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エアコンの暖房は電気代が高い?適正温度と賢い使い方を紹介!
暑い夏や冬などに欠かせないエアコンですが、暖房と冷房どちらが電気代が高いかご存じでしょうか。実は暖房の方が電気代が高いとされているようですが本当なのでしょうか。ということで、エアコンが暖房の方が電気代が高いのかや乾燥機能などおすすめの使い方をまとめました。

目次
- エアコンの電気代は暖房の方が高い?おすすめの温度や乾燥機能など
- エアコンの暖房の仕組みについて解説
- 暖房の方が電気代が高いというのは本当なのか
- 暖房は空気が乾燥して健康に良くない!
- 暖房には加湿を!エアコンの加湿機能を使うべし
- 適正温度はどのくらい?エアコンの冷暖房のおすすめの設定温度
- 温度を1度下げると10%エアコンの電気代節約につながる?
- エアコンの暖房は風向きを下にするだけで消費電力を抑えられる?
- つけっぱなしの方がエアコンの電気代は安くなるのか
- エアコンの周りをスッキリさせると暖房が効きやすい!
- 室外機周りもエアコンの暖房の効率を上げるためにスッキリさせよう!
- エアコンの暖房+扇風機などでエアコンの補助を
- 断熱窓で暖房の効率アップ!外の寒い空気を通さず暖かく
- 断熱ガラス+カーテンは開けた状態で!
- まとめ:エアコンの暖房は工夫して節約可能
エアコンの電気代は暖房の方が高い?おすすめの温度や乾燥機能など
暑い夏には冷房を、寒い冬には暖房を使える便利なエアコン。2018年現在、7月は猛暑となっていますのでエアコンを使用する機会は多いでしょうし、冬も冷えますから暖房を利用するために少々過ごしにくい季節にはエアコンは必須の家電となっているのではないでしょうか。
エアコンは涼しくしたり暖かくしてくれますが、その分電気代も高くなってしまいます。ちなみに皆さんはエアコンは冷房と暖房どちらの方が消費電力が高いかご存じでしょうか。実は冬に使用する暖房の方がエアコンの消費電力が多く電気代も高くなるといわれています。
エアコンは暖房の方が電気代が多岐というのは本当なんでしょうか。できるならばエアコンの電気代は低めに抑えたいところでしょう。ということで、エアコンは暖房の方が電気代が高いのかや適正なエアコンの温度、エアコンの乾燥機能などのおすすめのエアコンの使い方などについてまとめてみました。
エアコンの暖房の仕組みについて解説
ではまず、エアコンにおいて電気代が冷房より高いとされている暖房の仕組みについてご紹介しておきましょう。エアコンには「ヒートポンプ」という機能があり、「冷媒」などの媒体を使って熱を運ぶシステムを利用しています。この機能でもってエアコンは冷房や暖房を生み出しています。
熱というものは高いところから低いところ、つまり気温が高い所から低い所に移動する性質を持っているため、この性質を利用することで前述のエアコンの「冷媒」を冷やしたり温めたりしてエアコンが部屋の温度をコントロールすることを可能にしています。
そしてエアコンの暖房というのは、室外機から吸収した空気の熱を冷媒が室外機の圧縮機で圧縮し高温にすることで室内機から暖房となって吹き出しているという仕組みになっています。最近のエアコンは省エネに力を注いでいますが、エアコンの省エネ機能を決めるのは室外機の機能ともいわれています。
このエアコンの冷媒ですが、暖房を使用するときは室内に熱を出すために温められ、逆に夏は熱を外に出しやすくするように温めています。エアコンの室外機ではこの冷媒をぐるぐると回すことでエアコンの消費電力を少なくして効率的に部屋の温度を調節できるようにしているのです。
暖房の方が電気代が高いというのは本当なのか
さて、エアコンは冷房よりも暖房の方が電気代が高いといわれていると何度かご紹介していますが、なぜそういわれているのでしょうか。どちらかというと夏の方が良くエアコンの冷房を使用するために夏の方がエアコンの電気代は高くなるのではという方がいらっしゃるかもしれません。
エアコンの暖房の方が電気代が高いと言われている理由は外の温度と部屋の温度との差にあります。夏のエアコンの冷房を使用する場合は例えば外の気温が30度でエアコンの冷房を28度とした場合は気温の差が2度のみ、外が猛暑で35度となっても同じエアコンの冷房の温度なら7度の差となります。
そんな夏場の冷房に対して、冬のエアコンの暖房は外の気温が地域によると氷点下となるところも少なくありません。特に東北の方はそれが顕著でしょう。もし外の気温がマイナス1度となれば、たとえエアコンの暖房を20度程度にしても外と部屋の温度の差が21度も違います。
冷房も暖房もこの外と室内の温度の差が大きければ大きいほどエアコンは消費電力が多くなり、結果燃費も悪くなって電気代が高くなってしまうのです。そしてご紹介した通り夏よりも冬の方が気温差が大きいためエアコンは暖房の方が電気代が高くなってしまうというわけです。
暖房は空気が乾燥して健康に良くない!
おそらく冬場にエアコンの暖房を使用しているとお分かりいただけると思われますが、暖房を使用しているとどんどん空気が乾燥していってしまいます。なぜエアコンの暖房で乾燥してしまうかというと、それは空気が暖かくなることによって、湿度が下がってしまうからです。
空気中の水分を含むことができる量を飽和水蒸気量といいますが、空気の温度が高くなるほどこの量も多くなります。ならば暖房で水蒸気量が高くなるのではと思うかもしれませんが、エアコンの暖房は空気に関係することなく温度のみを上げるため飽和水蒸気量が増えることは無いのです。
これはつまり空気中の水分の量を増やすことなく、エアコンが室内の温度だけを上げているために乾燥していってしまうということなのです。そのためエアコンの暖房を使用する際には乾燥に対する対策が必要になってくるのです。
暖房には加湿を!エアコンの加湿機能を使うべし
エアコンで暖房を利用すると湿度が変わらず温度のみが高くなることによって結果的に空気が乾燥してしまうということが分かりました。ではエアコンの暖房で乾燥しないようにするにはどうすればよいかというと、答えは簡単、乾燥させないため加湿をすればよいのです。
部屋の加湿を行うには簡単な方法に洗濯物を部屋干しするというものがあります。ただし部屋干しをすると生乾き臭がしてしまうためそれは避けたいという方も多いでしょう。なので加湿をするのにはエアコンと一緒に加湿器を併用することをおすすめします。
加湿器は部屋の中央に設置すると効果的に湿度を上げることができ、またエアコンの風の流れに加湿した空気を乗せることで部屋全体に潤った空気を運ばせることが可能になります。または加湿機能付きのエアコンなら加湿機能を利用することで簡単に乾燥の防止ができます。
適正温度はどのくらい?エアコンの冷暖房のおすすめの設定温度
エアコンの消費電力を抑えるために、暖房の適正な設定温度に加えて夏の冷房の方も、おすすめの設定温度をご紹介しておきます。エアコンは、設定温度によって燃費やかかる電気代も変わってくるもので、暖房の場合は20度、冷房は28度が、もっとも消費電力を抑えることができるおすすめの温度とされています。
もしかしたら、このエアコンのおすすめの温度では低すぎるとか高すぎると思う方もいらっしゃるかもしれませんが、エアコンの設定温度を推奨されている以上に高い温度や低い温度に設定すると、ご紹介した通り外との温度差が大きくなってしまいます。そのため、エアコンの消費電力が無駄に大きくなって、節電ができなくなってしまうのです。
そして、エアコンの温度を下げ過ぎたり上げすぎたりすると消費電力が多くなってしまうだけでなく、健康にも影響を及ぼします。エアコンの温度を極端にしてしまって体調が悪くなってしまっては、消費電力を少なくするも何もあったものではないので、良いことは無いということを覚えておきましょう。
温度を1度下げると10%エアコンの電気代節約につながる?
エアコンは、ご紹介しました通り設定温度によって消費電力なども変わってきます。例えば、夏場にエアコンの冷房を外気温に比べ極端に低い温度にするだとか、冬の暖房を極端に高い温度に設定するとそれだけ多くエアコンの電気代がかかってしまいます。しかしこれは逆に言えば、夏に少し高めにするか、冬に少し低めに設定すればそれだけ節約もできるというとこです。
エアコンの設定温度を1度下げると、10%電力の消費を抑えることができると言われています。例として一日3時間のエアコンの使用であれば一人暮らしの場合一月で100円程、家族なら180円安くなるのだそうです。一月一月は少ないですが一年を通して見るとエアコンの電気代の節約はそれなりの金額となりますので覚えておきましょう。
エアコンの暖房は風向きを下にするだけで消費電力を抑えられる?
空気というのは、冷たいものは下に行き暖かいものは天井近くに行くという性質を持っています。この話は割と皆さんご存じではないかと思われますが、もしエアコンの暖房を使用するうえで消費電力を少なくしたいのであればこの性質が重要になってきます。
エアコンの暖房の消費電力を少なくする方法には、エアコンの風向きを下にするというものもあるのです。というのもご紹介した通り、寒い冬は地面に近いほうが冷たい空気が溜まりやすいのでエアコンの風向きが上のままだと暖かい空気が上に行ってしまって暖かくなりません。
また、もしエアコンのモードを自動運転にしている場合は、起動した直後こそ電力は多く消費しますが設定した温度に達してしまいさえすればエアコンの消費電力は抑えられます。なので、エアコンの運転は自動モードで風向きの身下にするという組み合わせをおすすめします。
つけっぱなしの方がエアコンの電気代は安くなるのか
皆さんは、エアコンで暖房や冷房などを使用するときにはつけっぱなしの方が節電につながる、という話を聞いたことはあるでしょうか。エアコンを使用するうえで最も消費電力が高くなるのはエアコンを起動させた時で、設定温度に達した時の約10倍もの電力がかかるといわれています。
もしかしたら、充分暖かくなったり涼しくなったら電気代を抑えるためにこまめにエアコンの電源を切っているという方がいらっしゃいましたら、それは逆効果です。何度もエアコンの電源をつけていればそれだけ起動時に大幅に電力を消費してしまうのです。
なので、エアコンの設定温度に達したならば暖かくなってもそのまま運転を続けさせる方が、かえって電気代を安くできますのでおすすめです。また数時間程度外出するだけという時にもエアコンはつけたままの方が省エネになりますが、さすがに長時間外に出る場合はエアコンを消した方が賢明でしょう。

エアコンの周りをスッキリさせると暖房が効きやすい!
エアコンの暖房冷房限らず、使用するうえで電気代を節約できるおすすめの方法をご紹介していますが、もっと簡単に節約することのできる方法もあります。それがエアコンの空気を放出する道の周りに物を置かないという非常に簡単なものです。
エアコンの空気の通り道は、暖房を使用するうえで一番暖かくなる場所ですが、そこに家具などのものが置いてあると空気の流れがそれによって変わってしまい、部屋を暖めたくともなかなか暖まらず障害となってしまいます。
そんな障害がある中でなんとか部屋を暖めようと暖房を使用していると無駄にエアコンがエネルギーを消費してしまい電気代もその分高くついてしまいます。できるだけエアコンの空気の通り道には物を置かずスッキリさせておくとビックリするほど消費電力も違ってきますし暖まり方も違うのです。
室外機周りもエアコンの暖房の効率を上げるためにスッキリさせよう!
エアコンの空気の通り道に物を置かないようにするのと同時に、室外機の周りもチェックすることをおすすめします。室内の暖房と同じく、室外機も周りにたくさん物が置いてある状態だと空気を吸い込む効率が悪くなってしまうため、暖房も効率が落ちてしまいます。
そのためエアコンの室外機にも気を配り、なるべく周りに物を置かずスッキリさせておきましょう。また冬場に雪が多く降るような地域では室外機にその雪が積もってしまったり、空気を吸い込むときに雪もろとも吸い込んでしまうこともあります。なのでそういった地域の場合は特に対策を怠らないようにするべきです。
エアコンの暖房+扇風機などでエアコンの補助を
エアコンの暖房を使用する時には、同時に扇風機やサーキュレーターなどを併用することでも電気代を抑えることができます。冬場になると寒いので扇風機などは仕舞ってあるという方が多いかもしれませんが、意外と寒い冬場にも活躍してくれるのでおすすめです。
ご紹介しました通り、エアコンから放出された暖かい空気は性質上天井近くに行きやすく人のいる地面の方は冷たい空気が来やすくなっています。そこで扇風機やサーキュレーターの出番で、それらを天井に向けて回しておきます。
もうお分かりいただけたかと思いますが、扇風機などを上向きにして回すことによって空気を循環させます。そうすると天井の暖かい空気が下の方に降りてきて、結果暖かくなってくるというわけです。
断熱窓で暖房の効率アップ!外の寒い空気を通さず暖かく
暖房の電気代を節約したい時には窓も重要なポイントになってきます。断熱効果のない窓の場合外の寒い空気が入ってきてしまい暖房で暖かくしようとしてもなかなか冷えてしまって暖かくなりません。手軽な方法として断熱効果のあるシートを貼るだけでも違いますので試してみると良いでしょう。
もし余裕があれば、少々費用がかかってしまいますが窓ガラス自体を断熱ガラスに交換するとより効果が期待できます。また断熱ガラスに変えてしまえば夏に冷房を使うのにも効果があるため、そういった意味でもおすすめできます。
断熱ガラス+カーテンは開けた状態で!
エアコンの暖房の補助はどんな家庭にもあるであろうカーテンも省エネに繋がります。カーテンというのは元々光を遮るためのもので、もし暖かい日の指している日中にカーテンで遮ってしまうと光による熱が部屋に生まれず恩恵を受けることができません。
もしそのカーテンが断熱性のものであったりするとなおさらですので、冬に暖房を使用する際にはカーテンはなるべく開け、日の光が入るようにしておきましょう。逆に夏は開けていると室内の温度が上がり、エアコンは余計な電力を消費することになります。
そのため、夏場冷房を使用する時には断熱、遮熱効果のあるカーテンを使用し、冬の暖房を使用する時にはカーテンを開けた状態にしておきましょう。
まとめ:エアコンの暖房は工夫して節約可能
エアコンの暖房の電気代についてや消費電力を抑える方法などについてご紹介しました。暖房はどうしても外気温との差が大きく開いてしまうためその分電力の消費が激しくなってしまうのが冷房に比べて電気代が高くなってしまう原因のようでした。
ですがそれも断熱ガラスや扇風機などの併用で節約することができ、また空気の乾燥に関しても加湿器を利用することで解消できるようです。もし冬場の暖房の電気代が気になるという方は、ご紹介した節約の方法を試してみてください。