パラベンフリーとは?防腐剤無添加などの化粧品を使うメリットやデメリットは?

自然派化粧品、天然由来成分配合、そしてパラベンフリー。スキンケア業界では、今こうしたナチュラルな成分にこだわった化粧品が増えています。パラベンフリーにすることでどのようなメリットがあるのか?デメリットはあるのかなどをご紹介します。

パラベンフリーとは?防腐剤無添加などの化粧品を使うメリットやデメリットは?

目次

  1. パラベンフリーの「パラベン」ってなに?
  2. なにが良くなくてパラベンフリーにするの?
  3. パラベンフリーのメリット
  4. 実は危険?パラベンフリーの落とし穴
  5. パラベンフリーにすることのデメリット
  6. パラベンフリーの製品は使用期限がとても短い
  7. パラベン入りとパラベンフリー、どっちが危険?
  8. 化粧品だけパラベンフリーにしても意味がない
  9. パラベン以外の防腐剤はあるの?
  10. パラベンフリーにこだわりすぎないで
  11. パラベンフリーが悪いわけではない

パラベンフリーの「パラベン」ってなに?

製品を腐らせない防腐剤のこと

パラベンとは防腐剤のことで正式にはパラオキシ安息香酸エステルと言います。パラベンにはメチル、ベンジル、エチル、ブチル、プロピルの5種類が存在し種類によって使い分けられます。各々の防腐効果は弱いため、いくつかのパラベンが併用される場合が多いです。こうしてさまざまな菌の繁殖を抑えることができるとされています。

なにが良くなくてパラベンフリーにするの?

スキンケア業界ではパラベンフリーがブーム

パラベンフリーという言葉自体は主に化粧品、スキンケア業界から出ました。基礎化粧品をはじめ、パックや化粧下地、シャンプーや石鹸でもパラベンフリーの商品が数多く販売されています。同義語にノンパラベン、添加剤不使用、完全天然由来成分などもあります。これらは全てパラベンを排除したことを表すキーワードでもあります。

このパラベン、もともと肌にアレルギーをもたらす危険のある成分として表示指定成分となっていたものです。経皮吸収で肌トラブルを引き起こすとされたり、紫外線と反応して細胞に悪影響を与えるという研究結果もあり、デリケートなスキンケア用品からはこれらが排除されたパラベンフリーが良いとされているのです。

パラベンフリーのメリット

化学成分を含まないから安全

つまり、パラベンフリーであれば肌トラブルを招くことなく安全な製品ということになります。とりわけ長時間肌に密着させるパックや化粧下地のような肌に直接塗布するもの、口に付けるリップクリームや目元などデリケートな部分に使う化粧品は肌に刺激のないものを使いたいですよね。しかし、防腐剤を含まない化粧品は、どのように成分の安全性が保たれているのでしょうか?

実は危険?パラベンフリーの落とし穴

防腐剤がないものはすぐ腐る

防腐剤には、空気や手に触れることで繁殖する細菌で製品が腐敗するのを防ぐ役割があります。つまりパラベンが入っていない製品は腐るのが早いということです。「腐る」というのは食品に限ることではありません。化粧品中の成分ももちろん腐ります。それらの成分は腐ることで刺激物質に変化してしまうため、製品の安全性が保たれなくなってしまうのです。

また、表示指定成分であった1980年頃には確かに刺激性物質であったパラベンですが、現在では安全に使用できる技術が確立しています。パラベンが成分的に危険であるとしたデータも、極端な量と時間を費やした上でのことで、日常で使う分では問題ないことがわかっています。

パラベンフリーにすることのデメリット

腐った成分は肌トラブルを招く

メリットであったはずのパラベンフリーによって、肌トラブルを招いてしまう可能性があります。防腐剤無添加にすることで化粧品中の成分が腐敗してしまうためです。この腐敗とは、成分の酸化やバクテリアなどの雑菌の繁殖を指します。

バクテリアのほか、黄色ブドウ球菌なども発生します。それを顔に塗ることがどれだけ危険なことかわかりますよね。敏感肌の方はとくにパラベンを気にする方も多いですが、むしろ使用期限を過ぎて腐った化粧品を使っていることの方が肌荒れの原因に。メリットであったはずのパラベンフリーは、もはやメリットではなくデメリットとなるのです。

ゆらぐ安全性

パラベン使用の製品は、製造後3年の使用期限が定められており、それを過ぎると成分の安全性が保証されないとしています。これはあくまで未使用の場合の話で、使用した製品は早く腐敗が進みます。パラベンフリーの化粧品はこれより早く腐敗してしまうのです。

パラベンフリーの製品は使用期限がとても短い

開封したらそこから酸化は進む

パラベンフリーの場合は防腐剤が含まれていないので、1ヶ月から長くて1年以内で使い切るようにしないと危険です。美容液などが浸透した紙のパックなどはお徳用で1パック100枚入りなどもありますよね。パラベンフリーであった場合そうしたパックも封を切ってしまったなら刻々と使用期限が迫ってきます。

たとえばパラベン含有のスキンケア用品は開封後は半年間ほどなら成分の安全性が保たれます。化粧下地や液体のファンデーションも同じく開封後の期限は半年。パラベンフリーの製品がどれだけデリケートかわかりますね。肌あれ体質だからとパラベンフリーにこだわった挙句に腐った化粧品を使っていたら本末転倒。使用期限をよく確認するようにしましょう。

パラベン入りとパラベンフリー、どっちが危険?

パラベン入りの安全性

パラベンの安全性は多くの実験によって確認されています。皮膚への刺激がないか、紫外線との作用はどうかといった検査が全て生体内で行われ、クリアしているのです。パラベンは石油由来成分ということもあり悪者扱いされがちですが、通常の使用方法で発がん物質になりうることもなければ、毒性もないのです。

もちろんこれは過剰に摂取しない場合のことです。パラベンの使用上限は化粧品100グラム中に1%までと定められており、多くの製品が0.5%ほどしか含有していません。これは人体になんの影響も及ぼさず、安全性が確認されていることです。過ぎれば何事も毒になるのはなんでも同じこと。これはパラベンに限った事ではありませんよね。

パラベンフリーは安全性に問題あり

一方、パラベンフリーは腐りやすく、腐った化粧品は肌トラブルを招くことがわかっています。成分中の油が過酸化脂質となることで発生する活性酸素の影響でシミ、そばかすや表皮の炎症を招きます。せっかくパラベンフリーのパックをしてもシミが増えては意味がありません。また、黄色ブドウ球菌などが増殖した化粧下地を使うことでかゆみやアトピー、ニキビの原因となってしまうのです。

化粧品だけパラベンフリーにしても意味がない

パラベンは何に入っているの?

パラベンは化粧水や美容液、パックなどのスキンケア用品だけでなく、化粧下地やファンデーション、日焼け止めにも入っています。さらに、化粧品以外にも防腐剤として食品や医薬品、飲料水、調味料など私たちの身の回りのほとんどのものに使われています。経皮吸収を避けていても実は経口摂取ですでに体内に取り込んでしまっているということです。

パラベンは自然界にも存在する

また、人参やトマトなどの野菜やオリーブオイルに含まれるポリフェノール中の成分にパラベンが含まれることが近年の研究で判明しています。こうして体内に取り込まれたパラベンは代謝物へと変化して体外へきちんと排出されるのです。

パラベン以外の防腐剤はあるの?

パラベンフリーと謳っていても…

パラベンフリーと言っていても、防腐剤がフリーとは限りません。パラベンに代わる別の防腐剤がその役割を担っている場合があるのです。そしてそれにはフェノキシエタノールという成分が多用されています。パックや下地、シャンプーや整髪料などあらゆるところで目にする成分です。

フェノキシエタノールはパラベンよりも防腐効果が弱い天然由来の防腐剤です。緑茶から抽出されるもので、石油由来のパラベンよりは確かに心象もいいですよね。しかし、ごく少量である程度の効果を発揮するパラベンと違い、フェノキシエタノールはその3倍含有しないと同じ防腐効果は得られず、パラベンよりも毒性が強くなることもわかっています。

パラベンフリーにこだわりすぎないで

パラベンだけを悪者にしないで

パラベンフリーが注目される原因となったのは、パラベンが以前は表示指定成分であったためだと言われています。しかしそれは1980年、今から30年以上前のことなのです。その間に化学は発達してパラベンは人体により安全に使用できる成分へと変化しました。

パラベンの悪いイメージだけが残ってしまい、いつの間にか化粧品業界ではパラベンこそ肌トラブルの原因であるという風潮になってしまいましたが。それは大きな間違いです。どんな化粧品でも合う、合わないがありますが、それが必ずしもパラベンによるものかといえばそうではないはずです。

たとえば柑橘系成分や豆乳成分が合わない、香料が合わないなどもありますよね。パックのように貼り付ける美容液が合わない人もいれば、化粧下地でニキビや黒ずみが増えることもあるのです。そしてその原因の一つがパラベンフリーであるとしたらどうでしょう?パックも下地もリップクリームも、きちんとした管理のもとで使用しないとそれらは全て肌にとって害悪になってしまうのです。

パラベンフリーが悪いわけではない

正しく使うことが大切

だからといってパラベンフリーが悪いというわけではないのです。確かに防腐剤を含んでおらず、天然由来成分のみで精製されたとすれば肌に優しいと言えるでしょう。しかし、用法や使用期限をきちんと守らなければなりません。個包装か、スパチュラなどを利用するのか、その化粧品が鮮度をなるべく保てるように気をつける必要があります。

決められた期限内で使い切ること、冷暗所保存、直接手で触れないなど化粧品によって鮮度を保つ方法はさまざまです。パラベンフリーに満足することなく、正しく使わなければそれもまた害悪になるということを覚えておいてくださいね。

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