グルメ
にんにくの効果や効能は?疲労回復など健康・美容に役立つ特徴や食べ方
にんにくには、健康や美容に役立つ効果効能がたくさんあることをご存知でしょうか?疲労回復や便秘解消など様々なにんにくの効能をご紹介します。効果的な食べ方も解説しますので、ぜひ参考にしてにんにくを美容健康に活かして下さいね!

目次
にんにくの効果はスタミナだけじゃない!
たくさんの効果をもつにんにく
にんにくといえば、スタミナ効果が高い食材というイメージがありますよね。確かににんにくは元気を出したい時におすすめな食材ですが、その他にも色々な健康美容に良い効果を持っているんです。ここでは、にんにくの栄養がどのような効果を持つのか、健康美容への効果を解説します。効果的な食べ方もご紹介しますので、ぜひにんにくの効果を健康と美容に活かして下さいね!
疲労回復して元気になれる効果
健康美容に良いにんにくの効果効能①
にんにくに含まれるビタミンB1は、糖質をエネルギーに代謝するのを助けてくれます。にんにくを食べることによってエネルギー代謝が良くなるため、にんにくは疲労回復に効果的だといわれています。ビタミンB1は単体では吸収率が悪く、体に貯蔵することが出来ません。
にんにくが疲労回復に効果的といわれるのは、このビタミンB1をより効率的に使えるような栄養素を含んでいるためです。それは、にんにく特有の匂いの元になっている「アリシン」という硫黄化合物です。アリシンはもともと「アリイン」という無臭の成分ですが、にんにくを切ったり潰したりして細胞から外に出ると、アリイナーゼという酵素と反応を起こして臭いを放つアリシンに変化します。
アリシンがビタミンB1と結びつくと、体への吸収率が上がります。また、すぐに使われなかったビタミンB1を体の中に貯蔵できるようになります。ビタミンB1とアリシンが一緒に含まれていることによって、より効果的に疲労回復につながるのです。にんにくがスタミナ食品であることに納得できますね。
消化を助けてエネルギーを作り出す効果
健康美容に良いにんにくの効果効能②
にんにくに含まれるビタミンB1が糖質の代謝を助けることは、エネルギーを作り出すためにとても大切な効果です。にんにくには、他にも消化を助けてエネルギーを作り出す効能があります。にんにくの匂い成分であるアリシンは、胃の粘膜を刺激して胃液の分泌を促進し、消化活動を活発にしてくれます。
たんぱく質の分解も促進されますので、この作用もエネルギー代謝の向上につながります。アリシンには殺菌作用もあり、腸内環境を悪化させる悪玉菌を減らす効果もあります。これによって腸内環境が良くなれば、それも消化の促進に効果的です。
このように、にんにくの効果は様々なアプローチで、消化とエネルギー代謝に働きかけるのです。ただ、生のにんにくをたくさん食べたり、お腹が減っている時に沢山にんにくを食べたりすると、胃への刺激が強すぎて逆に消化不良を起こす場合もあります。食べ方には注意してくださいね。
生活習慣病に大きな効果!
健康美容に良いにんにくの効果効能③
にんにくには、コレステロールの上昇を抑えて脂質異常症を予防する効果があります。それは、にんにくに含まれるアリシンが、肝臓に溜まったコレステロールを胆汁にして排出してくれるためです。また、にんにくには、コレステロールの合成を阻害する効果を持つ成分も含まれています。そのため、悪玉コレステロールを抑えて脂質異常症を予防することができます。
中性脂肪やコレステロール値が異常に高くなることは、動脈硬化や心筋梗塞・脳梗塞など様々な病気につながっていきます。これらの生活習慣病は命にも関わる病気ですから、にんにくの効果は健康のためにとても大切です。さらに、にんにくには血液をサラサラにする効果があります。それは、にんにくに含まれるチルアリルトリスルフィドやアホエンといった硫黄化合物が、血液中の血小板が凝固するのを抑制する効果を持つからです。
この効果によって血液がサラサラになると、血液の流れがスムーズになって血圧が下がります。高血圧も、動脈硬化や心筋梗塞・脳梗塞の原因になりますので、普段の生活の心がけで予防改善していきたいものです。生活習慣病といえば、糖尿病に悩まされる人も多くいますよね。にんにくには匂い成分のアリシンとビタミンB1が含まれていますが、これらが一緒に働くとインスリンの分泌を促進する効果を持つようになります。
インスリンの分泌量が不足したり、働きが不十分になると糖尿病の原因になりますので、にんにくは糖尿病予防にも効果的だと考えられます。糖尿病には、目の障害や腎臓の障害、神経障害など様々な合併症を引き起こす危険性もあります。このような病気にならないように、健康に良い食事や生活習慣で予防していくことが大切です。
殺菌作用で体を守ってくれる効果
健康美容に良いにんにくの効果効能④
にんにくに含まれる匂い成分のアリシンには、強い抗菌効果・殺菌効果があります。チフス菌・淋菌・コレラ菌・サルモネラ菌・大腸菌O-157・ピロリ菌など、他にも多くの菌に対して効果を持つため、食中毒や菌感染による病気から体を守ってくれます。
アリシンの殺菌効果を最大限に発揮させるためには、生のにんにくをすりおろして使うのが最もおすすめです。アリシンは分解されるとジアリルジスルフィドという成分に変化しますが、これも同様の菌に対して殺菌効果を持ち、さらに細菌やカビを抑制する効果もあるといわれています。食中毒防止の効果もとても高いです。アリシンは、殺菌効果だけでなく体の免疫力をアップさせる効果も持っています。
ウイルスと戦うナチュラルキラー細胞の働きを活性化してくれるため、免疫力がアップするのです。風邪を引きやすい季節や疲れが溜まって体が弱りそうなときには、にんにくを食べると良いでしょう。他にも、にんにくに含まれるアホエンという成分は、水虫やカンジダ症の治療に効果があります。にんにくに含まれる様々な成分が合わさると、多くの菌に負けない体を作ることが出来ますね。
がんを予防してくれる効果
健康美容に良いにんにくの効果効能➄
にんにくが免疫力を高めてくれるというご説明をしましたね。免疫力を高めることは、ガンの予防にも効果的です。白いにんにくを熟成させた黒にんにくには「S-アリルシステイン」という成分が増えます。
この成分にはナチュラルキラー細胞の働きを健康に元気にしてくれる効果があるため、がん細胞に負けない体を作るのに効果的です。また、にんにくの匂い成分アリシンが変化したジアリルジスルフィドやジアリルトリスルフィドには、がん細胞が増えるのを抑えて、細胞を正常化する効果があるといわれています。
にんにくがガン予防に効果的だという研究発表は、特に胃がんと大腸がんについて多く発表されています。肺がんや乳がんに対する効果は、あまり報告されていないようです。にんにくを食べればガンにならない!とは言えませんが、健康的な食生活のために取り入れてみるのはとても良いでしょう。
活性酸素除去でアンチエイジング効果
健康美容に良いにんにくの効果効能⑥
私たちの体は、呼吸やエネルギーの代謝など生きるために必要な活動を行うことによって、日々酸化しています。体の酸化は老化や病気の原因になるため、活性酸素を除去する「抗酸化作用」を持った栄養素を積極的に摂ることが、健康と美容のためにとても大切です。
にんにくには、ビタミンE・アリシン・アホエンなど沢山の抗酸化物質が含まれていますので、アンチエイジングにとても効果的だといえます。シミやシワを予防する美容面でのアンチエイジング効果も重要ですし、ガンや動脈硬化などの病気の予防、疲労回復など健康面でのアンチエイジング効果も重要です。
また、先にご説明した血液をサラサラにする効果は、全身に栄養や酸素を送り届けて、老廃物や毒素を排出することを助けますので、代謝が活発になってアンチエイジングに大きな効果を持ちます。にんにくの効果は、根本から健康と美容に作用するものなのです。
辛い冷え性を改善してくれる効果
健康美容に良いにんにくの効果効能⑦
ここまでにもご説明した通り、にんにくには血液の循環を良くしてくれる効果があります。多くの女性が頭を悩ませる冷え性は、体の巡りが悪いことが原因になります。にんにくで血流が良くなれば、冷え性を改善することが出来るでしょう。また、巡りが良くなることは、肩こりや関節痛の改善や、むくみ解消、肌のくすみの解消にもつながります。
弱った食欲を増進させてくれる効果
健康美容に良いにんにくの効果効能⑧
にんにくの匂いって、それだけでお腹が空いてくるような食欲をそそる匂いですよね。食欲がわかなくて元気が出ないという時には、にんにくを利かせた料理がおすすめです。にんにくの匂いの効果で、美味しくご飯が食べられるでしょう。先にご説明した通り、にんにくには消化を助ける効果もありますから、その意味でも食欲増進におすすめの食材です。
お腹の調子を整えてくれる効果
健康美容に良いにんにくの効果効能⑨
にんにくの匂い成分であるアリシンには殺菌効果があるとご説明しましたが、これは腸内の悪玉菌にも効果的です。腸の中には善玉菌と悪玉菌があり、悪玉菌が増えると腸内環境が悪くなって、便秘など不調につながります。アリシンは、悪玉菌を殺して腸内環境を良くしてくれる効果を持ちます。
また、アリシンは腸の蠕動運動を活発にする効果も持っているので、便秘解消に効果的です。にんにくがお腹の調子を整えてくれるのは、アリシンだけでなく水溶性食物繊維による効果でもあります。水溶性食物繊維を摂ることは、辛い便秘の解消にとても効果的です。
二日酔いを防止してくれる効果
健康美容に良いにんにくの効果効能⑩
にんにくは、二日酔い防止に効果的な食品です。お酒を飲むと、アルコールを代謝するために沢山のビタミンB1が必要になります。また、アルコールの分解は肝臓に大きな負担をかけます。ビタミンB1が不足したり、肝機能が低下していてアルコールを代謝しきれないと、二日酔いになってしまいます。
にんにくには、ビタミンB1が含まれていますし、ビタミンB1の働きを持続させてくれるアリシンが含まれています。そのため、アルコールの代謝が促進されて二日酔いを予防できるのです。さらに、にんにくには解毒作用や抗酸化作用がありますので、アルコールの分解で負担がかかった肝臓の機能を助けてくれます。
にんにくと一緒に、豚肉などビタミンB1を豊富に含む食品を食べれば、更に二日酔い防止の効果は高まります。飲み過ぎに注意することはもちろんですが、お酒と一緒に食べるおつまみを選ぶときに、栄養成分を考えて選ぶと二日酔い防止に良いでしょう。
脳を活性化して認知症を予防する効果
健康美容に良いにんにくの効果効能⑪
にんにくに含まれるアホエンには、脳を活性化する効果があるといわれています。この効果は、にんにくを油と一緒に調理することによって高まります。炒め物にニンニクを使う時には、熱した油ににんにくを入れて香りを出しますね。これによって、アホエンの働きを活かすことが出来ます。認知症予防のためにも、にんにくを食べるのが良いでしょう。
にんにくの効果的な食べ方をチェック!
にんにくの効果的な食べ方①どれくらい食べる?
にんにくの効果を活かすために、良い食べ方を知っておきましょう。にんにくを食べる量は、生の状態なら1日あたり1片、加熱調理するなら1日あたり2~3片が適量です。にんにくを食べすぎると、殺菌作用が働き過ぎて体内の良い菌まで殺してしまいます。
腸内の善玉菌が減ると、消化不良や便秘などの不調につながりますし、ビタミン生成に必要な菌が殺されてしまうと、ビタミン不足で皮膚炎や口角炎になってしまうこともあります。にんにくには健康と美容に良い栄養成分が豊富に含まれていますが、適量を守った食べ方をすることが大切です。
にんにくの効果的な食べ方②どうやって食べる?
にんにくの健康美容効果を効率的に得るためには、どのような食べ方がいいのでしょうか?にんにくの殺菌効果やガン予防効果に役立っている「ジアリルトリスルフィド」は、低温での加熱調理や、油と一緒に摂取することによって効率的に摂取出来ます。
調理の際にオリーブオイルでにんにくを炒めれば、ジアリルトリスルフィドの効果を高めることが出来るでしょう。また、にんにくのスライスをオリーブオイルで炒めて、油ごと冷蔵保存しておけば、ガーリックオイルとしてサラダや料理にかけて食べることが出来ます。手軽で美味しくて、健康にも良いのでおすすめです。
にんにくの免疫力アップ効果に役立っている「S-アリルシステイン」は、熟成させることによって量が増えるため、にんにくを醤油漬けやはちみつ漬けなどの漬物にして食べるのもおすすめです。まとめて作っておけば常備菜になって良いですね。
黒にんにくと白にんにくはどちらがいいの?
どちらがより効果的?
スーパーなどで売っているにんにくは白い状態ですが、そのにんにくを自然発酵させた黒にんにくというものもあります。何かで着色したわけではなく、自然発酵によって色が黒く変化しているものです。黒にんにくは、白にんにくに比べて味がまろやかで、甘酸っぱいような味がします。
栄養価の面でいうと、黒にんにくの方がより優れています。熟成することによって「S-アリルシステイン」が生まれ、さらにアミノ酸の量も増えます。黒にんにくにはポリフェノール成分も豊富に含まれていますので、アンチエイジング効果も高まっています。
健康美容のためににんにくを食べよう
効果的な食べ方でにんにくを活かす
にんにくの効果効能と、効果を高めるための食べ方について解説してきました。スタミナ食材として知られるにんにくには、他にも様々な栄養効果があったんですね。にんにくの優れた効果を活用して、ぜひ健康美容に良い食生活を送りましょう!
にんにくについて合わせて読みたい記事はこちら


