残業時間の女性平均を調査!業界別の比較や違法ケースについても解説

男女雇用均等法施行以降、女性は男性と同じに働き残業をこなしてきました。しかし、バブル崩壊、リーマンショックを経て、労働組合も弱体化し、育児と仕事の両立が出来ず退職した女性が復帰して、現在の人材不足の状態でも、非正規雇用の女性はもとより、会社に残った女性たちでも違法残業がまかり通っています。この記事では、女性の平均残業時間及び、業界別の平均残業時間や違法ケースについてまとめました。

残業時間の女性平均を調査!業界別の比較や違法ケースについても解説

目次

  1. 女性の平均残業はどれくらい?
  2. 生活する為に残業しないと生きていけない現代
  3. 仕事が趣味だから残業と思っていない人もいる
  4. サービス残業と女性の非正規雇用増加の始まり
  5. 厚労省と口コミサイトの平均残業時間の差
  6. 業界別の平均残業時間
  7. DODAとマイナビの業界別平均残業時間は違う
  8. 平均残業時間が多い業界
  9. 平均残業の少ない業界は?
  10. 女性の残業時間の平均はどれぐらい?
  11. 平均残業時間が少ない業界は女性が働きやすい?
  12. 残業のからくりと違法ケース
  13. 女性の方が違法残業せざるを得ない?
  14. 女性だからこそ自分で自分を守ろう!
  15. 人生は一度きり!やりたいことをやる自分になろう!

女性の平均残業はどれくらい?

男女雇用機会均等法による女性の残業時間枠の撤廃

バブル以前、男女雇用均等法が施行されました。つまり、女性も男性と同じよう働ける(つまり行きたい企業に入社出来る)、雇用側では女性でも優秀な人材を確保できるという時代になりました。

景気が上向い!女性も残業時間が増える!

その当時、例えば、電気労連では企業は50時間以内の残業を指示していましたが、仕事量は多く(というか、効率的な仕事の方法に焦点が当たっていなかったかもしれませんが)とても50時間では終わらないと嘆いている女性が多かった時代がありました。

女性も残業時間が多ければNOと言えた

当時は一時的には100時間残業が越えることもありましたし、肺に穴が開いてしまう位、残業で働いている人もいましたが、景気が悪くなかったので自分に合う勤務条件の会社に転職することが比較的容易でした。

生活する為に残業しないと生きていけない現代

バブル崩壊後の残業事情

バブルが弾けた後、残業禁止が出る企業が多くなりました。しかし、バブル期に買った住宅のローン返済やその他生活維持のため、生活残業は欠かせませんでした。しかし、この時期を考えるとサービス残業などの違法労働は無かったのです。

仕事が趣味だから残業と思っていない人もいる

そもそも残業という概念がない人

仕事が趣味という人もいます。例えば、スタジオジブリで働く人々や、極端な例では、エジソンや野口英世のように研究に、寝食忘れる人達です。企業でも研究開発は残業時間が少ないのが普通ですが、個人的に研究に没頭する人は仕事が趣味なので会社を離れてもずっと考えていると言う人もいます。また、将来の夢に向かい残業もいとわないと言う人がいます。

女性でも残業をいとわない人

ADだった人が自分の番組を持ちたいと思うあまり泊まり込みで残業をしている人もいます。女性でも、番組によっては女性のADさんがTV番組に出てくることもあります。つまり、男性だけではなく残業をする女性のADさんも沢山いると言うことになります。

サービス残業と女性の非正規雇用増加の始まり

今でこそ、多くの企業で機密漏洩防衛のため、仕事上の書類の持ち出しは禁止されていましたが、サービス残業として、持ち帰って仕事をすることが往々にありました。また、非正規雇用の増加に伴い、雇用者側の立場が強くなり、契約満了で打ち切りとならないように、サービス残業などの違法労働をさせるケースが多くなりました。

厚労省と口コミサイトの平均残業時間の差

立場によって平均残業時間が違う

平均残業時間は、厚生労働省と口コミサイトでは違います。厚生労働省では平均残業時間が「10.2」時間となっていますが口コミサイトでは平均残業時間は「47時間」となっています。これは、残業を少なく見せようとする会社側と会社に不満を持っている労働者との差がありますし、不満を持っている人が、口コミサイトで言ってしまうことはあります。

平均残業時間は人によっても違う

そして、企業では、仕事が出来る人やNOと言えずに引き受けてしまう人、人に仕事を振る人が苦手な人などに仕事が集中して残業時間が増えることが往々にしてあります。後は、嫌な上司にパワハラまがいで仕事をさせられたりすることもあります。また、回答していない比較的定時に帰れる事務職の人がカウントされているかどうかわかりません。

業界別の平均残業時間

業界別の平均残業時間を見てみましょう。業界、業種で残業時間が異なることが良く分かります。また、残業が多い業界でも、大きなお金を動かす仕事をしている人は、1時間当たりの時給が高いことが分かります。

DODAとマイナビの業界別平均残業時間は違う

業界別の残業時間では、DODAの調査とマイナビの調査とはかなり違います。DODAでは一番多い残業時間の業種は、広告が49.1時間ですが、マイナビでは、1位はコンサルティング、シンクタンクが83.5時間で、次いで2位は広告代理店、PR、SP、デザインの残業時間は78.8時間となっており、業界も残業時間も異なっています。

サンプリング方法による平均残業時間の違い

その差は何かと推論しますと、業界の中に事務職を含まない、DODAとマイナビに扱っている企業が違うと言うことです。広告代理店の女性の自殺、某TVメディアの過労死、ドライバーの過労死など考え合わせると、DODAは労務管理をしっかりしている企業、マイナビでは自分の実力を試したいのに適している企業を紹介しているということだと思います。

コンサルティング・シンクタンクの業種が無い

実際、DODAではコンサルティング、シンクタンクなどは業種として挙がってきていません。なので、実情に合わせたマイナビを基に解説していきます。

平均残業時間が多い業界

マイナビの業界別残業時間(月間)ランキングの結果を上げていきます。ランキング10位から1位の結果は以下の通りです。

平均残業時間が多い業界10位

10位「住宅設備、投資ファンド、投資関連」(57.47時間)は、主として株式が不動産関係になります。不動産は扱う金額が大きいので、責任も重くなりますし、生活のあり方や鉄道などのインフラ整備で、人気の物件が変わってきています。それらと地価を常に調査する仕事も大変です。

平均残業時間が多い業界9位

9位「証券会社、投資ファンド、投資関連」(57.47時間)は、日本だけではなく、海外の経済動向を絶えず最新情報を入手し、株式のアドバイス、投資信託などの金融商品の開発、顧客へのコンサルティング等を行います。投資信託などは日々情報を収集し、商品を組み替えていかねばならないので、専門家が張り付いて取引しているとのことです。

平均残業時間が多い業界8位

8位は「情報サービス、リサーチ」(58.43時間)です。現在、日々、膨大な商品・サービスが生み出されては、淘汰されています。商品・サービスの開発には莫大な開発費・製造費・宣伝費・流通費が掛かります。成功すれば、膨大な利益を生み出しますが、失敗すれば大金を失います。

あらゆる情報を収集し、消費者の行動心理を調査し、分析し、マーケットリサーチをすることにより、ギャンブルとも言える新商品・サービス開発の成功する確率を上げることに貢献するのが情報サービス・リサーチです。調査時間や手法、情報収集、解析などに時間が掛かるので、情報収集する人ほど残業が増えます。

1ヶ月の残業時間が45時間以上(1日の平均残業時間2.2時間〜)の残業時間は、「エキスパート社畜」と言いというレベルに達し、「違法残業」になります。

残業60時間を過ぎると、「セミプロ社畜」と言えます。基本違法残業になりますが、高収入を求める人、「俺って、ビジネスパーソンだぜ!」なんて思っている人には、ブラック企業だと言っても意味がないかも知れません。

平均残業時間が多い業界7位

7位「フードサービス、飲食」(62.03時間)、確かにアベノミクス効果で、ファミレス等、価格を抑えた外食を利用する人が増え、外国人の採用も増えています。なので、需要も増え、日本人以外にも外国人を雇用するマネージャーは八面六臂です。残業代も自ずと増えます。

コンビニ業界は飽和状態で、売り上げを上げるため、コンビニ業界の残業時間も多くなっているはずです。会社側はすぐに店長にするなどして、管理職として残業を認めないなど見過ごされている場合もあります。

平均残業時間が多い業界6位

6位は「インターネット」(63.36時間)となっています。インターネットという意味が良く分かりませんが、現在はインターネット無しでは情報は限られていますので、インターネット普及関連の仕事、ポータル、ECサイトの開発などの仕事が相当するとなると仕事量はたくさんあります。

平均残業時間が多い業界5位

5位は「不動産関連・住宅」(64.8時間)ですが、これは、今現在は住宅需要が、東京圏で言えば湾岸地域等の需要もあり、また、仕事が客先の休日や仕事帰りにしか出来ないという側面とあります。

平均残業時間が多い業界4位

4位は「放送、出版、新聞、映像、音響」(66.1時間)ですが、刻々と変化している時代、大変忙しいのもうなづけます。特に衆参議員選挙、都知事選挙などの時期はかなり忙しくなるという情報があります。また、大事件の得ダネもかなり忙しくなります。

平均残業時間が多い業界3位

3位は「建築、土木、設計、設備工事」(70.8時間)ですが、これに関しては、泥臭いイメージがあるらしく人が集まらないので、残業時間が多くなっている感があります。しかも、高度成長時代から考え、インフラの再整備が求められている現在ではなるほどとうなづける感もあります。

平均残業時間が多い業界2位

次いで2位は「広告代理店、PR、SP、デザイン」(78.8時間)、となっています。情報社会では今まで新聞やTVだけではなく、ポータルサイト、HP作成など、かなり広範囲にわたって仕事の幅が広がっています。

平均残業時間が多い業界1位!

1位は「コンサルティング、シンクタンク」(83.5時間)となっていました。コンサルタント業務は、限られた成果を出さねばいけません。なので、クライアントの都合で時間が外や休日出勤にも対応する必要があります。また、成果が上がったビジネスパーソンには、案件が次々と舞い込んで、結局忙しい羽目になります。

社畜度で言えば、「セミプロ社畜」と言えます。仕事が好きで好きで仕方がないのなら「プロ社畜」かもしれません。

平均残業の少ない業界は?

DODAの調べでは、残業が少ない業種は、下記のようになっています。1から10位の、残業の少ない業種でも「脱ビギナー社畜」となります。特にサービス業は残業が少ないとは言え、休日が少ないと言えます。自分の欲しい時間を使うために休めるわけではありません。

10位:投信/投資顧問関係の仕事

10位は投信/投資顧問で15.2時間となっています。この業種は基本、市場が開いている間が仕事の勝負で、日本市場が終わったのち、顧客にアドバイスする形も取ります。カレンダー通りに出勤するので、休日は35位と割に休めません。

9位:弁護士・司法書士・社会保険労務士・行政書士などの士業関連

9位は、弁護士、司法書士、土地家屋調査士、税理士、弁理士、社会保険労務士、行政書士、海事代理士の士業関連で、15.2時間です。基本この業種は特別な職種で残業時間が少ないとはいえ、サービス業でもあり、顧客のニーズに合わせて働かなければならないので、休日は50位と少なくなっています。

8位~7位:服飾・雑貨メーカーとホテル・旅館などの関蓮仕事

8位は、服飾雑貨メーカーの15.0時間です。メーカーなので、シフトはあるかも知れないとは言え、比較的働きやすい職場だと言えます。7位は、ホテル/旅館で残業時間は15.0時間ですが、サービス業であるので、休日は少なく73位となっています。

6位~5位:医療機器メーカーと専門店や小売店など小売・外食産業

6位は医療機器メーカーで残業時間は13.9位となっています。しかも、休日は4位という休みが多く負担がかからない業種だと言えます。7位は、ホテル/旅館で残業時間は15.0時間ですが、サービス業であるので、休日は少なく73位となっています。

5位は、専門店/小売店 小売/外食で残業時間は13.8時間です。しかし、休日は75位となっていますので、恐らくあまりゆっくり休む時間は無いはずです。

4位~3位:クレジット・信販会社と病院関係従事者

4位は病院で、残業時間は13.2時間になっています。しかし病院は拘束日が多くなりますので、休みは69位となっています。大きな病院で見ていると医師は殆ど休憩が無い状態だし、夜勤もあるので、小児科や救急救命センターなどに勤務している医師たちは、これらの時間で残業が済んでいるはずはないはずです。

3位はクレジット/信販で、12.8時間で、休日も12位とかなりお休みも取れます。そもそも営業する必要があまりなくIT化と相まって平均残業時間が少ないと言えます。

2位~1位:薬局とメディカル関連・スポーツ/ヘルス関連施設

2位は薬局とメディカル関連で、残業時間は12.4時間でした。休みは37位とまぁまぁです。病院の午前診察やクリニックの定時の処方箋の出される時間を考えると妥当な時間であると言えます。1位はスポーツ/ヘルス関連施設で、残業時間は、12.3時間でしたが、サービス業なので、休みは67位とそれ程多くありません。

女性の残業時間の平均はどれぐらい?

化粧品メーカー・マンダムが2013年に調査したところ、20代、30代の女性の残業時間は、平均残業時間は1時間半、忙しい時期になると倍の3時間ぐらいになっています。月20日出勤したとすると、月平均30時間前後、忙しい時には60時間前後となります。人材サービスのパソナキャリア調べでは、女性の残業時間平均は30.1時間となり、大体確からしいということになります。

残業が多い時は一般でも女性は57.4時間となっていますが、業界全体ですから、それ以上の働いている女性がいるわけです。

平均残業時間が少ない業界は女性が働きやすい?

男女平等が叫ばれて長い時間が経ちました、やはり、家事・育児においての時間比率は圧倒的に女性が多いと言えます。平均残業時間が少ない方が、家事・育児に掛ける時間は多いし、帰宅時間も読めます。つまり、平均残業時間が少ない方が、女性としては働きやすいいのです。

残業のからくりと違法ケース

簡単に分かる違法ケース

明らかに、残業の不払いや違法ケースが分かり易いものには、(1)定時にタイムカードに打刻させ、残業させる、若しくはそうするように仕向けるケース(2)仕事を自宅に持ち帰らせて仕サービス残業をさせているケース(3)上限以上、残業時間は不払いだというケース(4)主任、店長など名ばかりの管理職扱いにしているケースがあります。

また、(5)例えば1時間単位など労働時間の端数を切り捨てるケースです。(2)に関しては会社が、個人情報保護法やISMSなどのセキュリティの法律や会社自体が機密情報を外に持ち出さないようになり、大抵の会社は行わなくなりました。

違法なのにせざるを得ないサービス残業

上記の(1)~(4)の場合、はっきり違法と分かりますが、実は法律に引っかからないからくりがあります。労働基準法第34条第1項では、“使用者は、労働時間が六時間を超える場合においては少くとも四十五分、八時間を超える場合においては少くとも一時間の休憩時間を労働時間の途中に与えなければならない。”となっています。

この法律を上手く利用し、会社では昼休み45分の休憩を与え、8時間労働の後45分休憩を与える場合があります。定時の後に45分休憩があっても、社員は仕事を早く終わらせて帰りたいのが本音ですから、8時間の終業後45分の休憩時間も働きます。しかし、この45分は休憩時間では残業代は発生しないことになります。

隠れた違法なサービス残業の存在

このように、就業規則が労働基準法に則っていても、実際は社員の責任感などの心理を上手くついて、ただで働かせるように誘導するからくりがあるのです。また、昼間と夜で働き、勤務先が同じ会社ではない場合も、双方の雇用主の頼みで働かなければならない場合があります。

女性の方が違法残業せざるを得ない?

某広告会社、某メディア、地方のお弁当屋などに勤める女性が、長時間残業で、自殺、過労死などする事件が増加しています。某広告会社、某メディアの場合は給与はむしろ高い方で仕事をこなさなければならないという状況で、亡くなりましたが、地方のお弁当屋のケースは、母子家庭で働かざるを得ない、若しくは、何とか収入を上げたい背景がありました。

女性だからこそ自分で自分を守ろう!

残業を減らすには、自らの勤務時間を把握し自己管理することが大切です。もし、自分にとって仕事量が多ければ、上司に相談してそれでも駄目なら、第三者機関(労働基準監督署、弁護士等)に相談することも必要です。その前に、チェックしておきたいことがあります。余分な仕事まで引き受けていないか?もしそうならば、自分の専門分野まで、仕事を削ることを考えます。

気配りに気疲れしてしまったり、女性がすべき、のようなお茶を入れ作業など、昔からある性別差の業務などに時間を取られていないか?IT化できるものは、出来るだけIT化してみるなど、少しでも簡略化できるシステムを取り入れるなどしてみましょう。そして、定期的に健康診断を行うことも大切です。

人生は一度きり!やりたいことをやる自分になろう!

女性は特に、出産というターニングポイントがあります。米国でも出産・育児を経験するたびに、同じ年の男性より昇進やキャリアが停止します。しかし、一度きりの人生です。違法な労働条件や不利な条件に甘んじて勤務することはありません。同じ人生なら、悔やむことのないようにしましょう。記事を参考にして見直してみてください。

もっと残業時間の女性平均・業界別の比較や違法ケースを知りたい方は!

Thumb残業代の正しい計算方法は?各種手当や未払い請求の手順を徹底解説 | 大人女子のライフマガジンPinky[ピンキー]
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