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インナーバルコニーとは?人気の理由やメリット・デメリットを徹底調査
皆さんはインナーバルコニーをご存知ですか?インナーバルコニーとは、その名の通り家の内側に入っているバルコニーのことを指します。通常のバルコニーのように屋根がかかりきっていないということもなく、その空間の使い方は様々なので、ここ最近インナーバルコニーの設置は人気となっています。ここではインナーバルコニーの人気の理由やメリット・デメリット、有効的な使い方について調査しました。

目次
人気のインナーバルコニーって何?
部屋の一部がバルコニー
住まいづくりの経験がある方や検討をされている方なら耳にしたことがあるかもしれませんが、最近の住宅はインナーバルコニーを設けることが多くなりました。そもそもインナーバルコニーとは、住宅の一部がバルコニーになっていて、全体的に屋根が掛かっている半屋内空間のことを言います。壁に囲まれていて屋根もあるので、プライバシーの確保も出来て様々な使い方が出来ます。
ここではインナーバルコニーの人気の理由や、通常のバルコニーではなくインナーバルコニーを設けるメリット・デメリット、その空間を上手に使うテクニックなども合わせて調査したのでご紹介します。新築ではなくてもリフォームでインナーバルコニーを作ることも可能なので、リフォーム方法についてもご紹介します。インナーバルコニーを検討中の方、是非参考にしてみて下さい。
最近の住宅でインナーバルコニーが人気の理由は?
おしゃれな空間が作れるのが人気の理由
インナーバルコニーに人気がある理由を調査すると、まず1つに屋内として使えるという点です。通常のバルコニーやデッキなどは屋根よりせり出しているか、屋根が全くない状態で作られています。ですがインナーバルコニーの場合は一部分の窓や壁がないような状況の空間なので、ほぼ屋内として使用することが出来るのでおしゃれな空間づくりをすることが可能になります。
その他、リビングの延長として使ったり半屋内のダイニングとしてバーベーキューを楽しんだり、週末はインナーバルコニーで開放的に食事をしたりすることも出来ます。つまり住んでいる方に合わせたインナーバルコニーの使い方が出来るのが人気の理由です。おしゃれな住宅を望んでいる方に人気があるので、今どきの住宅を考えている方は導入の検討をしても良いでしょう。
インナーバルコニーを設けるメリットとは?
広さが欲しいならインナーバルコニーはおすすめ
インナーバルコニーに人気がある理由が分かったところで、今度は魅力的なメリットについて調査しましたのでご紹介します。インナーバルコニーのメリットとして、1つ目は窓を開放することで第2のリビングとして使えるということです。そして2つ目は屋根があることで天気が悪くなっても心配する必要がないという点です。最後に半屋内の部屋として、庭として使えるという点です。
そのご家庭のライフスタイルに合わせたインナーバルコニーの使い方をすることで、暮らしやすい空間を設けることが出来ます。インナーバルコニーの位置や広さなどを変えるだけでも使い方は変わってきます。目的をもって設計することでインナーバルコニーを充分に活かすことが出来るので、ご家庭に合ったスタイルでインナーバルコニーを活用してみて下さいね。
第2のリビングとして広々使える!
インナーバルコニーのメリット①
まず1つ目のメリットは、インナーバルコニーを第2のリビングとして活用できるというポイントです。リビングに面したインナーバルコニーの場合、窓を開放させることによって中と外の繋がりを作ることが出来るので、非常に広いリビングとして使うことが出来ます。元々あまり広いリビングではない場合に有効な方法です。この場合、2階にリビングを設けるのがベストな間取りです。
リビングとインナーバルコニーをフラットにして1つの空間として使うことも出来ますが、あえて段差を付けて別のリビングとして空間を作るという方法もあります。そうすることで屋内と外の区別を付けることが出来ます。開放的な空間にすることで、季節の良い時期に外でバーベキューなどの食事をしたり、友人を呼んでホームパーティをすることも可能になりますよ。
屋根があるから天気が悪くなっても安心!
インナーバルコニーのメリット②
2つ目のメリットは、洗濯物や布団を干す空間としてインナーバルコニーを設けた場合、例え雨が降っても安心であるという点です。インナーバルコニーを調査をしていくと、洗濯物を干す場として活用している方も多くいらっしゃるようです。理由としては、家を空けることの多い共働きの家庭で、多少の雨が降っても屋根があるから洗濯物を干しておいても濡れないからです。
3方が壁や窓に囲まれている場合、強風でない限りはインナーバルコニーの中に雨が入ってくることはほとんどありません。天窓を設けている場合、そこから光を取り入れることが出来るので太陽光が入ってきて風通しも良く、部屋干しをして湿っぽい部屋で悩むこともありません。採光の問題さえクリアしてしまえば、洗濯物干し場として活用することも可能です。
リラックスできる空間だから趣味の部屋としても使える
インナーバルコニーのメリット③
3つ目のメリットは、趣味などのプライベートな部屋として使えるという点です。住宅の2階の真ん中を一部引っ込ませてインナーバルコニーを作る場合、その空間は外から見えないプライバシーが保護された空間となります。そこで趣味の読書をしたり、絵をスケッチしたり、昼寝をすることも可能です。大きな空間ではなく、小さくてもリラックス出来る場所が作れますね。
インナーバルコニーは、一部の壁や窓がなく外との繋がりがある空間として設計することが多いのですが、大きな窓を設けてほぼ室内の状態にしてもインナーバルコニーになります。花粉症や喘息があるという方でも、窓を設けることでインナーバルコニーを十分に活用することが出来ます。さらに天窓を設けることで日当たりも良好になり、明るく過ごしやすい部屋としても使えます。
半屋内の庭にも出来てガーデニングも楽しめる!
インナーバルコニーのメリット④
4つ目のメリットは、半屋内の庭としてガーデニングを楽しむことが出来るという点です。庭がある住宅の場合ならガーデニングをすることも可能ですが、ベランダで植物を育てたいという方もいらっしゃいます。1階だとどうしても日当たりが悪くなってしまいますが、2階に設けたインナーバルコニーなら日当たりも良く直射日光を避けることも出来ます。
屋根がある分、強い雨が当たることもほとんどなく、葉や花を雨で傷付けてしまうことも少なくなります。穏やかな環境で植物を育てるにはベストな空間ですね。ただ調査で分かった点は、庭として使う場合は水に気を付けなければならないということです。水やりをした際の排水や、枯葉が詰まらないような工夫をしないとインナーバルコニーが台無しになってしまうので注意しましょう。
インナーバルコニーのデメリットは?
デメリットも考慮して検討しよう
インナーバルコニーのメリットをご紹介してきましたが、インナーバルコニーには大きなデメリットも存在します。調査していくと大きな壁として立ちはだかる問題もあるので、それらを考慮して住宅の設計に盛り込んでいくと良いでしょう。多少妥協しなければならない点もあるかもしれませんが、何事にもデメリットはつきものですので理解した上でインナーバルコニーを設けましょう。
大きなデメリットとしては、インナーバルコニーを設けるのには間取りが難しくなる点、屋根がある分他の部屋の採光の問題が出てくるという点、インナーバルコニーは普通のバルコニーよりもコストがかかってしまう点、最後にインナーバルコニーは広い分固定資産税の課税対象部分になってしまうという点です。お金の問題も生じてくるので、しっかりと検討したい部分ですね。
間取りが難しくなるからよく考えて設計することが必要!
インナーバルコニーのデメリット①
1つ目のインナーバルコニーのデメリットは、間取りが難しくなってしまうという点です。その理由は、通常のバルコニーとは違って屋根があるためにその屋根を支えるための柱や壁などの構造上、好みの間取りにならない可能性があります。鉄骨造の場合、ある程度間取りに自由はききますが、木造の場合には柱の数や壁の量などが決まってくるので制約が出てきてしまいます。
インナーバルコニーを大きく取る場合、設計上どうしてもどこかの部屋が犠牲になることもあります。インナーバルコニーの目的をはっきりと決めてから間取りを決めていくと上手く設計が出来るかもしれません。前にせり出したインナーバルコニーにするか、リビングの幅に合わせて作るかなど、全体の間取りも考えながら設計士と上手く決めていきましょう。
立ちはだかる採光の問題!
インナーバルコニーのデメリット②
2つ目のインナーバルコニーのデメリットは採光の問題です。屋根があるという点で、土地の関係や季節によって日当たりが悪くなる場合もあります。インナーバルコニーというと明るいイメージがありますが、インナーバルコニーだけが明るくては快適な住空間とは言えません。インナーバルコニーがあることによって他の部屋の採光が取れなくならないように気を付ける必要があります。
調査していくと、日当たりの問題はある程度解消することも可能なようです。屋根に天窓を設けることでインナーバルコニーにも光が差し込み、その光が反射して他の部屋を明るくすることも出来ます。屋根のかけ方でも光の入り具合が変わってくるので、インナーバルコニーを設ける場合には日差しの入り方のシミュレーションを設計士に行ってもらうと分かりやすくなりますよ。
コストが高くなってしまう
インナーバルコニーのデメリット③
3つ目のデメリットは、インナーバルコニーを設けるとコストが高くなってしまうことです。その理由として、1つは通常のバルコニーとは違って屋根があるということ、もう1つは半屋内なのですぐ下の部屋の暑さや寒さを抑えるために断熱材を入れる必要が出てくるということです。その他、インナーバルコニーの仕上げ材や大きなサッシなどコストもあるので費用が上がります。
予算が決まっている中での設計となってくるので、インナーバルコニーをどうしても設けたい場合には何かを妥協することになってしまいかねません。まずはハウスメーカーなどに見積もりを出してもらって、その中から余分なものを削っていくなどして費用を抑えていきましょう。もしくはインナーバルコニーの大きさを変えるなどして調整していくと費用を抑えられるかもしれません。
固定資産税の課税対象になる
インナーバルコニーのデメリット④
4つ目のデメリットは、建築面積に含まれてしまうので固定資産税の対象となることです。こちらもお金の問題にかかわってくることなのですが、90cm程度の跳ね出しバルコニーのように柱を必要としないバルコニーの場合には建築面積には参入されません。建築面積と言うのは投影面積(上から見た時の面積)で計算されるので、インナーバルコニーの場合は建築面積に含まれます。
ちなみに、奥行が1mを超えるバルコニーの場合にも建築面積に含まれてしまい、課税の対象となります。インナーバルコニーは「部屋の一部」として認識していれば、固定資産税の課税対象になることはご理解いただけるかと思います。そういったことも考慮して、インナーバルコニーの導入を検討してみると後々になって後悔することもなくなるでしょう。
インナーバルコニーの有効的な使い方は?
インナーバルコニーの有効的な使い方①子供の遊び場
メリットの中でもインナーバルコニーの使い方をご紹介してきましたが、その他の使い方もご紹介していきます。まず1つは子供の遊び場として使う方法です。天窓を付けて日当たりがよいインナーバルコニーにすれば、気持ちいい遊び場になります。子供の目線で見て、外が見えるように嵌め殺しの腰窓を付けてあげればより明るいインナーバルコニーになります。
子供が遊ぶインナーバルコニーの注意点としては、外のようにして遊ぶ場合、壁やフェンスなどの高さに気を付けなければなりません。足が掛かるような場所があれば、子供は外を見ようとしてよじ登ろうとしてしまいます。転落の心配があるので、高めのフェンスを設けたり、登れないような工夫をしてあげましょう。排水設備を整えておけば、夏場のプールなども楽しめそうですね。
インナーバルコニーの有効的な使い方②ペットの快適な空間
室内飼いにしている猫などのペットの場合、外の世界が見えたり空気が吸えるということはストレスの解消にもなります。インナーバルコニーは2階に設けられることが多いので、外の動物との接触がないので安心して遊ばせてあげられます。日当たりも良く風通しの良いインナーバルコニーにすれば、ペットの快適な空間を作ってあげることが可能です。
インナーバルコニーの有効的な使い方③DIYの作業場
DIYをよくやるという方は、作業場として使うということも多いようです。外で作業をしようとすると天気のいい日にやらなければなりませんが、インナーバルコニーなら例え雨が降っている時でも風が強くなければ作業が可能です。部屋の中では出来るだけやりたくない塗装の作業も、インナーバルコニーでやるなら部屋の中が塗料の臭いがこもってしまうこともありませんね。
リフォームでもインナーバルコニーは作れる!
部屋の一部をインナーバルコニーに
インナーバルコニーがない既存の住宅でも、後からインナーバルコニーを作ることも可能です。南側に面した部屋の一部又は全てを改装すれば、インナーバルコニーが作れてしまいます。インナーバルコニーの仕様などにもよりますが、1坪あたり大体25~30万円程度で施工出来ます。ちなみに6畳間であれば3坪になるので、100万円前後でのリフォームが可能となります。
まとめ:インナーバルコニーでおしゃれな家づくりをしよう!
インナーバルコニーの人気の理由やメリット・デメリットについての調査結果をご紹介してきました。調査をしていくととても魅力的なメリットがある反面、乗り越えなければならないデメリットの部分も多くあります。インナーバルコニーを設ける際には、しっかりとハウスメーカー側と相談して、デメリットをある程度解消できるような設計にしてもらうことが大切です。
調査の結果を見てインナーバルコニーを設けるかどうか、家族とじっくりと検討してみて下さい。住宅を買うことは人生の中で一番大きな買い物です。「やっぱりこうしておけば良かった」「結局あまり必要なかったかもしれない」などと後悔しないように、住宅の設計にはたっぷりと時間をかけてやっていきましょう。是非、インナーバルコニーのあるおしゃれな住宅を作ってみませんか。
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