ぎた母親神話?わが子が可愛くない
実は、昔からわが子が可愛くないという悩みを持つママは一定数いるそうです。決して特別な事ではありません。現代の世の中は、お腹を痛めて生んだわが子は目の中に入れても痛くない、とか、子どものためなら命も犠牲にできる、といった母子の美談ばかりが強調され、誰しもがわが子の事をそう思わなきゃ、という強迫観念にとらわれている人もいます。

でも、感情なんてその人によって違うものだし、人と比べられるものではありません。まして母子といえども人間関係であることに違いはなく、この子がいないと生きていけない!なんて極端に愛する人もいれば、そうじゃない人もいて当たり前なのです。

また、子どもも人間です。少し大きくなると感情もでてくるし自我も発達してきます。その時々、ママの状況や心理変化で子どもを可愛くないと思ってしまうとしても、なんら不思議はありません。必要以上に子どもの事を愛さなきゃと自分を追い詰めてしまわないようにしましょう。
子どもが可愛くないと思ってしまいがちな女性のタイプとは:几帳面
几帳面できれい好きな女性ほど、子どもを可愛くないと思ってしまいがちです。子どもが部屋を汚す、食べ方が汚いなどといった事が原因でストレスがたまってしまいイライラがつのって、時には子どもの事を憎くさえ思ってしまう傾向にあるようです。

また、理想が高すぎる女性もやはり同じような傾向が見られるそうです。かわいい子どもにかわいい服を着せて、きれいな家で仲良く過ごす光景などを夢みていたような女性は、現実とのギャップに苦しみ、あげくに子どもが可愛くないと思ってしまうようです。

現実には、育児というのは予測できない事の連続です。大人が思いもよらないいたずらをして家を汚したり、誰に似たのかと首をかしげたくなるような性格を持って生まれてきたりもします。出産前から過度に夢見すぎたり、子どもに期待をし過ぎないようにしましょう。生まれた瞬間から子どもは個性を持った一人の人間です。決して大人の夢を叶えるための道具ではありません。

負の連鎖:子どもが可愛くないと思ってしまう女性

虐待は連鎖する・・という話を聞いたことのある方も多いのではないでしょうか?虐待を受けて育った女性は、やはり自分の子どもを虐待してしまうという事ですね。

虐待とまでもいかなくても、やはりママ自身が母親の愛を十分に感じられないままに大人になると、子どもの愛しかたがわからないケースもあるようです。愛したいと誰よりも思ってるのに愛し方や伝え方がわからないといったケースです。

愛し方を親から教わってこなかったのですから、わからなくて当然です。でも自分の子どもにはやはりそういった思いはさせたくないですよね。できれば子どもを持つ前にしかるべき専門家に相談して、ママ自身の問題を解決しておくことをおすすめします。
生まれたばかりのわが子が可愛くない
生まれたばかりの赤ちゃん。まだ目も見えていなくて柔らかくて、とても頼りない存在ですよね。この時期わが子なのに可愛くない・・というのはある意味自然なことです。女性は出産という大仕事を終えたばかり。出産というのは、交通事故でいうと全治6か月にあたるそうです。そんな体の状態なのに、出産の次の日から育児は待ったなしでやってきます。

全治6か月の体にムチうって始まる育児、昼夜問わずの3時間おきの授乳やおむつ替え・・疲れて当然です。特に一人目なら子どもをかわいいと思える心理的余裕がなくて当たり前なのです。もちろん中には生まれた瞬間からかわいくてかわいくてしようがない・・と言う人もいるでしょうが、そう思えない自分を責める必要は全くありません。

産前から夫とよく話し合い、せめて夜中の授乳は協力してもらうようにしましょう。人間、まとまった睡眠時間が取れないというのは精神的にも弱ってしまうものです。そしてあまりにもふさぎ込みがちになってしまうようなら産後ノイローゼという事も考えられます。迷わずに医療機関に相談することをおすすめします。
子どもの顔が嫌いな姑にそっくりで可愛くない
わが子が可愛くないという悩みをお持ちのママの中には、子どもの顔が可愛くないのが原因で、どうしても愛せない・・と思ってしまうママもいるようです。特に子どもの顔が嫌いな姑に似ている場合などその傾向が強く、けっこう深刻な問題に発展してしまいかねません。

遺伝子の問題は対処法がないとわかっているだけに、苦しい状況ですよね。でも子どもの顔は驚くほどに変わっていくものです。髪型や前髪を工夫して少しでも自分に似て見えるように工夫してみましょう。また、子どもの顔は遺伝だけが原因ではなく生活習慣などによっても変わってくるものです。少し大きくなるとママのしぐさをそのまま真似してみたりするようになります。

元は他人でも、長年連れ添った夫婦でさえ似てくると言われています。必ずママに似ているところだってあるし、成長を追うにしたがって似てくる部分もあるでしょう。子どもの顔だけではなく、好みや性格など子どもの全体に目を向けて自分に似ている部分を探してみましょう。一生懸命自分に似ている所を探しているうちに顔の事は気にならなくなるかも知れませんよ。
憎んで別れた夫に似ている子どもが可愛くない
現在日本では3組に1組のカップルが離婚すると言われています。そんなカップルの中にはもちろん妻の妊娠中に何らかの理由で離婚に至ったカップルも少なくはありません。そんな状況下で出産を余儀なくされたママ達の中には、子どもの顔が憎んで別れた夫の顔にそっくりで可愛くない・・という人もいます。

こういった場合も、嫌いな姑のケースと同様、自分に似ている所を見つけるのが対処法になるケースもあります。でも例えば別れた夫に暴力を受けてた場合や、度重なる浮気で心に深い傷を負っている場合などは、自分ではどうにも出来ないケースも存在します。

子どもの顔をみると過去の恐怖がフラッシュバックしてしまい、過呼吸を引き起こしてしまったり子どもに近寄れなくなってしまう場合などは、迷わず専門の医療機関に相談しましょう。ママも子どもも最悪の不幸な結果になってしまう前に専門家に助けを求める事はけっして間違った事ではありません。ママのその勇気が結果的に親子ともども救われるケースになることもあるんです。
子どもの顔がブサイクで可愛くない
中には、夫や姑に似ているからとかではなく、単に子どもの顔がブサイクでかわいいと思えない・・というママもいます。そんなママは誰からもかわいいと言われる子どもを持つことを夢みて出産したという人が多く、ママ自身のコンプレックスが原因という事もあるようです。

小さな赤ちゃんのうちはわからなくても、生後5,6か月を過ぎてくると、顔だけではなくしぐさや表情が可愛かったりするものです。ブサイクかどうかというのは主観の問題です。ママがブサイクだと思っても、他の人にはとってもかわいい赤ちゃんに見えてるかもしれません。

現在活躍中のスーパーモデル達の中にさえ、小さいころは醜くていじめられたわ、と言っている人もいるくらい美の感覚というのは人によって違うものです。子どもの顔がブサイクなのが可愛くない原因と思うのなら、やはり髪型や服を工夫してかわいく見えるように努力してみましょう。とってもおしゃれ好きになって周りの子どものファッションリーダーになるかもしれませんよ。
いたずら盛りのわが子:どうしても可愛くない
子どもも一歳半から2歳になってくるころには、自我が発達してママのいう事を聞かなくなってきますよね。自己主張も強くなり、何でも自分でやってみたがったりもします。この時期になってくると、ママのストレスもさらに溜まりやすくなり子どもが可愛くないと思い始めるママも多いようです。

特に働いていて時間的に余裕のないママや、いつも家がかたずいていないと気の済まないきれい好きなママには、子どものいたずらが耐え難い苦痛の原因となってしまう事も・・この時期はなるべく自分の気持ちを切り替えて、家なんか汚くても死なない・・くらいの余裕を持てるようにしましょう。

子どもも4歳前後にはかなり理屈も分かるようになり、ひどいいたずらもしなくなってくるものです。せいぜい1年か2年の我慢。いたずらが酷くて思わず手をあげそうになってしまう時はトイレなどに5分ほど立てこもってみるのも良い対処法です。狭い空間で一人になると案外冷静になれるものです。
下の子が生まれた!上の子どもが可愛くない
さて、2番目の子が生まれたとたん、上の子どもが可愛くないと思ってしまう・・実はこれも昔からよくあり、ある意味自然な心理のようです。母性という物はどうしても小さい物の方に沸いてしまうんですね。新生児と比べると上の子どもは大きく見えてしまい、愛情が上の子から下の子に移ってしまうというケースです。

また、出産直後というのは、動物の本能から新生児を守る心理が働き、時として上の子どもでさえ受け付けなくなってしまうという事も原因の一部のようです。自然な心理とはいえ、やはり上の子どもの気持ちを傷つけてしまう前に対処法を考えましょう。

新生児と比べると大きく見えるとはいえ、2歳や3歳はまだまだ小さな子どもです。下の子どもが目に入らない場所で、上の子どもを抱きしめてみましょう。自分に腕の中にすっぽりと収まり、すべすべな肌に触ると、まだ小さくて頼りない存在なんだ、という事を再認識できるはずです。
子どもが可愛くないと思ってしまう心理:ストレスは大敵
色々な状況や心理で子どもを可愛くないと思ってしまう時期や場合があるのは、ある程度仕方のない事でもあります。でも、子どもの健全な発達のためにはやはりママの愛情は欠かせません。たとえ愛情がわかない時でも、対処法として愛情を伝える努力をしていれば、自然と愛情が湧いてくるかもしれません。

まずはストレスを減らす事を考えましょう。特に働いているママなら常に時間がなくてイライラも募りますよね。子どもは、ママに振り向いてほしくて余計にまとわりついてしまいがち。それに対してさらにイライラが募る・・と悪循環に陥っている事も少なくないのです。

食器洗浄機を買って食器洗いの時間をなくす。ルンバを買って自分で掃除機をかけなくても済むようにする。たまには夕食をコンビニ弁当で済ます。掃除や料理は思い切って手を抜いてみましょう。その分の時間、たとえ30分だけでも子どもとしっかり向き合うと、子どもはママに相手をしてもらえた満足感で満たされ、その後は一人遊びに夢中になったりします。

ひとり遊びに夢中になっている小さな背中をみているうちに、愛情がふつふつと湧いてきた・・という心理になる事もあるようです。時間の余裕は心の余裕を生みます。考えられる限り、時間に余裕を作って子どもと向き合ってみましょう。
自分から子どもに笑顔を向けてみる
たとえ疲れていても機嫌が悪くても、子どもに呼ばれた時には笑顔を向けてみるのも有効な対処法です。叱っているとき以外はいつでも笑顔で返事をするクセを付けてみましょう。ママがいつでも笑顔で返事をしてくれるだけで、子どもは幸せな気持ちになれるものです。

特に、子どもの顔が可愛くないのが愛情が湧かない原因と思ってしまうママにも有効な対処法になります。子どもはママの心理を映す鏡です。ママが笑っていると子どもも笑うようになり、子どもの笑顔の可愛さに改めて気が付いた・・・というママもいるようですよ。
子どもが可愛いと暗示にかける
どんな原因であれ、子どもが可愛くないとおもってしまう時こそ、愛してると言葉に出して言ってみましょう。子どもの目をみて、一日に一度だけでも、愛してるやかわいいね、と言ってみるのも効果的な対処法です。

まだ言葉を理解しない小さな赤ちゃんでも、言葉のもつ温かさや優しさは理解できます。そして人間というのは、割と暗示にかかりやすいものなんです。自分の声を耳できいているうちに脳は騙されてくれたりします。愛してると言葉に出して言うことで、感情もあとからついてきたりすることもあるんです。
ストレスで子どもが可愛くなくても育児はできる!
ストレスもそんなに感じない、時間的な余裕もある。子どもは一人しかいない・・ありとあらゆる対処法も試してみた。でもどうしても子どもが可愛くない・・悲しいかな、そんなケースも存在するようです。そんな場合は原因はママでもなく、当然子ども側の原因でもなく、ただ単に相性が悪いのだと割り切って対処法を考えてみましょう。

人間同士、どうしても相性というものがあります。何かされたわけじゃないけど、どうも好きになれない・・という人も世の中に一人くらいは存在するのではないでしょうか?たまたまそんな相手が自分に生まれてしまったとしても不思議はありませんよね。

そんな場合は、母親だという仕事だと割り切ってみましょう。普通にお世話をして業務として一日に一回くらいは抱きしめて愛してると言ってみる。案外子どもを溺愛する母親よりも冷静に子どもを見られる分、いい母親になるかもしれません。そして親子としては相性が悪かったとしても、子どもが大人になれば、もしかしたら誰よりも良い理解者になってくれる可能性だってあるんです。
まとめ:子どもが可愛くないと思ってしまうすべてのママへ
子どもが可愛くないという悲しい現実。でも完璧なママはいません。初めて子どもを持つという事は、ママになるのも初めての経験なんです。完璧に子どもを愛して完璧に育児をこなせるママはいないと思いましょう。

ただ、ママがどんな心理状況であったとしても、また可愛くないと思ってしまうどんな深刻な原因があったとしても、子どもは必ずママの事を愛しています。あなたの事を何があっても愛してくれて必要としてくれるのが子どもです。そんな素敵な存在があなたの一番身近にいる事を忘れずに、全てのママが子どもとしっかり向き合える日が来ますように!