海外への年賀状の送り方は?住所・宛名の書き方や英語の例文を紹介

新年の挨拶にメールやSNSが使われるようになったこともあり、年賀はがきの売上は毎年のように落ちていますが、年賀状は新年の挨拶であると同時に、顔を合わせることが少ない遠方の友人や親戚に近況を知らせる日本の伝統的な手段でもあります。海外に住んでいる人に年賀状を送るには、海外の郵便事情や住所と宛名の書き方、送り方を知らなければなりません。この記事では海外の年賀状の習慣や送り方、新年を祝う英語の例文をご紹介いたします。

海外への年賀状の送り方は?住所・宛名の書き方や英語の例文を紹介

目次

  1. 海外に年賀状を送る時の料金について
  2. 年賀状を封筒に入れて送る場合の料金
  3. 日本郵便が行っている海外向け郵便物のサービス
  4. 年末年始の海外への郵便物の送り方
  5. 海外宛て郵便物の住所と宛名の書き方
  6. 日本における年賀状の歴史
  7. 年始参りの習慣も年賀状の誕生に関係している
  8. 海外の国にも年賀状を送る習慣はある
  9. 喪中はがきという習慣は海外にはない
  10. 干支という文化が通じる海外の国々
  11. 海外では年賀状よりもクリスマスカードがポピュラー
  12. 12月下旬の海外事情
  13. 新年の挨拶に使える英語の例文
  14. 海外宛ての年賀状に向いているイラスト
  15. 海外の家族や友人に年賀状を送ろう

海外に年賀状を送る時の料金について

平成31年用から年賀状は1枚62円に

年賀状用に販売された平成30年用の年賀はがきは1枚52円で、寄付金付きの絵入り年賀はがきは57円、写真を美しく印刷できる光沢紙を使った写真用の年賀はがきは62円で販売されていました。日本郵便の通常はがきの値上げに伴い、平成31年用の年賀はがきは1枚62円で販売されることが決定しています。

海外へのはがき代は各国共通

海外に年賀状を送る場合の料金は、航空便で1枚70円(平成30年5月時点)です。料金は、宛先がどこの国であっても変わりません。はがきを投函してから届くまでの日数は、送付先の国や都市によって異なりますが、海外の主要都市であれば4日~7日が目安です。

船で海外に郵便物を運ぶ船便は1枚60円で、到着までに1ヶ月~3ヶ月程度かかります。また、郵便局では国際便専用のはがきも販売されています。

年賀状を含む一切の郵便物が送れない海外の国もある

日本郵便では海外向けの郵便物を航空便と船便、船と飛行機を使うSAL便(エコノミー航空便)に分類しています。

年賀状を含むはがきや、カードを封筒にいれたグリーティングカードは航空便か船便で海外に郵送されますが、送付先の政治情勢や航空会社の事情により、郵便物を送ることができない国もあります。海外に郵便を送る前に、日本郵便の公式Webサイトで郵便を受け付けているか確認してください。

Thumb元旦の意味とは?元日や正月との違いは?年賀状にはどれを使う? | 大人女子のライフマガジンPinky[ピンキー]

年賀状を封筒に入れて送る場合の料金

カード状の物を封筒に入れて海外に送る場合は、手紙、いわゆる信書ではなくグリーティングカードとして扱われます。

誕生日や結婚、出産などのお祝い事やクリスマス、バレンタイン・デーなどの季節の行事に送られるもので、縦の長さは最低でも14cm、最大で60cmまでという条件があります。グリーティングカードの横幅は最低でも9cmで、縦と横、厚さの合計が90cm以内であること、重さは25g以内と定められています。

海外へのグリーティングカードの送り方と料金

海外にグリーティングカードを送る時は、郵便物の宛名を書く部分の近くにカードの用途を記載するか、郵便局の窓口でその旨を伝える必要があります。送り方が選べるはがきとは違い、グリーティングカードを日本から海外に送る時には航空便が使われます。

日本郵便では海外の国々を第1地帯、第2地帯、第3地帯に分けており、送り先の国によってグリーティングカードの料金が異なります。中国や韓国を始めとするアジアの国々は第1地帯の料金は90円です。第2地帯に分類されるヨーロッパや中東、北米やオセアニアの国々への料金は110円で、南米やアフリカなどの第3地帯には130円でグリーティングカードを送ることができます。

日本郵便が行っている海外向け郵便物のサービス

日本郵便では、郵便物が投函されてから宛先に到着するまでの流れを記録し、万が一、郵便物が届かなかった場合や壊れていた場合には賠償ができる書留サービスという送り方があります。船便と一部のSAL便を除く海外向けの郵便物も、410円の追加料金を支払うことで書留扱いにできます。

郵便局には、国際書留用の郵便ラベルが置かれていますが、ラベルを使わずに、年賀状やグリーティングカードを書留扱いにする送り方もあります。

ラベルを貼らない場合は、郵便物の表面の宛名を書く部分に、英語で書留を意味する「Registered」と記入してください。また、先方が郵便物を受け取ったことを差出人に通知する受取通知という送り方もあり、290円の追加料金を払うことで利用できます。

年末年始の海外への郵便物の送り方

12月25日に合わせてクリスマスカードを送る方法

日本郵便が定める期日までに年賀状を投函すれば、年賀状は翌年の元日に先方に届きます。この送り方は年賀特別郵便と呼ばれるもので、明治時代に始まったものです。海外宛ての年賀状には、このサービスは適用されませんが、海外宛てクリスマスカードをクリスマスの日までに届けられるように、日本郵便では国別の差出期限を公開しています。

日本郵便の公式Webサイトのトップページからは、国際郵便のページに移動できます。年賀状用の年賀はがきが発売される時期に合わせて、海外に送るクリスマスカード(メール)の差出期限についてのお知らせが掲載されるほか、国ごとの郵便物の配達遅延状況も分かるので、海外に郵便物を出す場合は、日本郵便の公式Webサイトを確認してください。

海外宛て郵便物の住所と宛名の書き方

海外向けの郵便物の住所や宛名を日本語で書いても、海外では通じませんし、通じたとしても配達に時間がかかります。海外向け郵便物の住所と宛名は英語で書くのが基本です。住所と宛名を書く郵便物の表面は横にして使い、住所と宛名は横書きにします。航空便で郵便物を送る場合は、黒か青で「AIR MAIL」と書いてください。郵便局には専用のシールも置いてあります。

日本と海外では住所を書く順序が違う

日本語で郵便物の宛名を横書きで書くときは、〒欄に郵便番号を書き入れ、都道府県、市町村、番地、ビルやマンションの場合は建物名と部屋番号の順に住所を書き、一番下に送り先の宛名や団体名を記入します。英語の場合は住所の書き方が逆になり、ビルやマンションの建物名と部屋番号、番地、市町村、都道府県、郵便番号と国名の順に記入します。

電子メールでも使われる宛先は英語でTOです。英語で宛名を書くときは、先頭にTOと書き、その横に郵便物の受取人の名前を記入します。宛先を郵便物の左上に書くのに対して、差出人はFROMと書いて、郵便物の右下に記入します。住所の書き方は宛名と同じで、建物名や番地から順に書いていきます。なお、切手は右上に貼ってください。

漢字を使う国に出す郵便物の住所と宛名の書き方

中国と台湾の住所の書き方は日本と同じで、中国の場合は省、市区町村、番地、建物名と部屋番号の順番に書いていきます。そのため、中国や台湾への郵便物の宛名は、郵便番号、国名、住所、受取人氏名の順に書けば届きます。また、漢字の読み方を調べて、アルファベットで宛名を書く送り方もあります。

中国と台湾の公用語は中国語で、中国では簡体字が、台湾では繁体字が使われています。日本とは使用している漢字が異なるため、中国語で住所を書く場合は注意が必要です。番地には巷、弄、號などの漢字が使われています。書き方は1巷2弄3號でも、ハイフンを使って1-2-3と書いても問題はありません。

日本における年賀状の歴史

年賀はがきに組と番号が記載されたお年玉付き年賀はがきの販売が開始されたのは昭和24年のことですが、年賀状の習慣はそれよりも古く、平安時代中期の貴族である藤原明衡(ふじわらあきひら)が手紙の書き方をまとめた文例集「明衡往来」には、新年の挨拶の書き方が掲載されています。

南北朝時代から戦国時代にかけて著された書物には、新年の挨拶や手紙の書き方のマニュアルや年始の手紙に使える単語集などの実用書もあり、それらの一部は現代にも残されています。

また、江戸時代には寺子屋の増加によって読み書きのできる人間が増え、手紙や物を運ぶ飛脚制度が整いました。江戸時代の庶民には、年賀状の原型とも言える、新年の挨拶を文書で行う習慣があったのです。

明治維新後、日本はヨーロッパをモデルにした近代郵便制度を取り入れ、明治4年には郵便切手が、明治6年には郵便はがきが発行されます。日本全国どこへでも、同じ料金で送れる郵便はがきの発行により、年賀状を出す習慣は日本中に広まりました。年末年始の郵便局は年賀状の処理に追われ、吹雪の中を年賀状の配達に出かけて遭難した局員も現れました。

年始参りの習慣も年賀状の誕生に関係している

1月の習慣の一つに、1月2日から1月7日の松の内にかけて親戚や知人の家に新年の挨拶に行く年始参りというものがあります。この習慣は奈良時代から日本に存在したとも言われていますが、電話やメールで気軽に連絡が取れる現代と違い、訪問先の家が留守だったり、来客が多くて全員の応対ができなかったりいうケースも珍しくはありませんでした。

そこで、江戸時代の人々は、玄関に新年の挨拶を書いた名刺を入れるための箱を設けたり、訪問者の氏名を書くための紙と筆を置いたりしていました。この年始回りの習慣も、明治時代の年賀状の誕生と発展に深く関わっています。

海外の国にも年賀状を送る習慣はある

中国や台湾、韓国には年賀状を送る習慣があり、専用のグリーティングカードやはがきが売られています。また、台湾では日本のお年玉付き年賀はがきのように、番号が記されたはがきが売られています。

中国や台湾をはじめとするアジアの国々では旧暦で正月を祝います。春節(旧正月)の日は年によって異なり、年賀状はその時期に合わせて送られます。中国や台湾の年賀状は、赤や金を使った豪華なデザインが特徴です。

喪中はがきという習慣は海外にはない

身内に不幸があり、喪に服しているいわゆる喪中の期間は、年が明けても初詣に行かず、年賀状も出さないのが基本です。知人や友人には新年の挨拶ができないことを告げる喪中はがきは、遅くとも12月の上旬までに出しておくのがマナーです。これは日本独自の習慣であり、年賀状を送る習慣のある海外の国々にはありません。

年賀状が出せないなら寒中見舞いを

喪中はがきを送ってきた方には、年賀状はもちろん、クリスマスカードも送るべきではありません。喪中期間はお祝い事を避けて、身を慎むものだからです。喪に服している方に、季節の挨拶をしたい場合は、松の内が明けてから立春までに寒中見舞いやポストカードを送るようにしましょう。

干支という文化が通じる海外の国々

年賀状に十二支を描く人は少なくありませんが、中国由来の十二支は暦や占いに使われたものであり、選ばれた動物との関係は未だに解明されていません。十二支は日本や韓国だけではなく、ベトナムやタイ、チベット、モンゴルなどのアジアの国々で使われており、ベラルーシやトルコ、ブルガリアなどの東ヨーロッパにも広まっています。

年賀状に十二支を描く前に

ネズミは猫を出しぬいて十二支の一番乗りを果たしたものの、十二支に入れなかった猫に恨まれて、追い掛け回されるようになったという昔話があります。これは日本の話で、タイやベトナム、チベットの干支は、兎の代わりに猫が入っています。これらの国では、日本の兎年は猫年なのです。

海外では年賀状よりもクリスマスカードがポピュラー

クリスマスはイエス・キリストの誕生を祝うキリスト教の宗教行事です。クリスマスカードは19世紀にイギリスで誕生し、その後、各国に広まりました。海外、とくに欧米では、クリスマスのお祝いと新年の挨拶を兼ねてクリスマスカードを送る習慣が一般的で、クリスマス(12月25日)の一週間ぐらい前から配達されます。

世界中でベストセラーになり、映画化もされた小説「ハリー・ポッター」シリーズには、ハリーの従兄のダドリーという人物が登場します。物語の序盤、ハリーは乱暴な従兄にいじめられていましたが、シリーズ完結後にハリーとダドリーは「年に何度か会っており、クリスマスカードを送りあう仲になった」と作者のJ・K・ローリングは話しています。

海外でも日本でも親戚との付き合い方は人それぞれですが、クリスマスカードを年賀状に置き換えれば、日本人にもハリーとダドリーの関係が想像できるのではないでしょうか。

Thumb飛び出すクリスマスカードを手作りで作ろう!無料、フリーテンプレートサイトも紹介 | 大人女子のライフマガジンPinky[ピンキー]

12月下旬の海外事情

大都市でもクリスマスの海外は静か

海外では、田舎はもちろん大都市でもクリスマスの前後には商業施設や観光スポットが休みになることが珍しくはありません。そのため、12月の下旬に海外への観光旅行を予定されている方は注意が必要です。

また、海外には、キリスト教をはじめ、さまざまな信仰を持つ人々が暮らしています。キリスト教徒ではない人にクリスマスカードや年賀状を送るのであれば、メッセージやイラストには細心の注意を払わねばなりません。

海外の大晦日と正月は派手に祝う

海外の大都市では年が変わる瞬間に合わせて広場に人が集まり、カウントダウンパーティーが行われます。大晦日や正月を友人や恋人と過ごす人も少なくはありません。これに対して、日本の正月は家族や親戚と過ごすのが基本です。年末年始の過ごし方は、日本と海外では大きな違いがありますが、国や宗教が違っても、新年の訪れを祝う気持ちに違いはありません。

新年の挨拶に使える英語の例文

海外向けのメッセージの書き方

海外や日本に暮らしているキリスト教徒にクリスマスと新年のお祝いを兼ねて、クリスマスカードや年賀状を送る場合は「Merry Christmas & Happy New Year」と書いても問題はありませんが、「Christmas」を「X-mas」や「X’mas」と略してはいけません。

なお、ギリシャ語では「Christmas」を「Xmas」と書くことがあります。ギリシャはキリスト教の宗派の一つであるギリシャ正教会の信者が多い国です。

キリスト教徒ではない人へのメッセージの書き方として非常に重要なのは、「Christmas」という表現を避けることです。クリスマスカードや年賀状を送る場合は、「Happy holidays」や「Season’s Greetings」という表現を使いましょう。海外への配達にかかる日数を計算して、1月1日前後に届くようにカードやはがきを投函する方法もあります。

新年の挨拶は「Happy New Year」です。日本語の年賀状の書き方には「皆様のご健康とご多幸をお祈りいたします」という例文が載っていますが、この文章に近い英語は「I pray for your family's happiness and health」です。

Thumb年賀状の書き方・マナーについて!役立つ文例や添えたい一言も! | 大人女子のライフマガジンPinky[ピンキー]

海外宛ての年賀状に向いているイラスト

和風デザインは海外で人気

海外の人々にとって、日本の正月の習慣である初詣やおせち、年賀状は非常に興味深いものらしく、年賀状を受け取りたい、逆に日本に年賀状を送ってみたいという意見もネットには載っていました。

海外、とくに欧米の人には、和風デザインの年賀状が喜ばれるようです。同様の理由で漢字も受けがいいので、「謹賀新年」や「賀正」などの賀詞に、その英訳である「Happy New Year」を書き添えるのも良いかもしれません。

中国雑貨の店や中華料理店で、逆さまに配置した「福」の字を見かけた方がいるかもしれません。これは中国や台湾で「倒福」と言われるもので、「倒」と「到」の発音が同じであることから「福が到る」という意味で用いられます。中国や台湾では、年賀状に金や赤の倒福が用いられています。

また、赤い色で名前に「金」が付いている金魚も、中国では縁起の良い生き物として、年賀状に描かれることがあります。

海外の家族や友人に年賀状を送ろう

ネットが発達した現代では、海外で暮らしている家族や友人とも簡単に連絡が取ることができます。ですがそんな時代だからこそ、紙の年賀状やカードには意外性があり、喜ばれるのかもしれません。日本郵便の公式Webサイトでは、海外の住所や宛名の書き方や郵便物の送り方を紹介しています。ぜひ参考にして、海外に年賀状やカードを送ってみてください。

こちらの関連記事もおすすめ

アクセスランキング

2019-08-26 時点

新着一覧