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靴下の編み方の簡単な方法とは?かぎ針は初心者さんにおすすめ!
編み物好きな人でも靴下は編んだことがない、という方が多いのではないでしょうか。実は靴下なら短時間で編むことができ、初心者さんでも気軽に挑戦できる編み物です。そこで靴下の編み方を詳しく紹介します。編み棒を使わない編み方も紹介しますので、参考にしてください。

目次
靴下の編み方がマスターできればセーターも編める
編み物と聞いて、みなさんなら何を思い浮かべますか?まず編み物をしようと考えた時、一番初めはマフラーを編む人が多いのではないでしょうか。もちろんマフラーは真っすぐ編むだけなので「超」が付くほどの編み物初心者さんでも難しくありませんが、好みの長さになるまでひたすら編まなければならないため、途中で飽きてしまう人もいますよね。

でも、靴下のような小物ならすぐに編み終えることができます。靴下の場合、同じものを二つ編まなければいけませんが、それでも他のものと比べると時間はかかりません。靴下は、つま先やかかと部分の編み方の技法の他にも使う技法があり、その技法はセーターを編むときにも使えるため、靴下をいくつか編んでいるうちにセーターの編み方に必要な技法を覚えることも可能です。
さらに、靴下ならカラフルにしたり、ちょっと奇抜なデザインにしたりしてもオブジェとして楽しむこともでき、編むだけでも楽しい気分になれます。初心者さんでも気軽に編める靴下の編み方や、かぎ針や他の編み棒や編み棒以外のアイテムを使った編み方など色々紹介します。カラフルな毛糸を用意して、一緒に編んで行きましょう!
編み方の難しいところが靴下にはある
編み物は基本的に、かぎ針、もしくは棒針で編み、マフラーのような平らなものなら、かぎ針1本、もしくは棒針2本で編んでいきます。靴下もかぎ針で編むならかぎ針が1本あれば編んでいけますが、棒針を使う場合4本組み合わせて行う「輪編み」という技法が必要です。
輪編みは、セーターの首元や手首部分にも使われる編み方で、棒針4本を使う編み方は、初心者だけでなく、編み物経験者でも編みにくさを感じてしまいます。ですが、輪編みも慣れれば簡単にできるようになり、他の小物も編めるようになりますので、ぜひマスターしてください。
その他、靴下のかかとには「引き返し編み」と呼ばれる編み方が日本では一般的使われることが多く、初心者さんは特にこの部分が難しく感じるかも知れません。ですが、この編み方も動画で説明していきますので、ぜひマスターしましょう。
必要な材料と道具を知って靴下の編み方を覚えよう
靴下を編むために必要な道具を紹介します。編み棒の棒針には大きく分けて2種類あり、先に玉が付いているものと両端が尖っているものがあります。靴下を編むなら、両端が尖っている棒針を4本から5本用意してください。長い棒針でもいいですが、20cmくらいの短めの棒針の方が靴下を編むなら使いやすくおすすめです。
棒針で靴下を編む場合でも、かぎ針があると拾い目の補助などにとても便利です。なお、棒針もかぎ針も、使いたい毛糸の太さに合わせて号数を選んでください。その他、とじ針、ハサミ、定規が必要で、靴下の編み方によって「ほつれ止め」と呼ばれる安全ピンのような道具もあると便利です。
輪針があると靴下の編み方がもっと楽になる
先ほど、棒針を使って輪編みをするのは、初心者でなくても多少難しさを感じる人がいることを書きましたが、輪編みを編むための専用の「輪針」と呼ばれる道具があります。通常はコードと針が固定され、コードの長さや針の号数別に販売されています。
そのため、靴下のように輪の周囲が短い物には、コードの短い輪針が必要といわれていますが、マジックループの編み方を使えば100cm以上の長いコードの輪針でも編むことができます。輪針には付け替え式もあり、セット内容で変わりますが、針とコードの組み合わせで50通り以上にもなる輪針もあります。
針の境目ができないので初心者さんでもキレイに編むことができておすすめですが、編み始めがわからなくなると、段数を数えにくくなってしまうため、編みはじめにしるしを付けることをおすすめします。
編み方だけでなく靴下におすすめな毛糸は?

ウール100%の毛糸は、温かくて履き心地のよい靴下を編むことができるのですが、力の入りやすいつま先やかかと部分に数か月程度で穴が開いてしまったり、洗濯やこすれなどでフェルト状になってしまったりします。また、アクリル毛糸は丈夫な点はいいですが、履き心地があまりよくありません。そのため、ウールにナイロンを混ぜた、丈夫で履き心地のよい靴下用の糸があります。
「ソックヤーン」と呼ばれる毛糸や靴下をデザインしたタグが付けられた毛糸なら、靴下を編むのに一番おすすめですが、それ以外でも、ウールにナイロンが25%~30%ほど混ぜられている毛糸なら靴下にピッタリです。
靴下の長さの決め方
せっかく自分で編むなら、ジャストサイズの靴下に仕上げたいですよね。編み物の本の通りに編んでも、ぶかぶかになってしまい、そのせいで靴下を編むのが嫌になってしまうこともあります。棒針の編み方に「メリヤス編み」があるのですが、この編み方は伸縮性が大きく、履いてみると実寸法よりも3cmほど伸びてしまいます。
そのため、足のサイズが23.5cmなら3cm短い20.5cmになるように靴下を編むことがポイントです。ルームソックスとして靴下を編むならゆるめのほうが履きやすいですが、靴を履くことが前提なら-3cmを目安にしましょう。なお、足首から上の長さは、好みに合わせたり、購入した毛糸の量に合わせたりなどで自由に決めてください。
夏に編みたい冷房対策にピッタリな靴下の編み方
靴下は冬場に足先を温めるために履くだけでなく、夏場も案外必要です。特に冷房をかけた部屋に長時間いると、足先が冷えて体が辛くなることがあります。ですが、冬場の靴下と同じ素材ではなく、綿や麻などで編むと夏におすすめな暑苦しさのない、見た目もスッキリとした靴下になります。
かぎ針を使い、長編みで編んでいく編み方のため、比較的簡単に編むことができる靴下です。ルームシューズ代わりに履く靴下なので、ざっくり編むのもかわいいです。この靴下を編むために糸を用意してもいいですが、何かを編んで余った糸があるなら組み合わせを楽しんで編んでみましょう。
スリッパみたいな靴下の編み方
靴下もいいですが、スリッパ代わりにもなるルームシューズがあると、冬場に足先を冷やさずに済むので、編み物だけでなく家事もやりやすくなります。サイズを変えれば、家族お揃いで履くこともできます。この靴下もかぎ針で編むので、初心者さんでも気軽に作れるのでおすすめです。
まずは靴下の底部分から編んで行きましょう。ふっくらとしっかりした靴下にするため、動画では糸を2本合わせて編んでいますが、初心者さんの場合、まず1本で編んでみましょう。その場合、糸の太さを「極太」に変えると動画と近い目数で編むことができます。
こちらの動画は、足の甲の部分の編み方を紹介してます。縁に「玉編み」を入れてかわいくしていますが、初心者さんや「この編み方面倒」と感じる人は無理に入れず、糸の色を変えたり、仕上げにリボンを付けたりなどにしても大丈夫です。
かかと部分の編み方を紹介した動画です。全てのパーツの繋げ方も紹介していますので、参考にしてください。同じ色の糸で縫い合わせていますが、違う色の糸で縫い合わせるとアクセントのようになって面白いです。
編む履きやすい靴下をかぎ針で編む編み方
今まで紹介した靴下の編み方は、ルームシューズのようなデザインでしたが、ここからは、一般的な靴下の編み方を紹介していきます。かぎ針を使って編む靴下なので、初心者さんだけでなく初めて靴下を編む人も簡単に編めます。まずは動画と同じように編み、慣れたら自分の足に合ったサイズで編みましょう。

自分で編む靴下のいいところは、ジャストサイズで作れることです。そのために、採寸は必須ですが、ゲージを取ることも大切です。そんなの面倒、と突然編み始めてしまう人もいますが、ゲージを測ることは編み物ではとても大切です。
通常ゲージは、横10cm何目、縦10cm何段と数えて自分のゲージを測りますが、靴下は、編みながら長さを取ることもできるので、横のゲージだけきちんと測るだけでも編むことができます。動画では、足のサイズの測り方も詳しく説明していますので、参考にしてください。
靴下のつま先がきれいに編める編み方
かぎ針で簡単に編む靴下もいいですが、編み物に慣れたら棒針を使った靴下も編んでみましょう。棒針で編む靴下はまず、つま先の編み方で悩む人が多いです。そこで、このコーナーは、つま先の編み方を詳しく紹介していきます。
ターキッシュキャストオンという編み方を使い、さらに左右にねじり増し目を使ってつま先の形に編んでいく編み方を紹介した動画です。太めの糸を使って編んでいますので、とても分かりやすいです。まずはしっかりと動画を確認してから、編んでみてください。
先ほど紹介したつま先の編み方に似ていますが、作り目のやり方が少し難しいです。ですが、それぞれの針に作り目をするため、作り目のやり方さえ分かれば編むのは、こちらの方がやりやすくて簡単です。なお、糸のかけ方を2種類紹介していますが、始めに紹介しているかけ方の方が比較的簡単です。
かかとの編み方「ラップ&ターン」をマスターしよう
棒針で靴下を編む際に悩む、かかとの編み方もここでしっかり覚えましょう。ラップ&ターンとも呼ばれる引き返し編みのやり方を丁寧に紹介した動画です。
どの編み方も、言葉だけで説明されるとややわかりにくさを感じ、編む前から「難しい」と思い込んでしまいますが、実はネーミングをよく見ると、編み方がそのまま名前になっていることが動画を見るとよくわかります。難しいポイントはとてもゆっくり進めているので、初心者さんでも挑戦できそうです。
ラップ&ターンで、針に糸をかけただけの状態の部分をきれいに処理しながら編んでいく編み方を紹介しています。先ほどよりもやや複雑に見えますが、難しいのはラップ部分の編み方のみで、後は難しくありません。かかとさえきれいに編めれば、後は輪に編んでいくだけなので頑張ってマスターしましょう。
もう一つのかかとの編み方を紹介します。かかと部分を上り下りで分け、上り部分は、両端に減らし目をしながら三角に編んで行き、下りは先に編んだ三角の斜め部分に棒針を通し、それを利用して編んでいく編み方なので、ラップ&ターンが苦手な人におすすめです。
4本編み針で編む靴下の編み方
輪針のほうが簡単に靴下を編むことができますが、4本針で編む靴下も見てみましょう。編み物の本には、「編み図」と呼ばれるものが載せられていますが、作るものによっては、編む方向を変えた方が作りやすいことがあります。
この動画は、履き口から編む靴下の編み図をつま先から編む見方に変えて編んでいます。つま先の編み方は、先に紹介したターキッシュキャストオンで編んでいます。4本針のため、やや大変そうに見えますが、編み方は輪針と同じです。かかとの編み方は、富士山かかとで編みましょう。
編み棒がなくても編める靴下の編み方
かぎ針なら棒針よりも簡単に靴下が編める、といわれてもやっぱり編み棒を使う編み物は面倒。そんな人におすすめなアイテムがあります。「あめるモンラウンド」なら、リリアンを編むような使い方で靴下が編めてしまいます。100均にも同じような商品がありますので、動画を参考に編んでみましょう。
かかと部分の編み方がやや難しそうですが、基本的にはペグと呼ばれる部分に掛けられた毛糸を付属のフック針で引っ掛けていくだけなので、単純な輪編みなら子供でも簡単にできるアイテムです。少し面倒でも、編み始める前に動画のようにフックに番号シールを貼ると、間違えずにきれいな靴下が編めそうです。
簡単!おもちゃで編む靴下の編み方
もっと簡単に靴下を編んでみたい!そんな人におすすめな商品があります。「くるっとあみゅあみゅ」は、メガハウスの商品でメイキングトイの一つです。ハンドルをくるくるまわすだけで、編むことができ、スイッチを切り替えるだけで輪編みと平編みができます。子供が一人で使いこなすのはやや難しいようですが、少し手伝ってあげれば簡単にポシェットなどが作れます。
糸を通してハンドルを回していくだけなので、他の靴下の編み方のようにきれいなかかとを作ることはできませんが、ルームシューズとして使うなら十分な仕上がりです。動画のように、編むだけで模様ができたり、ふわふわとした糸を使えば履き心地も悪くなさそうです。
色々な靴下の編み方でお気に入りの一足を作ろう!

手編みの靴下は、なんといっても市販にはない履き心地が味わえるところです。靴下を自分で編むのは難しそうに見えますが、大変なのはつま先とかかとだけです。かぎ針なら棒針よりもさらに簡単に編めるので、初心者さんや靴下を編んだことがない人にもおすすめです。
まだ靴下を編んだことがない人も、編み物は未経験だけど何か編んでみたい人は、これを機会に靴下編みに挑戦してみませんか?編むだけでカラフルな模様になる糸や、余り毛糸がたくさんあって、使い道に悩んでいるなら靴下はまさにうってつけです。あなただけの素敵な靴下を編んで、周りに自慢しちゃいましょう。
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