マスク依存症になる原因は?増加する理由や社会不安障害の克服法を解説

昨今、風邪や衛生目的でもないのにマスクが手放せないという社会不安障害の一つ、マスク依存症という病気を聞くことが増えてきました。そこで今回はマスク依存症が具体的にはどのような病なのか、依存症の原因や陥る理由、克服方法について書いていきたいと思います。

マスク依存症になる原因は?増加する理由や社会不安障害の克服法を解説

目次

  1. 理由はないけどマスクが手放せない...
  2. あることがきっかけでマスク着用率が急上昇
  3. マスクがないと外に出られない!マスク依存症とは?
  4. こんな人は要注意!
  5. このような人は症状の人はマスク依存症かも?
  6. マスク依存症の問題点
  7. 依存症の恐怖!
  8. どうすれば克服できるの?
  9. それでもマスク依存症を克服できない場合は...
  10. マスク依存症が増加する理由
  11. まとめ:マスクと上手に付き合おう

理由はないけどマスクが手放せない...

マスク依存症とは?

最近では街でマスクをしている人を見かけることも増えてきました。日本人のマスク着用率は世界的に見ても高く、海外からの観光客が日本で驚くことの一つが街中にマスクを着けた人がいることだとも言われています。

もちろん、マスクの着用率の高さは日本での健康に関する意識が高さや、花粉症患者が多いことなども理由に挙げられますが、それ以外にも「マスク依存症」と呼ばれる社会不安障害が原因になっているかもしれないと言われています。

マスク依存症は端的に言ってしまえば「花粉症や風邪といった理由がないのにマスクの着用が欠かせない」という社会不安障害です。現在このマスク依存症が女性を中心とした幅広い年齢に広まっています。昨今では伊達眼鏡ならぬ「伊達マスク」などという言葉までよく使われほどです。ちなみにすっぴんを隠すためというのは十分に正当なマスクを着ける理由になります。

Thumb花粉症対策におすすめなマスクは?効果的な正しい着け方を身につけよう

あることがきっかけでマスク着用率が急上昇

マスク依存症が流行り始めたのは2002年頃

マスクを街中でする人が増えたのは2002年頃と言われています。なぜ、この頃にマスクをする人が増えたかといば全世界的にSARSという病気が流行ったからです。この病は空気感染するという理由から、予防のため日本中でマスクを求める人が急増し、一時はマスクが不足するという事態にまで陥りました。

SARS以降、日本では「予防のためマスクをする」「一日マスクを着けて過ごす」という行為が一般化し、結果としてマスク依存症という社会不安障害を生み出す大きな下地を作ることに繋がりました。それまでは職場や学校でマスクをしていると「顔が見えないのは失礼だから取りなさい!」という風潮までありましたが、これにより一気に日本社会でのマスクの認識が変わりました。

マスクがないと外に出られない!マスク依存症とは?

軽い名前に騙されると痛い目を見るかも!

マスク依存症はその名前と「マスクが手放せない」という症状から、なんとく「軽い病気」「大したことのない病」という印象を受けてしまう人も多いかもしれません。しかし実際の所はマスク依存症は思っているよりも深刻な病です。

マスク依存症という病気を考える上で重要になってくるのは、マスクが手放せないないという症状そのもではなく、「何故マスクが手放せなくなるのか」という原因です。多くのマスク依存症患者がマスクを手放せない理由として挙げているのは「マスクをしていると人とコミュニケーションが上手く取れるから」「マスクをしていないと人から見られるのが怖いから」というものです。

つまりマスク依存症と言うのは単になるマスク手放せなくなるだけの病気ではなく、その奥には「コミュニケーション障害」や「心の病」が隠れているのです。ですからこれを放っておくと人と「マスクがないと人と話せないし外へも出られない!」といった深刻な社会不安障害に陥ってしまう可能があります。

こんな人は要注意!

コンプレックスが入り口

マスク依存症に陥りやすい人はズバリ「自分の顔にコンプレックスがある人」「人とコミュニケーションを取るのが苦手な人」たちです。まず顔にコンプレックスがある人は当然マスクで顔を隠してしまえば、自分がダメだと思っている顔を人に見られないので自然とマスクに依存しやすくなります。

次にコミュニケーションが苦手な人ですが、これは一見マスクには関係ないかのように思えるかもしれません。しかし、コミュニケーションが苦手になる原因の多くは「会話に対する緊張」にあります。そして自分の緊張が伝わってしまうと自然と会話の相手も怪訝な顔になったり、難しい表情したりしてきます。それがさらに「会話に対する緊張」を助長する結果に繋がるのです。

しかしマスクをしていれば自分の表情から緊張が伝わるのを防ぐことができ、それにより「なんとなくいつもより会話が上手くいってるかもしれない!」という感覚を抱かせてくれます。そしてその感覚がマスクへの依存に繋がります。

またマスクは心理的に「心にバリアーを張る効果」や「ここにいる自分は仮面をつけた架空の人間と思わせる効果」もあり、これがより一層コミュニケーションが苦手な人のマスク依存を加速させます。

Thumb口が小さいのがコンプレックス!可愛く見えるメイク法や笑顔の作り方を紹介

このような人は症状の人はマスク依存症かも?

マスク依存症の人の特徴

マスク依存症の人には以下のような特徴が挙げられます。①花粉症の時期が過ぎても年中マスクが手放せない。②寝るときや食事の以外はマスクをしている。③マスクをしていないと不安な気持ちになる。④外に出るときマスクをしていると理由もなく安心できる。⑤マスクをしていないと人と上手く話せない。⑥マスクをしている時の自分が一番綺麗だと思う。

以上のような事柄に当てはまる人は現在すでにマスク依存症になっているかもしれません。特に注意して欲しいのは③④⑤⑥の心の問題が理由でマスクを付けてしまうという場合です。もしこの項目に心当たりがある人はマスク依存症の可能性を疑ってみましょう。

マスク依存症の問題点

マスクを外さないと思わぬ弊害を招くことも!

マスク依存症になるといくつかの思わなぬトラブルを招くことがあります。例えばマスクを長時間つけていると、マスクの内側が蒸れることが原因で菌が繁殖しやすくニキビができやすい皮膚環境になります。またマスクをしていると呼吸が全体的に浅くなり、そのせいで酸欠気味になったり、ストレスが溜まりやすくもなるという弊害もあります。

加えて女性の場合は化粧崩れを招いたりすることもあるので注意が必要です。さらに人とコミュニケーション取る際は緊張だけではなく、その他の喜怒哀楽の感情まで覆い隠してしまうので「あれ、この人もしかして怒ってる?」と相手に思わぬ誤解を招いてしまうケースもあります。

依存症の恐怖!

状態が進めば日常生活にも支障が...

マスク依存症が進むと究極的には「どんな場合でもまったくマスクが外せない状態」になってしまいます。「家に買い置きのマスクがないから出勤できない」や「マスクを外した顔を人に見られるくらいなら人とコミュニケーションを取らない!」「恋人や友人、家族と接する時ですらマスクが必要」など、その状態は極めて深刻なものです。

このような状態になると仕事や学校といった日常生活にまで支障をきたすことになります。しかもこういった症状の人の多くは、本人自身も心の中では「今の状態は不自然だマスクを外して生活したい」「マスク依存症を克服したい!」と思っていることが多く、その気持ちとマスクを外せない現状の軋轢で別の社会不安障害を併発してしまうこともあります。

どうすれば克服できるの?

少しずつ少しずつマスクを外す

潔癖症の治療方法に認知行動療法というものがあります。これは自分が汚いと思っているものにあえて触ってみるという治療法です。階段やつり革、床といった汚いと思う原因にペタペタ触らせることで「嫌なものを受け入れる体験」を少しずつして、潔癖症を克服していくというわけです。

マスク依存症を克服するためにもこの認知行動療法が有効と言われています。具体的には「マスクをしない時間」を少しずつ意識的に作ることで徐々にマスクをしないことを受け入れることができる心を作るのです。ただこれはある程度、専門的な知識が必要な方法で、ただ無理やりマスクを外せば良いというわけではなことは覚えておいてください。

また先述の通り、マスク依存症は自分に自信がない、コミュニケーションを取るのが下手だ、というような心的原因でも起きますから、自分の容姿の長所を見つめ直し自信を付けたり、日に少しでも人と話す時間を作ったりすることで克服できることもあります。

それでもマスク依存症を克服できない場合は...

マスク依存症が治らない場合は迷わず専門医に相談!

もしマスク依存症になりなかなか克服できないという場合は、迷わずに精神科医や心療内科医といった専門医に相談しましょう。日本ではまだメンタルクリニックに対して不安を抱く人も多いかもしれませんが、無理に一人で悩んで状態を悪化させるよりは、早めに医師のアドバイスを受けたほうが深刻な状態にならずにすみます。

マスク依存症が増加する理由

複雑なコミュニケーション方法がある時代だから

現代は理想の自分と現実の自分との差が最も激しい時代かもしれません。例えばプリクラやスマホで撮った写真は現実の自分よりもずいぶんと綺麗に映りますし、理想通りの顔に編集することまでできます。SNSを例にとっても、人とほとんど話したことがない人が、文字ベースでなら理想の自分を演じて饒舌になれるというケースも多くあり、ここでも理想と現実のギャップが生まれます。

そんな架空の自分と本来の自分とのギャップが積み重なっていくと「本当の自分を好きになれない!」という気持ちが生まれ、マスクなどで現実の顔を隠したり、心に壁を作りたいという気持ちが自然と芽生えてしまいます。昨今になり急にマスク依存症という社会不安障害が増えたのはそんな現代ならではの特殊な事情が影響しているのかもしれません。

まとめ:マスクと上手に付き合おう

マスクをすることそのものは決して悪いことではありません。むしろ衛生目的で使うことは、推奨して然るべきことです。しかし誤った使い方をしたり、依存症にまでなってしまうと本来の病気を防ぐという目的も果たせなくなってしまいます。マスクは正しい用法で使用することを心がけましょう。

そして自分がマスク依存症かもと感じた人は、まずは素顔の自分を見つめ直して自信を付けて見ましょう。マスクをしない素顔のあなたはきっと綺麗なはずです。

こちらの関連記事もおすすめ

アクセスランキング

2020-07-04 時点

新着一覧