ほうれん草の栽培方法・育て方のポイントは?注意点や手順も紹介

栄養豊富な緑黄色野菜の中でも、よく料理に使用される事の多いほうれん草。ほうれん草は、家庭でも栽培する事が出来る野菜です。育て方は、温度管理など栽培中のコツをつかめば簡単です。ほうれん草の育て方や、コツなどについて詳しく見ていきましょう。

ほうれん草の栽培方法・育て方のポイントは?注意点や手順も紹介

目次

  1. 栄養豊富なほうれん草は栽培してたくさん食べよう!
  2. ほうれん草とは
  3. 栽培スケジュールを確認して育て方の予定を組もう
  4. ほうれん草の栽培に適した土作り
  5. 種まきと苗の育て方
  6. ほうれん草の苗は状況に応じた対策を
  7. 間引きの回数によって育て方に違いが
  8. ほうれん草の栽培中の水やり
  9. 追肥をしっかりと与えてほうれん草に栄養を蓄えさせよう
  10. ほうれん草の収穫の目安と時期
  11. ほうれん草の育て方のコツ
  12. 栽培中に起こりやすいトラブルとは
  13. ほうれん草の栽培中に気を付けたい害虫
  14. 発生しやすい病気
  15. 慣れてきたら時期をずらしてたくさん収穫も

栄養豊富なほうれん草は栽培してたくさん食べよう!

健康の為にたくさん食べたい野菜。特に、野菜の中でも栄養価が高い緑黄色野菜は積極的に摂取していきたい野菜です。しかし、最近の天候不順などでスーパーなどに並ぶ野菜はどれも値段が上がって来ています。そんな中で人気が出てきているのが、家庭菜園での野菜の栽培です。最近では、小さめの品種や育てやすい品種なども多く出回っています。

そこで今回注目したいのが、ほうれん草の栽培についてです。ほうれん草と言うと、緑黄色野菜の代表でもある野菜。栄養豊富で、葉物野菜なので離乳食などにも利用出来る事から多くのご家庭で使われている野菜でもあります。そんなほうれん草は、家庭菜園で栽培する事が出来ます。中級者向けなので、初めて栽培する場合にはポイントを抑えておく必要があります。

そこで今回は、ほうれん草の栽培方法について詳しく見ていきましょう。ほうれん草の栽培を成功させるには、温度管理や対策などの小さなポイントをそれぞれ抑えておけば育て方も簡単に感じるでしょう。初めてほうれん草を栽培する人でも失敗しないように、コツもしっかりとご紹介していきます。ほうれん草を栽培して、たくさん料理に使っていきましょう。

ほうれん草とは

栽培を始める前に、まずはほうれん草の基礎知識を付けていきましょう。ほうれん草とは、ヒユ科に属する植物です。冷涼な気候を好み、暖かい状況が続くと生殖成長していってしまう傾向があります。そう、あまり知られていませんが実はほうれん草には雄株と雌株があるのです。原産国は、中央アジアから西アジアなどと推測されていますが、野生は発見されていません。

ほうれん草は、冷涼な気候を好む事から旬は冬とされています。寒さを感じると甘味を蓄える事から、主に東北地方では寒締めほうれん草と言うわざと寒さに当てて甘味を出したほうれん草も栽培されています。これは、ほうれん草が寒さに当たる事でストレスを感じ、糖度や栄養価の濃度を上げる性質を活かした栽培方法でもあります。

ほうれん草に含まれている栄養は、主にビタミンやミネラルです。緑黄色野菜なので、βカロテンが豊富なのはもとより、ビタミンCや鉄分も豊富に含まれています。また、カリウムやマンガン、シュウ酸と言った栄養も含まれているので、積極的に普段の食事に取り入れていきたい理想の野菜です。短時間の加熱にとどめる事で、これらの栄養素を損なう事なく摂取出来ます。

栽培スケジュールを確認して育て方の予定を組もう

育て方に移る前に、まずはほうれん草の栽培スケジュールを確認しておきましょう。それぞれ、育て方やポイントが違って来ます。ほうれん草の種まきの時期は、年に2回あります。春蒔きは、3月から4月に種まきを行い収穫は5月から6月に行います。秋蒔きは、9月から10月に種まきを行い収穫は11月から12月に行います。

ほうれん草は、収穫までの期間が短いので初めてでも比較的早く成果を感じやすい植物です。しかし、温度管理が難しいので、初めての場合にはなるべく温度管理がいらない秋蒔きで慣らしていくようにしましょう。また、晩秋である11月に種まきを行う方法もありますが、発芽や育苗などが難しくなるのでハウスなどで栽培する場合に行いましょう。

ほうれん草の栽培に適した土作り

栽培スケジュールを立てたら、ほうれん草を栽培していきましょう。まずは、ほうれん草の栽培に適した土を作っていきましょう。ほうれん草は、基本的に育てて行く場所に直蒔きして育てて行きます。プランターでも栽培できるので、初めての場合には温度管理がしやすいプランターで少株から栽培していく事をおすすめします。もちろん地植えでも構いません。

ほうれん草は、酸性土壌では育ちません。その為、酸性度を抑える事がポイントになって来ます。まずは、植え付けの2週間ほど前には土を作って落ち着かせておきましょう。プランターの場合には、市販の野菜用の培養土にカキガラ石灰などを加えた物を敷き詰めておきます。地植えは、堆肥とカキガラ石灰を混ぜ込んで耕し、1週間前に元肥を加え条間15㎝程度に畝を立てます。

種まきと苗の育て方

①ほうれん草の種まきの方法

種まきの時期が来たら、いよいよほうれん草の種を蒔いて栽培していきましょう。種まきの方法は、直蒔きで行います。条間15㎝程度を確保して蒔き溝を付けておきましょう。割り箸などで浅く蒔き溝を付けておくと簡単です。そこに、2㎝間隔程度になるように種を蒔いていきましょう。蒔き溝の深さを均等にする事が生育を揃えるポイントです。

②ほうれん草の種を発芽させるコツ

ほうれん草の種の中には、発芽しないものも多くあります。発芽させるたには、種まきの前日に水に浸けておいて発芽しやすくしてあげる事がコツです。また、先に芽出しを行っておく方法もあります。同様に水に一晩浸けた種を、2~3日陰干ししておく方法です。発芽しにくいほうれん草の種は、予め発芽しやすくしておく事が栽培の大きなポイントになります。

ほうれん草の苗は状況に応じた対策を

①ほうれん草の苗の育て方

種を蒔いたら、軽く土をかぶせてから少し手で土を押さえて均した後、たっぷりと水やりを行いましょう。1週間ほどで芽が出てくるので、育苗していきます。苗の育て方は、あまり雨風が当たらない場所で行いましょう。出始めの芽は、細く弱いので注意が必要です。水やりの方法も、直接水が当たらないように本葉が出揃うまでは手にかけながら間接的に行います。

②ほうれん草の苗の対策

ほうれん草は、育苗中の管理をしっかりとする事が大きなポイントです。育て方によって、それぞれに合った対策をする必要があります。春蒔きの場合、高温になりそうな場合には遮光ネットなどで日光と温度の対策を施しましょう。秋蒔きでは、低温が続くようであれば黒マルチをかけて防寒対策をします。発芽まで不織布をかけた防寒対策も有効です。

間引きの回数によって育て方に違いが

①通常の栽培なら間引きは1回

ほうれん草の育て方の中には、間引きと言う作業があります。しかし、ほうれん草は株間が多少狭くても成長してくれます。よって、通常の間引きは1回です。本葉が2~3枚に出そろったのを見計らって、株間が3~5㎝になるように間引いていきましょう。間引きの後は、株がぐらつきやすくなるので注意が必要です。軽く土寄せをして手で押さえておきましょう。

②大きく栽培する育て方は間引きは2回

大株のほうれん草を栽培したいと言う場合には、さらに2回目の間引きを行う事で大株のほうれん草にする事が出来ます。2回目の間引きの方法は、本葉が4~6枚程度になったのを見計らって株間が5~7㎝程度になるように行いましょう。この時も、1回目同様に株がぐらつきやすくなるので軽く土寄せをして手で押さえ、株が倒れてしまわないようにします。

ほうれん草の栽培中の水やり

育て方の基本①栽培中の水やり

ほうれん草の基本の育て方を見ていきましょう。まずは、水やりについてです。ほうれん草への水やりの方法は、天気の良い日の午前中に1回のみが基本です。ほうれん草は、乾燥が苦手な植物です。基本的には乾燥しないように与えますが、気温が上がる午後には水やりは控える事がポイントです。雨の日や気温の低い曇りの日は、乾燥していなければ与えなくて大丈夫です。

また、病気を防ぐためにも夕方にはほうれん草の葉が乾いた状態になるようにしましょう。ほうれん草を含む葉物野菜には、葉が湿っている事で病気や害虫の被害に遭ってしまう事が多々あります。午前中に水やりを行っていれば、夕方には葉が乾燥した状態にする事が出来ます。その為にも、天気の良い日のみの水やりにしておく事も重要なポイントです。

追肥をしっかりと与えてほうれん草に栄養を蓄えさせよう

育て方の基本②栽培中の追肥と頻度

ほうれん草の育て方の基本、追肥について見ていきましょう。追肥は、ほうれん草の成長に合わせて与えていきます。固形の肥料を与える場合には、1回目の間引きを行った際に与えます。ほうれん草の条間に、10g程度ずつ化学肥料を混ぜて土寄せをする際に株元に寄せて与えます。窒素が切れてしまうのを避ける為、窒素の多い肥料を選ぶのがポイントです。

また、草丈が10㎝以上になってきたら液肥を与えていきましょう。目安としては、10日に1度のペースで与えるようにします。与える方法は、水やりの際に液肥を混ぜて与えましょう。この時期に液肥でしっかりと栄養を与える事で、ほうれん草自体の成長を良くするコツにもなります。また、収穫もしやすくなるのでペースを守って与えるようにしましょう。

ほうれん草の収穫の目安と時期

育て方の基本③ほうれん草の植え付けから収穫までの期間

ほうれん草の収穫の目安について見ていきましょう。春蒔きで栽培していれば、1ヶ月程度から収穫時期を迎えます。秋蒔きの場合には、1ヶ月から1ヶ月半程度で収穫の時期を迎えます。収穫出来るほうれん草の目安は、草丈が20㎝を超えている物です。根本から茎を折らないように注意して引き抜くか、根本を残して赤くなっている部分から切り取って収穫します。

育て方の基本④寒締めほうれん草の栽培

肉厚な葉と、甘味と栄養の濃い寒締めほうれん草を収穫する方法についてもご紹介していきます。寒締めほうれん草は、晩秋蒔きで栽培していきましょう。発芽率が悪いので、温度管理には注意が必要です。その後の育て方は通常通りですが、株間は15㎝空けるように注意しましょう。2月頃には収穫する事が出来るので、3月までには収穫を終えるように注意しましょう。

ほうれん草の育て方のコツ

育て方のコツ①生育温度

ほうれん草の育て方のコツは、まずは温度管理にポイントがあります。発芽までは15~20度を保つように注意しましょう。25度を超えると、発芽しなくなってしまいます。また、生育温度も同様ですが寒さには強くなります。しかし、長時間明るい場合にはとう立ちしやすく、低温では生育がストップするので状況に応じて温度に注意するようにしましょう。

育て方のコツ②栽培する土について

また、酸性度の強い土では成長しません。土作りの際には酸性度を抑えるように注意しましょう。カキガラ石灰や苦土石灰を上手く利用する事と、土作りのタイミングがポイントです。また、連作障害を防ぐためにも一度ほうれん草を栽培した土は、1年は同じ土で栽培しないようにしましょう。生育不良など、様々な障害を引き起こしてしまうので注意が必要です。

栽培中に起こりやすいトラブルとは

連作障害以外で、ほうれん草に起こってしまいやすいトラブルについても見ておきましょう。ほうれん草は、栽培している最中に葉が黄色く変色を起こし、成長がストップしてしまうと言うトラブルが起きてしまう事があります。これは、主に土に原因があります。酸性度の強い土で栽培した場合や、ほうれん草の成長に必要な窒素などの肥料枯れが原因です。

これを防ぐためにも、土作りは十分に注意しましょう。酸性度を測れるようであれば、ph6.5~7.0くらいに抑えておきましょう。また、先に土作りをしっかりと済ませて土を落ち着かせる事で酸性度を抑える事も出来ます。肥料枯れについては、窒素を含む肥料を追肥に使用して、土作りの際にはしっかりと土に堆肥や元肥を混ぜ込んでおくようにしましょう。

ほうれん草の栽培中に気を付けたい害虫

ほうれん草の栽培中に被害に遭いやすい害虫について見ていきましょう。ほうれん草に付く害虫には、アブラムシやハダニと言った小さい害虫がいます。主にほうれん草の葉の裏側に付いている事が多いので、葉に食われた跡がある場合には注意しましょう。特にアブラムシは、ウイルス性の病気を媒介するので注意が必要です。見つけたら駆除しましょう。

また、ヨウトウ虫やシロオビノメイガと言ったイモムシのような幼虫が付いている場合もあります。これらもほうれん草の葉に付いているので、見つけたら駆除するようにしましょう。また、土作りの際に土の中にいるようであれば、予め取り除きましょう。

発生しやすい病気

ほうれん草の栽培中に気を付けたい病気についてです。まずは、葉に主な症状が出る病気には炭疽病やベト病、モザイク病があります。ウイルスやカビが原因の場合があるので、見つけたら症状のある株は引き抜いてしまいましょう。早期発見する事で、他の株への被害を食い止める事が出来ます。また、葉を湿らせない、害虫対策で予防も出来ます。

ほうれん草の株自体に症状が出てくる病気には、萎黄病や萎凋病、立ち枯れ病があります。これらは、株が萎縮してきたり、しおれて腐ってくるような症状があります。見つけたら引き抜いて処分します。土がほうれん草に適した土壌でない場合に発症しやすいので、予めほうれん草の栽培に適した土をしっかりと作っておく事で予防する事が出来ます。

慣れてきたら時期をずらしてたくさん収穫も

ほうれん草の育て方には、小さなポイントがいくつかありますが、慣れてくればとても栽培しやすい植物です。栄養豊富で、値段の変動も大きいほうれん草は栽培してたくさん料理に使っていきましょう。慣れてきたら、時期をずらして栽培すればよりたくさん楽しむ事も出来ます。ほうれん草の栽培に慣れると、他の野菜の栽培も簡単に感じる事が出来ます。

一緒に読みたい野菜の栽培に関するおすすめの記事

Thumbブロッコリーの栽培・育て方のコツ!種まきや苗植え・収穫の注意点は?
Thumbアスパラガスの栽培方法・育て方のコツ!種まきの時期や手入れの仕方は?
Thumb春菊の簡単な栽培方法まとめ!家庭菜園やプランターでの育て方のコツは?

こちらの関連記事もおすすめ

アクセスランキング

2019-12-16 時点

新着一覧