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ワインの糖質とカロリーは低い?ダイエット時に注意したい飲み方とは?
ワインは糖質とカロリーが低いアルコールだといわれますが、実際はどうなのでしょうか?ここでは、ワインの糖質とカロリーはどれくらいなのかを解説します。赤ワインや白ワイン、ロゼワイン、スパークリングワインなど、種類によって糖質量は変わります。糖質を制限してダイエットしたい方は、ぜひワインの種類による糖質の違いを知っておきましょう。ヘルシーな飲み方のコツもお伝えしますので、ぜひ糖質を抑えながら健康的にワインを楽しんで下さいね!

目次
ダイエット中は糖質とカロリーが気になる!
糖質制限ダイエットがブームになってから、太らないように食事の糖質量を気にする人が増えたようです。ところで、糖質制限をしたいなら、食べ物だけでなく飲み物から摂取している糖質の量にも気を付けておく必要があります。甘いジュースや砂糖をたくさん入れたコーヒー、紅茶などを飲み過ぎると、糖質過多になってしまいます。
また、糖質を含む飲み物はソフトドリンクだけではありません。アルコール飲料にも糖質は含まれているので、糖質制限したい場合の飲酒には注意が必要です。特にお酒をついつい飲み過ぎてしまう人は、アルコールによる糖質摂取過多に気をつけましょう。

ワインは他のお酒に比べて低糖質
お酒で摂取する糖質に気を付けるべきだと冒頭でお伝えしましたが、お酒の種類によって糖質量は大きく変わります。実は、お酒の中でワインは比較的糖質が低いため、糖質制限したい人にはおすすめのアルコールなんです。低糖質なワインに対して、日本酒やビールは糖質量が高めになります。
例えば、日本酒(本醸造酒)の糖質量は100グラム当たり4.5グラム、ビールの糖質量は100グラム当たり3.1グラムですが、赤ワインの糖質量は100グラム当たり1.5グラムなのです。比べてみると、赤ワインがダントツに低糖質であることが分かります。

ワインの糖質量は種類による
日本酒やビールなど他のお酒に比べて低糖質なワインですが、ワインの糖質量は実は種類によって異なります。赤ワイン・白ワイン・ロゼワイン・スパークリングワインなど、種類によってどのように糖質量やカロリーが違うのか、一つ一つを見ていきましょう。

最も低糖質なのは「赤ワイン」
まず、他のお酒と比べて糖質が低いというワインの中でも、最も低糖質なのは赤ワインです。赤ワインの糖質量は100グラム当たり約1.5グラムなので、糖質制限しながらワインを楽しみたいという人には、ぜひ赤ワインがおすすめです。
また、ワインは味を楽しみながら少しずつ飲むもので、ビールやサワーのようにグビグビとのどを潤すように飲むものではありません。そのため、ビールやサワーに比べると一回に飲む量が少なくて、結果的に糖質摂取量を抑えられるというメリットもあります。
赤ワインは糖質が低くてヘルシーなだけでなく、ポリフェノールによる健康効果も期待できます。ポリフェノールは抗酸化作用の強い成分なので、シミやシワを予防する美容効果や、ガンの予防効果、動脈硬化や肥満など生活習慣量の予防効果があります。また、目の健康やメンタル面の健康をサポートしてくれる作用もあるので、全般的に健康に良い成分だといえます。

白ワインの糖質はどれくらい?
赤ワインは特に糖質が低いということでしたが、一方白ワインはどうでしょうか?白ワインの糖質量は、100グラム当たり約2.0グラムです。赤ワインに比べると少し糖質量が増えますが、それでも他のお酒と比べれば低糖質です。そして、やはり飲むスピードがゆっくりなお酒なので、全体の糖質摂取量は少なく抑えられるでしょう。

スパークリングワインの糖質はどれくらい?
スパークリングワインの糖質も、100グラム当たり約2.0グラムなので、大体白ワインと同じくらいです。スパークリングワインは飲みやすいものが多いので、もしかすると赤ワインや白ワインよりも少し飲むペースが上がってしまうことがあるかもしれません。低糖質なお酒でも、もちろんたくさんの量を飲めば結果的に糖質摂取量は増えますから、くれぐれも飲み過ぎには気をつけましょう。

最も糖質が多いのは「ロゼワイン」
赤ワイン・白ワイン・スパークリングワインとそれぞれの糖質量を比べてきましたが、実はワインの中で最も糖質が多い種類はロゼワインです。ほんのりとピンク色で甘みのあるロゼワインは女性に人気ですし、ワインは苦手でもロゼなら甘みがあって飲みやすいという人もいるでしょう。
まさに、この甘みがある分ロゼの糖質量は高いのです。ロゼワインには、100グラム当たり約4.0グラムの糖質が含まれています。赤ワインと比べると2.5倍以上の糖質量なので、糖質制限をしたい人はロゼワインは避けた方が良いでしょう。

甘口か?辛口か?ワインの糖質を左右するポイント
赤ワインや白ワインなど、ワインの種類によって糖質量が違うということを解説しましたが、ワインの糖質量はそのような種類による違いだけでは判断できません。同じ白ワインでも、「辛口」「甘口」と銘柄によって味わいが異なります。簡単にイメージ出来ることですが、やはり甘口のワインの方が辛口のワインよりも糖質が多いです。
ワインはブドウを原料にして作られます。ぶどうを発酵させるときに、ぶどうに含まれている糖質がアルコールに変化して、ワインになります。ワインが甘口になるか辛口になるかという違いは、この製造過程でどれくらい発酵させるかの違いです。発酵を進めて糖質をたくさんアルコールに変化させれば、辛口のワインになります。
逆に、発酵を少しにして、アルコールに変わらないまま残る糖質が多ければ、甘口のワインになります。辛口、甘口という分類は主に白ワインに使われるものです。白ワインを選ぶときには、糖質を気にするなら辛口がおすすめです。赤ワインの場合にはこのような分類ではなく、軽い、重いというような表現が使われたりします。どちらにしろ、辛口のものが多いので低糖質です。

ワインの糖質は体に優しい
ワインが他のお酒に比べて低糖質であること、そしてワインの種類によって糖質の量は異なることが分かりました。糖質制限をしている人にとっては、出来るだけ糖質はカットしたいものでしょう。しかし、一口に糖質といってもその性質は様々であり、ワインに含まれている糖質は実は比較的体に優しいものなんです。
ワインに含まれている糖質は、ほとんどが「グリセリン」と「有機酸」といううま味成分です。グリセリンと脂肪酸は、体内に入っても血糖値をあまり上昇させません。糖質を摂ると太るといわれるのは、血糖値が大きく上がることによって、使いきれずに余った糖が体脂肪になってしまうからです。
しかし、グリセリンと脂肪酸はその血糖値の上昇が小さいので、太る原因にはなりにくいと考えられます。ワインには、「果糖」「ブドウ糖」「糖アルコール」などの糖質も含まれていて、これらの糖質は血糖値を上昇させるものです。
しかし、ワインに含まれる糖質の割合としては、グリセリンと有機酸が大部分を占めていて、他の果糖、ブドウ糖、糖アルコールはわずかなものなので、あまり気にしなくて大丈夫です。それでも糖質が気になる人は、糖質の少ない赤ワインや、辛口の白ワインを選んで飲むのがおすすめです。

ノンアルコールワインの糖質は?
ここで、ノンアルコールワインの糖質についても解説します。運転をする時や、体調の都合でアルコールを飲めない時には、ノンアルコール飲料で飲み会に参加したりすることもあるでしょう。糖質制限している人にとっては、ノンアルコールワインの糖質量も気になるところです。
ノンアルコールワインの糖質量は銘柄によって異なりますが、基本的には糖質量の高いものが多いようです。砂糖や果汁を使ってワインの風味を再現しようとするので、ノンアルコールワインの糖質量は高くなりがちです。
ブドウを発酵させて、糖をアルコールに変えてワインを作るわけですから、アルコールを含まずに作られるノンアルコールワインの糖質量が高いというのも頷けます。ノンアルコールワインを飲むときには、ぶどうジュースを飲んでいるのと同じようなものだと考えて、糖質の摂り過ぎには注意しましょう。

糖質ゼロのワインもある!
ワインの中には、糖質ゼロのものもあります。ブドウを発酵させる製造方法を工夫することによって、糖質が残らないようにして作られたワインです。糖質制限ダイエットをしている時にどうしてもワインが飲みたい!と思ったら、糖質ゼロのワインを選ぶと良いでしょう。
また、糖質ゼロではないけれど、糖質をかなり抑えた低糖質ワインも作られています。低糖質ワインは、糖質の低い赤ワインだけでなく、白ワインやロゼワインでも作られていますので、糖質が高くなりがちなロゼワインと出来るだけ低糖質で楽しみたいという人は、低糖質ワインのロゼを飲んでみてはいかがでしょうか。

ワインのカロリーにも注目してみよう
ここまではワインの糖質について着目して解説してきましたが、ワインのカロリーはどれくらいなのでしょうか?糖質はワインの種類によって違いがありましたが、カロリーはあまり大差がありません。赤ワイン・白ワイン・スパークリングワインのカロリーは、100ml当たり73キロカロリーで、1杯(80ml)当たりにすると約58キロカロリーです。
ロゼワインのカロリーは、1杯(80ml)当たり62キロカロリーです。この数字は、他のアルコール飲料に比べて低いので、ワインは低カロリーでダイエット中にもおすすめできるアルコールだといえます。ちなみに、焼酎は100ml当たり163キロカロリー、日本酒は100ml当たり103キロカロリーです。

ダイエット中の飲み方の注意①スパークリングワインで食欲アップ
飲み方で糖質・カロリーが変わる
ワインは低糖質低カロリーで、ダイエット中にも比較的安心して飲めるお酒であると分かりました。しかし、飲み方によっては太る原因になってしまうことも考えられます。例えば、スパークリングワインは、赤ワインや白ワインに比べて飲むペースが早くなりがちです。糖質量は白ワインと同じですが、飲む量が増えればもちろん糖質摂取量も多くなってしまいます。
また、スパークリングワインのように炭酸が入ったお酒は、胃を刺激するので食欲を高める効果を持っています。ビールなどもそうですが、飲みながら食が進んでしまうので、ご飯やおつまみをたくさん食べると、全体の糖質摂取量やカロリー摂取量が高くなる可能性があります。ダイエット中にお酒を飲むときには、スパークリングワインよりも白ワインを、白ワインよりも赤ワインを選びましょう。

ダイエット中の飲み方の注意②おつまみで糖質・カロリーアップ
おつまみ選びも飲み方のポイント
糖質を抑えたい時のワインの飲み方については、一緒に食べるおつまみの選び方も重要なポイントです。せっかく低糖質なワインを飲んでいても、おつまみの糖質が高かったら意味がありません。ワインのおつまみの定番であるチーズは、100グラムあたりの糖質量が0.9~2.3グラムと低糖質なので、とてもおすすめです。
また、良質な脂を含んでいて美容に良いと評判のナッツ類も、比較的低糖質なおつまみです。特に、100グラムあたり糖質4.2グラムのクルミや、糖質6.0グラムのマカダミアナッツが良いでしょう。魚を食べたい時には、シンプルなお刺身を食べるか、スモークサーモン、カルパッチョなどのおつまみがおすすめです。
おつまみに肉系のものを食べたいと思った時、太るかな?と心配する人もいるかもしれませんが、糖質という観点でいえばお肉はむしろおすすめです。糖質制限ダイエットでは、ご飯や麺類などの主食を抑えますが、一見高カロリーで悪そうに見えるお肉は、意外にもOKとされている食品です。
何故なら、お肉は糖質量の低い食品だからです。ワインのおつまみにするなら、サラミやローストビーフなどが相性が良くておすすめです。サラミの糖質量は100グラムあたり2.1グラム、ローストビーフの糖質量は0.9グラムです。どちらも安心して食べられるワインのお供です。
こんなおつまみは避けよう!
逆に、ピザやパスタなど主食に近いようなおつまみは糖質量が多いため、避けた方が良いでしょう。ワインの美味しいイタリアンのお店では、美味しいピザやパスタがメニューに載っているでしょうが、糖質制限をしたいならそれは避けるべきです。
また、芋類は糖質の高い野菜なので、ジャーマンポテトなど芋類を使ったおつまみも要注意です。ワインのおつまみとして、チョコレートやレーズンなど甘いものを食べたいという人もいるでしょう。
しかし、これらのおつまみは特に糖質量が多いです。チョコレートの糖質は100グラムあたり51グラム、レーズンは83.4グラムです。糖質を控えたいという人は、甘いものをおつまみにするのはやめましょう。このように、低糖質な飲み方をするためにはおつまみ選びもかなり重要です。

ワインの糖質・カロリーを知ってヘルシーに飲もう
ワインの糖質とカロリーについて解説してきました。ワインは他のアルコール飲料に比べて糖質が低く、カロリーも低いので、ダイエット中の方や健康を気にする方にはぜひおすすめしたいお酒です。
また、飲み方やおつまみの選び方によっても、糖質摂取量が変わることも分かりました。これらの事を知っておけば、「今日は糖質を控えておきたい」と思った時に賢い飲み方が出来るようになります。健康にきちんと配慮しながら、ぜひ美味しいワインを楽しみましょう!