日本の男女比を調査!男性の出生率が高いのに人口は女性が多いのはなぜ?

現代の日本における出生の男女比率は男子のほうが高いのですが、日本人の総人口の男女比では女性のほうが多いといった不思議な現象が起きています。今回は、なぜこのような現象が起きているのか調査を行い、今後の日本の将来像についても考察してみました。

日本の男女比を調査!男性の出生率が高いのに人口は女性が多いのはなぜ?

目次

  1. 現在の日本人の総人口
  2. 日本人総人口の男女比率
  3. 年齢層別で見る日本人人口の男女比
  4. 現在の日本国内における出生数
  5. なぜ女児より男児のほうが多く生まれているのか?
  6. なぜ総人口の男女比では女性が多いのか
  7. 都道府県別による男女比率
  8. 九州と医療の関係性
  9. 海外の人口男女比
  10. 女児が生まれる確率が上がる現象が起きている
  11. まとめ:男女比から見えてくる日本の将来

現在の日本人の総人口

平成29年統計調査による日本の総人口

総務省統計局による日本の総人口(在日外国人を含む)は、平成29年9月時点で1億2,667万8,000人という統計調査結果が発表されています。このうち在日外国人を除いた日本人の総人口は、同時点で1億2,467万8,000人ということです。ちなみに前年同月からの人口推移は36万7,000人減少していますが、65歳以上の人口は56万2,000人増加している結果が出ています。

日本人総人口の男女比率

女性のほうが男性より多い日本

同じく総務省統計局の調査結果によると、日本人の総人口における男女比は、平成29年9月時点で男性が60,687,000人、女性が63,991,000人と女性のほうが約330万4,000人多いとの結果がでています。しかし、全ての年齢層で女性人口が男性人口を上回っているわけではないのです。次では年齢層別で男女比を見てみましょう。

年齢層別で見る日本人人口の男女比

54歳までは男性のほうが女性よりも多い

年齢層別に男女比を比較すると、0歳から54歳までは、男性人口がどの年齢層においても女性人口より上回っているのです。ですが、55歳から100歳以上ではどの年齢層においても女性人口が男性人口を上回る逆転現象が起きるといった調査結果が出ています。これはとても興味深い調査結果と言えるでしょう。

85歳以上の男女比は女性が男性の2.2倍!

特にその差が大きいのが85歳から100歳以上までの年齢層です。男性人口165万8,000人に対して女性人口は376万人と2倍以上にその人口が多いのです。また85歳以上の中でも95歳以上の男女比は男性79,000人に対して女性はなんと39万2,000人と約5倍もの差があるのです。女性は男性よりも長生きであることがこの調査結果から見てとれます。

現在の日本国内における出生数

約70年前の出生率は現在の約5倍

次に日本国内における日本人の出生数を見てみましょう。厚生労働省の報告によると平成29年12月時点で94万1,000人となっており出生率が7.5%。統計調査の結果が残る1899年以降、過去最低の出生率となっています。ちなみに厚生労働省の人口動態統計の年間推計によると昭和22年の出生数は267万8,792人で出生率が34.3%と現在の約5倍ほどの出生率がありました。

出生の男女比率

厚労省による出生時男女比の年次統計では、女性の出生数を100として男性の出生数を比率化しています。例えば男性も100であれば女性の出生数と同数、男性が90であれば女性の出生数の90%となります。記録が残っている1899年(明治31年)から毎年、男性の出生数が女性の出生数を約2ポイントから多い年で約8ポイント上回っており、女性の出生数が上回った年はありません。

なぜ女児より男児のほうが多く生まれているのか?

男の染色体を持つ精子が受精しやすい

男児が女児よりも生まれやすい理由として、XとYの染色体の特徴の差によって男児が生まれやすくなることが医学的に証明されています。Y精子が受精すれば男、X精子が女性すれば女となりますが、Y精子がX精子よりも運動能力が高く、数も多いことに加え、耐酸性が強く寿命が長いため、Y精子の受精の確立が高いのです。これは世界共通の生理的現象なのです。

出生時の死亡率も男児のほうが高い

出生時の男女比では男児が女児よりも上回っていますが、死亡率も男児のほうが高い傾向があります。これも男性染色体が持つ特有な遺伝子が起因していると報告されています。しかし1960年代以降、出産の場が自宅から医療施設へと移行し、新生児医療の発展につれ乳児死亡率は世界の中においてトップの値で低く、日本は安心して出産できる国と位置付けられています。

なぜ総人口の男女比では女性が多いのか

では、何故、男のほうが女よりも多く生まれているのにもかかわらず、総人口の男女比では女性の比率が高くなっているのでしょうか。まずはじめに、過去のデータにおける日本人の男女比の差について見てみましょう。

1937年(昭和12年)を境に男女比が逆転

1872年(明治5年)では日本人の総人口の男女比は男性51.3%、女性48.7%と、男性のほうが女性を上回っていた記録が残っています。戦前までの日本では総人口における男性の比率のほうが高かったのですが、1937年(昭和12年)に男性49.7%に対して女性50.3%と男女比の逆転現象が起きました。これは日中・太平洋戦争による兵役で多くの男性が死亡したためと推測できます。

終戦後は女性の比率のほうが高く推移

1937年に男女比の逆転現象が起きてからは現在まで、日本人の総人口の内、女性の人口が男性の人口を上回って推移しています。ただし先述のように毎年、男児が女児よりも多く生まれており、年齢層別で見ると0歳から54歳までは男性の人口が女性の人口を上回っています。

女性比率が高い理由

男児が女児よりも多く生まれているにも関わらず女性の人口が男性よりも多い一番の理由は現代医療の発展に他なりません。もともと男性は女性よりも短命であることは生物学的に立証されていますが、女性の出産時による死亡率が終戦後、劇的に低下したことも大きな要因といえます。加えて、食生活や生活環境が豊かになり健康意識の向上が女性の平均寿命を伸ばしていることも挙げられます。

都道府県別による男女比率

九州は女性比が高い

都道府県別で人口の男女比を調査した結果、平成29年に政府統計局の報告において全国で女性比が一番高い都道府県は「長崎県」でした。県民136万9,432人に対して女性が72万7,784人と約53.1%を占めています。次いで「鹿児島県」が約53.0%、「宮崎県」が約52.9%を女性が占め、九州三県がトップ3となっています。

婚活に有利な男女比データ

年齢25歳から44歳までの男女を対象として、各都道府県における男女比を見た場合に、男性は鹿児島県、福岡県、奈良県、長崎県、熊本県と続き主に九州地区での婚活が有利となり、いっぽう女性は栃木県、茨城県、愛知県、静岡県、群馬県と続き、主に北関東地区がそれぞれ異性と出会える機会が増える県となっています。現在、婚活中の方は是非、参考にしてもらいたいデータです。

九州と医療の関係性

日本の医療をリードする九州地方

女性の高比率が医療の発展に由来しているとありましたが、九州地方は医学部を有する大学や人口10万人に対する医師数が全国でも上位を占める地区なのです。1861年に近代医学教育の原点とされる「小島養生所」が長崎に設立されて以降、現在に至るまで九州全域では医学を志す風土や環境が広がっていきました。そのような昔からの環境なども関係しているのかも知れません。

海外の人口男女比

開発途上国は男性のほうが多い

医療が発展した先進国では日本に限らず、女性のほうが男性よりも人口が多くなっていますが開発途上国では男性のほうが人口に占める男女比が高くなっているのです。2016年の時点で開発途上国における全人口が60億9,812万1,000人に対して男性が30億9,790万9,000人で50.8%を男性が占めています。

女性比が最も高い国

世界で一番女性比が高い国は「ウクライナ」です。次いで「ラトビア」「エストニア」「ロシア」と続きます。ウクライナでは女性人口を100とした場合、男性人口が85.53という割合となっており、日本と同じく50歳以上の男女比で大きな差が生じています。旧ソ連時代の男性は極端に短命であったことがこのような結果になっていると推測されています。

女児が生まれる確率が上がる現象が起きている

原発事故後に女児と男児の出生性比が逆転

2011年3月11日に起きた東日本大震災において福島第一原発の事故は今も被災した方々に大きな影響を与えています。福島県の報告によると福島県川俣町において2013年7月から2015年1月までの間で女児が58人、男児が37人と女児のほうが多く生まれるといった逆転現象が起きています。この現象は飯館村でも起きており、放射線に起因したものなのか現在、国と県で調査中です。

まとめ:男女比から見えてくる日本の将来

さらに進む女性の社会進出

ますます発展する医療の技術と生活環境の向上によって今後、女性人口が増加することにより中高年および高齢女性の社会進出が今よりさらに進むことが予測できます。企業経営や社会の在り方など女性の価値観が大きく反映される世の中になることでしょう。国際社会においてもそのような傾向がこれから急激に進むことは必至ですので日本も行き遅れないような施策が必要となるでしょう。

免れない超高齢社会

少子高齢化社会の真っただ中にある現在の日本ですが、さらに超高齢社会へと突入していくことは現在のデータを見る限り歴然としています。女性が安心して出産、育児、就職ができる社会の仕組み作りに国や自治体、企業は本気になって取り組まなけらばなりません。女性の社会進出がさらに進めば、女性の視点や価値観が様々な運営に反映され、問題の解決に光が差すと期待されます。

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2021-06-13 時点

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